40代におすすめしたいヘアスタイル【ボブ】をまとめました。ボリューム不足の解消法など、若返りのテクニックなどをご紹介します。
【目次】
40代丸顔さんにおすすめのボブスタイル
流れるような曲線でまとまりやすくなるショートボブ
「ツヤを出すには、レイヤーをあまり入れないボブスタイルがおすすめです。後頭部をふんわりさせた丸みのある立体的なシルエットをつくると、ボリューム不足も補えます。甘さよりも上品さを印象づけられるスタイルですね」(MINX エグゼクティブ ディレクター・中野太郎さん)
【スタイリング方法】
■1:130~140℃に設定したストレートアイロンを、髪の中間から毛先が内側に向くように通す
■2:後頭部は根元を立ち上げるように軽く引っ張りながら、毛先が内側に向くように通す
■3:ツヤがほしいときはシアバターがおすすめ! 中間から毛先に向かって手ぐしでとかすようにしてシアバターをなじませる
<老け見えをくい止めるポイント3か条>
■1️ 全方位から立体的に見えるように、後頭部に丸みをつくる
■2 アイロンは高温にせず、130~140℃でスタイリングを
■3 シアバターをなじませるときは、中間から毛先にとどめる
「シアバターは髪にも地肌にもいいので、デイリー使いにおすすめです。ただ、テクスチャーが重く、頭頂部に塗るとペタ~ッとなるので、落ち着かせたい部分にだけなじませてください」(中野さん)
「実年齢より上」に見られないための「低温アイロン」ヘアスタイリング術
40代女性におすすめのボブスタイル【前髪あり・なし】
【前髪あり】ボブベースのスタイルにレイヤーを入れ、ボリューム感をプラス
髪の表面にレイヤーを入れて、ボリューム感を出したミディアムヘア。「ちょうど耳のあたりが膨らむようにしているので、フェイスラインが締まって見えるシルエットになっています。毛先はあえて切りそろえず、ランダムにして動きを出しているのがポイントです」(XELHA 店長・西本 悠さん)
カラーもウィービングでハイライトを入れると髪に動きが出るため、ペタンコ頭に見えないのだとか。「ハイライトは白髪をぼかしてくれるので、白髪カバーにもなります」(西本さん)
【スタイリング方法】
分け目の位置をずらし、根元から立ち上げてボリュームアップ!
■1:いつもの分け目より0.5~1㎝、外側から分ける
■2:分け目部分の毛束をブラシに巻き付け、根元をドライヤー側に押し出しながらブロー
<老け見えをくい止めるポイント3か条>
■1 ️耳のあたりにボリュームをつくって輪郭をシャープに見せる
■2 毛先をあえて不ぞろいにカットにして動きを演出
■3 分け目をずらして根元に自然な立ち上がりをつくる
「前髪をつくっておくと、若々しい印象になれると同時に、白髪が目立ちにくい効果もあります。40代の女性におすすめのスタイルです」(西本さん)
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【前髪なし】耳から上にレイヤーを入れ、うねりを抑えるショートボブ
スタイルに動きを出すために髪を『すく』テクニックも。ただし、『すき過ぎ』にはご注意を。「特に毛量のある人は、すき過ぎるとまとまりにくくなり、ちょっとしたことで広がったり、うねったりしてしまいます。髪の表面がフラットではなくなるので、ツヤも出にくくなります。広がりにくく、うねりを目立たせなくするには、耳より上のところにレイヤーを入れること。頭頂部は根元を立たせるようにアイロンをかけておくと、ボリューム感も生まれます」(スタイリスト 柿澤つかささん)
パサつきを抑えるには、カラー選びにもポイントがあるとか。「イエロー系の色味は髪がパサついて見えるので、私はブルー系の寒色をおすすめしています。ハイライトをウィービングして入れているので、根元に白髪が生えてきても目立ちにくいんですよ」
【スタイルング方法】
分け目の根元を立たせるようにアイロンをかけ、トップにボリュームをつくりましょう
<老け見えをくい止めるポイント3か条>
■1 頭頂部の根元を立ち上げて高さを出し、ボリュームにメリハリ感をつくる
■2 ブルー系の寒色で髪にツヤ感を出す
■3 カラーリングは1色で済まさず、トーンを変えて立体感をつくる
「髪を短くすればするほど立ちやすくなるもの。スタイルにボリュームをプラスしたいときはレイヤーを入れると、ふわっとしたボリュームが出やすくなります」
【前髪あり】切りっぱなしのボブにレイヤーを入れて動きをプラス
切りっぱなしのボブをベースに、顔周りとトップの髪にレイヤーを入れて動きをプラス。仕上げは、アイロンで毛先からワンカール内巻きに。
透ける前髪という意味のシースルーバングで、額が見えるぐらい前髪を薄くしてヌケ感を出したスタイル。ふんわり軽やかな前髪は華やかな印象に。気持ち厚めにとり、目のラインぎりぎりにカット。長めにつくることで目力アップも期待できます。
生え際から2~3cm(浅め)のところを起点に、左右の眉山(狭め)に向かって毛束を三角形にとります。目のラインぎりぎりにカットしたら、髪の中間にシャギーを入れて透け感を。
パツンとカットした前髪は存在感はあるけれど、若づくり感は否めません。前髪は軽くラウンドさせてサイドの髪に自然につなげましょう。こうすることで、こめかみのあたりにニュアンスが生まれ、小顔効果が大きく。
若々しさと華やかさが増えて小顔になる!大人の女性がすべき2つの前髪
【前髪なし】レイヤーを入れすぎない「ショートボブ」でボリューム不足をカバー
「前髪を長めにしてシルエットに丸みを持たせると優しいフォルムになるので、40代、50代の女性にオススメです。レイヤーを入れることで髪に厚みができるので、ボリューム不足を解消できるんです。レイヤーを入れるとスタイルに動きが生まれるメリットがあるのですが、入れすぎるとうねったり、広がりやすくなるので、控えめに入れるのがポイントです」(P-cott店長・白倉和則さん)
【スタイリング方法】
分け目をぼかすように乾かして、根元をふんわり立たせる
■1:髪を根元までしっかり濡らしたら、ハリがほしい部分を中心に「洗い流さないトリートメント」をなじませる
■2:指先で分け目をぼかすイメージで、指で地肌を擦りながらドライヤーの温風をあてる。髪が乾いたら、仕上げに冷風をあてるとキープ力がアップ
<老け見えをくい止めるポイント3か条>
■1 ️サイドとバックにレイヤーを入れて立体感のあるスタイルをつくること
■2 を根元から立たせたい部分はブローする前に地肌から濡らすこと
■3 風でしっかり乾かしたら、仕上げに冷風をあてる
「ご自宅のシャンプー&トリートメントも、ハリとコシが出やすいものに変えると、スタイリングしやすくなります。いつものお手入れから見直してみてください」(白倉さん)
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40代女性のボブスタイルアレンジ方法
前髪はストレート、ほかを外巻きにしてメリハリをつくる
厚め前髪はストレートアイロンで真っ直ぐに伸ばし、顔にかかる横の髪から後ろにかけてカールアイロンで外巻きに。「仕上げのワックスをなじませるとき、ヘアオイルを混ぜておくとツヤ感がアップします。髪がパサつきやすい人はぜひ試してみてください」(小林さん)
【アレンジ方法】
■1:顔にかかるサイドの髪を、カールアイロンで外巻きに
■2:前髪は厚めにしているので、最初に額の生え際→次にその上にある前髪と、2~3回に分けてストレートアイロンをかける
■3:ワックスと同量のヘアオイルを加えて混ぜ合わせ、両手のひらになじませる
■4:毛先を手で揉み込むように、ワックスをなじませる
<老け見えをくい止めるポイント3か条>
■1 厚めの前髪をつくってトップにボリュームをつくる
■2 髪の表面にハイライトカラーを入れ、色の効果でもボリューム感を演出
■3 ワックス+ヘアオイルでツヤ感を出す
「前髪を伸ばすとき、一度にすべての前髪をアイロンで挟んでも、きれいに伸びません。面倒でも何回かに分けて伸ばしてください。仕上げのスタイリング剤ですが、ファイバーが入っているワックスを使うと、ふんわりスタイルが長持ちします」(小林さん)
ボリューム不足のペタンコ髪は厚め前髪でカバー【40代女性の髪型】
全体のシルエットが菱形になるようにトップにボリュームをつくる
【スタイリング方法】
ブロッキングしてサイドはカール、トップは立ち上げるようにブロー
■1:頭頂部の髪をピンなどで留め、サイドの髪を内巻きになるようにブロー。終わったら逆サイドも同様に
■2:頭頂部は握りこぶし1個分の毛束をとり、根元から大きな円を描くようにドライヤーを動かす
■3:ワックスを手に取り、手のひら全体になじませる
■4:髪の「内側から中間あたり」を揉み込むようにしてワックスをなじませる
<老け見えをくい止めるポイント3か条>
■1 スタイリングの前に必ずブロッキングして、頭頂部とサイドに分ける
■2 ワックスは必ず手のひら上でのばし、水分を飛ばすこと
■3 ワックスは髪の表面ではなく内側になじませる
「ワックスは手のひら上で擦り合わせるといい具合に水分が飛ぶので、このひと手間を忘れないでください。なじませるのは髪の内側です。根元のふんわり感をキープするように揉み込んでください」(長門さん)
40代女性におすすめのボブスタイル【ストレート】
ハイライトを入れ、頭頂部の丸みで自然な立体感をプラスしたショートボブ
正面はもちろん、サイド、バックのいずれの方向から見ても丸みのあるボブスタイル。「頭頂部から前髪をつくって厚みをもたせていますが、ペタッと下がらないように、おでこの形を見せるように毛先を軽くしています。頭頂部の髪を根元から立ち上がるように巻いておくと、後頭部にも自然な丸みが生まれ、ボリューム不足な印象が解消できます」(スタイリスト 瀬川史弥さん)
カラーリングは、ベースがベージュブラウンでさらに明るいブラウンをハイライトにしています。「ベージュは日本人の肌色にとても合う色。白髪をぼかす効果も。さらに明るいベージュをハイライトで入れるだけで、根元の白髪が目立たなくなります」(カラー ディレクター 田部井優子さん)
ショートはクールになりすぎるのが心配な人も、「毛先を外はねにして動きを出せば、女性らしいやわらかさも演出できますよ」(瀬川さん)
【スタイリング方法】
頭頂部は根元を立たせてふんわり、裾部分の毛先はねじって外はねに
スタイリングをするときは頭頂部にボリュームを出すのがポイント。「大きめのロットで根元から巻いて動きを出してください」(瀬川さん)
毛先を残して軽やかさを出しているカットなので、「ワックスは髪全体を揉み込むようになじませたら、襟足の毛先だけ外向きに跳ねるようにして動きをつくってください」(瀬川さん)
<老け見えをくい止めるポイント3か条>
■1 肌色に合うベージュ系のカラーで白髪を目立たなくする
■2 大きめのロットで頭頂部の根元を巻きボリュームを出す
■3 襟足部分はコンパクトにまとめ、毛先で動きをつくる
「白髪を隠そうとして濃い色で染めてしまうと、ツヤ感も出にくくなります。ベージュだと白髪をカバーしてくれるだけでなく、立体感もツヤ感もやわらかさも表現できるので、オススメです」(田部井さん)