【目次】
目の下にシワができる「原因」
■血流の低下や筋肉の劣化
顔の印象にまで影響を与える目元の老化は、目に見える皮膚だけの問題ではなく、さらに奥の筋肉、脂肪、そして骨の加齢までもが関係し、原因が複雑に絡み合っています。下まぶたや目尻のシワが目につきやすいけれど、上まぶたも衰えてたるみが起こっていることも認識しておくこと。目元老化は、誰にも起こりうることではありますが、原因を知っておくことで、適切な対処ができるというもの。まずは私たちの目元に今何が起こっているのか、知っておきましょう。

皆が悩んでいる【目の下のクマ】など… 目元のエイジングが止まらない! 悩みの根本原因をわかりやすく徹底解説します
目元の老化は皮膚だけの問題ではなく「骨の萎縮」「筋肉の劣化」「脂肪のズリ落ち」「血流低下」の4つが関わっています。そして上まぶたはボコッと凹む、皮膚が下がってくる、そして下まぶたは涙袋がぷくっとふくらむ、深いシワが長くなる、というように上まぶたと下まぶたで起こることが違うというのも厄介。
骨、筋肉レベルで劣化が始まっているのが私たちの目元の現状。手厚いケアをしておかないと、老化スピードに勝てない、と認識しておきましょう。
皆が悩む【目元のエイジング】はコスメ2個使いで解決すべし! お悩み別「最新アイケアコスメ」6選
■側頭筋が凝っている
頭の筋肉は、前頭筋・側頭筋・後頭筋の3つがあり、それを頭頂部から帽子のようにつないでいるのが帽状腱膜という筋膜です。そして、側頭筋とは頭の側頭部に広がる大きな筋肉。頬や目元の筋肉と繋がっているため、凝り固まってしまうと、顔全体のたるみ、目元のシワの進行に大きく影響してしまいます。
側頭筋が硬くなるのは、ストレスや緊張による食いしばりに加え、目元の筋肉とも連動していることから、スマホやパソコンで目を酷使することも原因のひとつに。つまり、側頭筋は日常のちょっとしたことですぐに硬くなりますし、放っておけば、顔のたるみ、目元のシワがどんどん深刻化してしまうので、ケアは必須です。
30秒でたるみ、シワに効く!【村木さん考案】側頭筋ストレッチ
■紫外線の影響
UVカットコスメは刺激を与えそうだから目周りには塗っていない、という人も多いですが、これはNG。紫外線はシミができるだけでなく、コラーゲン線維にも悪影響を与え、シワ、たるみを引き起こします。まぶたは美容医療の施術が難しい場所でもあるので、予防するのが最善策。上質ブランドのUVカットコスメなら、刺激に弱い目元にも配慮しているし、フィット感に優れ、流れ落ちにくいので、粘膜に付着しないようになるべく「際」まで塗布を。
まぶたにこそ、UVカットコスメは必須! 目の周りもUVケアしていますか? 最新コスメアイテムをご紹介
目の下のシワの「対処法」
■下まぶたにはコスメをプラス1品
上まぶたも下まぶたも、皮膚がゆるみ、たるんでくるのは同じです。違うのは、目の下は頬の筋肉や、骨と筋肉を接着する靭帯など、多くの組織と接していることです。さまざまな影響を受けやすいため、たるみやくすみだけでなく、凸凹が目立ち、皮膚がひずんで大小のシワが刻まれるなど、下まぶたならではの悩みが生じてきます。アイクリームは、まぶたや目尻はもちろんですが、目の下は広めにぐるりとつけるようにして。さらにシワ改善コスメを、目尻だけでなく目の下にも、必ず重ねづけするようにしましょう。
上まぶたと下まぶたの皮膚はどう違う?同じケアをしていていい?【本気の下まぶたケアを始めるためのQ&A】
■アイクリームを正しく使う
黒目の大きさは一生変わらないのに「目が小さくなった」「まぶたが重たい」目元老化に効くコスメを一品選ぶならどれ? と、よく質問されます。けれどその前にどんなケア方法なのか問い返すことにしています。つまり“効かせる使い方”を知っているのか…。まず驚くのは“使用量の少なさ”。塗った直後は潤っていても3分ともたずに乾きが始まる。年齢に合わせて使用量は増やすべき。
そして“塗るゾーン”。目元とはこめかみまで、が大人の常識でしたが、さらに領域を広げ、眉上も眉間も。顔の上半分はアイゾーンと考えるべき。また塗るときの指づかいはつねに“一方通行”。シワをつくらない、増やさないためのルールです。もうひとつ、際まで塗る必要はありません。瞬きや視線を動かせば勝手に際へと移動するから。目に侵入するのも防ぐためです。
次に“テクスチャー”の見極め。メイク前使用か、日中の重ね塗りか、夜ケア用か、寝る前にパック使いするか。状況に合わせて使い分ける知識が必要です。

年齢が出てしまう目元を集中ケア!【アイケアコスメ】BEST 4|ゲラン、ドゥ・ラ・メール、ポーラ、SENSAIなど
■下まぶたを鍛える
目尻の大ジワは気にならないのに、下まぶたのシワはやたらと目立つ…。目尻の大ジワは、笑わなければ比較的目立ちにくいものです。でも目の下のシワは違います。日常的に目立ち、表情を動かすと目袋の凸凹と合わさって、ひときわ存在を主張します。
下まぶたを鍛えれば、適切に鍛えられれば、目袋が縮まる可能性あり。眼輪筋が引き締まると、皮膚などの周りの組織が伸びきっていなければ、目袋は目立たなくなります。つまりふくらみが目立つ前から予防的に始めるのが効果的。間違った動きでシワをつくるリスクがないので、美容機器を使ったケアがおすすめ。
飛び出たぷよぷよが消える!?「噂」の目の下ガードルコスメや、目袋に効果的な美容機器など5選
目の下のシワ・たるみをなくす「ストレッチ・トレーニング」
■たった30秒! 側頭筋ストレッチ
深呼吸しながら側頭筋を手のひらでプッシュするだけなのですが、たった30秒で、頬がキュッと引き上がり、目の疲れまで軽減する実感が。この方法で仕事の合間や就寝前のリラックスタイムなど、こまめに硬くなった側頭筋をゆるめてリセットすれば、たるみやシワが定着しにくくなるし、目元の疲労解消にも。ぜひ習慣化してくださいね。
側頭筋を手のひらで押しながら深呼吸する

手のひらを側頭筋に当てて押し、頭は手のひらの方向に押す、という押し合いを、深呼吸しながら行いましょう。これだけでリラックスしながら側頭筋をゆるめることができます。そして5秒間キープし、これを3回繰り返してください。反対側も同様に行いましょう。
30秒でたるみ、シワに効く!【村木さん考案】側頭筋ストレッチ
■下まぶたをピンとさせる筋トレ
スマホやパソコンを見ているときは、集中しすぎて瞬きの回数は激減。実はこれがシワやたるみなどの目元老化に直結しています。その理由は目の周りをぐるりと囲んでいる眼輪筋が緊張しっぱなしで硬くなってしまうから。しかも、瞬きをしていたとしても、動かすのは上まぶたばかりで、実は下まぶたがあまり使えていない人がほとんど。特に下まぶたの眼輪筋が衰えることで、シワやたるみが目立つということに…。いつでもどこでも眼輪筋をケアすることができて、眼精疲労にも効果あり。ハリのある若々しい目元に変わっていくので、ぜひ習慣化しましょう。
Step.1:両手の人差し指で 目頭と目尻を押さえる

片目ずつ行いましょう。両手の人差し指で 目頭と目尻を押さえます。下まぶたの筋肉を意識してみてください。
Step.2:上まぶたは動かさず、下まぶただけを閉じる

Step.1のまま、視線を上げて、下まぶたを閉じる。眩しい光を見たときような目にするのがコツです。これを10回。反対側も同様に行いましょう。
目の下の凸凹たるみを消す!ゆるんでしまった下まぶたをピンとさせる筋トレメソッドとは?
目の下を美しく魅せる「メイクの方法」
■光でシワや凹みの影を飛ばす、レフ板盛りが基本

コンシーラーでくすみを消し、ハイライトで凸凹を飛ばす。涙袋があった場所に白系パウダーでうっすらと光を仕込めば、下まぶたは格段に若返ります。また欠かせないのは、上まぶたの強めのアイライン。目の下の難から視線を遠ざけてくれます。

若々しさは光となめらかさが、老け感はくすみと凸凹が醸し出します。目元全体のくすみを払い、目の下のシワシワ部分の凸凹を光で飛ばし、消えた涙袋をつくれば完璧。
パッと明るい目元になる「下まぶたメイク」のルールとは?光を重ねる“レフ板盛り”で若々しさが甦る
- TEXT :
- Precious.jp編集部