【目次】
- 目尻にシワができる「ふたつの原因」
- 改善に導く「ふたつのマッサージ方法」
- 目元の老け見えをカバーする「ふたつのアイメイクテク」
- 目尻のシワにアプローチ「7つのケアコスメ」
- より効果を高める「アイコスメの使い方」
目尻にシワができる「ふたつの原因」
【1】「表情ジワ」が固定化し、消えなくなる
そもそもシワができる要因はと言うと、紫外線やエアコンなどによる乾燥、大気汚染や食生活、ストレス、睡眠不足などによる酸化が大きなものです。基本的には表面的な浅いシワが、年齢とともに深くなっていきます。深くなる原因としては、表皮だけでなく、肌のハリ・弾力を支えている真皮の構造がくずれたり、もろくなること。そして、ハリ・弾力が低下し、シワが深く刻まれていくのです。
ただし、シワができる過程が少し異なるのが、目元や額などにできる「表情ジワ」。乾燥や紫外線、真皮の構造のくずれも関係していますが、繰り返される表情のクセを肌が記憶してしまい、シワとなって定着していきます。とはいえ、どんなシワであっても、おばあちゃんになるころには、老化によるたるみが加わり、深いシワになっていくと考えられています。
\諦めないで! 目尻の浅いシワは薄くなる可能性が高い/

肌表面が紫外線やエアコンなどの影響で乾燥したり、年齢とともに潤いをみずからつくり出す力が低下して弾力を失うことで、キメが乱れてシワに見えるのが「浅いシワ」表情ジワのなかでも目尻は浅いシワに入ります。
肌の深くまでは到達しておらず、表皮の中で留まっているので、しっかり保湿をしたり、シワコスメを適宜取り入れてケアすることで、シワは薄くなる可能性が高いレベルです。
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【2】筋肉が衰え、皮膚がたれる

顔の中で最も皮膚の薄いパーツ、目元。年齢と共にコラーゲンやヒアルロン酸が減少、皮膚自体がペラペラになってしまうことは知られていますが、その繊細な目元を陰で支える筋肉のことも忘れずに。目の周りをぐるりと囲む眼輪筋や、まぶたの裏側にある挙筋腱膜。まばたきや豊かな表情を支えるこれらの筋肉は、加齢や外的刺激によって損傷、伸びたり硬く縮んだり。
筋肉が衰えることで、皮膚はずるりと下がり、眉と目の間が間延びする、まぶたが覆いかぶさり目が開けづらい、目尻のシワが定着、アイラインが見えない、眼瞼がんけん下か垂すいといった深刻な悩みまで。できることなら眼輪筋はしなやかに、皮膚には潤いをたっぷり、をお忘れなく。
PC、スマホで酷使している【目元のケア】していますか? 若々しい印象を取り戻す「目元美容」の最前線に迫ります
改善に導く「ふたつのツボ押し」
【1】目尻のシワ、眼精疲労をまとめて解消「太陽」ツボ押し
私たちはつねに目を酷使して眼精疲労状態…。実はこれが目尻のシワを深くしてしまう原因のひとつです。目尻に何本もできる深いシワは、乾燥だけが原因ではなく、眼輪筋の硬化が大きく関与しています。眼輪筋とは、目の周りをぐるりと囲んでいる表情筋のことで、眼精疲労によって硬く縮んでしまう…。そうすると眼輪筋にのっかっていたまぶたの皮膚がたるみ、深いシワを作り出してしまうのです。
そこで、眼輪筋をしなやかにするツボ押しメソッドをこまめに取り入れるのが得策。たった20秒で完了し摩擦はゼロ。皮膚が繊細な目元でも安心して行えますよ。
<STEP.1>人指し指を曲げ、眼精疲労に効く「太陽」のツボに置く
眉尻と目尻の延長線上にあるこめかみのくぼみが「太陽」のツボ。ここに曲げた人指し指の第二関節を当てます。そしてツボに引っ掛けるように上にクイッと引き上げます。

<STEP.2>頭を傾けることで「太陽」のツボを深くプッシュする
STEP.1の状態のまま、頭を右に傾けます。こうすると力を使わなくても深いところまでプッシュできることに。これを10秒行いましょう。左側も同様に行ってください。

目尻のシワ、眼精疲労をまとめて解消。20秒で目元が若返るツボ押しメソッドが効く
【2】たった10秒でシワ、眼精疲労に効く「瞳子膠」ツボ押し
眼精疲労は、ひと晩寝たくらいでは解決しない慢性的な症状なのだそうで、なるべく目を休めるために生活習慣の改善に加え、積極的なケアが必要なのです。たった10秒で完了するうえに、目元もスッキリ。リフレッシュ効果が高いので、仕事の合間におすすめですよ。
<STEP.1>眼精疲労、目尻のシワに効くツボ「瞳子膠(どうしりょう)」に中指を当てる
「瞳子膠」は目尻の少し外側にあるくぼみのところにあります。位置は目尻から約1cm外側で、ここに中指をあてます。

<STEP.2>「瞳子膠」を少し引き上げるようにプッシュする
「瞳子膠」のツボを捉えたら、斜め上に引き上げ、ゆっくりと圧をかけます。気持ちいいくらいの優しい圧で行って。これを5秒かけて押し、5秒かけてはなします。たったこれだけでケア完了。

たった10秒でシワにも眼精疲労にも効く!ツボ押しメソッドで目力復活
目元の老け見えをカバーする「ふたつのアイメイクテク」
【1】ハイライトを薄くのせて、若々しい目元に
目元のくすみと目尻のシワの両方を目立たなくするハイライトテクニック。凹凸カバー効果のある下地を仕込んだうえに、粒子の細かいパウダーハイライトを薄く重ねることで、目元のくすみも目尻のシワも気にならない、美しい目元が完成します。

「目元のくすみと目尻のシワをカバーするために、クリームタイプのハイライトを使ったり、いきなりパウダータイプのハイライトをのせるのはNGです。
くすみとシワをダブルでカバーするのに必要なのは、まず肌の状態をフラットに整えること。そして、ハイライトは軽やかなパウダータイプを選び、肌にのせる量を極力抑えること。そうすれば、パウダーがシワにめり込んで、悪目立ちすることもなくなります。」(長井さん)。
<STEP.1>下地で肌をフラットに整える

下地を小じわの気になる部分にのせ、目尻を引き上げるようにのばします。
<STEP.2>ハイライトをオン

ハイライターをブラシにとり、Cゾーンを中心にくすみが気になる部分にそっと重ねます。
目元のくすみと目尻のしわを同時にカバーする、とっておきの「ハイライト」テクニック
【2】コンシーラーで、目元を引き上げ
涙目になったり、目をこすったりしてヨレやすい目尻部分は薄づきで、効率よく黒ずみを消すことが必要。そこで色でカバーするよりも、光を反射させて黒ずみを飛ばすという、のびのいい「パール入りコンシーラー」が最適です。
注意点は塗る範囲を広げすぎるとキラキラが目立ちわざとらしくなるので、黒ずみ、赤みが目立つところだけにピンポイントで塗布を。そして指で軽くたたき込むようにフィットさせましょう。目尻がパッと明るくなる視覚効果で、目元全体が引き上がり、たるみ目解消効果も得られます。
<STEP.1>手の甲などで微調整してから、広い範囲にサッとのせる
<STEP.2> 薬指でトントンと密着させるように軽くたたきながら、なじませる


「ディオール」「カネボウ」「SUQQU」など…ファンデより確実!薄塗り美肌を叶えるコンシーラー4選
目尻のシワにアプローチ「7つのアイケアコスメ」
【1】ポーラ「リンクルショット メディカル セラム N」(左)
【2】コスメデコルテ「iP.Shot プルリポテント ユース コンセントレイト」(右)

ポーラ「リンクルショット メディカル セラム N」(左)
深く刻まれた大ジワにも効く日本初のシワ改善美容液。手もちのアイケアコスメの上に重ねづけを。
コスメデコルテ「iP.Shot プルリポテント ユース コンセントレイト」(右)
シワ改善有効成分に加え、美白有効成分トラネキサム酸を新配合。だからくすみやシミができやすい目元に最適。
【3】エスティ ローダー「リニュートリィブ ダイヤモンド セラム フォー アイ」

むくみ、クマ、くすみ、大小のシワにも。ゆるんだ肌の強力なサポート効果と圧倒的なエイジングケア効果が魅力の美容液。
上まぶたと下まぶたの皮膚はどう違う?同じケアをしていていい?【本気の下まぶたケアを始めるためのQ&A】
【4】ディオール「カプチュール トータル ヒアルショット」

まるでヒアルロン酸注入のよう!ふっくらハリ肌を叶える部分用美容液。シワが気になる目尻はもちろん、ほうれい線や口元など、狙ったパーツへピンポイントで塗布することが可能に。
【ディオール】“美容医療”発想のパーツ用美容液「カプチュール トータル ヒアルショット」で美しきハリ肌へ
【5】シスレー「スプレミヤ アイ クリーム」

目もとの肌の再生サイクルを促進し、シワやたるみ、むくみ、クマといった、大人世代ならではの目もとのエイジングサインをトータル的にケア。使い続けるほどに、格別のハリや輝くような目もとの明るさをもたらしてくれます。
【シスレー】“待ったなし”の大人のアイケアに!プレミアムなナイトケアシリーズからアイクリームが新登場
【6】センサイ「CP エクストラ インテンシブ 10 ミニッツ R パッズ s」

濃厚エッセンスのリペア力で、目尻の深いシワが浅く変化。ふくよかなハリをもたらし、シルクのようななめらかな肌に整える濃厚なエッセンスをたっぷりと含んだシート。3層構造で伸縮性のある素材が心地よくフィットし、硬く乾いた目尻のくっきりジワが軽減する。
マスク疲労をリセット! 速攻で結果を出す「若返りシートマスク」7選
【7】クレ・ド・ポー ボーテ「シナクティフ マスクイユーn」

上下まぶたを同時にケア可能。たるみまぶた&深いシワも解消。こっくりとしたクリームが、ダメージが蓄積したたるみまぶたをじっくりとケア。上まぶたはふっくらとしたハリをもたらし、下まぶたは深いシワをつくるたるみに対抗し、目力アップに。さらに睡眠負債による小ジワも解消。
これぞ “至高のシートマスク”「クレ・ド・ポー ボーテ」から今すぐ試したい『シナクティフ マスクイユーn』をご紹介
より効果を高める「アイコスメの使い方」
■「塗る範囲」と「正しい塗り方」を見直して

黒目の大きさは一生変わらないのに「目が小さくなった」「まぶたが重たい」目元老化に効くコスメを一品選ぶならどれ? と、よく質問されます。けれどその前にどんなケア方法なのか問い返すことにしています。つまり“効かせる使い方”を知っているのか…。まず驚くのは“使用量の少なさ”。塗った直後は潤っていても3分ともたずに乾きが始まる。年齢に合わせて使用量は増やすべき。
そして“塗るゾーン”。目元とはこめかみまで、が大人の常識でしたが、さらに領域を広げ、眉上も眉間も。顔の上半分はアイゾーンと考えるべき。また塗るときの指づかいはつねに“一方通行”。シワをつくらない、増やさないためのルールです。もうひとつ、際まで塗る必要はありません。瞬きや視線を動かせば勝手に際へと移動するから。目に侵入するのも防ぐためです。
次に“テクスチャー”の見極め。メイク前使用か、日中の重ね塗りか、夜ケア用か、寝る前にパック使いするか。状況に合わせて使い分ける知識が必要です。
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上まぶたも下まぶたも、皮膚がゆるみ、たるんでくるのは同じです。違うのは、目の下は頬の筋肉や、骨と筋肉を接着する靭帯など、多くの組織と接していることです。さまざまな影響を受けやすいため、たるみやくすみだけでなく、凸凹が目立ち、皮膚がひずんで大小のシワが刻まれるなど、下まぶたならではの悩みが生じてきます。
アイクリームは、まぶたや目尻はもちろんですが、目の下は広めにぐるりとつけるようにして。さらにシワ改善コスメを、目尻だけでなく目の下にも、必ず重ねづけするようにしましょう。
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※掲載した商品の価格はすべて税込みです。
- TEXT :
- Precious.jp編集部