【目次】
- リンパが詰まるとどんな不調が起きる?
- 【メソッド1】テニスボールを使ってほぐす「圧迫マッサージ」
- 【メソッド2】むくみ、二重アゴ対策に「鎖骨リンパマッサージ」
- 【メソッド3】むくみ顔も、首コリもスッキリ「首筋ほぐしマッサージ」
リンパが詰まるとどんな不調が起きる?
◆見た目のエイジングに影響
パソコン、スマホを使うときは、大抵背中が丸まり猫背状態になりますし、さらに画面を凝視するためにあごが突き出る姿勢になるのですが、これが首にかなり負担をかけています。作業に集中するあまり、このことに自覚がない人が多いのですが、対策をせずに放置すれば首コリが慢性化し、血流やリンパの流れが悪くなり、顔がむくむ、たるみが起こる、口角が下がるなど、見た目のエイジングも進んでしまいます。
◆頭痛や手のしびれなどの症状を引き起こす
「スマホ首=ストレートネック」というのは、頸椎のゆるやかなカーブが失われてしまった状態のこと。本来、首の骨=頸椎(けいつい)は緩やかなカーブを描き、重い頭をバランス良く支えているのですが、ストレートネックになると、この自然なカーブが失われ、まっすぐに…。そもそも首のカーブには「頭の重さによる耐圧を分散する」という役目があり、自然に湾曲していれば首にかかる負荷が緩和されるようになっています。
けれどもストレートネックになってしまうと5キロもある重い頭の耐圧を分散できず、首で支えきれなくなり、ひどい場合は、頭痛や手のしびれなどの症状を引き起こすことも。なので、対策は急務だし、ケアを習慣化することが、デジタルデバイスが不可欠な私たちの課題でもあるのです。
むくみ顔も、首コリもスッキリ!【村木さん指導】オフィスでできる首筋ほぐしメソッド
◆むくみを引き起こす
私たちの体には、血液を運ぶ血管と同じように、リンパ液を運ぶリンパ管が張り巡らされています。リンパ液とは余分な水分や老廃物を回収して、体外への排出するのが役目。さらに、リンパ節というリンパ液を集めて浄化するフィルターのようなものがあるのですが、特に鎖骨周辺には重要なリンパ節が存在しています。スマートフォンを見たり、パソコン作業をしたりすることで前のめりの姿勢が続くと、鎖骨周り=リンパ節周りの筋肉が硬くなり、水分や老廃物を流しにくくなるため、むくみを引き起こすことに…。
むくみ、二重アゴに効く【村木宏衣さん伝授】鎖骨リンパマッサージ
【メソッド1】テニスボールを使ってほぐす「圧迫マッサージ」
■ながらでもできる首コリほぐし
スマホが手放せない私たちは「スマホ首=ストレートネック」になりやすく、これが、首が回しづらくコリの痛みを感じるという「首コリ」の慢性化に。さらに、偏頭痛や顔のむくみやたるみ、体の歪みにまでつながるのだから、こまめなケアは必須です。ポイントは「胸鎖乳突筋」をほぐすこと。
「セルフで首コリ解消なんて難しそう」と思うかもしれませんが、エイジングデザイナーの村木宏衣さんが教えてくれるテニスボールを使った整筋メソッドなら、とっても簡単。ポイントは「胸鎖乳突筋」をほぐすこと。テニスボールだからこそ適度な圧をかけやすく、手も疲れない秀逸なメソッドなのぜひやってみてくださいね。
<STEP.1>ターゲットとなる胸鎖乳突筋の位置を確認
「胸鎖乳突筋」とは首を回すときに使う筋肉で、首を横に向けると浮き上がってくる太い筋肉です。この「胸鎖乳突筋」の前側の際、丸印の4か所に圧をかけてほぐしていきます。
<STEP.2>テニスボールで圧をかけながら、小さく外回しでマッサージを
STEP.1のほぐすポイントにテニスボールを当てて、優しく圧迫しながら外回しで小さい円を描くように、くるくるとマッサージを。各部位をそれぞれ5回くるくると回し、それを3セットずつ行いましょう。
\このマッサージの効果とポイント/
・スマホが手放せない私たちは姿勢の悪さが状態化し「スマホ首=ストレートネック」に。
・首がこる、肩がこる、さらに背中も張るので体は常に緊張状態に。
・ストレートネックは、偏頭痛や顔のむくみやたるみにもつながるのでケアは必須。
・ポイントは「胸鎖乳突筋」をほぐすことで、テニスボールを使うと簡単で効果的。
ストレートネック対策に!【村木宏衣さん直伝】テニスボール整筋メソッド
【メソッド2】むくみ、二重アゴ対策に「鎖骨リンパマッサージ」
■鎖骨周りをほぐして水分・老廃物を流す
特に顔のむくみ、二重あごの解消には鎖骨周りをほぐすマッサージが効果的なのだとか。もちろん肩コリ、首コリ解消にも効くので、覚えておきたいメソッドです。力を使わずに、効率よく鎖骨周りをほぐすワザ。2分ほどで完了するので、ぜひ試してみてくださいね。
<STEP.1>鎖骨のくぼみをさすり、筋肉を緩める
頭を横にかしげると鎖骨のくぼみが出やすく、さするポイントを捉えやすいですよ。力を入れる必要はなく、筋肉を緩めるようにさすってください。
<STEP.2>鎖骨の内側に圧をかけたまま、腕を上げ下げする
まず、プッシュするポイントを確認。鎖骨の内側の3か所をプッシュしていきます。
鎖骨の内側の1か所に圧をかけたまま、息を吐きながら腕を上に上げて下げる動作を。これをワンセットとして10回くり返してください。肘を曲げずに、指先をできるだけ遠くに伸ばすように行うのがコツ。これを計3か所、行いましょう。そして、反対側も同様に。
\このマッサージの効果とポイント/
・スマホの操作などで前のめりの姿勢を続けると首や肩に負担がかかる。
・鎖骨周りの筋肉が硬くなることで、鎖骨のリンパ節が詰まりやすくなる。
・リンパ液が流れにくくなると顔のむくみや二重アゴになりやすい。
・むくみ解消には鎖骨周りをほぐすマッサージが簡単で効果的。
むくみ、二重アゴに効く【村木宏衣さん伝授】鎖骨リンパマッサージ
【メソッド3】むくみ顔も、首コリもスッキリ「首筋ほぐしマッサージ」
■胸鎖乳突筋をケアしてリンパを流す
首コリ解消に最も効果的なのは、首の横にある「胸鎖乳突筋をこまめに緩めること」。プッシュしてゆるめるべき胸鎖乳突筋の場所を覚えれば、いつでもどこでも簡単にできるので、いますぐやってみてくださいね。
<STEP.1>胸鎖乳突筋の位置を確認
後頭部と鎖骨をつなぎ、首の前で頭の重さを支える「胸鎖乳突筋」とは首を回すときに使う筋肉。丸印の4か所をプッシュして緊張をゆるめましょう。
<STEP.2>両手で首を挟むようにして、胸鎖乳突筋に親指を置く
椅子に座り、背筋をのばしてまっすぐ正面を見ます。親指を胸鎖乳突筋に置き、親指以外の4本の指を首の後ろ(ぼんのくぼあたり)に添えるようして、両手で首を挟むようにします。
<STEP.3>頭の重みを利用して圧をかける
椅子の背にもたれかかり、頭を後ろに倒して、頭の重みを利用して親指で圧をかけましょう。この方法なら、力を使うことなく、適度な圧で胸鎖乳突筋をほぐすことができます。
\このマッサージの効果とポイント/
・パソコンやスマホに集中すると、アゴが前に突き出た猫背状態に。
・この姿勢の悪さで首コリが起こり「スマホ首」に。
・血流やリンパの流れが悪くなるので、顔がむくみ、たるみが起こる。
・首コリ解消は胸鎖乳突筋を緩めることが効果的なので、椅子に座って簡単にできるこのメソッドがおすすめ。
むくみ顔も、首コリもスッキリ!【村木さん指導】オフィスでできる首筋ほぐしメソッド
- TEXT :
- Precious.jp編集部

















