【目次】

「ベース顔」が似合うショートヘアのポイントは?


■顔まわりのシルエットをアシンメトリーにする

「フェイスラインの四角い印象をカバーするには、顔まわりのシルエットをアシンメトリーにしてあげること。さらに、サイドの髪を耳にかけると、肌の面積が左右で変わり、輪郭の印象が和らぎます。前髪はサイドに流れるようにつくってあげるのがおすすめです」(PEEK-A-BOO 銀座中央通り店 トップスタイリスト 山本真資さん)。

大人ヘア|四角い印象はシルエットで崩す!骨格まで美しく見せるアシメショート

■全体のバランスを重視する

「ショートヘアをつくるときに大切なのが、髪と肌の面積のバランスです。エラを隠そうとすると髪の面積が増え、肌の分量が減ってしまうので、少し野暮ったい雰囲気になりがち。エラは気にせず、全体のバランスを重視してつくってあげたほうが、意外と顔型も目立たなくなるんですよ」(いつくし 代表 才田とおるさん)。

肌と髪のバランスでエラがカバーできる!横顔まで美しい知的ショート

■透け感のある前髪をつくる

「トップにボリュームを出し、透け感のある前髪で肌が見える分量を増やすと、顔全体の重心が引き上がります。さらにサイドの髪を、ややうしろに向かって上がるようにカットするのもポイント。輪郭がリフトアップして見えますよ」(MINX shibuya smart salon ディレクター 大山幸也さん)。

【小顔ヘア】四角いフェイスラインをキュッと上げる!透けバングの菱形ショート

「前髪あり」ベース顔が似合うショートヘア【13選】


【1】ぼやけがちな輪郭をスッキリ見せるリフトアップ3Dショート

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「ペタッとしがちな髪でもナチュラルな毛流れができ、動きが出やすくなるようにカットしています。顔周りにはレイヤーを入れ、前髪から顔周り、もみあげまで自然につながるようにバランスをとっています。うしろは表面だけ短くして、後頭部の立体感&丸みが出やすいように。スタイリングではひし形シルエットを意識しウェイトを上げてメリハリを出すことで、輪郭をスッキリ見せることができます」(ZACC vie スタイリスト 田中里春さん)。

40代に似合う【リフトアップ3Dショート】ペタッとしがちな髪にも動きを出して華やかな雰囲気に!

【2】メリハリ感のあるしなやかな丸みくびれショート

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「ショートは後頭部のフォルムが決め手! ふんわりと美しく見せたいので、グラデーションを入れて程よく丸みが出るようにカットしています。サイドはパツンと切ると中途半端な印象に見えてしまうので、段差をつけながらカットしてリフトアップ効果を狙っています。ショートスタイルですが表面は長さをキープしつつ、グラデーションで毛量調整しながら軽さ&メリハリを。前髪も目にかかるくらい長めに残すのが、大人っぽくこなれた印象に見せるポイントです」(ABBEY 副店長、スタイリスト 久保園翔さん)。

40代に似合う【しなやかな丸み×くびれショート】かっこよくも柔らかくこなれ感際立つスタイル

【3】ふんわり抜け感のあるひし形シルエットショート

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「マッシュベースのショート。表面、顔周り、トップに適度にレイヤーを入れ、自然なボリュームとふんわりエアリーな雰囲気を演出しています。もともとボリュームが少ないので、レイヤーはバランスが肝。程よくレイヤーを入れることで、アイロンなどで巻かなくても、時短スタイリングでふわっとしたひし形シルエットに整えることができます。

前髪はサイドからうしろに自然に流れるようにレイヤーを入れながら長めにつくっているので、前髪あり、前髪なし、シーンに合わせてアレンジが効くのもポイントです。ちなみにカラーは明るめのマロンベージュ。明るさがあるので、多少の白髪なら目立たせずなじませることができます」(EMMA GINZA スタイリスト MARIAさん)。

40代に似合う【ふんわりこなれマッシュショート】ぺったりしやすい髪にもボリューミーなニュアンスを

【4】長めの前髪で自然にフェースラインをカバーするふんわりショート

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「モデルさんは量は多いのですがねこっ毛なので、ボリュームが出づらい髪質。とくにトップや後頭部にボリュームが出づらいので、若干前下がりにカットして後頭部によりボリュームが出るよう調整しています。

顔周りと前髪は頬くらいの長さにしてナチュラルに顔型をカバーして小顔見せをかなえつつ、首元にくびれをつくり、ひし形シルエットに。女性らしい柔らかなフォルムにもこだわってカットしています。大人世代は顔がバーンと前面に出るのが苦手という方も多いので、自然にフェースラインをカバーできるショートヘアに仕上げています」(marr 中目黒店 スタイリスト 土田麻美子さん)。

40代に似合う【ふんわりまとまる長めショート】顔型も髪質もカバーして柔らかな雰囲気に

【5】クセ毛風パーマでリフトアップを叶えるウルフショート

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「こちらのウルフショートは比較的どんな髪質 毛量でもトライしやすいスタイル。ひとりひとり異なる骨格に合わせて、毛先を絶妙にずらしながら、形をつくるようにしてカットしていきます。広がりやすいサイドはまとまりやすくなるように調整し、パサついて見えないよう襟足部分の毛先の厚みは適度に残しつつ今っぽいシルエットに。

今回のモデルさんの場合、骨格上、根元がぺったりしやすいので、自然なボリュームが出せるよう根元からパーマをかけています。クセ毛っぽく見えるような感じに、顔周りはマッシュぽい丸みが出るようにして顔型がキレイに見えるように。前髪はやや長めに、厚みを残しながらカット。おでこが程よくすけるような厚みなら気になるおでこも自然にカバーでき、ナチュラルで若々しい印象に」(Cocoon マネージャー、スタイリスト キッカワミワさん)。

40代に似合う【大人のこなれウルフショート】骨格に合うカット×クセ毛風パーマでリフトアップもかなえる!

【6】柔らかさ&軽さを出したこなれエアリーショート

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「1本1本がしっかりと太くて硬め、ボリュームもあるので、カットの表情が出にくいモデルさんの髪。ハサミでカットすると重くクラシカルなフォルムになりがちなので、レザーカットで髪をやわらかく軽くしながらカットしています。内側にもレイヤーをバランスよく入れ、後頭部に自然な丸みが出るように。すそにはグラデーションを加え、さらに動きが出やすくなるよう調整しています。洗って乾かすだけでも自然にまとまりやすいのですが、アイロンやカーラーでひと手間加えることで軽快な動きのあるスタイルに」(kakimoto arms 二子玉川店 店長 細畑久寿さん)。

40代に似合う【エアリー軽快ショート】絶妙カット×ハイライトで、剛毛でもやわらかな印象に!

【7】フェイスラインのもたつきが目立たないひし形ショート

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「サイドの髪を耳にかけ、フェイスラインは隠さずすっきり見せます。トップはつぶれないようふんわり高さを出し、首元は引き締める、そんな菱形バランスに仕上げます。こうすると相手の視線が上に上がり、頬の丸みやフェイスラインのもたつきが自然と目立たなくなりますよ」(ZACC vie スタイリスト 田中里春さん)。

全体のフォルムは「前下がりのショートボブベースで、襟足は少し長さを残して大人っぽく。前髪は流せるくらいの長めにカットします。前髪をサイドに流してこめかみ部分をカバーすると、縦長の印象を高めることができます」(田中さん)。

40代に似合う【最旬ショートヘア】失敗しないコツは “菱形シルエット”にあり!

【8】自然にボリュームアップできるふんわりショート

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「耳の位置に丸みをつけるスタイルにすると自然と菱形シルエットになるので、トップがふんわり立ち上がって見えるようになります。長さを残しておくとおさまりがよく、ツヤ感も表現できますよ」(apish AOYAMA スタイリスト 夏琳さん)。

ポイントは…「中間ゾーンを長めにしておくと丸みをつくりやすいだけでなく、ツヤ感も出やすくなります。中間を長めに残したぶん、襟足をキュッとしめると自然に菱形シルエットが完成します」(夏琳さん)

40代に似合う【ふんわりショートヘア】手軽で簡単!トップをボリュームアップさせるスタイリング術

【9】短め前髪で白髪を目立たせない!万能ショート

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「トップに白髪のある方は、前髪とトップを長めにすることで白髪をカバーしている方が多いと思います。実はそれが前髪の割れが目立つ原因。前髪とトップを短くすると“割れ”が目立たなくなりますし、根元が立ち上がりやすくなるので白髪が目立たなくなります」(ACQUA omotesando 総店長 熊谷安史さん)。

40代に似合う【ショートヘア】前髪の割れグセ防止&トップのボリュームUPを叶えるには?

【10】リフトアップが叶う! 横顔美人になれるショートボブ

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「輪郭がベース型の場合、顔の重心が下がって見えるため、老けた印象になることもあります」と教えてくれたのは、MINXshibuya smart salon ディレクター 大山幸也さん。「エラが張っているとフェースラインが四角い印象になるため、顔の重心が低く見えます。そんなベース顔さんがショートヘアにするときは、サイドの髪に厚みがあって低い位置に重心がくるデザインはNG。フェースラインが目立ち、野暮ったい印象になります」(大山さん)。

大切なのは、顔全体の重心が上がるようなヘアデザインなのだとか。「トップにボリュームを出し、透け感のある前髪で肌が見える分量を増やすと、顔全体の重心が引き上がります。さらにサイドの髪を、ややうしろに向かって上がるようにカットするのもポイント。輪郭がリフトアップして見えますよ」(大山さん)。

透け感のある前髪は、顔色を明るく見せてあか抜けた印象にしてくれる効果も。美しいカットラインのショートボブは、スタイリングも簡単です!「ボブをベースに、グラデーションカットで立体感をプラス。軽く毛量を調整して、ふんわり仕上げました。前髪は厚くならないようにカットしています。髪色はハイライトを入れて柔らかいベージュブラウンを重ねると、顔色が明るく見えて白髪カバーの効果も絶大です」(大山さん)。

【小顔ヘア】四角いフェイスラインをキュッと上げる!透けバングの菱形ショート

【11】四角い印象はシルエットで崩す! 襟足すっきりな美骨格ショート

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「毛量が多めなので2ブロックにして、襟足はすっきり、トップから後頭部はふんわりと。顔まわりがアシンメトリーになるように、前髪は片サイドを短くして流れるようにカットしました。白髪に悩まれているので、なじむように明るめのカラーに。ファッションカラーで白髪をカバーしたい方におすすめです」(PEEK-A-BOO 銀座中央通り店 トップスタイリスト 山本真資さん)。

大人ヘア|四角い印象はシルエットで崩す!骨格まで美しく見せるアシメショート

【12】ベース型だと気づかせない! ウェットな束感で魅せる大人の絶品ショート

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「直毛で扱いにくい」と言うモデルさんの髪質。直毛を少し曲げるくらいのさりげないパーマをかけて、柔らかい印象に仕上げているのだそう。「トップとアンダーにはレイヤーを入れつつ、ミドルは頭のカタチがきれいに見えるようグラデーションに。ノンブローでもシルエットが決まるよう、再現性にもこだわっています」(Cocoon 銀座店 店長 泰斗さん)。

髪型で叶う|ベース型だと気づかせない!ウェットな束感で魅せる大人の絶品ショート

【13】ボリュームアップしつつエラ部分をふわっと隠すレイヤーショート

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「髪の毛が細くなってくる40代は、ヘア全体がペタッと寂しい印象になりがち。顔型も強調されやすく、特にベース顔さんはエラ張りが目立ったり、太った印象に見えてしまう場合も。ポイントは、レイヤーでふんわりとしたボリュームを出すこと。目線を上げることでフェースラインをスッキリ見せることができます。

まっすぐおろす前髪は、横のラインを強調してしまうのでエラ張りさんには不向きです。斜めに流すとおでこに隙間ができ、縦のラインが引き立って、顔をスリム&小顔に見せる効果が高まりますよ」(GARDEN YOKOHAMA トップスタイリスト 豊田楓さん)。

40代に似合う【ふんわりショートヘア】ボリュームアップ&フェイスラインもスッキリで小顔に!

「前髪なし」ベース顔が似合うショートヘア【5選】


【1】ハイライトで軽やか&柔らかく見せるマッシュショート

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「一見ボリュームがあるように見えますが、実は今回のモデルさんはボリュームが出にくい髪質。すそが重いとボリュームがより出にくくぺたっとしてしまいがちなので、表面は長さを適度に残しつつ、アンダーセクション(うしろのすそ部分)にしっかりと軽さを出すようにカットしています。

すそに軽さを出し、後頭部に丸みができるよう調整することで、ふんわりとしたボリュームのあるシルエットに。サイドはパツンとまっすぐに切らず、適度にグラデーションを入れて自然にボリュームが出やすいように整えています。もともとは前髪なしのワンレンボブだったのですが、おでこの形がキレイなので、前髪も長めに残しサイドに自然に流しておでこを出すスタイルに。センターパートにすることで、さらにフレッシュでこなれた雰囲気に」(kakimoto arms LaLa terrace MUSASHIKOSUGI店 スタイリストチーフ 西本寛之さん)。

40代に似合う【おでこ出しマッシュショート】程よいモード感と大人かわいいをいいとこどり!

【2】小顔効果のあるAラインシルエットショート

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「裾を重めに残しているので、毛先を内巻きにするだけでAラインは簡単につくれます。また裾に厚みがあるので、アイロンを通すだけでツヤ感とまとまりが生まれます。このシルエットはエラの張っている方や丸顔の方にもおすすめで、小顔効果もあります。」(DIFINO akasaka スタイリスト 重久愛実さん)。

40代髪のお悩みを解決|トップにボリュームを出して、小顔シルエットを完成させるには?

【3】前下がりラインが美しいコンパクトショート

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「やや前下がりのカットラインで切ると、うしろから前へ毛が流れるので、耳当たりにボリュームが出てきます。エラ上に縁取りが生まれるので、輪郭をカモフラージュしつつ、頭のかたちがコンパクトに見えるんです」(いつくし 代表 才田とおるさん)。

全体のフォルムは「低い位置にグラデーションカットを施したショートボブがベース。白髪が少ない黒髪なので、肌が出る面積を考え、前髪はつくらずセンターパートに。襟足は首が長く、キレイに見えるように、タイトに仕上げています。サイドの前下がりのカットラインで、横顔が美しく、頭も小さく見えるように」(才田さん)。

肌と髪のバランスでエラがカバーできる!横顔まで美しい知的ショート

【4】輪郭だけでなく、頭のかたちまでキレイに見える! 菱形ショート

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「ワンレングスのショートボブは、エラ近くにボリュームが出る台形型になります。このシルエットは、ベース型の輪郭を強調することに。エラを目立たせないためには、目のラインからボリュームが出るように、裾に向かって締まっていくシルエットにするのが効果的です。ボリュームの位置がエラより上にくることで、輪郭もリフトアップして見えます」(BEAUTRIUM 青山 Hair Stylist 村上侑介さん)。

ポイントは…?「トップとサイドにレイヤーを入れることで、どの角度から見ても菱形シルエットに。頭のかたちまでキレイに見えますよ。レイヤーを入れると自然と毛先に動きが出るので、女性らしさも演出できます。クセを活かしてあげることもできるので、顔周りにクセが出てきたという40代の方にもおすすめです。「スライドカットで毛流れをキレイにすることで、顔周りのクセもいい感じに。もみあげを長めに残し、前髪は目尻下に向かって流れるようにカット。顔周りにも菱形をつくることで、輪郭カバー効果がアップします」(村上さん)。

全方位菱形シルエットがカギ!ベース顔をリフトアップするショートボブ

【5】グラデーションで後頭部を膨らませ、全体に丸みをつくったショート

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「髪は触れば触るほど、トップのボリューム感は失われていきます。トップを自然に立ち上がらせるには、根元を起こすようにドライヤーをあてて、根元を立ち上げるようにワックスをなじませれば完成です。少しずつではなく、大胆にスタイリングしてください」。髪の太さも柔らかさも扱いやすい印象の、モデルさんの髪。ただトップに生えグセがあって、根元がペタッと寝やすいのが難点なのだとか。「後頭部に丸みをつけて襟足をすっきり見せることで、トップに自然なボリューム感が生まれます」(natura クリエイティブディレクター 内藤新士さん)。

40代に似合う【ふんわりショートヘア】トップをボリュームアップさせる【スタイリング術】を伝授

この記事の執筆者
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