【目次】
【基本】平行眉の整え方
■明るめの尻すぼみ眉を、ダークトーンの平行眉に整える
【BEFORE→AFTER】
「残念なのが明るめブラウンの尻すぼみ眉。髪色よりも明るいブラウンで描かれた眉は浮きますし、メリハリがつきにくく顔のパーツがぼやけてしまいます。そして眉尻が極端に細い尻すぼみ眉は、顔の余白を目立たせてしまうので注意が必要です。
改善点は2点。まずひとつ目が、眉を描き足すときはブラウンではなく、自眉と同じグレーを使用すること。そうすれば、浮かずに自眉になじみます。ブラウンを使うのはそのあと。足りない部分をグレーで補い、全体に明るいブラウンを重ねてほんのりトーンを上げると、とても自然な仕上がりに。
ふたつ目は、自眉に沿って眉の輪郭をとらないこと。きれいな平行眉に仕上げるためには、自眉が生えていない部分に眉を描き足すことも必要です」(長井さん)。
【眉の描き方プロセス】
STEP.1:眉尻上側を描き足す
チップにグレーをとり、尻すぼみになっている眉尻の上側部分を描き足します。自眉がない部分にも「擬似眉」を描き足す勇気こそが、理想の眉ラインをつくる秘訣です。
STEP.2:足りない部分を補う
同じくチップにとったグレーで、自眉がまだらで毛が足りない部分にも描き足していきます。
STEP.3:ブラウンのパウダーをのせる
ブラシにブラウンのパウダーをとり、眉全体にふんわりとのせて明るさとボリューム感を出します。
【完成】
■左右非対称な眉を、均等な今どき平行眉に整える
「どちらか片方の眉を描き上げてから、もう一方を描きはじめる人が多いのですが、この描きかたが左右非対称になってしまう理由です。眉は左右交互の同時進行で描いていくことで、左右対象に仕上げられます。まず、片方の眉尻に軸となるガイドラインを入れたら、もう片方の眉尻にもガイドラインを入れる。そのあとは、低い方は眉の上側に、高い方は眉の下側に少しずつ足りない部分を埋めていく感覚で仕上げます。
さらにもう一点。先にアイメイクを仕上げてからバランスを見ながら眉を描くと、顔全体のバランスがとりやすくなります。やや太めの平行眉なら顔の余白を狭まり、グッと小顔な印象に」(長井さん)。
【眉の描き方プロセス】
STEP.1:スクリューブラシで眉の毛流れを整える
眉を描きはじめる前に、まずはスクリューブラシで眉を眉頭から眉尻に向けてとかし、毛流れを整えておく。スクリューブラシのヘッドを少し折り曲げておくと、眉にフィットしやすく。
STEP.2:眉尻部分に軸となるガイドラインを描く
パウダーアイブローの濃いブラウンとニュアンス色の2色をブラシで混ぜてとり、まずは眉尻部分に軸となるラインを描く。片方を描き終えたら、もう片方も同様に軸となるラインを描いておく。
STEP.3:低いほうの眉頭の上側に眉をプラス
左右で低いほうの眉頭上部分にブラシを置いて眉尻に向けてブラシを動かし、眉に高さを出していく。高い方の眉頭は、隙間を埋める感じで整える程度に。
STEP.4:眉尻は高い方は下に、低い方は上に描き足す
続いて眉尻部分を整えていく。高い方の眉山〜眉尻の下側を描き足し、低い方は最初に描いた軸に肉付けする要領で上側に描き足す。鏡を見ながら左右対象になるうように少しずつ進めるのがコツ。
STEP.5:はみ出た眉をハサミでカット
眉を描き終えた状態で、高さを揃えるのに邪魔になるはみ出た部分をハサミでカットして眉を整えておくと、次の日からの眉メイクの時短がかない、目元もスッキリした印象に。
【Before→After】
小顔もかなう!「左右の高さ」が違う眉を、今どき「平行眉」に変えるには?
【応用】ナチュラルに見える眉の描き方
■コンシーラーで光を集め、立体感のある上品眉へ
眉は“顔の額縁”といわれるくらい、大事なパーツです。特に、メイク感が少ないミニマムなときほど、眉の印象が仕上がりを左右します。今回のポイントは、コンシーラーを見えないラインとして使うこと。眉をいつもどおりに描いたら、眉山から眉尻の上下を挟むようにコンシーラーを引き、眉と肌との境界線を強調。
すると、眉の印象が際立つだけでなく、立体感もアップして、ナチュラルなメイクでもきちんとした印象のメイクに見せることができます。
【眉の描き方プロセス】
STEP.1:眉山上から眉尻へのせる
STEP.2:眉山下から眉尻へのせる
STEP.3:スポンジでアウトラインのみぼかす
ナチュラルでもきちんとした印象に!コンシーラーで目元の立体感を演出する「眉を挟む“光”ライン」
■大人眉をつくるには眉マスカラが必須!
眉マスカラは若者のもの、と思っている人が多いよう。けれど、眉マスカラにはただ色をのせるという役割以外にも、眉毛に太さや長さを足す、毛流れをフィックスさせて立体感を出す、という重要な役割もあります。眉マスカラをプラスするだけで、ワンランク上の仕上がりが叶うのです。眉毛の長さと毛量があると、より眉マスカラの恩恵が受けられるので、切りすぎないで。
◇眉マスカラなし:毛だまりができてベタッとし、細い印象に
毛流れは描く前に整えても、時間と共に元の生えグセに戻ってきてしまうもの。そのため、眉中は毛がたまって見えてしまい、それがベタッとした印象に。さらに眉の幅も出ず、細く見えます。
◇眉マスカラあり:立体感が出て、抜け感と自然な太さがアップ
眉マスカラを使うと、寝ていた眉毛が起こされて立体感がアップ。さらに毛流れが整えられてフィックスされるので、抜け感が出るうえ、毛の立ち上がりで眉の幅も出て、生き生きとした若々しい眉に。
「眉マスカラ」で大人眉はうまくいく!立体感、抜け感、太さ…今、欲しいが全部が叶う!
【眉マスカラの塗り方プロセス】
STEP.1:眉尻から眉頭に向かって毛を起こしていく
STEP.2:眉頭は上に向けて立たせるのがポイント
STEP.3:最後は毛流れをさばきながら整えて
眉マスカラの使い方は簡単!毛を立たせて、流して、整えるだけ|大人におすすめのアイテムもご紹介
■ペンシルとパウダーのダブル使いを。スクリューブラシも必需品
「まず、スクリューブラシで毛流れを整えておくことが、大人の眉メイクにはマストです。その後、ペンシルで足りない部分を補っていきます。その際のポイントが2点。1点めは、ペンシルのカラーは、グレーやダークブラウンなど、自眉の色と近いカラーを選ぶこと。明るいカラーを選びがちですが、そうすると、自眉と描き足した部分がなじまなくなります。2点めは、ペンシルでラインどりをしないこと。1本ずつ植毛するようにていねいに描き足して、眉の形や濃さを整えます。その後、明るめのパウダーをふんわり肌にのせることで、ナチュラルで上品な平行太眉に。アイシャドウブラシを使えば、よりやわらなか仕上がりが叶います」(長井さん)。
【眉の描き方プロセス】
STEP.1:スクリューブラシで眉をとかす
アイブロウペンシルのスクリューブラシで眉をとかし、毛流れを整えておきます。
STEP.2:足りない部分を描き足す
アイブロウペンシルで、眉の足りないや薄い部分を1本ずつ描き足していきます。その後、再びスクリューブラシでとかし、描き足した部分をぼかしながら定着させます。
STEP.3:パウダーをのせる
アイシャドウブラシにアイブロウパウダーの右のパウダーをとり、肌を染めるような要領でのせていきます。
【完成】
「まばらな薄眉」を太くする方法
■「まばらな薄眉」はパウダーでザッと描いて毛量感を足す
「ちょっと、ちょっと、もしかして眉毛をカットしているのではないですか? 毛があちこちに向いてボサボサになるのが気になるからと、カットするのはやめましょう。大人世代は毛並み感があるほうが絶対に若々しい。隙間は目立つけれど全体的に毛が生えているなら、パウダーだけで毛量感を足すので十分。これはもともと薄眉の人も同様です。パウダーだけでキレイな形に描くのは難しそう? いえいえ、太くなったり、いびつになったとしても、あとから綿棒で拭き取って形を整えることができるので、むしろペンシルよりも簡単ですよ」(尾花さん)。
「ペンシルでしっかり描かないと物足りない、と思うかもしれませんが、物足りないのは、眉頭を描いていないからなのでは? 若いころに習った『眉頭を触らない』という常識は、眉頭も薄く細く貧相になるこの世代には、むしろNG。眉毛の合流点から眉頭の底辺に向かって濃いブラウンのパウダーをのせて強調しましょう。顔全体がキュッと引き締まり、中高い顔になりますよ。ただし眉頭上は濃くのせるときつくなるので要注意。でもついてしまっても綿棒で拭き取ればいいので、怖がらずに試しましょう」(尾花さん)。
【使用アイテム】
【眉の描き方プロセス】
STEP.1:全体に毛の合流点から眉尻にパウダーをのせる
STEP.2:太くなりすぎたら綿棒で拭き取って微調整を
STEP.3:毛の合流点に濃い色をのせてメリハリ感を出す
STEP.4:毛の合流点から眉尻の底辺に濃いブラウンをのせる
毛が短い、細い、まばらになる・・・三重苦の「薄眉」が美・太眉になれるベストな描き方とは?
「細いかっくん眉」を太くする方法
■えぐれて細くなった「かっくん眉」は底辺を埋める
「黙っているだけで『怒ってます?』とか『怖い』とか言われてしまうのがこのタイプですよね。お察しします。問題は、そのとんがった山と切りそろえた眉頭です。まずはえぐれた眉の底辺をペンシルで埋めてなだらかにすること。これには皆さん抵抗があるようですが、太さを出すのは必ず下側で、大胆に太くしても問題ありません。さらに眉山から眉頭にかけて、上辺に淡いブラウンのパウダーを1mmほどはみ出すようにのせると、山の角がなだらかになりますよ。最後に、短い眉頭をリキッドペンで植毛すると、動きが出て自然な太眉になります」(尾花さん)。
「ペンシルを使うなら、全部ペンシルで仕上げてもいいんじゃない?と思うかもしれませんが、上のイラストをよく見てください。底辺はペンシルでしっかり濃いめに仕上げ、上辺はパウダーで淡く仕上げて濃淡をつくっているのですが、この視覚効果で立体感が生まれるからベタ眉にならないんです。太くするときには、ふんわりとした空気感を演出することが大事で、それはパウダーを使わないと生み出せないもの。試しに、ペンシルで全部塗りつぶしてみてください。皆さんが最も恐れている、滑稽な眉になってしまいますよ」(尾花さん)。
【眉の描き方プロセス】
STEP.1:ペンシルで眉下を太らせてまっすぐに
STEP.2:上辺にブラシでパウダーをのせてまっすぐに整える
STEP.3:綿棒で拭き取りなだらかな眉山に
STEP.4:眉頭の毛が短い人はリキッドペンで描き植毛を
えぐれて細くなった「かっくん眉」は、これを使ってこう描くと美・太眉に!
「まろ眉」をふさふさ眉にする方法
■眉尻は長くしすぎない、下げすぎないのが2大鉄則
眉を描くとき、正面からしか見ていないせいか、眉尻ラインの正しい長さや描き方を知らない人が多いもの。左の写真で示した正しい長さで描くとリフトアップ効果が生まれ、横から見たときも美しく、引き締まった印象に映ります。
描き方は、眉の真ん中(毛が密集しているところ)から、眉尻の方向へ眉の中心を通るラインをイメージしながら描き足し、止め位置は写真のように眉頭の高さよりもちょっと上が正解です。 眉尻の終点が決まったら、太さを出す作業も忘れずに。眉の真ん中から眉尻にかけての眉下ゾーンを埋めていきましょう。 細くなった自眉に合わせてえぐるようなカーブで描いたり、細く長い線で描くと、一気に老けた印象になるので注意して。
眉尻に毛がない! ならばリキッドペンで植毛するように描く
- TEXT :
- Precious.jp編集部