見た目年齢を左右するほうれい線・・・。そんなほうれい線を目立たなくするメイクテクニックをはじめ、頼れるクリーム、またおすすめ美顔器や、ふだん簡単にできるたるみケアなど、ほうれい線にまつわるHow Toをまとめました。普段のメイクやケアの参考にお役立てください。
【目次】
ほうれい線を消すメイク方法
ほうれい線を消す「簡単メイクテク」3ステップ
ほうれい線の影となっている部分をコンシーラーで明るく補正したら、よくなじませ、スポンジでしっかりと密着させます。すると影が消え、パンとしたハリ感が甦ります。
頬から口にかけては表情によってよく動く部分です。そのため、コンシーラーにファンデーション、フェースパウダーと重ねてしまうと、厚みが出てヨレやすくなってしまいます。大人肌ほど、あれこれ重ねず、薄くピタッと密着させるのが美しく仕上げるコツです。
■1:ほうれい線に対して横に線を引く

コンシーラーはやわらかい描き心地のもの、色は肌と同じトーンで浮かないものを選びましょう。ほうれい線に対して横方向に3本くらい線を引きます。本数はほうれい線の長さに合わせて調節してみてください。
■2:コンシーラーは上方向になじませて

1で引いたラインを指で上方向にのばしてよくなじませましょう。ラインが消えたら、ほうれい線の周囲と境目がつかないように鏡でチェックしながら、軽くタッピングするようにさらになじませていきます。
■3:仕上げにスポンジでダメ押しのたたき込み

2でなじませたコンシーラーを、さらに厚みのあるスポンジで軽くたたき込むようなじませていきます。ほうれい線は動く部分なので、よくたたき込んでおかないとヨレてコンシーラーの線ができるので、ご注意ください。
できれば、コンシーラーの上からファンデーションやフェースパウダーは重ねずに仕上げましょう。重ねないと不安という方は、フェースパウダーを薄く重ねて、手のひらでよく密着させてみてください。重ねないほうがメイク直しも簡単です。
ほうれい線に頼れるクリーム
コスメデコルテ「AQ クリーム アブソリュート X」

分裂停止細胞の出現による「急激な肌やせ」に着目し開発した最新作。ハリを生み出す線維芽細胞へのダメージを抑え、コラーゲン生成力を高めて「肌やせ」を阻止。肌密度が高まり、深くなったほうれい線にも効きます。
軽めのクリームで肌への浸透感がすこぶる高く、肌の奥深くまで美容成分が届けられる感覚に。即座にもっちり肌に変わるよう。
肌やせ&ほうれい線を改善!コスメデコルテのAQ クリーム アブソリュート X
エスト「ザ クリーム」
![エスト ザ クリーム TR 30g ¥30,000(花王) [Precious2018年11月号163ページ]](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/2/c/-/img_2cb6d155c649eeeace5b6b6d1e663bf2179180.jpg)
コクのあるテクスチャーで素早く肌に浸透。まるで生まれ変わったような、深い潤いに満ちたハリ感をもたらすエイジングケアクリームです。ふわりと漂う月下香(チュベローズ)の華やかな香りに、肌も心もうっとり。肌も心もしみじみ癒やしてくれる逸品です。
植物の再生力で肌の老化を防ぐ!エイジングケアクリーム「エスト ザ クリーム」の魅力を解剖
SK-Ⅱ「アトモスフィアエアリー ライト UV クリーム」

万能美肌成分ピテラ(TM)とパワフルな肌サビケア成分を配合し、スキンケア効果に優れた一品。エアコンによる乾燥にもビクともせず、キメ荒れ、小ジワをケアし続けるのもいい。赤外線による悪影響もブロックしてくれます。
みずみずしい乳液状で、ベタつきがなく快適。色がつくわけではないが、キメ荒れの影が消えるので肌色が明るく変わります。
真皮にダメージを与える赤外線もプロテクトし、ほうれい線の原因、たるみも阻止。加齢トラブルを全方位でケアする逸品。
ほうれい線サヨナラ!SK-Ⅱの「アトモスフィアエアリー ライト UV クリーム」
シスレー「ブラックローズ クリーム マスク」

ほうれい線が消えるほど、もっちりとしたハリが復活!肌サビケア成分、コラーゲンの生成を促す成分など、肌の弾力を高めるパワフルな成分を投入。疲労困ぱいのたるみ肌に効果的です。
乾燥する場所でも潤いキープ!肌荒れを防ぐ「塗りっぱなしクリームマスク」3選
ほうれい線に頼れるおすすめの美顔器
すくい上げてつまみ流す美顔器「リファカッサレイ」

360°マルチアングル構造のローラーが肌を深くつまみ流し、たるみケアに効果的と定評のある美顔ローラー「ReFa」ブランドから登場した「ReFa CAXA RAY(リファカッサレイ)」。
こちらは、顔のたるみの原因のひとつで、皮膚を支える土台と言われている「SMAS筋膜」(顔面の皮膚の下にあり、顔の構造を正しく支えている繊維状の筋膜)を中心に、表情筋、皮下脂肪、血流・リンパの複合的なアプローチに着目した、カッサのような形状が特長的です。

特長1:「すくいあげる」動きで、SAMS筋膜、皮下脂肪、表情筋にアプローチしてリフトアップ!
上図左のクレセントラインは、皮下脂肪や表情筋がゆるみやすい頬のカーブをしっかりとすくい上げ、一気に顔を引き上げてくれる部分。右のシーガルラインは、下顎骨・頬骨をすくい上げるための角度と形状を追究した部分。下顎骨・頬骨を的確にとらえ、すくい上げてくれます。
特長2:「つまみ流す」動きですみずみまで美しさをめぐらせます!
クレセントラインやシーガルラインですくい上げた後、ローラー部分で、皮膚の薄い目元や口元、よりリンパの流れが滞りやすい部分を集中的につまみ流してくれます。繊細な部分に負担のかからない、最適な大きさと角度の設計が絶妙です。
特長3:マイクロカレントを発生!
「ReFa」はブランドのすべてに大きなソーラーパネルが設置されていますが、このカッサレイにもその機能が。ソーラーパネルから周囲の光を取り込み、微弱電流「*マイクロカレント」を発生させます。
上図右側の黒い部分が、ソーラーパネル。使うときは、ここを手で隠さないように使うことが、カッサレイの効果を最大限に活かすポイントです。
*人間の細胞に帯びている微弱電流は、細胞に傷がつくとそこに必要な成分を送り込んで修復すると言われています。その微弱電流と同じような働きをしてくれるのが、マイクロカレントです。
\美顔ローラー「ReFa CAXA RAY(リファ カッサレイ)」の使い方2パターン/

まずは準備運動

実際の使い方としてご紹介するのが「リフトアップ」「ほうれい線ケア」の2種類。リフトアップにも、ほうれい線ケアにも、最初にこのプレステップを行うことで、リンパの流れをよくし、滞りがちな老廃物を流れやすくします。
シングルホーンを使って、鎖骨の上下を押すのがポイントです。数か所に分けて、内側から外側へ向かって行います。
パターン1【リフトアップ編(首〜頬の摩擦ケア)】
■1:鎖骨周りのリンパをほぐして下準備

プレステップを行った後、シーガルラインを使って、耳の下から鎖骨に向かって通っている、耳下腺リンパの流れをよくします。
■2:シーガルラインで首と顔のリンパを流す

シーガルラインを使って、あご先にシーガルラインを当て、しっかとり押し込むようにして耳の下まですくい上げます。頬骨の下も同様に行います。
■3:クレセントラインで頬全体&額を引き上げるように滑らせる

クレセントラインを使って、頬全体に密着させます。口角から、耳前までしっかりとすくい上げます。そして、額も同様、半分にクレセント部分をあて、引き上げるように滑らせていきます。
パターン2【ニーディングケア編(ほうれい線ケア)】
■1:鎖骨周りのリンパをほぐして下準備

プレステップを行った後、ローラー部分を鎖骨に当て、しっかりとリンパを開くイメージでローラーを転がしながらマッザージを行います。
■2:首筋とフェイスラインをローリング

首筋とフェイスラインをローリングして、むくみを解消していきます。
■3:ほうれい線の上を上下にローリング

ほうれい線が気になる部分をローリングしていきます。表情筋をほぐすように行うのがポイントです。
■4:目元をローリング

目元も小刻みに上下にローリングして、目元のたるみやくすみも解消します。
■5:額もローリング

額も上下にローリングします。ジグザグに動かすことをイメージして行ってください。
すくい上げてつまみ流す美顔器「リファカッサレイ」で、「顔のリフトアップ」と「ほうれい線ケア」が実現
遠赤外線とドレナージュ効果で美しく引き締める「MDNA SKIN オニキスブラック」

高密度炭素でできたローラー部分から遠赤外線が放たれるという特長を最大に活かすため、「肌をつまみ上げる×流すようにさする」のWアプローチにより、引き締め効果を発揮!
なんといっても、驚くべきは炭素のローラー。まったく熱さは感じないのに、氷をも溶かしてしまうくらいの赤外線が出ているのです。ローラーをしていると、じんわりと温かさを実感することができます。
あらゆる機能を搭載した、美顔器の真骨頂「ドクターアリーヴォ ザ ゼウス」

MFIP(中周波断続パルス)を肌内に流すことで、エステティシャンの行う指圧とタッピングのような体感ができる、特許取得の技術を搭載。それ以外にも中・高周波やEMS、LEDなども搭載し、たまった脂肪を強力に流し、なかったことに!
白鳥をイメージした新感覚ツール「シーニュ」

ヘアメイクアップアーティストの小田切ヒロ氏が監修した、お風呂場でも使えるチタン製のマッサージツール。腕、脇、鎖骨、耳の周り、頬、口角など、あらゆる部分にフィットする曲線が、デザインの特徴です。フェースラインがすっきりキレイになると話題です!
40代の肌悩みランキング1位「たるみ」を解決するスキンケアツール3選
ほうれい線やたるみを消す簡単にできるケア方法
そもそもほうれい線はシワではなく、たるみ!
実はほうれい線の正体は、シワではなく「たるみ」なのです。これは、立っている状態と仰向けに寝ている状態を比較してみると、よくわかります。
まず、立っている状態(右写真)。このとき、ほうれい線は見えます。次に、仰向けに寝ている状態。このとき、ほうれい線は見えなくなっています。

これがどういうことかというと、重力があるかないかの差にあります。寝た状態で重力がかからなくなると、ほうれい線が見えなくなるということは、ほうれい線は「頬が下がって」現れる線だということ。そのため、ほうれい線は「たるみ」に分類されるのです。
一方のシワはどうかというと、重力とは関係がなく、肌深くに刻まれていくものなので、仰向けに寝ても、消えることはありません。ほうれい線=たるみであることを認識すると、おのずとお手入れも変わってきます。
なぜ、ほうれい線ができるのか? いつからできるのか? 今回は、老けて見えるほうれい線の正体と深層リンパケアをお伝えします。ぜひ、正しく覚えておいてください。
\実は「ほうれい線」ができ始めるのは、20代から!/
「20代の女性たちに肌悩みを聞くと、毛穴の目立ちやニキビ、乾燥、小ジワ、肌荒れなど、肌の表面的なサインが多く挙げられます。ご自身でたるみを気にされるのは、30代以降が多いのです。ですが、実際は20代からたるみは始まります。小鼻の横に影ができ始め、この影がほうれい線の始まりになるのです」(資生堂 アドバンスト リサーチセンター 主幹研究員、農学博士 江連智暢さん)

確かに、頬の目立つ毛穴は、たるみ毛穴と呼ばれています。毛穴のある頬がたるんできたから、毛穴がしずく形になり、目立つという時系列となるわけです。
ということは、頬の毛穴が目立ってきたときには、たるみが進行しているということになります。「25 歳がお肌の曲がり角」とはよくいわれますが、実に当を得た、老化の真実だったのです!
\自分より、他人のほうが早く「ほうれい線」を認識する!/
さらに、「自分で見ている顔と、他人が見ている自分の顔では、平均で約10歳ほどの開きがあると考えられます」と江連さんは言います。実際に、正面から見るとほうれい線があまり目立たず、若々しいです。それに対し、斜め横から見ると、ほうれい線がくっきり目立ってしまっています。

「自分では、なかなか斜め横の自分の顔を見る機会が少ないため、他人からどう見られているか?まで気が回りません。すると、自覚がないために、ケアが遅れてしまう可能性が高くなるのです。そして、気づいたときにはかなりたるみが進行し、ほうれい線が深くなっていた、なんてことにもなりかねません。まずは気づくことが大切なんです」(江連さん)
ぜひ皆さんも、鏡などで斜めからもチェックしてみてください。もしかしたら、自分では気づいていないだけかもしれません。
老化のサイン「ほうれい線」の原因は?ほうれい線に効くリンパマッサージや体操、コスメや美顔器の使い方まとめ
ゆがみを矯正してほうれい線をリフトアップ
「基本の若見せポイントケア」
リフトアップ方法を教えていただいたのは、アンチエイジングデザイナー・村木宏衣さん。

\ゆがみを矯正する/
これは、ほお骨から側頭部につながり、緊張しがちな筋肉をゆるめるケアです。骨格のバランスが整うと、たるみやほうれい線もリフトアップ。ハリのある肌を支える土台をつくるためにも、ぜひ挑戦してみましょう。
\たるみを引き上げる/
実は、そしゃく筋の咬筋や、あごから首に広がる広頸筋が緊張して硬くなると、顔が横に引っ張られてゆがみ、たるむ原因になるのです。このケアで筋肉をほぐして柔軟性を取り戻せば、口角もキュッと引き上がります。
お風呂の中でも手軽にできる「若返り顔筋ケア」3ステップ
■1:ゆがみを矯正する(1分)

ほお骨で交差する複数の筋肉をとらえながら、口を動かしてほぐします。ケアした後は、あごの関節がスムーズに動くことを実感するはず。
(1)両手で頭をはさむようにして親指はほお骨の下に
両手の親指を大きく開いて、指の腹をほお骨の下に置きます。4本の指は側頭部に添えて位置を固定し、両手で頭をはさむようなポジションをつくることがポイントです。

(2)親指で圧をかけながら「あぐあぐ」と口を動かす
ほお骨の先から1.5cmくらい下のところから、親指の腹で斜め上に圧をかけながら、口を大きく「あぐあぐ」と開け閉めして(声は出さなくてOK)、これを6セット繰り返します。4本の指は固定したまま、さらに親指の位置を後ろにずらしながら4か所を同様に行いましょう。


「ほお骨の下から斜め上に押し上げ、親指の腹を骨に引っかけるのがコツ。ほおの筋肉をしっかりとらえながら、ほお骨に沿って、耳の前のくぼみまで4か所に分けてほぐしましょう」(村木さん)
ゆがみの矯正は、「側頭筋(噛む力を生む筋肉)」、「小頰骨筋(上唇を後上方に引き上げる働きをする筋肉)」、「大頬骨筋(口角を上外側に引き上げる働きをする筋肉)」にアプローチすることができます。
■2:たるみを引き上げる(1分)

普段から大きな力が加わり、硬直しやすい咬筋を中心にゆるめます。同時に、あごから首筋の広頸筋もゆるめるケアです。
(1)咬筋に反対側の親指を引っかけて固定する
ほお骨の下にある、口を開閉したときに動く筋肉(=咬筋)のへりのくぼんだ部分を反対の手の親指で押さえます。残りの4本指は軽く握ってエラ骨に引っかけましょう。

(3)筋肉を掴みながら「あぐあぐ」と口を開け閉め
咬筋をしっかりはさみ押さえながら「あぐあぐ」と口を開け閉めして(声は出さなくてOK)、6セット繰り返す。筋肉に沿って親指を下にずらしながら計3か所で行ったら、反対側も同様に行ってください。


「こちらのケアでは、普段から大きな力が加わり、硬直しやすい咬筋を中心にゆるめることができます。特に下側は硬くなりやすいため、意識してしっかり毎日ケアを行うことが大切です」(村木さん)
咬筋は物を食べるときに使われる咀嚼筋のひとつ。硬くなってしまうと、肌のたるみの原因にも。このケアで、ブルドック顔にならないようにしましょう!
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- TEXT :
- Precious.jp編集部