創業者:トーマス・バーバリー
創業地:イギリス/ベイジングストーク
創業年:1856年。ドレスメーカーとして修行を積んだトーマス・バーバリーが、弱冠21歳で最初の店舗をイギリスのベイジングストークにオープン。創業から2017年で161周年を迎える、イギリスを代表するラグジュアリーブランド。

ブランド初となる、イギリス・ベイジングストークの店舗

創業から161年という長い歴史と伝統をもちながら、現在もファッションの最先端を走り続ける

■創業当時のエピソード

創業者のトーマス・バーバリー

現在ではラグジュアリーブランドとしてのイメージがあるバーバリーですが、創業当初はトレンチコートやケープをはじめ、アウトドア用衣類を扱う専門店としてスタートします。ブランドを代表するアイテムであるトレンチコートは、第一次世界大戦中の20世紀初頭に誕生。イギリス陸軍省からの依頼で製造されたトレンチコートは、高密度のコットンギャバジンにより高い撥水性と通気性を実現。過酷な戦場でも耐えうるうえに、着心地のよさも兼ね備えたウエアとして、戦時中は多くの兵士たちに着用されました。

■ブランドの転機

トレンチコートはイギリス北部の自社ファクトリーで製造。熟練の職人により、裏地のバーバリー・チェックは左右対称となるように配置される

その後、現在でもコートの裏地として使用されているオリジナルのチェック柄、「バーバリー・チェック」が誕生。傘やマフラー、バッグなどさまざまなアイテムへと展開され、現在ではブランドを代表するデザインアイコンとして定着しています。

また、1999年にはコレクションラインの「バーバリー プローサム」を発表し、ミラノ・コレクションにデビュー。従来のクラシックなイメージを覆すモードなデザインのウエアが世界中の注目を集め、2016年には展開していた複数のラインを統合し、「バーバリー」としてロンドン・コレクションで新作を発表しています。

■ブランドのアイコン・定番アイテム

ヘリテージ・トレンチコート

前述のように、バーバリーのトレンチコートは第一次世界大戦中の20世紀初頭に誕生。トレンチという名前も、敵の銃撃から身を隠すために戦場に掘られる溝、トレンチ(塹壕)に由来しています。手榴弾などをぶら下げることができるベルトのDカン、ライフルをかまえる際の銃床となるバストのガンフラップ…など、現在でも戦時中の名残がデザインとして反映されています。また、素材として用いられているコットンギャバジンは、綿糸を高密度に織り上げることで高い撥水性と通気性を両立。従来のゴム引きコートとは一線を画す快適な着心地で、当時のレインウェアに革新をもたらしました。

DK88コレクション

2017年に誕生した、ブランドのアイコンであるトレンチコートに着想を得たバッグ。コットンギャバジンを模したエンボス加工をグレインレザーに施した「トレンチレザー」は、美しい見た目と耐久性を両立しています。また、DK88という名前も、コットンギャバジンの撥水性の高さをアヒルの羽に例えた「DUCK」と、トレンチコートを代表するカラー、「ハニー」のカラーコードである「88」からそれぞれ採用。まさに、ブランドを代表するトレンチコートのスピリットが惜しみなく反映されたバッグなのです。

■ブランドを愛用するセレブリティーとエピソード

『ティファニーで朝食を』で、バーバリーのトレンチコートを着用するオードリー・ヘップバーン©Everett Collection/AFLO

カトリーヌ・ドヌーブやオードリー・ヘップバーンなど、往年の銀幕女優達は劇中でもバーバリーのトレンチコートを着用。現在では、ナオミ・キャンベルやジジ・ハディットら世界中のセレブリティーにも愛用されています。また、イギリス王室御用達の証である「ロイヤルワラント」の認定を受けているバーバリーは、エリザベス女王をはじめ王室の人々にも愛されているのです。

■ブランドのプレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサー

クリストファー・ベイリー

プレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーのクリストファー・ベイリーは、1971年、イギリス・ヨークシャー生まれ。ダナ・キャランやグッチなどで経験を積み、デザイン・ディレクターとして2001年にバーバリーへ入社。2009年には、ファッション業界での功績が讃えられ、エリザベス女王から大英帝国勲章(MBE)を受勲し、2017年にはプレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任しました。

2017年SEPTEMBERコレクションより

老舗ブランドに新たなイメージを吹き込む、クリストファー・ベイリーの類稀なる手腕によって、バーバリーは今もなお「前進」を続けているのです。