モチベーションが上がらず、いつもダイエットを中断してしまう人のために、モチベーションの上げ方をまとめました。モチベーションを下げてしまうNG習慣や、やる気を上手にキープする方法もご紹介します。ダイエットを諦めかけている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

【目次】

ダイエットのモチベーションを上げる方法


■「目の前のニンジン」で目標達成

目標を立てて、モチベーションを上手にコントロール。
目標を立てて、モチベーションを上手にコントロール。

新年になると目標を立てるのに、いつも目標を達成できずに落ち込む、目標を立てて満足……というのは、よく聞く話ですよね。しかし「このような目標設定は、ほとんどの人にとって意味をなさない」と経営者・ビジネスジャーナリストの黒坂岳央さん。お金持ちの場合、自分のやる気を上手にコントロールするために目標設定を活用します。

「お金持ちにとってビジネスを頑張るのは当たり前で、大事なのは人生を最大限に楽しむこと。そのため、彼らは目標をすぐに手帳やGoogleカレンダーに入力し、それに向けて日々のビジネスに励んでいます。『目の前にニンジンをぶら下げてモチベーションを高める』というイメージです。

例えば、英語をマスターするために『TOEICで高得点を取ってイギリス旅行に行く』という目標を立てると、勉強を頑張る理由が生まれます。単にTOEICの勉強を頑張ることを目標にすると長続きしません。イギリス旅行のように、自分が楽しみに思えることを目標に設定してみましょう」(黒坂さん)

たとえ仕事や勉強が辛くても、目の前にニンジン(ご褒美)があれば、自然と作業効率がアップするはず。せっかく設定した目標を妄想で終わらせないためには、先に予約を入れる、料金を支払ってしまうなど、実現せざるを得ない状況をつくるのも手ですね。

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■「目標や夢」を他者に公言する

目標や夢は、恥ずかしさも手伝って周囲の人に言えなかったりします。でも、本当に実現させたいときは、周りの人にもどんどん公言するべきなのだそうです。

「私自身、これまでにダイエットや断酒などの目標を達成してきました。その際、周囲に言い出しにくいこともありますが、逆に周囲の協力があって成し遂げられることも多くあります。

必達目標や夢は、『秘かに達成させよう』とか『公言してできなかったら恥ずかしい』などの発想は捨てて、周囲に『公言する』ことが大切です。

心理学でも言われていますが、目標や夢の実現は『コミットメント(集中すること)』がカギを握ります。公言してしまえば『もう、やるしかない』と、コミットメントやモチベーションアップにもつながり、『じゃあ、これを試してみたら』など、周囲の人のサポートなどが得られることもあって、目標達成率を上げてくれるのです」(クリエイティブディレクター/習慣化エバンジェリストの川下和彦さん)。

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■SNSの活用には注意する

「いいね」をもらうだけで満足?
「いいね」をもらうだけで満足?

SNSで、「ダイエット中。これからジムでトレーニングです」や「資格試験のためにテキスト購入」など写真とともに投稿しているのをよく見かけますよね。このように、自分の目標や現在の取り組みについてSNSに投稿するのは、その意図によっては人間力向上の妨げになる、とリーダーシップ・行動心理学の研究者である池田貴将さんは主張します。

「例えば、ダイエットを頑張っているかどうかは、その人の体型を見ればわかること。なのに、わざわざ『ダイエット中です』とか『これからジムでトレーニング』などとわざわざSNSでアピールするのは、その人に『人からすごいねと褒められたい』という欲求があるからではないでしょうか。

人から褒められること自体が目的化してしまうと、SNSで『いいね』を集めるだけで満足してしまい、目標達成に向けての肝心の行動が疎かになってしまう恐れがあります」(池田さん)

そもそも、SNSに投稿する時間があれば、その間に少しでも運動したり、勉強したりするほうが目標達成には近づけるはずですよね。

たしかに、「全世界に向けて公言するからこそ自分は頑張れる!」と自分のモチベーションアップに役立てているのであれば、SNSの活用は有害とまでは言い切れません。ただ、もしも「いいね」が欲しいという下心があるのであれば、目標や取り組みを投稿するのは控えたほうがよさそうです。

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■スイーツを食べるときは罪悪感をもたない

曜日を決めればスイーツもOK
曜日を決めればスイーツもOK。

甘いものはダイエットの大敵。ということで、必死に我慢している人も多いのでは? スイーツ好きの人にとって、甘いものを我慢するのはなかなかストレスが溜まるもの。もちろんスイーツの食べ過ぎはダメですが、ストレスを溜めることもまたNGなのだそう。

「イライラは血液を濁らせ、ドロドロにする原因になります。大好きなスイーツを我慢しすぎるのはやめましょう。そこでおすすめなのは、スイーツを食べてもよい曜日を決める、ジムに行った日はOKなど、見える化して管理すること。ストレスを溜めないことが目的ですから、スイーツを食べるときは、罪悪感をもたないことがポイントです」(行動習慣研究所代表・佐藤伝さん)

スイーツを今週もがんばったご褒美として位置付けることで、日々のモチベーションアップにもつながるかもしれませんね。

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■ドーパミンを活用する

未来のことでも、脳は現在に起こっていると勘違いし、その都度ドーパミンを放出する
未来のことでも、脳は現在に起こっていると勘違いし、その都度ドーパミンを放出する。

「痩せて幸せな自分の姿を想像してみてください。

――1年後、くびれができて、ステキなワンピースを着ている自分が、オシャレなレストランで友人とおいしい食事をしながら、充実した時間を過ごしています。周りの笑い声、キレイになったと周りに褒められる様子、褒められてうれしい自分の気持ち…。

このように、何が見えるか、何が聞こえるか、そして何を感じるかまで、できるだけ詳細に思い描くことによって、未来のことでも、脳は現在に起こっていると勘違いし、その都度ドーパミンを放出します」

「さらに『思い描いた未来の自分』を得るための手段として『エクササイズ』を設定し、エクササイズの前に、前述したような想像をしてドーパミンの放出を促せば、それがモチベーションとなります。また、エクササイズの後に想像をすれば、『エクササイズをすれば、ドーパミンが出る』という条件反射をつくることもできるのです。こうしておけば、脳はドーパミン欲しさに、エクササイズを継続してくれるようになります。

やらなければという気持ちから、やりたいという気持ちに変えていく、これが継続の唯一の方法なのです」(フィットネスコンサルタント・村上晃平先生)。

想像するのが苦手な人は、自分の写真を撮って、輪郭に影をつくって削り、目につくところに飾っておくとよいそう。すると、「これが私」と刷り込まれていくといいます。

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モチベーションを下げるNG習慣


■未来のワクワク感が疎かになっている

続ければキラキラの未来が待っている!
続ければキラキラの未来が待っている!

「何かを始めたいときはピンときて始めると思います。しかし、長続きしない人はそれをやった後、自分がどうなっているかまで考えていないんです。

痩せたいと思ってサプリメントを買ったりするけれども、では痩せてどうなりたいのか? 例えば、痩せて、このブランドの服が着たいと思った場合、それを買うお金も、その服に見合う自分もできていないといけないですよね。

自分はどう見られたいのか。どのステージに行きたいのか。具体的にイメージを描きましょう。仮に男女ともに慕われる私、社会の中で活躍している私、といった社会の中での自分のイメージを描いたとしたら、それが楽しいかどうか、ワクワクするかどうかを考えてみてください」(No.1習慣形成コンサルタントの吉井雅之さん)

挫折するのは、未来が見えなくなっている状態。飽きそうになったら、続けることで手に入る素敵な自分を絵にしてみてはいかがでしょうか。

■日々が当たり前と感じてトキメキを忘れがちになっている

「ドキドキすると良いホルモンが出ます。例えば恋をするのもそうですよね。そうすると肌の調子が良くなるし、笑顔も増える。でも、それが当たり前と思うと、ときめかないんです。

業務だけで考えると、『やってもらわないと困る』と思ってしまいがちですが、それでは長続きしません。惰性になってしまう。部下がなんでもしてくれるのは当たり前じゃないんです。

部下を人間として扱おうとするその心からは感謝の気持ちが出てきます。朝礼やミーティングでも相手に感謝を伝え、『このメンバーで結果を出したい』という気持ちを伝えましょう。どれだけうれしいと思えるかをイメージしてください」(吉井さん)

また吉井さんによると、「モテる人は営業上手」なんだとか。

「お客様と会えるということをトキメキと感じられるといいですね。例えば、明日、取引先の誰々から電話がかかってくる、それが『うれしい』と思うのは自分の勝手ですし、『私には無理』と思うよりも、『楽しいうれしい』と思っている方が長続きします。と、トキメキやワクワクが大事なんです」(吉井さん)

■「自分に厳しく」を勘違いしている

「自分に厳しく」を勘違いしているのはNG
「自分に厳しく」を勘違いしているのはNG。

自分は三日坊主だと自覚している人も多いのでは? でも、吉井さんは「3日続いたことがすごい。たとえ4日目にできなくても、5日目にまたやれるかどうかなんです」と言います。

「完璧にしないといけないと思うから続かないんです。世の中に完璧な人なんて、そんなにいないですから。私はカスタネット理論と呼んでいますが、打って打って休んで、休んでしまったらまたやろう。やろうとしている自分を抱きしめてあげるくらいの気持ちでやったほうがいいでしょう。

飽き性だと思われない方法は、何もしないこと。それなら絶対に失敗しません。でも、続かないということは、やろうとしている、チャレンジしてるということです。楽しいことは勝手に続いているものではありませんか? だから、いかに楽しいと思えるかが重要なんです。

自分に厳しいと『〇〇しなければ』と思ってしまうけれども、そういうマイナスワードは自分にも良くないし、相手の足も引っ張ってしまいます。一勝九十九敗で一勝でもしたらいいと思えるか。やろうと思った自分を受け入れてあげてください」(吉井さん)

できなかった自分を責めるのではなく、できた自分を褒めてあげる。自分を温かい目で見守ることが必要かもしれないですね。

■「飽きっぽい」という言葉で自己暗示をかけている

「脳は喋ったことを自分のことと認識してしまいます。だから、『人の悪口なんていうものじゃない』っていうのは、人からも悪口を言われるという意味ではなくて、自分の脳がその悪口を自分に言われたと認識しまうので、もっとそういう自分になってしまうんです。『続かないな』と思いながらやっているから、続かなくしている。自分がそうしてしまっているんです」(吉井さん)

ことあるごとに、「私はやり遂げる能力が高い人なんだよな~」と思うようにしてみましょう。

■他人と自分を比べ過ぎている

他人と自分を比べ過ぎているのはNG
他人と自分を比べ過ぎているのはNG。

「人を目標とするとか、リスペクトするのはいいことですが、『あの人はずるをしている』と批判していては、絶対にうまくいきません。他人と比べる必要はないんです。

あの人がどうだこうだと他人の話ばかりしている人は、とっつきにくいですし、たとえ能力があったとしても、一緒に仕事したいと思わないでしょう。比べたいなら、過去の自分、昨日の自分より今日の自分が進歩しているかを考えてください。

『私なんて』という人と誰も一緒に仕事したいとは思わないでしょう。『できることは全部やります』『あなたと成長したい』そういう風に言ってくれる人と仕事をしたいと思うのではないでしょうか。そういう人には人が集まってきます。人を集める力をもつ人になりましょう」(吉井さん)

自分ができなかったところばかりピックアップするのではなく、良いところを探したいものですね。

■3D(でも・どうせ・だって)が枕詞になってしまっている

吉井さんによると「言葉は0.5秒の勝負」だそうです。「でも・どうせ・だって」をついつい使っていると怖いことが……。

「そんなつもりはないと思っても、喋ったら自分で自分の脳を洗脳してしまうんです。『水を飲んでも太る』とよく言いますが、それは口に出して言うことで、脳のホルモンが働き、本当に太ってしまうんです。自分でそういう状況をつくってしまっているんですね。だから、いらんこと言ったらあかん。自己暗示が大事です。

『でも・どうせ・だって』を使ってしまうのはしょうがないのであれば、『でも……』の後にすぐ『と思ったけれども……』と話を変えていきましょう。『だって〇〇だから』ではなく、『どうやったらできると思う』と言葉で先に言ってしまえば、やることを考えると思います。

できないかもしれないということは置いておいて、こういう考え方もできると、前向きにできる方法を考えてみましょう。嘘でも、たとえ本当には思っていなくても言葉に出すと、それは現実になるんです。暴走族は取り締まられますが、妄想族は取り締まられません」(吉井さん)

否定的なことを言ってしまったら、「と思ったけれども」とすぐに打ち消し言葉を口にする。これを習慣づけるだけで、三日坊主が卒業できるはずです。

■ギリギリまでやる気が起きないパターンにはまっている

吉井さん曰く、ギリギリまでやらない人は「自分はやったらできる」と思ってしまうから、実は自己中心的な人なのだとか。その性格が長続きしない原因となるそうです。

「本当にできる人は最初にやっておいて、後で見直したり、修正したりします。例えば、金曜日が期限と言われて木曜にやり始める人は、大成功はしないでしょう。もし1日や2日前に課題を提出したら、相手に検討する余裕を与えるので喜ばれます。

常に、その仕事の次を考えましょう。自分のしてほしいことを相手にする。それがお互いに良い効果をもたらし、いいビジネスパートナーになれるでしょう。そうすれば、人間関係もその他のことも長続きします。上司から可愛がられるとか気にかけてもらう人というのは、美人とか、かっこいい人ではなく、相手のことを思いやれる人です。ギリギリくんはやめましょう」(吉井さん)

自己中心的な考え方が、実は挫折につながっていたとは驚きですよね。前倒しを習慣にして、相手を喜ばせることを第一優先する。それが自己肯定心を高めて、飽きっぽい自分を変える一歩になりそうです。

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■建前と本音がずれているからやる気が起きない

意識の深いところの自分の声を聞いていますか?
意識の深いところの自分の声を聞いていますか?

「やらなきゃ」とは思っているのに、行動に移せない。そんなときは、建前と本音がずれているかもしれません。

「最初に理解していただきたいのは、私たちの意識の構造についてです。私たちの意識でいちばん表面にあるのが顕在意識です。起きているときは、この顕在意識が活発に活動することで、理性が優位となり、物事を判断したり、何かを思い、感じ、認識します。

その下には、潜在意識(=無意識)があります。この潜在意識の領域は、起きているときにはあまり強く認識できません。一方で、寝ているときは、この潜在意識が活発になって夢などにも影響を与えています。

本音と建前で言うならば、より深くにある潜在意識が本音で、現実生活と密着した顕在意識が建前にあたります。ここまでは皆さんもお分かりになるでしょう。

今回お伝えしたいのは、潜在意識のさらに深層にあるメタ無意識についてです。メタ無意識とは『~を超えた』という意味で、潜在意識を超えた意識です。メタ無意識をわかりやすく説明するために、私がよく使うのがお茶碗に入った山盛りのごはんの例えです。

お茶碗から出ている山盛りご飯の部分が顕在意識です。そしてお茶碗に隠れてしまっているご飯が潜在意識です。
さてもうひとつ、顕在意識と潜在意識を入れているお茶碗がメタ無意識なのです。この構造を知っておいてください。

メタ無意識の役割は重要で、人生におけるさまざまな現実を形づくる器でもあります。物事に対する考え方、意識の持ち方を書き換えるということは、顕在意識、潜在意識を書き換え、最終的にはこのメタ無意識を書き換えて、現実が変わることにつながるのです。

話をやる気に戻します。あなたの顕在意識、つまり建前では『この仕事で成功するぞ』と思っているとします。しかし自分の本音(潜在意識)をよく観察してみると、『本当は他にやりたいことがある』と長年、ずっと思っていたりするのです。

このように建前(顕在意識)と本音(潜在意識)にずれをもって生きていると、あなたのメタ無意識はやる気を起こさせないように働きかけて、『建前と本音がずれているよ』とサインを出すのです。

そこで、まず自分の本音(潜在意識)をしっかりと見極め、本音で生きる、本当の自分として生きるにはどうすればいいのかを考えて、そのための道筋を立てるようにしましょう。

そして、いまやらなければいけないことを『これをやれば本音で生きられる』という目標のためのステップとして考えれば、やる気がぐんと起きるはずです」(メンタルトレーナー・梯谷幸司さん)

やる気が起きないとき、それを教えてくれるのはメタ無意識という領域だったのです。また、建前がモチベーションを殺していたことが判明しました。自分の本音を日ごろから見つめること。そして、本音を隠さず生きる方法を考えていきましょう。

■未来設定が間違っているからやる気が起きない

「幸せになりたい」では幸せはやってこない?
「幸せになりたい」では幸せはやってこない?

「仕事をバリバリこなして昇進したい」と「作業をスピーディーに行って評価を上げたい」と思っているときに限って、いざ仕事に向かおうとしてもやる気が起きないなんてことがありますよね? その場合、未来設定が間違っているかもしれません。

「幸せになりたい、愛されたいなど、だれもが『~たい』という願望系で未来を想います。実はここに大きな間違いがあります。

例えば『幸せになりたい』と未来設定すると、メタ無意識はあなたの現在を『では、今は幸せではないのだな』と認識することになります。そしてメタ無意識は、幸せではない現実を創るための素材を集めて来るのです。つまり、未来への想いが願望形になっていると逆にブレーキがかかるということ。これを覚えておいてほしいのです。

そこでこちらも脳の逆を突いて、『未来、私は幸せだった』と未来設定します。そうするとメタ無意識は、『それならば、今をどんどん幸せにしなければいけない』と認識して、あなたを幸せにする現実を集め始めます。

同じように『仕事をバリバリこなして昇進、評価されたい』と願望系で想っていると、『今は仕事ができない人なのだな』と、やる気を起こさせない現実が集まってしまうのです。

そこで『私は仕事をしっかりとこなした』など、未来設定での自分を『仕事のできる人』にしてしまってください。これによりメタ無意識は、あなたが仕事をサクサクこなせる現実を集め始めるのです」(梯谷さん)

願望系は逆にブレーキがかかることがわかりました。これからは「愛されたい」ではなく、「未来の私は愛されている」と未来設定することで、愛される現実が集まるとのこと。早速、やってみましょう。

■そもそも「やらなきゃ」という発想が間違っているからやる気が起きない

「やらなきゃ」は要注意のNGワード!?
「やらなきゃ」は要注意のNGワード!?

やる気が起きないとき、ついだれもが「やらなきゃ」と念じて自身を奮起させようとしがちです。しかし、どうやらこの「やらなきゃ」が、逆効果になってしまうそうです。

「みなさんも経験があると思いますが『やらなきゃ』と思っている間は、行動に移せません。やらなきゃという意識が湧いてきたら、シンプルに『よし、やろう』に書き換えてください。そうすればすぐに行動に移せるのです。

なぜなら、何かをやろうと思ったとき、メタ無意識はすでに脳に指令を出して、あなたがそれをやるための肉体的な準備はすでに整えています。メタ無意識がスゴいのは、あなたの行動をすべて事前に予測して、その準備を脳にさせるということです。このことは脳科学がすでに証明しています。

メタ無意識はいわば、あなたの中の予知能力者です。あとは行動するだけなのに、それに待ったをかけてしまうのが『やらなきゃ』という意識です。これはほとんどの人が勘違いしていることです。身体に奮起させようとして『やらなきゃ』と意識しているつもりが、じつは身体にストップをかけてしまっているのです。

例えば、『ペンを持とう』と思ったとき、だれもがシンプルにペンに手を伸ばし掴みます。ところが『ペンを持たなきゃ』と意識すれば、それはペンを持つという結果ではなく、『ペンが持てずに奮闘している現実を創りたい』ということになり、身体はペンを持たないようにストップするのです。

つまり、『やらなきゃ』でやる気を起こさせようとするのは間違いですと、メタ無意識が教えてくれているわけです。

『やらなきゃ』が出てきてしまう場合、やはりあなたの本音(潜在意識)が、『本当はそれをしたくない』と抵抗していることが多いと思います。『やろう』でそのことを片付けた後で、自分の本音と向き合ってみましょう」(梯谷さん)

「やらなきゃ」は、だれもがしょっちゅう口にする言葉。言われてみれば確かに、そう思っている間、身体はずっと固まっていますよね。その理由がやっと明らかになりました。これからはシンプルに「よし、やろう」と自分に働きかけていきましょう。

■目的が明確になっていないからやる気が起きない

脳が欲しがるのは過程ではなく目的・ゴール
脳が欲しがるのは過程ではなく目的・ゴール

「この作業って、つまんないんだよな」と思った瞬間、やる気が失せてしまうこともありますよね。こうした際は最終目的を意識した発想をしなさい、というメッセージなのだそうです。

「何か行動するとき、最終目的を達成することに喜びを感じる目的基準パターンと、楽しさやワクワク感、充実感、安心感などに喜びを得る体験基準パターンがあります。

意識が向いている焦点で比べると、目的基準パターンの場合は、その行動の結果とさらにその先にある最終目的に合っています。一方で体験基準は、行動の過程がいかに楽しいか否かという、目的に到達するよりも前の段階に合っているわけです。

やる気が起きないというとき、多くの場合、あなたの意識が『体験基準パターンになっていますよ』と教えてくれているのです。そこで目的基準に意識を書き換えて、『なんのためにこれをやるのか』という、行動に対しての明確な最終目的をつくるようにします。

もちろん、ワクワクやりたいということ自体が間違いなのではありません。その感覚も重視したければ『この作業をどうすればワクワクしながら、最終目的のために成し遂げられるか』と考えればいいのです。

大切なのは、まず、最終目的をつくり、その次にワクワクする方法を考えるということ。成功者は目的基準の意識の持ち方をします。例えば、浅田真央さんは、かつては『自分の演技がしたいです』と、演技に焦点を当てた体験基準の発想をしていて、なかなかメダルが取れませんでした。

しかしその後、『やりきったと言えるように終わりたいです』と、ゴールとその先を見据えた目的基準の発想になり、メダルが取れるようになりました。目的基準の意識が生まれると、ゴールはただの通過点にもなりますので、ゴール到達が容易になります。

私たちの脳は目的・ゴールを欲しがるのです。何のためにやるのか、という目的意識があると脳は働いてくれます。目的がないと、『無駄なことはしません』とばかりに、やる気を与えてくれないのです」(梯谷さん)

やはり脳にとっても目的は重要な条件です。何事にも目的意識をしっかりと持つようにしていきましょう。

■ 他者の評価で決めようとしているからやる気が起きない

うまくいっているかどうか、知っているのは自分? 他者?
うまくいっているかどうか、知っているのは自分? 他者?

やる気が起きないという際、そのやろうとしていることに対して、誰かのためだったり、「やらされている」という意識があったりしていませんか?

「私のクライアントさんには客商売の方も多くいらっしゃいます。そうした方々の多くが『お客様に喜んでもらいたい』ということを仕事のモチベーションにしています。これが他者基準という意識の持ち方です。

自分の行動がうまくいっているかどうかを、他者の評価で決めようとします。そして、他者のために何かするという発想が強いのです。もちろん、他者のために何かするのは悪いことではありません。でも、そればかりでは、自信につながる自己決定感が得られないため、長く仕事を続けるのは困難にもなります。

一方で、自分基準という意識の持ち方は、自分の行動がうまくいっているか否かを自分で考えて判断します。自己決定感が得られるため、自信にも満ちあふれていきます。やる気が起きないというときは、他者基準の意識になってしまっているときです。なぜなら他者の評価など、見えにくいものだからです。そのため、やる気が起きなくなります。

そこで自分基準の意識に書き換えて、『他者がどう評価しようと、これをやることが自分にとっては意味がある、自信につながる』と自分で判断して行動に移せばいいのです。自分基準で物事を意識すると『この作業は誰かのためにやっている、やらされている』という発想にもつながりませんので、自然とやる気が湧いて来ます」(梯谷さん)

何事に対しても自分の意志をしっかりと反映させることが大事、ということですね。ぜひ自分基準もしっかりと育てていきましょう。

■心の中に自己否定感があるからやる気が起きない

自分の中に抱えてしまった矛盾した思いは要チェック!
自分の中に抱えてしまった矛盾した思いは要チェック!

行動に対して、「自分にはできる」という意識と「自分には無理」という両方の意識があって、その結果「やる気が起きない」となってはいませんか?

「私のクライアントの方で、こんな悩みを語ってくれた方がいます。その悩みとは、仕事や恋愛等で『何かでうまくいきそうになると、なぜかいつも自分でつぶしてしまう』というのです。

カウンセリングしてみると、その人の顕在意識と潜在意識の中には、自分はできるし、幸せになりたい自己肯定感の高い自分と、私は幸せになってはいけないという、自己否定感の両方があることがわかりました。

この自己否定感は、病気がちだった妹さんに、いつも『お姉ちゃんはやりたいことをやれていいわね』とうらやましがられていたことで、妹に対しての間違った同情から生まれた意識でした。この不要な自己否定感が、あと一歩でうまくいくという段階で意識の中に現れては、やる気をなくすという形で足を引っ張っていたのです。

『自分は無理、できない』という自己否定感をなくし、『自分にはできる、成功できる』という高い自己肯定感だけに一本化することで、一気にやる気がみなぎるはずです」(梯谷さん)

自己肯定感と自己否定感は、多くの人が意識の中に同居させて持ち合わせているそうです。その自己否定感がどこからきているのかを見極めて、物事に対しては、自己肯定感だけを意識して向かうようにしましょう。

もやもや原因が判明!やる気が起きないとき「脳から無意識に出ているメッセージ」6選

この記事の執筆者
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