【目次】
「ピンやゴムだけでつくる」簡単なまとめ髪【4選】
【1】ゴムとピンだけで簡単!ラフで上品なお団子ヘア




「まず、アレンジの前にワックスを髪全体に揉み込んでください。髪の内側につけておくと、ラフさ、無造作な印象がつくりやすくなります。あとはゴムで結ぶ時に毛束が耳にかかるように結びましょう。耳にきっちりとかけてしまうと、一気に老けた印象になりますが、耳を少し出すと、こなれ感、おしゃれな印象になります」(ZACC raffine店長 櫻井小百合さん)。
<スタイリング方法>

<STEP.1>髪の内側にワックスを揉み込む

<STEP.2>ねじった毛束をひとつ結びにする

<STEP.3>ひとつ結びを上下に分けて、上の毛束をゴムに巻きつけてピン留めする

<STEP.4>下の毛束を上の団子に巻きつけてピンで留める

「このアレンジのポイントはねじりながら毛束をひとつ結びにすることです。ワックスをなじませた毛束をねじると、根元が立ちやすく、正面から見た時に毛流れのあるラフな印象になります。耳にかけたまま結ぶのが難しい時は、結んだ後に耳上の毛束をゆるっとたるませてください。お団子にした後に引き出そうとするとシルエットが崩れてしまいます」(櫻井さん)。
「老け見え」「若つくり」にならない!40代がチャレンジするならラフで上品なお団子ヘア
【2】気になる「あほ毛」をお洒落にカバー! スカーフを使ったヘアアレンジ



「ニュアンスがあって、カジュアルな雰囲気を楽しむにはスカーフを使ったアレンジがおすすめです。スカーフを巻くアレンジで注意したいのがサイズ。頭頂部で交差させて二重に巻くので、ある程度の大きさが必要です。正方形であれば90㎝四方は欲しいですね」(kakimoto arms 自由が丘クレオ店 店長 山本真実さん)。
<スタイリング方法>
<STEP.1>カールアイロンで髪の中間から毛先を内巻きにしておく

<STEP.2>耳より前の髪と耳の後ろの髪を残してひとつに束ねる

<STEP.3>結び目からひとつまみずつ毛束を引き出す

<STEP.4>束ねたゴムを隠すように、髪をゴムに巻き付ける

<STEP.5>細長く折りたたんだスカーフを毛束の下に通す

<STEP.6>両端を頭頂部あたりで交差させる

<STEP.7>交差した根元部分でスカーフをねじる

<STEP.8>スカーフの端を毛束の下で結ぶ

「スカーフを耳の上に被さるようにかけるとサイドが出っ張るので、全体のシルエットが菱形になります。特に面長な方は横をちょっとだけ膨らませると、顔の長さが気にならなくなります」(山本さん)。
気になる「あほ毛」をお洒落にカバー! スカーフを使ったヘアアレンジ
【3】「ねじり」でつくる!巻かなくてもニュアンスの出るポニーテール



「毛束を中央で分けるとツイストした時に後頭部がくぼんでしまいますが、斜めに分けてツイストさせることで、後頭部の毛束が盛り上がり、自然と高さが生まれます。結ぶ位置は盆の窪のちょっと下を意識すると頭の型が綺麗に見えます」(ZACC vie 店長 宮川勇人さん)。
<スタイリング方法>

<STEP.1>耳上の毛束を斜めに分ける

<STEP.2>左右に分けた毛束をツイストさせる

<STEP.3>ツイストさせた毛束をひとつにまとめる

<STEP.4>襟足の毛束をねじってゴム付近にピンで留める


「少し下めにまとめているので、髪の内側の白髪が目立ちにくく、40代以降の方におすすめです。後れ毛はあえて出さないのが大人のルール。自然と落ちる毛束だけで十分ニュアンスが出ます」(宮川さん)。
ツイストしてピンで留めるだけ!老け見えしない「ポニーテール」のつくり方
【4】カジュアルでラフな「シニヨン・お団子」アレンジ



「シニヨンは、一度ヘアゴムで毛束を輪っか状にしてから、さらに上下に分けてピンで留めていくとつくりやすいと思います。簡単にザクザクとした毛束感が生まれるので、カジュアルでラフな印象に仕上がりますよ」(MINX 銀座五丁目店 ディレクター 河野沙耶佳さん)。
<スタイリング方法>

<STEP.1>髪全体にバームをもみこむ

<STEP.2>耳の高さで結ぶ

<STEP.3>毛束を輪っか状に結び、上下に分ける

<STEP.4>ピンで留めてシニヨンをつくる

<STEP.5>後頭部の毛束を引き出す

「今のファッショントレンドはカジュアルなので、どんなスタイルにも抜け感が必須。そんなラフな雰囲気も、ざっくりとしたシニヨンならつくりやすいはず。流行の首元がつまった服にもぴったりです」(河野さん)。
「ビジネスシーンに合う」きっちり見せるまとめ髪【8選】
【1】「くるりんぱ」でつくる!簡単ハーフアップ



「頭頂部に分け目がしっかりとついた状態でくるりんぱをすると、トップがどうしても割れてしまうので、アレンジ前に頭頂部の根元をしっかりと立たせ、分け目をつくらないように準備しましょう」(PEEK-A-BOO NEWoMan 新宿店 店長 栗原貴史さん)。
<スタイリング方法>

<STEP.1>ハチ上の毛束をゴムで結ぶ

<STEP.2>結んだ毛束をくるりんぱする

<STEP.3>こめかみの毛束をねじって後頭部にピン止めする

<STEP.4>最後にヘアカフをゴムに差し込めば完成

「ねじった髪から毛束を引き出すと若づくりで気張った印象に。ねじった毛束は崩さない方が品よく仕上がります。アレンジはシンプルが一番。やりすぎると抜け感が出ないので注意して」(栗原さん)。
40代が似合う「くるりんぱ」アレンジ|頭頂部のボリューム不足もカバーできるハーフアップは鉄板!
【2】残すべき「後れ毛」を見極めた、お疲れ見えしないひとつ結び



「髪を束ねたら、結び目から毛束をひとつまみずつ引き出しておくと、頭頂部がふっくらしてボリュームアップできます」(MINX 銀座二丁目店 ディレクター 徳永利彦さん)。
<スタイリング方法>

<STEP.1>襟足のあたりで髪を束ね、耳のうしろからひとつまみの毛束を戻す

<STEP.2>襟足のやや上あたりで髪を束ねる

<STEP.3>束ねたゴムを抑えながら頭頂部からひとつまみずつ毛束を引き出す

<STEP.4>側面も毛束をひとつまみずつ引き出す

<STEP.5>後れ毛をカールアイロンでリバース巻きに

「後れ毛をカールアイロンで巻いておくと毛束感だけでなく、ツヤも出るので大人のまとめ髪の仕上げには欠かせません」(徳永さん)。
残すべき「後れ毛」を見極めれば、ひとつ結びが老け見えしない!
【3】オバ見えしない、ルーズで崩れにくい「お団子ヘア」



「毛先に動きが出やすいように、デジタルパーマがかかっています。ただ束ねるだけで、後れ毛にも表情が生まれやすくなります」(Double ヘアスタイリスト 西川綾さん)。
<スタイリング方法>

<STEP.1>髪をひとつに束ね、ゴムで留める

<STEP.2>束ねたゴムを抑えながら、後頭部から毛束をひとつまみずつ引き出す

<STEP.3>束ねたゴムを抑えながら、毛束を毛先からねじる

<STEP.4>束ねたお団子の根元をゴムで固定

<STEP.5>お団子と後頭部の髪をすくいながら、ピンで留める

「ストレートな髪の方は、アレンジの前にカールアイロンで毛先をランダムに巻いておくと、ニュアンスのある後れ毛がつくれますよ」(西川さん)。
崩れない「お団子ヘア」のつくりかた|オバ見えしないポイントとは?
【4】お団子がポイントの、こなれ感ある簡単「ハーフアップ」



ボリュームはあるものの、トップがペタッとなりやすいモデルさんの髪。「頭頂部の髪を引き出すと、高さが出ます。頭頂部だけでなくお団子にした毛束からも髪を引き出すと、こなれ感が演出できます」(sui店長 ヘアデザイナー 坂口勝俊さん)。
<スタイリング方法>

<STEP.1>ヘアアイロンで毛先を外巻きに

<STEP.2>バームタイプのワックスを髪全体になじませる

<STEP.3>根元にはドライワックスタイプのスプレーを吹きつける

<STEP.4>両耳の先端を結んだ高さに髪を束ねる

<STEP.5>結び目を抑えながら、髪をひとつまみずつ引き出す

<STEP.6>髪を束ねているゴムに、毛束の先だけを通して団子をつくる


<STEP.7>ゴムを抑えながら、団子にした毛束からひとつまみずつ髪を引き出す

<STEP.8>団子の毛先を毛束のゴムに巻き付け、ピンで留める

「このスタイルは、毛先の軽さやお団子のやわらかさが表現できるので、ボリュームを出したい人はもちろんですが、抑えたい人にも向いています」(sui店長 ヘアデザイナー 坂口勝俊さん)。うねりや広がりもコントロールできる、まさに万能アレンジなのです。
白髪と薄毛が目立たなくなる!「ゆるふわ」ハーフアップのつくり方
【5】「くるりんぱ」でつくる!顔周りに残した髪がおしゃれなハーフアップ



うるおいが足りず、乾燥しやすいモデルさんの髪。「髪が太く、ボリュームを抑えたい方にも、このアレンジは向いています」(六本木美容室 西麻布店 スタイリスト 西家直志さん)。
<スタイリング方法>

<STEP.1>ミルクタイプのスタイリング剤を、髪の毛全体になじませる


<STEP.2>顔周りの髪を残し、耳から上の髪を束ねてゴムで結ぶ

<STEP.3>結び目をもちながら毛束を引き出す

<STEP.4>ハーフアップに結んだゴムの上に、穴をつくる

<STEP.5>STEP.4の穴に毛束を通す

<STEP.6>毛束を左右に引っ張り結び目を引き締める

<STEP.7>結び目をもちながら、毛束を引き出す

<STEP.8>髪の中間~毛先にかけて外巻きに1カール

以上、秋冬の乾燥シーズンに、髪の毛のパサつきやうねりを感じさせずにセットするミディアムヘアのアレンジ術をお伝えしました。「髪をすべて束ねると老けた印象になってしまうので、顔にかかる髪は残すのがポイントです。最後にカールアイロンで巻くとうねりが目立たなくなりますし、ツヤ感もアップします」(西家さん)。
【6】フレッシュさと洗練感がグッと高まる「まとめ髪ウエット」

髪にまとまりやツヤ感、おしゃれな雰囲気をもたらす「ウエットヘア」こそ、白髪やパサつきなどのエイジングサインが現れる40代以降の女性におすすめしたいテクニック。フレッシュさと洗練感を高める「まとめ髪ウエット」ヘアです。
<スタイリング方法>

<STEP.1>オイルを10滴ほど手にとる

<STEP.2>髪全体にオイルをなじませる

<STEP.3>コームを使ってタイトにまとめる

<STEP.4>後れ毛をつまんで毛束感を出す

髪全体にウエット感を出して束ねる「まとめ髪ウエット」は、シンプルなのにきちんと感とモード感を両立。ノーセットのままオイルをつけて束ねるだけなので、時間がない忙しい朝の切り札にもなります。
忙しい朝に最適!大人女性に似合う髪型【フレッシュさと洗練感がグッと高まる「まとめ髪ウエット」】
【7】うねりやくせ毛も解消!きっちりとした印象とこなれた雰囲気を楽しむアップスタイル



「クセのある方はとくにスタイリング剤をつけないでアレンジしてしまうと、ホワつき、広がりの原因になります。しっかりと髪全体に馴染ませてからアレンジをスタートしてみてください」(MAGNOLiA Omotesando デザイナー KAYOさん)。
<スタイリング方法>

<STEP.1>まず髪全体にヘアクリームをなじませる

<STEP.2>後頭部の毛束を左右ふたつに分け取る

<STEP.3>左右ふたつに分けた毛束をそれぞれねじってゴムでまとめる

<STEP.4>片方ずつ耳の後ろでねじってまとめ、ピンで留める

<STEP.5>最後に後頭部の髪をつまんで引き出し、バランスを整えたら完成

「アレンジの前に、トップの分け目をつけないようにドライヤーで根本を立ち上げましょう。この一手間が若々しい印象をつくります。クセがなく、ペタンとした髪質の方は、コテで軽く巻いておくと一気にこなれた印象へ。ぜひ試してみてください」(KAYOさん)。
きっちりまとめても老け見えしない!うねりやくせ毛も解消できる、梅雨対策アップスタイル
【8】『無造作風』に見せる「大人のポニーテール」


「白髪が目立つ生え際や分け目を見せないように、後れ毛でひと工夫すれば大丈夫。ただし、何も手を加えない後れ毛は疲れた印象に見えてしまうので、カールアイロンやスタイリング剤で形を整えて『無造作風』に見せるのがポイントです」(FIX-UP銀座店 ヘア&メイクアップ アーティスト 高橋紀衣さん)。
<スタイリング方法>

<STEP.1>耳の先端より下の毛束をひとつに束ねる

<STEP.2>耳の先端より上の毛束と下の毛束をひとつにまとめる

<STEP.3>結び目を抑えながら、ひとつまみずつ毛束を引き出す

<STEP.4>生え際が隠れるように耳より前の髪を引き出す

<STEP.5>耳より前の髪は中間から毛先にかけて内巻きに

<STEP.6>巻いた毛束にヘアオイルをなじませる

<STEP.7>ゴムを隠すように結び目にヘアアクセサリーを装着

「顔周りの生え際を隠すだけで、白髪はまったく気にならなくなります。こめかみあたりを隠しておくと、白髪カバーだけでなくフェイスラインをキュッと引き締める効果もあるので、ぜひお試しください!」(高橋さん)。
「フォーマルシーンで映える」華やかなまとめ髪【8選】
【1】うねった毛束がおしゃれニュアンスに! 後れ毛ありのままのまとめ髪



「うねりが目立たないようにキツく束ねると、ただの引っ詰め髪になってしまいます。ちょっと多めに後れ毛をつくって、顔まわりに遊ばせるだけで、表情のある大人のアレンジになります」(kakimoto arms 自由が丘クレオ店 店長 山本真実さん)。
<スタイリング方法>
<STEP.1>カールアイロンで髪の中間から毛先にかけて巻いておく

<STEP.2>パール1粒大のバームを髪全体になじませる


<STEP.3>耳より前の髪と耳の後ろの髪を残してひとつに束ねる

<STEP.4>ひとつまみずつ、放射状に毛束を引き出す

<STEP.5>後れ毛を束ねるようにバームをなじませる

アレンジ前と仕上げに使っているのは、productの『ザ・プロダクト ヘアワックス』(¥2,178)。「これはハンドクリームにもなる万能バームで、サロンのスタッフたちも愛用しています。アレンジ前になじませておくとパサつきが抑えられて、自然なツヤも出せます。ただ、つけすぎるとペタ~っとして重たい仕上がりになるので、後れ毛になじませるときは手に残った量で十分です」(山本さん)。
うねった毛束がおしゃれニュアンスに! 後れ毛ありのままのまとめ髪のつくり方
【2】くるりんぱ2回で完成!後れ毛が色っぽい「アップスタイル」



「顔まわりと前髪の毛束はコテで軽く巻いてあげると華やかな印象に仕上がります。髪の毛が短くて落ちてしまった後れ毛にはバームを。パサついていると疲れた印象に見えてしまうので、まとまりとツヤの出るものをなじませて。たくさんつけるとベタベタしてしまうので、米粒程度をなじませるのがポイントです」(ROI デザイナー 亀井明日香さん)。
<スタイリング方法>

<STEP.1>耳上の毛束をゴムで結ぶ

<STEP.2>くるりんぱする

<STEP.3>耳横の毛束をまとめて結ぶ

<STEP.4>結んだ毛束をくるりんぱする


<STEP.5>襟足とくるりんぱした毛先をまとめてねじる


<STEP.6>ねじった毛束をピンで止める

<STEP.7>こめかみの後毛を出す

「分け目ができていると頭頂部が寂しい印象になってしまうので、アレンジの前に、ドライヤーで左右両方から風を当てて根本を起こし、分け目のない状態に戻してあげると見栄えが良くなります」(亀井さん)。
【3】毛量が多くても「巻き」が映える、大人のポニーテール



ただでさえ膨らみやすい毛量の多い髪を束ねるとき「巻きテクニック」を加えたら、頭でっかちになるのは必然…と思っていませんか? 髪の量が多くても、髪が太くて硬くても、パサついて広がりやすい髪でも大丈夫。「巻き方向さえ間違えなければ頭でっかちにはなりません」(KAYAK by HONEY スタイリスト 小室里奈さん)。
<スタイリング方法>

<STEP.1>耳から下の髪を毛先だけ内巻きに1カール

<STEP.2>耳から上の髪は外巻きに

<STEP.3>髪をひとつに束ねる

<STEP.4>顔周りともみあげは毛束の中間から毛先にかけて内巻きに

<STEP.5>結び目にヘアカフを引っかける

「結び目のゴムを隠すのに、毛束を巻き付けたりクルリンパをしたりしますよね? でもそのひと手間が意外と難しい。ヘアカフは毛束に引っかけるだけなので、ぶきっちょさんでも簡単にゴムを隠せます。毛量が少なくて寂しいポニーテールになってしまう方も、このヘアカフを使うと印象が変わりますよ」(小室さん)。
【4】フォーマルな装いに似合う、大人の「お団子ヘア」




さり気なく、シンプル。このふたつの条件を満たす大人のお団子ヘアのポイントは3つ。「お団子をくずしすぎない」「耳の半分を出して色気を誘う」「後頭部に適度なボリュームがある」です。「40代以降は、髪がヘタってしまったりパサつきも気になると思うので、適度なボリュームと毛束の艶を出すために、頭頂部の髪を巻いておくといいですよ。この仕込みをするかしないかで、印象がガラッと変わります。頭の型もきれいに見えますよ」(GARDEN Tokyo トップスタイリスト 本木亜美さん)。
<スタイリング方法>

<STEP.1>頭頂部の髪をアイロンで巻く

<STEP.2>髪をうしろにまとめて後れ毛を出す

<STEP.3>ゴムでひとつ結びにする

<STEP.4>ゴムを持って左右前後の毛束を引き出す

<STEP.5>後頭部の髪を引き出して高さを出す

<STEP.6>結んだ毛束の毛先をピンで数回に分けて固定する

「お団子の位置は、下過ぎず上過ぎない、耳裏あたりを意識しましょう。後れ毛は出しすぎると〝疲れたおばさん風〟になるので、こめかみの上をひとつまみ分だけ出して。後れ毛の広がりやパサつきが気になるときは、ワックスなどをつけましょう」(本木さん)。
「若つくりなお団子ヘア」に見えない!大人のシニヨンのつくり方6ステップ
【5】上品ヘアの定番!「ギブソンタック」(低めの位置で髪をまとめるアップスタイル)




「全体的にきっちりとした印象に仕上げること。後れ毛を出しすぎたり、トップの髪をたくさん引き出してしまうと、一気に若つくりなアレンジになってしまいます。きちんとまとめることが、大人の余裕、清潔感、上品さ、優雅さを表現する鍵です」(Cocoon ディレクター 泰斗さん)。
<スタイリング方法>

<STEP.1>髪全体を低い位置でひとつ結びにする

<STEP.2>ひとつ結びをくるりんぱする

<STEP.3>くるりんぱした毛先を、2と同じ穴にもう一度通してピンで留める

<STEP.4>まとめた髪から毛束を引き出す

<STEP.5>こめかみに後れ毛をつくる

「後れ毛はこめかみ部分にだけつくるのがおすすめ。さりげなく上品で、色っぽい印象にも繋がります。後れ毛がパサついたり広がっていると、疲れた印象に直結してしまうので、オイルやシアバターをなじませて、みずみずしく仕上げてください」(泰斗さん)。
上品ヘアの定番!若つくりに見えない「ギブソンタック」の簡単やり方5ステップ
【6】上品と色気を併せ持つ「メッシーバン」(くずれかけたお団子ヘア)




「このアレンジでいちばん大切なのは、後頭部の丸みです。お団子をつくったら後頭部の毛束をしっかりと引き出して、ゴムまわりをふわっと仕上げてください。後頭部に膨らみがないと、ルーズなお団子が貧相でだらしなく見えてしまうことも。後頭部にボリュームがあると、横から見たときに、頭の型がきれいに見えます」(BEAUTRIUM PENINSULA店 副店長 小山 貴さん)。
<スタイリング方法>

<STEP.1>耳半分から上の髪の毛を結ぶ

<STEP.2>襟足を左右に分けて1の上で結ぶ


<STEP.3>STEP.1と2のゴム回りの毛を引き出す

<STEP.4>頭頂部の髪を引き出す

<STEP.5>STEP.2で結んだ毛束をねじりながら、お団子にしてピンで留める

<STEP.6>STEP.1で結んだ毛束もねじってお団子にする

<STEP.7>前髪をアイロンで細かく巻く

「お団子をきっちり、きれいにまとめようとすると、ルーズな動きが出にくくお団子も小さくなってしまいます。ある程度ラフに、ザクザクとピンで留めることが成功の鍵です。髪のパサつきが気になるときは、下準備でワックスやトリートメントをなじませると、アレンジしやすくなります」(小山さん)。
40代でも似合うお団子ヘアって?「メッシーバン」のやり方7ステップ
【7】うねりを効かせたアンニュイ「大人ひとつ結び」



うねりがあって丈も中途半端で、束ねたくてもまとまらない…そんなお悩み髪に「うねりはカールアイロンで方向を整えてしまえば、あとは束ねるだけ。毛先に表情があるので、下準備だけしっかりしておけば、アレンジは簡単です」(kakimoto arms 新宿店 スタイリスト 野村友理香さん)。
<スタイリング方法>

<STEP.1>毛先は平巻きで1カール外巻きに

<STEP.2>もみあげより前にある髪は縦方向にリバース巻き

<STEP.3>髪を後ろにまとめたら、束ねる前にもみ上げ部分の髪を引き出しておく

<STEP.4>襟足ぎりぎりのところで毛束をひとつに束ねる

<STEP.5>束ねた中からひとつまみ分の毛束でゴムを隠すように巻き付ける

<STEP.6>片手でゴムを押さえ、もう片方の手で後頭部の髪を握り少しだけ引き出す

「カールアイロンで毛先と顔にかかる髪を巻いておくと、元々のうねりが目立たなくなり、まとまりやすくなります。束ねた部分とふんわりさせた部分とでシルエットにメリハリをつけると小顔に見えるんですよ。ぜひ、お試しください」(野村さん)。
【8】カジュアルにもフォーマルにもなるシニヨンスタイル



「毛量があって、うねりやすい方には【シニヨンスタイル】がぴったりです。ピンを使わずにアレンジできるので、まとめ髪が苦手…という方でも気軽に楽しめると思います」(KAYAK by HONEY スタイリスト 小室里奈さん)。
<スタイリング方法>

<STEP.1>カールアイロンで前髪の中間あたりを外巻きにする

<STEP.2>サイドから後頭部にかけて髪の毛先を内巻きにするす

<STEP.3>髪の中間から毛先にかけてヘアクリームをなじませるす

<STEP.4>耳たぶあたりにゴムがくるようにひとつに束ねる

<STEP.5>毛束で輪っかをつくり、その毛先をゴムに通す

<STEP.6>ゴムで束ねた毛先が下になるように、束ねた部分の向きを調整する

<STEP.7>毛先を2等分にする

<STEP.8>交差した毛先を留めるようにゴムで巻く

<STEP.9>最後にコームを上から差し込む

<STEP.10>デフトバンの中央の穴にお団子を通す

<STEP.11>デフトバンで結び目を交差させて、布の形を整える

「ご自身でアレンジをすると、どこにピンを留めればいいのか分からない…というお声をよく耳にします。ゴムを使えば束ねたい部分、まとめたい髪を狙って留められるので便利です」(小室さん)。
【大人のシニヨンスタイル】ピンを使わない&野暮ったくならないアレンジをご紹介!
- TEXT :
- Precious.jp編集部