【目次】
- 「NG髪型」と「40代丸顔ならではの悩み」
- 「ボブ・ショート」丸顔さんに似合う髪型【13選】
- 「ロング・ミディアム」丸顔さんに似合う髪型【7選】
- 「髪の量が少ない」丸顔さんに似合う髪型【7選】
- 「髪の量が多い」丸顔さんに似合う髪型【3選】
「NG髪型」と「40代丸顔ならではの悩み」
NGな髪型:「横に広がりすぎる」と顔を大きくみせてしまう
代官山の美容室PearL代表のMATSUさんによると、「ストンと落ちるシルエットや、逆に横に広がりすぎるデザイン、重めのぱっつん前髪などは、丸顔を大きく見せてしまうのでNG」とのこと。
丸顔の悩み「おでこが目立つ」「分け目が寂しい」は、前髪を厚めに作って解消!
40代丸顔ならではの悩み:横幅の印象が強くなる
「丸顔さんは輪郭の丸みで顔全体の重心が下がり、顔が大きく見えがち」と教えてくれたのは、ZACC vieのスタイリスト 田中里春さん。「さらに40代は髪がボリュームダウンする年代なので、トップがペタッとしてシルエットの縦幅が減り、横幅の印象が強くなるんです。すると輪郭の丸みがもたついた印象になり、老け見えしてしまいやすくなります」(田中さん)。
丸顔カバーヘア|40代のもたつく輪郭をリフトアップするレイヤーショート
「ボブ・ショート」丸顔さんに似合う髪型【13選】
【1】長め前髪にメリハリをつけて丸顔をカバーしたボブ
ボリュームが出やすく扱いやすいボブヘアは、40代女性に人気のヘアスタイルです。しかし全体のフォルムに丸みがあるため、丸顔さんには少し注意が必要。「丸顔さんが王道のボブヘアにするには、前髪からサイドのフォルムを菱形にすることが大切」と、GARDEN aoyama スタイリスト・塩見 勇さんが教えてくれました。塩見さんが提案する、丸顔カバーが叶う王道コンサバボブです。
丸顔がキレイな卵型に!レイヤーで全お悩みを解消する王道菱形ボブ
【2】顔の丸みを軽減するセンターパートのくびれボブ
「丸顔さんがショートにするときは、前髪を長めにするのがおすすめです。とくにセンターパートは、顔の縦がより強調されるので◎。毛先の落ちる位置を計算して、輪郭に菱形を作ってあげると、頬の丸みもカバーできます」(AFLOAT XELHA 店長 中川恵理さん)。さらに全体のフォルムも菱形を目指すと、より丸顔がカバーできるのだとか。「内巻きフォルムだと丸みが強調されてしまうので、菱形をイメージしたカットでくびれを作ってあげるといいと思います。くびれフォルムは、トレンドのスタイルでもありますよ」(中川さん)。
丸顔カバーには、センターパートのくびれショートボブが効果的!
【3】前髪長め&顔周りに動きを出した丸顔でも似合うワンレンボブ
人気を集める「ワンレングスのボブスタイル」。40代からも「上品で美人に見える」「スタイリングが簡単」と、絶大な支持を誇っています。ですが、丸顔さんの場合は別。「ワンレンボブは輪郭がより丸く見える」「丸顔にはハードルが高い」と敬遠している方も多いですよね。丸顔にワンレンボブは似合わないのか?その悩みに答えてくれるのが表参道にある美容院・ABBEY店長の菊地佑太さん。「前髪を長めに設定し、顔のフレームを縦長に見せることで丸い輪郭が気にならなくなります。顔まわりとトップの毛束に動きを出せば、全体のシルエットが菱形になり、より輪郭から目線を外らすことができますよ」(菊地さん)。丸顔さんがワンレンボブを楽しむポイントはふたつ!「前髪を長めに設定する」「毛束を動かして目線を輪郭から外す」こと。この2点をクリアした、菊地さんおすすめのお手本スタイルです。
【4】毛先にハネ感を出した丸顔に似合うパーマボブ
頭が大きく見えやすいボブのパーマスタイルは、丸顔さんにとってハードルが高いもの。しかし、表参道にあるヘアサロンANTIの店長・CHIIさんによると、「パーマをかけることでボリュームをコントロールできるので、40代の丸顔さんにボブ×パーマはおすすめ」なのだそう。ポイントは、ハチ周りをタイトにして、顔周りにかかる毛束を作ること!そんな丸顔を強調しないパーマのボブスタイルです。
【5】菱形フォルムでシャープに見えるパーマボブ
「ポイントは、カットで菱形シルエットを作っておくこと。髪全体のバランスを菱形にすることで、フェースラインをシャープな印象に見せることができます。さらに、菱形のくびれ部分にパーマをかけることで、毛先に不規則な動きが生まれ、フェースラインの丸みを視覚的にボカす効果も期待できますよ」(MAGNOLiA Aoyama店 デザイナー CHINATSUさん)。
40代に似合う【小顔に見えるボブスタイル】毛先パーマで叶う!洗練ナチュラルボブ
【6】グラデーションカットでシャープに見せるショートボブ
丸顔さんにおすすめのショートヘアです。PEEK-A-BOO NEWoMan新宿の店長・栗原貴史さんによると、「丸顔さんは、シャープなカットラインにしてあげると、顔型も印象もバランスが取りやすい」のだそう。「シルエットに丸みのある髪型にすると、顔型が強調されるうえ、第一印象で丸いと感じられやすくなります。ショートヘアにするなら、顔にかかる髪や横からのシルエットに、カットラインでシャープさをプラスしてあげると◎。ボブベースでも、丸い印象になりません」(栗原さん)。また、顔型カバー効果の高い菱形シルエットにしつつ、サイドのボリュームはしっかり抑えることも大切なのだとか。「サイドにボリュームのある菱形は、横幅が出て輪郭の丸みを強調することに。丸顔さんの場合は、サイドをタイトにすることが重要。こうすると、トップも自然と高さが出て見え、縦長の菱形になります」(栗原さん)。
丸顔をシャープに見せる、柔らかストレートタッチのグラボブショート
【7】丸顔をシャープに見せる、大人のダイヤ型ショートボブ
40代にはショートボブがもっともおすすめなのだとか。「髪のボリュームが気になる40代には、カットでふんわり感を出しやすいショートボブがぴったりです。髪の厚み、丸み、ボリューム、毛流れを考えてカットすれば、立体的な菱形フォルムに。これには、顔型をカバーする効果もあります」(MINX 銀座二丁目店 代表 木俣 翔さん)。では、丸顔をカバーするポイントは?「丸顔さんの場合、首元に重さのあるボブスタイルは輪郭の丸みを強調してしまうので、首元が軽い縦長の菱形フォルムがおすすめです。顔周りを前下がりにカットしてグラデーションやレイヤーを入れると、前から見たときにボリュームが出る位置が高くなるので、縦長の印象が出せてフェースラインの丸みをカバーできます。また、前髪を長めに作ると、縦に抜けが生まれ、頬骨の張りもカバーできますよ」(木俣さん)。
【8】シルエットにメリハリを出したコンパクトな菱形ショート
kakimoto arms ららテラス武蔵小杉店のトップスタイリスト・西本寛之さんによると、「丸顔さんがショートヘアにするときは、丸みのあるボブベースはNG」なのだとか。「大切なのは、シルエットにメリハリを作ること。後頭部がふんわりするように襟足を軽く、トップにレイヤーを入れてボリュームを出すと、メリハリが生まれて洗練された印象に。また、顔周りの髪と前髪で、肌が見える幅を調整すると、丸みのある輪郭がすっきり見えるようになります」(西本さん)。さらにサイドの髪を耳にかければ、耳上にボリュームが出て、全体のシルエットが菱形に。「菱形シルエットには、顔型補整効果があり、丸顔をキュッとシャープに見せてくれます。耳にかけても、耳後ろが重くならないようにカットしているので、簡単にコンパクトな菱形に仕上がりますよ」(西本さん)。
40代のショートはメリハリ命!丸顔をカバーする菱形コンパクトショート
【9】丸みの高めに設定した丸顔でも似合うマッシュショート
「顔の丸みが強調されそう…」と、40代の丸顔さんから敬遠されがちな、丸みのあるショートスタイル。Doubleの店長・石原慎太郎さんに、丸顔がショートにするときのポイントを教えていただきました。「40代になってフェースラインが下がってくると、動きのないスタイルやボリュームが下にあるスタイルは似合いにくくなります。下がったフェースラインをカバーするには、高い位置にボリュームを作ってあげること。輪郭からつながるように、サイドの高い位置に丸みを作ると、リフトアップして見せられます。フェースラインに髪をかけないほうが、すっきり見えて輪郭も気にならなくなるので、ショートスタイルはおすすめですよ」(石原さん)。
また、前髪の作り方も大切なのだとか。「前髪を厚く作ってしまうとのっぺり見えますし、薄すぎても40代には難しいところ。厚すぎず薄すぎず、バランスを取りながら、縦長の隙間を作っていきます。全体のフォルムに丸みがあっても、前髪に縦長の隙間があると、丸顔はカバーできます」(石原さん)。丸顔をカバーしながら、柔らかい雰囲気に見せてくれる、ふんわりと丸みのあるショートスタイルです。
丸顔でも似合うマッシュショートは、ボリュームの位置と前髪がポイント!
【10】ふんわりパーマで丸顔を小顔に見せるマッシュショート
愛らしい雰囲気がありながら、女性らしいやわらかさも表現できるマッシュスタイル。「丸いフォルムが若々しく見える」と40代からの支持も絶大です。ですが、丸顔にも似合うのでしょうか? 丸いフォルムが輪郭を目立たせるのでは?と不安になりますよね。そんな不安を解消してくれるのが、表参道にある美容院・Cocoonのスタイリスト泰斗さん。「マッシュの丸みは活かしつつも、トップともみあげにレイヤーを入れてシルエットを縦長に見せれば大丈夫。切り方を少し工夫するだけで、丸い輪郭をスッキリとした印象に見せることができます」(泰斗さん)。
ゆるくかかったパーマも、丸い輪郭から視線を外らす手助けに。「乾かしただけでクセっぽいナチュラルな動きが出るゆるいパーマを仕込んでいます。毛束に動きが加わって、空気感のある軽やかな印象に。全体にメリハリが生まれ、輪郭がよりシャープになります」(泰斗さん)。丸い輪郭が気になる方だけでなく、ストレートタッチでニュアンスが出ない、髪が細くなってきてボリュームが出にくい、という方にもぜひチャレンジして欲しいパーマスタイルです。
【11】斜めラインを作って、シャープに見せるシンプルショート
air-GINZA centralの副店長・藤本麻衣さんによると、丸顔さんがショートヘアにするときのポイントは、「顔周りに斜めのラインを作ること」なのだとか。そのために最も効果的なのが、前髪の作り方です。
「丸顔さんの場合、パッツン前髪や真ん中分けは、フェースラインの丸みが強調されるのでNG。長めの前髪をサイドに流し、斜めのラインを作ってあげると輪郭がカバーできます」(藤本さん)。
また、全体のフォルムにも輪郭補整のキーポイントが。「襟足はすっきりとさせ、サイドのフォルムは顎からの延長で斜めに作ると、シャープなフェースラインが生まれリフトアップして見えます。一番ボリュームが出る位置は、頬の高さがおすすめ。高くしすぎると古く見え、低いともったり感が出て丸顔が強調されます」(藤本さん)。フェースラインが出るため、抵抗を感じる人も多いショートヘア。しかし、トップのボリュームがなくなってきたと感じる人には、おすすめのレングスでもあります。「短いレングスは、自然とトップのボリュームが出せますし、スタイリングした後もボリュームをキープしやすいのが魅力。フェースラインを隠したくなるところですが、すっきり出してしまったほうが、メリハリが出るので逆に輪郭が目立たないんですよ」(藤本さん)。
丸顔をシャープにする決めては「斜め前髪」。リフトアップも叶うシンプルショート
【12】ふんわりトップで顔周りをスッキリ!丸顔カバーヘア
トレンドの丸みのあるショートヘアは、丸顔さんにとっては少しハードルが高め。そこで、PearLの代表・MATSUさんに、丸顔でも挑戦できるショートヘアについて教えてもらいました。「丸顔さんがショートにするときは、トップにボリュームを出すのが必須。シルエットが縦長に見えやすいところに、レイヤーカットでボリュームを出してあげるといいと思います。40代になるとトップがペタッとしやすいので、そこも解消できますよ」(MATSUさん)。さらにサイドに締めるポイントを作ると、より小顔な印象に。「重めデザインのなかに、トップのボリュームと、サイドの締める部分を作ってメリハリを。重さを残すことで、まとまりとツヤが出せるので、大人の女性におすすめですよ」(MATSUさん)。
丸顔カバーのショートヘアは、トップをふんわりさせて顔周りスッキリがコツ!
【13】耳かけですっきり見せる菱形ショート
「丸顔にまつわるお悩みに、輪郭を隠そうとするあまり、逆に目立って見えてしまうことも。年齢で髪にボリュームがなくなると、トップもつぶれやすく、さらに顔が横に広がって見えてしまいます」(ZACC vie スタイリスト 田中里春さん)。解決策は【輪郭をすっきり見せる】&【菱形フォルムにする】というふたつのポイント。「サイドの髪を耳にかけ、フェースラインは隠さずすっきり見せます。トップはつぶれないようふんわり高さを出し、首元は引き締める、そんな菱形バランスに仕上げます。こうすると相手の視線が上に上がり、頬の丸みやフェースラインのもたつきが自然と目立たなくなりますよ」(田中さん)。
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「ロング・ミディアム」丸顔さんに似合う髪型【7選】
【1】前髪の横に流して細見えする抜け感のあるロング
前髪でガラッと印象が変わるロングヘア。丸顔さんに似合う前髪についてLANVERY代表の菅野太一朗さんに聞くと、眉上で切り揃えた前髪よりもサイドに流した方が似合うと言います。「前髪を作るときは額を見せた方がいい。丸顔を目立たせないためには、前髪を伸ばす、もしくは横に流すのが正解です。前髪がしっかりあると、輪郭や頰の丸みがより目立ってしまいます。顔のフレームを菱形にすれば、丸い顔を縦に細く見せることが可能です」(菅野さん)。前髪を横に流すだけでなく、顔まわりの髪をリバース巻きで開放的に仕上げることも大切なのだそう。「丸顔をなぞるように顔まわりの髪を下ろすと、野暮ったい印象になってしまいます」(菅野さん)。「斜め前髪」と「顔まわりの開放感」が、丸顔さんの悩みを解決するキーワード。その両方を叶えたスタイルをぜひチャレンジしてみて。
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【2】丸い輪郭をカバーするセンターパートの巻き髪ロング
髪が柔らかく、ボリュームが出にくいモデルさんの髪。「ロング丈だと髪の重みで余計にペタッとなりがち。でも、顔まわりに毛先を遊ばせるだけでボリューム感はつくれます」(hair lounge BEACH トップデザイナー 佐野友美さん)。前髪は頭頂部から流れるように作って厚みをプラス。さらに顔まわりに段を入れて、毛先が動くようにカット。「顔まわりが毛先のカールがかかるだけで、華やかな雰囲気になります」(佐野さん)。
【3】丸い輪郭がほっそり!透け前髪のくびれミディアム
髪全体のシルエットを菱形にすることで、丸顔が目立たなくなるそう。「顔のサイドにボリュームを持たせることで全体のシルエットを菱形に。毛先を外ハネにするとシルエットにくびれができて、フェースラインがキュッと引き締まった印象になります。丸い輪郭から視線をそらすこともできますよ」(air-GINZAcentral 副店長 藤本麻衣さん)。透け感のある前髪も、丸顔を目立たせないポイントだと言います。「シースルーまではいかずとも、少し隙間のある前髪にすると額に抜け感が生まれ、シルエットもより菱形に。太めの束感でサイドに流せるように先細りさせると、丸い輪郭が目立ちにくくなります」(藤本さん)。サイドのボリューム、軽やかにハネる毛先、透け感のある前髪、この3つが丸顔を目立たせない秘訣です。藤本さんの作るお手本スタイルを、ぜひ参考にしてみてください。
【4】前髪を長め&斜めにして小顔見えするミディアム
丸顔のミディアムヘアさんからいちばん多く寄せられるのが「小顔に見せてほしい」という要望だそう。「顔が出過ぎるのがイヤ、輪郭や頰をスッキリ見せたい、という要望がとても多いです。40代以降の方は、頰がこけて凹んで見える方も多いので、輪郭や頰から目線を逸らすようなヘアスタイルをご提案しています」(GARDEN Tokyo トップスタイリスト 本木亜美さん)。では、そのような丸顔さんの悩みを解決するためには、どのようなヘアスタイルがおすすめなのでしょうか? 本木さんは「前髪を長めに残す」ことが重要と言います。「前髪を黒目と黒目の外側からフェースラインにかけて長めにカット。こめかみに向けて斜めに切ると、肌の露出面が縦長になり、頰の丸みや凹みが目立たなくなります」(本木さん)。前髪の「長さ」と「斜め切り」が丸顔を小顔にするヘアスタイルです。
【5】透け前髪とカールで丸顔をカバーした外ハネミディアム
丸顔さんがミディアムヘアにするときのポイントは、シルエットを横に広げないこと。そのために必要なのが、「髪のうねりの解消」と「顔の周りにまっすぐなラインを作ること」だと、ANTIのディレクター・DOKAさんは言います。そこで、髪のうねりをいかして解消し、丸顔をカバーしてくれるパーマスタイルです。
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【6】透け前髪&外ハネでおしゃれなレイヤーミディアム
「丸顔さんは顔が大きく見え、幼い印象を与えやすいという特徴があります。また40代は年齢によるクセや乾燥で髪が膨らみやすくなり、さらに丸顔が強調されるように」と言うのは、MINX青山店 取締役 ディレクター 歳嶋建国さん。それを払拭するスタイルがこちら。カットのポイントは「クセをおさえるストレートパーマをかけ、フェースラインはレイヤーカットで動きを出しています。前髪は重くなり過ぎないよう、肌が少し透けるイメージでカット。前髪が厚すぎると顔の明度が下がり、くすんで見えてしまいます。肌が出る量を逆算して作るのがポイントです」(歳嶋さん)。
【大人のミディアムヘア】透け前髪×フェースのラインレイヤーで女性らしさと丸顔カバーを両立!
【7】フェースラインがすっきり見えるレイヤーミディアム
毛量は普通ですが、1本1本が細く柔らかい毛質のため、とくにトップやサイドにボリュームが出づらくぺったりとしてしまうモデルさんの髪。そのため、カットは「毛先は厚みを残しながら、前髪からサイドにかけて表面のみにバランスよくレイヤーを入れ、ふんわりとしたボリューム&動きを出しやすいよう調整しています。前髪は目にかかるくらい長め、かつ薄めに。若い世代に流行りのシースルー前髪まではいきませんが、前髪を大人のバランスで自然に作ることで、40代のお悩みであるおでこのシワ隠しにもなり、さらに小顔効果も狙えて一石二鳥です」(Belle Shinjuku スタイリスト 鯨岡拓也さん)。
40代に似合う【ふんわりレイヤーミディアムロング】細く柔らかい毛は、毛先重めのレイヤースタイルが好バランス
「髪の量が少ない」丸顔さんに似合う髪型【7選】
【1】レイヤーで縦長感とボリュームアップを叶える
imaii scaena × coloreのディレクター・佐藤博樹さんによると、「40代のお悩みで多いのが、髪のボリュームダウン」なのだそう。しかし、ボリュームアップしようと高い位置にウエイトを出して作るショートヘアは、少し古い印象に。「程よくボリュームアップするには、グラデーションカットでウエイトを引き上げるのがおすすめです。女性らしい丸みが生まれ、短くても華やかさが出せます」(佐藤さん)。でも、丸みのあるショートボブは、丸顔さんにはハードルが高いイメージも。「丸顔さんの場合は、さらにトップに少しレイヤーをプラスして、ほんのり縦長な印象を作ると◎。さらに、ショートバングで隙間を作ってあげると、肌が出るシルエットにも縦の印象が生まれ、輪郭の丸みを軽減できますよ」(佐藤さん)。
ボリュームアップも、丸顔カバーも叶う!上品で華やかなショートボブ
【2】顔周りのレイヤーでふんわり輪郭補整&小顔に
代官山にある美容室PearLのアートディレクター・CHIEさんが提案してくれたのは、丸顔をカバーしてくれるレイヤーを取り入れたミディアムスタイル。「丸顔をカバーするのにおすすめなのが、顔周りに似合わせバランスでレイヤーを入れて、菱形シルエットを作ること。顔周りが開くようにレイヤーを入れ、前髪に隙間を作るのがポイントです」(CHIEさん)。このスタイルは、40代に多いトップのボリュームダウンも解消できるのだとか。「40代になると、どうしてもトップがペタンとしてきます。レイヤーを入れると、自然とトップにふんわりとしたボリュームが出せるんです。トップにボリュームが出ると、全体のシルエットも菱形に近づくので、顔型カバー効果もアップしますよ」(CHIEさん)。もうひとつのポイントは、毛先を外ハネさせてくびれを作ること。「一気に今っぽくなりますし、全体のシルエットのバランスが良くなるので、小顔効果も期待できますよ!」(CHIEさん)
【3】丸顔をカバーするフリンジバングでボリュームアップも
BEAUTRIUM 青山のStore Manager・山本修史さんが提案してくれたのは、丸顔さんに似合う前髪ありのロングヘアです。「40代は髪がペタンとしやすいので、ロングヘアにする場合、ボリュームを出そうと軽くし過ぎる傾向があります。しかし軽くし過ぎると、うねりやパサつきが出やすくなるので、ベースは厚めにするのがおすすめです。ボリュームアップには、顔周りとトップに軽くレイヤーを入れるだけで十分。今っぽさとツヤ感も出すことができます」(山本さん)。さらに丸顔をカバーするには、程よく束感のある前髪をプラスするとよいのだそう。「重過ぎず程よい束感のある前髪にすることで、目線が輪郭にいきにくくなります。また、前髪に隙間を開けると縦に肌が抜けるので、輪郭に縦長な印象をプラスできます。眉にかかる長さの前髪は、女性らしく若々しい印象になりますよ」(山本さん)。
丸顔をカバーするフリンジバングで、40代のロングを上品キュートに!
【4】動きのある前髪で丸顔を強調せずにボリュームアップ
丸顔さんの顔を大きく見せている原因のひとつが「おでこの面積」。とくに分け目のあるヘアスタイルの場合は額に目線がいってしまい、まん丸い顔をより強調させるだけでなく、分け目の寂しさを目立たせることに。MINX 銀座店の副店長・山本祐基さんは、「40代以降は髪が痩せて細くなりがち。頭頂部にボリュームが出にくく、分け目ができやすいのも特徴です。この年代のショートヘアは、分け目をつくらないのが一番重要! 前髪に厚みを持たせることで解消できます」と証言。
とはいえ、前髪に厚みがあると、おでこは隠れるけど丸顔の輪郭がより強調されるのでは…という懸念もありますよね。山本さんによると、「丸顔の骨格が気になる方こそ、フロントは厚めに作るべき!」なのだそう。その理由は? 「フロントを厚くするために、頭頂部の髪を前に持ってきます。するとおでこが隠れるだけでなく、頭頂部に高さが出て、丸顔を卵型にみせる効果があるんです。襟足をタイトにまとめるのもポイント。頭頂部の高さと後頭部の丸いフォルム、タイトな襟足のバランスが、フェースラインをキュッと引き締めてくれ、輪郭を目立たせなくさせます」(山本さん)。「おでこが目立つ」「分け目が寂しい」を解決できる丸顔さんにおすすめの髪型です。
丸顔の悩み「おでこが目立つ」「分け目が寂しい」は、前髪を厚めに作って解消!
【5】フロントとサイドにメリハリをつけてペタッと髪に見せない
丸顔の女性の中には、「丸顔にショートヘアは似合わない」「丸い輪郭が際立ってしまう」と、ショートヘアに抵抗を持っている方も多いと思います。そんな悩みを払拭してくれる髪型を教えてくれたのが、美容室MAGNOLiA Aoyama店・店長のSHINさん。「丸顔の輪郭が気になる場合は、フロントにボリュームを持たせて、全体のシルエットを少し縦長に調整すればいいんです。フロント部分に高さができることで、丸い輪郭もシャープに見えます」(SHINさん)。
とはいえ、40代以降は髪にボリュームが出にくく、ペタッとしがちですよね? どのようにすれば前髪に高さが出るのでしょうか? 「年齢とともにハリコシがなくなってくると、髪が根元にペタッと張り付いて、顔周りがさみしい印象に。さみしい部分をそのままにしておくと髪が横に広がって、余計に丸顔を強調させてしまいます。今回提案する髪型は、ボリュームを出したいフロント部分以外はタイトに収めて、フォルムにメリハリを与えています。これでさみしい印象が一気にエレガントになりますよ」(SHINさん)。SHINさんが提案する丸顔に似合うショートヘアのポイントは「フロント部分は極端に立ち上げる」「サイドはしっかりと抑える」、この2点です。
【丸顔×ペタ髪さん必見】丸い顔がシャープに、小顔になる!「前髪を厚め」にするだけ
【6】パーマでボリューム不足とクセを解決
「年齢を重ねると髪が細くなりボリュームが出にくくなるなど、ロングヘアが楽しみづらくなってきます。そういったお悩みを解決するには、ショートのパーマスタイルがぴったり。ボリューム感が出しやすく、年齢によるクセもカバーできます。前髪の作り方次第で、大人っぽくも若々しくもなれますよ」(MAGNOLiA Aoyama 店長 RYOSUKEさん)。輪郭が気になって、フェースラインを出すことに抵抗感がある人も多い世代ですが「隠し過ぎるのも野暮ったくなるのでNG。前髪からサイドにつながる髪と、耳前の頬にかかる毛束を長めに作りつつ、毛先中心にパーマで動きをプラスしましょう。輪郭をカバーしながら抜け感のあるおしゃれな仕上がりになります」(RYOSUKEさん)。
大人ヘア|「天使の羽根バング」で丸顔をカバー!パーマで作るピュアショートボブ
【7】レイヤー&ハイライトで立体感を作る
「髪の毛が細くなってくる40代は、髪全体がペタッとして立体感がなくなりがち。すると少し貧相な印象になり、あらゆる顔型が強調されやすくなります。立体感を出すには、トップにレイヤーを入れて動きを出し、髪色にハイライトを入れましょう。これだけで髪のボリュームダウンや白髪もカバーできます」(ABBEY GINZA スタイリスト 田代 拳さん)。カットは「顔まわりの髪を長めに残し、スタイリングでリバースの動きを作りましょう。頬にかかる毛束がフェースラインに菱形シルエットを作り、輪郭補整効果が生まれます。さらにトップ表面にもリバースカールをプラスすると、髪全体のシルエットも菱形に。相乗効果で顔型がキレイな卵型に見えますよ」(田代さん)。
【40代のショートヘア】頬にかかる毛束で輪郭補整!レイヤー&ハイライトで作る立体感ショート
「髪の量が多い」丸顔さんに似合う髪型【3選】
【1】ハチ周り&襟足を引き締めて広がる髪を抑えて小顔見え
太くて多い髪を落ち着かせるには、毛量を調整するのが効果的。大人の悩める髪にベストアンサーで応えてくれる、MINX銀座二丁目店代表の木倉義宗さんは、「ただ短くカットするだけでは、広がりやうねりの問題が出てしまうので、毛量は内側で調整すること」とアドバイス。また、太くて量が多い髪にはメリハリも重要とか。「メリハリをつくらないと顔が大きく見えてしまうんです。広がりやすいはち周りと、襟足部分を引き締めるだけで小顔効果が生まれます」(木倉さん)。小顔に見える王道ショートヘアです。
【2】広がる髪を巻く&くびれを作ることで輪郭を引き締める
丸顔を目立たせない髪型とは?U-REALM ginzaスタイリスト・Saoriさんは「くびれとメリハリのある巻き髪スタイル」で丸顔が目立たなくなると教えてくれました。「年齢を重ねてくると、髪がパサつき、毛先にかけて広がりやすくなります。髪がボワっと広がった状態では、丸い輪郭がより丸く見えてしまうだけでなく、頭自体が大きく見えてしまう原因にも。この問題を解決するには、顎ラインの毛束を巻いて 『くびれ』を作ることが大切です。シルエットにメリハリと陰影が生まれ、顎ラインもキュッと引き締まった印象になります」(Saoriさん)。
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【3】毛先の毛量を軽くして、抜け感と小顔見えを手に入れる
「輪郭の悩みは隠すよりも出した方が目立たない」と言うのは、BEAUTRIUM Aoyama St.のスタイリスト・山本修史さん。髪型で輪郭を隠そうとしても、余計に目立つだけ!と断言します。では、輪郭を隠すことなく、丸顔を目立たせないヘアスタイルとについて、山本さんは、長過ぎず、短過ぎず、お手入れもしやすい肩ラインのミディアムヘアがおすすめだと教えてくれました。「毛先の毛量を軽くするのがポイント。毛量を残して輪郭を隠そうとすると、重たい印象になってしまいますが、動く毛先で顔周りに抜け感をつくれば、表情の明るさ、若々しさも引き出すことができます。輪郭は隠すのではなく、思い切り出して。毛束の揺れに目線がいくので、輪郭は目立ちません」(山本さん)。輪郭を目立たせないだけでなく、カジュアルさ、ラフ感、女性らしさもある万能スタイルです。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部