【目次】
- ベース型さんに似合う髪型「3つのPOINT」と「NG」
- 「ロング・ミディアム」ベース型さんに似合う髪型【8選】
- 「ボブ・ショート」ベース型さんに似合う髪型【10選】
- 「髪の量多い」ベース型さんに似合う髪型【3選】
- 「髪の量少ない」ベース型さんに似合う髪型【4選】
ベース型さんに似合う髪型「3つのPOINT」と「NG」
POINT1:「菱形」のシルエットをつくる
エラが気になるベース型さんは、全体のシルエットが菱形になるように整えることで、エラがスッキリ見え、理想とされる卵型の輪郭に近づけることができます。
POINT2:レイヤーを入れる
顔周りに長さを残したレイヤースタイルにすることで、気になるエラの張りを隠し、カバーできます。
POINT3:顔周りに動きを出す
ベース型のしっかりした輪郭は、髪をコテで巻いたり、パーマをかけたりすることで、毛束の動きに視線が集まり、輪郭を柔らかく見せてくれます。
NG:短い前髪&髪を耳にかける
短い前髪と髪を耳にかけるスタイルは、しっかりしたフェイスラインが際立つので避けましょう。
「ロング・ミディアム」ベース型さんに似合う髪型【8選】
【1】抜け感のある前髪でベース型を目立たせないロング
「ロングヘアは巻き方によってガラッと雰囲気が変わります」と話すのは、ZACC raffineスタイリストの賀山博之さん。巻き方によっては、老けて見えたり、古臭い印象になってしまうこともあると言います。
では、どのように巻くと『今っぽく』『老け見えしない』スタイルになるのでしょうか?
「まず大切なのが『根本から巻かない』こと。根本から巻くと、ボリュームゾーンの位置が上がってしまい、顔が横に大きく見えたり、若作りな印象になりかねません。髪を巻くときは、毛束の中間くらいをリバース巻きにするのがコツ。ボリュームゾーンを下げることで、グッと今っぽい印象に仕上がります」(賀山さん)
巻き方を変えるだけで若返る!美容師が教える、失敗しない「リバース巻き」の方法
【2】大きく動くウェーブが輪郭を隠す!華やかロング
頬骨やエラの張りが目立つ顔立ちの女性の場合、これらを手っ取り早く髪型で隠す方法はあるのでしょうか? MAGNOLiA Aoyama店のデザイナー・CHINATSUさんに解決策を伺うと、答えは明解。「パーマのウェーブで輪郭を隠せばいい」と言います。
「顔まわりにボリュームと動きを出して、頬骨やエラが隠れるようにフレームをつくることが大切。長めの前髪にしているのも頬骨をカバーするためです。輪郭を隠しすぎると、暗く地味な印象になってしまいますが、大きくゆるやかなパーマをかければ、欠点をさりげなく隠しながら、顔まわりを華やかに見せることができます」(CHINATSUさん)
今回、CHINATSUさんが提案してくれるパーマヘアは、ベース型だけでなく、頰がこけてきたという逆三角形型、顔が縦長に見える面長顔の悩みも解消できる万能スタイル。根元が立ち上がりにくい、髪が細くなってきた、という悩みにもオススメです。
【3】毛先の動きで輪郭の印象を和らげるセミロングヘア
今回、ベース型の輪郭をカバーできるセミロングを提案してくれるのは、GARDEN omotesandoテクニカルマネージャーの高橋俊友さん。
高橋さんによると、「エラ張りさんがセミロングにするなら、輪郭をすべて隠してカバーするのではなく、毛先の動きで輪郭の印象を和らげること。すべて隠してしまうよりも、その人らしさをいかしたスタイルにすることが、今っぽいと思います」とのこと。
そのためには、あごラインにレイヤーを入れて毛先にラフな動きを作ることが効果的だそう。「ボリュームが出る位置を、あごの高さに持ってくると、毛先の動きで輪郭から目を散らすことができます」(高橋さん)
また、年齢による髪の乾燥、ツヤの低下も、その質感をいかしてあげることで、よりおしゃれに仕上がるのだとか。
「ツヤのなくなってしまった髪は、ルーズなパーマをかけてあげると、いい感じのラフな質感に見せることができます。ダメージを逆手にとることで、ワンランク上の仕上がりに見せられるはず」(高橋さん)
ルーズなパーマで毛先に動きをつけたスタイルなら、気になるエラの印象を和らげつつ、ラフでこなれた雰囲気にもなれます。
輪郭を隠すのは逆効果!ベース型をカバーするラフな質感のセミロング
【4】ラフな毛流れで輪郭をカバーしたミディアム
毛先が肩でナチュラルにハネる、遊び心の効いたスタイルを提案してくれたのがPEEK-A-BOO NEWoMan新宿店・店長の栗原貴史さん。
「今回ご提案するのは、レイヤーを主軸に軽さを出した外ハネスタイル。毛先が肩に自然と当たってカールし、大人の女性にふさわしい軽さと空気感を演出しています。毛先がスカッとしているスタイルは老け見えの原因になるので、顔まわりはマッシュベースで重みを残しながら、毛先をハネさせてエアリーに遊ばせるのがポイントです」(栗原さん)
長めの前髪をサイドに流すことで、額に抜けをつくり、ベース型の輪郭を目立たせない工夫も。揺れる毛束とやわらかくハネる毛先が魅力的な大人のミディアムヘアです。
ベース型の輪郭をカバーする、40代ミディアムヘア|ラフな毛流れがポイント!
【5】レイヤー&ハイライトでエラ隠す菱形ミディアム
今回、kakimoto arms ららテラス武蔵小杉店の店長・林 麻美さんが教えてくれたのは、40代のベース型さんにオススメのミディアムヘアです。
「エラをカバーするには、前髪を顔の半分くらいに設定し、サイドにレイヤーを入れて、顔周りに菱形のシルエットを作ること。毛先に厚みが残る程度のレイヤーが今っぽくてオススメです。表面にもレイヤーを入れると軽やかな動きが出て、髪のボリュームダウンもカバーできます」(林さん)
また、カラーチーフ・太田桂子さんも、カラーリングでエラをカバーするポイントを教えてくれました。
「エラ周りを暗くすると逆に目立つので、顔周りにはハイライトを入れてあげると◎。頬にかかる前髪にハイライトが入ると、エラより上に目線がいくように。前髪とエラ近くに自然な陰影がつくので、輪郭が目立ちにくくなります」(太田さん)
顔周りにハイライトが入ると、ふんわりと柔らかい雰囲気に見えて、さらに華やかさがアップ! ベース型をカバーしつつ、女性らしい華やかさまで手に入るミディアムヘア、ぜひ挑戦してみてください。
顔周りレイヤー&ハイライトでエラをカモフラージュする菱形ミディアム
【6】斜め前髪とくびれで輪郭を綺麗に見せるミディアム
air-AOYAMAの副店長・小宮佑介さんが今回提案してくれたのは、横に広がって見えるベース型の顔型をカバーするミディアムヘアです。そのポイントは、髪に段をつける「レイヤー」の入れ方なのだとか。
「40代ならレイヤーで段をつけた動きのあるミディアムヘアが断然おすすめです。全体に重さを残しつつ、低めの位置にくびれができるように段をつけるのが、旬のレイヤースタイル。レイヤーで全体のフォルムを菱形にしつつ、前髪は頬の高い位置に終わりがくるように長めに設定してあげると、顔型も補整できますよ」(小宮さん)
そんなベース型顔をカバーしてくれるレイヤーヘアは、40代に多い髪のお悩みにも対応できるそう。
「レイヤーを入れることで、髪の毛のボリューム調整ができるので、髪にコシがなくなった、新たなクセが出てきたという悩みもカバーできます。顔のかたちに合わせて、ボリュームが出る位置の調整もできるので、フェイスラインを自然にリフトアップして見せることも可能。万能なスタイルなので、ぜひトライしてみてください!」(小宮さん)
重心が下がりがちなベース型顔をリフトアップ!小顔を叶える「菱形ミディアム」
【7】前髪をかき上げてエラ張りカバーするミディアム
今回、ベース型の輪郭をカバーできるミディアムヘアを提案してくれるのは、表参道にある美容院・ROIのデザイナー関田康司さん。
エラの張り、頬骨を目立たなくするための方法を関田さんに聞くと、その答えは3つ。「前髪をかき上げる」「リバース巻きで顔まわりを華やかに」「顔のフレームを菱形にする」ことだと教えてくれました。
「ベース型の場合、前髪を下ろして輪郭を隠すのは逆効果!前髪で額を隠してしまうと肌の露出面が台形になってしまい、よりエラの張りを目立たせる原因に。輪郭を綺麗な卵型に見せるためには、顔のフレームを菱形に作ることが大切です。前髪をかき上げて額を出し、顔まわりをリバース巻きにすると、自然と菱形フレームが完成します」(関田さん)
気になるエラをカバーできるだけでなく、エレガントで華やかな雰囲気にも。前髪をかき上げることで華やかさがぐっと増す、関田さんイチオシのスタイルです。
前髪で輪郭を隠すのは逆効果!?エラ張りカバーの神業ミディアムヘア
【8】四角い輪郭をぼかすレイヤーウルフヘア
「ベース型さんにとってNGなのが、直線で顔周りを囲むこと。顔型を強調することになるので注意が必要です」と教えてくれたのは、kakimoto arms 自由が丘クレオ店 スタイリストチーフ・山本真実さん。
「顔型をカバーするなら、顔周りにレイヤーを入れて菱形フォルムを作るのがおすすめ。顔型を補整しつつ、レイヤーによる動きのある毛先が輪郭をぼかしてくれます。前髪を作る場合は、隙間ができるように短い部分を作り、サイドにむかって斜めにカットすると菱形に」(山本さん)
他にも、レイヤースタイルには、40代にうれしい効果がいっぱい。
「顔周りにしっかりレイヤーを入れることで、リフトアップして見せることもできます。トップにもレイヤーを入れれば、根元がふんわり立ち上がりやすくなるので、ボリュームダウンも解消可能。お顔の印象が柔らかくなる効果もあるんですよ」(山本さん)
また、トップカラーリスト・伏木麻弥さんによると、大人のレイヤースタイルには、繊細な極細ハイライトがおすすめだそう。
「極細のハイライトを入れることで、髪全体に透明感のあるツヤを演出できます。カラーリングでシルキーなツヤ感を出せば、軽やかなレイヤースタイルがしっとりとした大人っぽい印象に。なめらかな質感に見せられるので、秋冬にもなじむと思います」(伏木さん)
「ボブ・ショート」ベース型さんに似合う髪型【10選】
【1】レイヤーで輪郭を目立たせない菱形ショートボブ
BEAUTRIUM 青山のHair Stylist・村上侑介さんが提案する、ベース型さんに似合うショートボブスタイルのポイントは、ボリュームゾーンを目の高さに作ること!
「ワンレングスのショートボブは、エラ近くにボリュームが出る台形型になります。このシルエットは、ベース型の輪郭を強調することに。エラを目立たせないためには、目のラインからボリュームが出るように、裾に向かって締まっていくシルエットにするのが効果的です。ボリュームの位置がエラより上にくることで、輪郭もリフトアップして見えます」(村上さん)
そのためには、トップとサイドにレイヤーカットを入れて、菱形シルエットを作るのだとか。
「トップとサイドにレイヤーを入れることで、どの角度から見ても菱形シルエットに。頭のかたちまでキレイに見えますよ。レイヤーを入れると自然と毛先に動きが出るので、女性らしさも演出できます。クセを活かしてあげることもできるので、顔周りにクセが出てきたという40代の方にもオススメです」(村上さん)
全方位菱形シルエットがカギ!ベース顔をリフトアップするショートボブ
【2】長め前髪で輪郭の角をなじませるニュアンスボブ
GARDEN omotesandoのマネージャー・高橋俊友さんによると、ベース型がボブスタイルにチャレンジする時に気をつけるポイントが2つあると言います。ひとつは「輪郭の角をなじませる」こと、もうひとつが「前髪を長めに設定する」ことです。
「輪郭の角を目立たせないためには、毛先の角度を顎ラインに沿うようにカットすることが大切。顎ラインの延長線上に毛先のラインを合わせることで、輪郭の角がなじみ、ベース型を卵型に見せることができるんです」(高橋さん)
前髪を長めに設定する理由は?
「前髪をつくると、髪のフレームがホームベースになってしまいます。長めに設定する方がオススメですが、短い方は斜めに流すなど、直線的にならないように注意して」(高橋さん)
長め前髪で骨格矯正!ベース型が理想の卵型になる「ニュアンスボブ」
【3】毛先のハネで輪郭をカバーする柔らかパーマボブ
AntiOursの店長・CHIIさんが40代のベース型さんにオススメしてくれたのは、顔周りにレイヤーとパーマを取り入れたボブスタイル。
「ベース型さんにとってNGなのが、ストンとした前髪。直線的なフォルムは顔型を強調してしまうので、レイヤーとパーマを使って、柔らかな質感と菱形フォルムを作るのがオススメです。中間は締めつつ毛先にカールをつけてあげると、トレンドの抜け感を作りながら顔型カバーが叶います」(CHIIさん)
やり過ぎ感のないパーマは、自然と髪のボリュームアップにも!
「40代になると髪がやや細くなり、ペタッとして分け目がつきやすくなります。これを解消するのにも、顔周りのレイヤーとパーマは効果的。とくにボブスタイルは、毛先のハネが気になりやすい長さなので、あえて毛先がラフに動くようにパーマをかけてあげると、スタイリングもしやすくなります」(CHIIさん)
ラフな毛先の動きで気になるエラをカバー!ベース型さんに似合う柔らかパーマスタイル
【4】レイヤー×パーマでエラ張りをカバーする立体ボブ
「ベース型さんにとってNGなのが、直線的なシルエット。ベース型さんは角ばった印象があるので、髪型には丸みを作ることが大切です」(SHINさん)
しかし40代の場合、トップの髪がやせてペタッとしがち。すると、サイドも広がって平面的に見えてしまうのだとか。それが、ベース型を強調する原因にも。
「パーマをかけることで、フォルムをコントロールしてあげるのがオススメです。トップに大き目のパーマをかけると、ふんわりと丸みが生まれて、サイドにも動きが出てきます。また、レイヤーの入れ方で束感や質感を調整すれば、抜けを演出できるので柔らかな印象に仕上がります」(SHINさん)
またボブの場合、長さの設定とカットで、ベース型を強調するエラをカモフラージュできるそう。
「長さは、あごラインを外すのがポイント。あごからずらしたところで動きを作るといいと思います。また、髪の内側にレイヤーを入れて、エラの近くに隙間ができるようにしてあげると、奥行きが生まれてエラが気にならなくなります」(SHINさん)
【5】顎のラインをシャープに見せる、MIX巻きボブ
エラが張っていて顔が四角く見えるベース型。気になるエラを目立たせない方法はあるのでしょうか?青山にある美容室・ROIのデザイナー小西浩純さんは、「毛先を自在に散らしてエラを隠せばいい」と言います。
「エラ付近の毛束を動かして目線をそらせることが大切。ベース型の場合、髪型によっては顔が大きく見えてしまいますが、エラを隠すことでほっそり小顔な印象になります。毛先は内巻きと外巻きのミックスが基本。ミックスすることで毛流れがランダムになり『作り込んだ感』も出ません。自然体のラフさを演出しながら輪郭をカバーすることができます」(小西さん)
ベース型のボブスタイルで気をつけることを伺うと、「顔まわりをアイロンで巻く時は、フェイスラインから浮かせず沿わせるように巻くのがポイント。後ろに流しながら毛先を浮かせるように巻くと、隠したいエラがむき出しになってしまいます」と教えてくださいました。
「巻く時はミックス巻きに」「フェイスラインに沿わせるように巻く」、この2点を守ることが成功への近道です。
エラ張りさん必見!大きく見える顔を小顔に見せる、プロ直伝の巻き髪テクニックって?
【6】小顔効果抜群!エラをカモフラージュするショートボブ
しっかりしたエラ×ハチ張りのベース型顔さんがショートスタイルにするときに大切なのは、「髪型の丸みが出る位置を上げすぎないこと」というkakimoto arms 新宿店のスタイリストチーフ・中島健之さん。トップはふんわりとさせつつ、低い位置に丸みを出すのが、ベース型をカバーしつつ若見えできるポイントなのだとか。そんな中島さんイチオシの今っぽい万能ショートヘアになります。
ふんわりとした丸みで菱形フォルムに!ベース型を卵型にする「小顔ショート」
【7】頬のリフトアップを叶えるマッシュボブ
先まで伸びた前髪とサイドがつながるようにマッシュレイヤーを入れ、前上がりのフォルムに。さらに、トップに独立したレイヤーを入れ、軽やかな動きとボリューム感をプラス。最後に、バックの毛先にしっかりとハネ感を出して、絶妙な重軽バランスが洗練を生む、スタイリッシュなマッシュボブの完成です。
【8】長め前髪のレイヤーでベース型を和らげる軽やかボブ
40代がボブスタイルにするときは、「フェイスラインに合わせた長さの設定」と、「トップのボリュームアップ」が重要と話すのは、kakimoto arms LaLa terrace 武蔵小杉店の店長・林 麻美さん。
「ボブは顔周りの長さ設定によってリフトアップ効果が出せるので、年齢によるフェイスラインのたるみが気になる方にはおすすめです。また、年齢とともにペタンとしがちなトップも、前髪と表面にレイヤーを入れることで解消できます」(林さん)
さらに前髪と表面のレイヤーには、ベース型の印象をやわらげる効果も。
「顎ラインの延長線上に、レイヤーが落ちるように前髪と表面をカットすることで、エラ部分を目立たせずに小顔効果も狙えます。前髪を流すように作り、エラ周りに華やかな動きを出すことで、ベース型の輪郭を柔らかく見せることができるんです」(林さん)
エラ張りをごまかしながらリフトアップ!「軽やかボブ」で理想の卵型に
【9】顔周りの髪をキープしてつくるスッキリ小顔見えショート
顔のかたちがベース型でも小顔に見えるショートヘアが知りたい!そんな声に答えてくれたのがCoccon銀座店 店長の泰斗さん。
「フェイスラインを目立たせないために、髪全体のボリュームゾーンを少し高めに設定し、もみあげや前髪の長さを残す。これだけでキュッと引き締まった小顔になれます」(泰斗さん)
前髪は内側が短く、表面を長めにカットした「ダブルバング」。最近40代からリクエストが急増しているのだそう。
「前髪は切りたい、でも長さを残しておきたい、という要望が多くなっています。そんな時におすすめしているのが『ダブルバング』。前髪の内側は短く、表面を長めに残しているので、前髪をつくることもできるし、サイドに流すこともできる。雰囲気を変えたい時にとてもすごく便利です」(泰斗さん)
マスクをつけても野暮ったくならない! スッキリ小顔に見える「大人のショートヘア」
【10】エラを縁取りコンパクトに見せる前下がりショート
エラ張りが気になるベース型さんの場合、フェイスラインが出てしまうショートヘアに、苦手意識を持つ人も多いもの。そこで、ショートスタイルを得意とするヘアサロン いつくしの代表・才田とおるさんに、ベース型をカバーできるショートヘアを提案していただきました。
「ショートヘアを作るときに大切なのが、髪と肌の面積のバランスです。エラを隠そうとすると髪の面積が増え、肌の分量が減ってしまうので、少し野暮ったい雰囲気になりがち。エラは気にせず、全体のバランスを重視して作ってあげたほうが、意外と顔型も目立たなくなるんですよ」(才田さん)
髪と肌のバランスを考えて作られたシンプルなショートヘアには、もちろん輪郭カバーにつながるカットテクも。
「やや前下がりのカットラインで切ると、後ろから前へ毛が流れるので、耳当たりにボリュームが出てきます。エラ上に縁取りが生まれるので、輪郭をカモフラージュしつつ、頭のかたちがコンパクトに見えるんです」(才田さん)
これには、横から見た時の印象をグッと高めてくれる効果も!スタイリングも簡単なのが嬉しいところ。シンプルで美しいショートスタイル、ぜひ挑戦してみてください。
肌と髪のバランスでエラがカバーできる!横顔まで美しい知的ショート
「髪の量多い」ベース型さんに似合う髪型【3選】
【1】丸みをもたせながらまとめて輪郭をやわらかい印象に
「ベース型のボブスタイルは全体のシルエットを菱形につくるのがポイント」と話すのは、BEAUTRIUM表参道 ヘアスタイリストの中高下由真さん。
「ベース型は顔が四角く見えやすいので、トップとサイドにボリュームを持たせて輪郭に丸みをプラス。すると、角ばった顔の印象からやわらかい女性らしい印象にシフトできます」(中高下さん)
シルエットを菱形にするだけでなく、髪の「まとまり」や「ツヤ」も40代には必要だと言います。
「マットベースにほんのりグリーンの効いたベージュでカラーリングしました。透明感だけでなく、まとまった時のツヤ感が魅力です」(中高下さん)
エラ張り、頬骨の目立ちが気になるベース型にオススメなのは、「菱形シルエット」と「透明感カラー」が決め手のボブスタイルです。
【2】丸いフォルムのレイヤーで毛量を軽くしながら輪郭を隠す
「ベース型のボブは、カットラインが重いと顔が間延びして見えたり、頭の大きさを強調することにもなる」と話すのは、表参道にある美容院・ROIのデザイナー小西浩純さん。
「普通のボブのようにカットラインを切り揃えると顔が間延びし、輪郭に目線がいきやすくなってしまいます。エラの張りが目立つだけでなく、顔全体が大きく見えてしまう原因にも」(小西さん)
では、ベース型にボブは似合わないのでしょうか?
この問いに小西さんは「髪の表面にレイヤーを入れて動きをつける」ことで、ベース型の悩みを解消できると言います。
「髪の表面と毛先に動きをつけることで全体のフォルムが丸くなり、顔をコンパクトに、小顔に見せることができます。輪郭から視線を外らし、エラを目立たせない効果もありますよ」(小西さん)
【3】長いもみあげを活かしてエラ張りをカバー
青山にある美容院・ROIのデザイナー関田康司さん。ベース型のお客様からはエラが目立たないショートヘアにして欲しいとリクエストされることが多いと言います。
髪の毛でフェイスラインを隠すことができないショートヘア。「エラが目立つからショートカットにできない」と思っている方も、意外と多いですよね。では、エラ張りさんはショートカットにしない方がいいのでしょうか?関田さんは、「エラ張りを目立たせないショートヘアのポイントは“もみあげ”。もみあげを残すことで顔の型を四角から丸みのある菱形に見せることができるため、エラが目立たない」と断言します。
「ベースはマッシュがオススメ。マッシュの場合、耳元に髪がたまりやすくキノコっぽいシルエットになることが多いので、もみあげは残しつつ、耳上の毛量をしっかりと取ってスッキリとした印象に仕上げます。スタイリングの際に、もみあげをすべて耳にかけてしまうとエラを強調することになるので、もみあげはすべて耳にかけないのが鉄則です」(関田さん)
マッシュの女性らしい丸みを活かしつつ、もみあげを残すことでエラを目立たせない。その両方を叶えた関田さんのお手本スタイルになります。
「もみあげ」でエラ張りをカバー!四角い顔が菱形になる、技ありマッシュショート
「髪の量少ない」ベース型さんに似合う髪型【4選】
【1】ベル型ミディアムで薄毛&エラ張りをカバー
エラが気になるベース型さんは、フェイスラインを髪で隠そうとしがち。Beauty Connection Ginza Hair Salon 店長・石橋千紘さんによると、「エラを髪でわざと隠すと、顔型が四角く見えて逆に目立つ」のだとか。
「エラは隠すのではなく、顔周りの髪で補整してあげましょう。サイドの髪をエラの角度より上げることで、フェイスラインが上がって見えます。さらに前髪を内側に一度くびれさせれば、菱形フォルムが作れます」(石橋さん)
すると、顔周りの髪が細くなりボリュームダウンしてしまう人にもうれしい効果が。
「40代になって顔周りがボリュームダウンすると、動きが出にくくなります。菱形フォルムになるように段をつけてカットすると、顔周りに動きが出て華やかな雰囲気に」(石橋さん)
顔周りの動きで華やかに!薄毛もエラ張りもカバーする「ベル型ミディアム」ヘア
【2】丸みと厚みを出してボリューム不足解消
髪のボリューム不足が気になるのは、だいたい頭頂部のあたり。ここに分け目を作ると、地肌が透けて見えてしまいます。「このスタイルの特徴は頭頂部あたりから前髪をつくって、前髪に厚みをつくること。この厚みを活かして根元からフワッと立たせるように分け目をつくると、頭頂部に自然なボリュームが生まれ、お悩みもカバーできます」(ディレクター 長谷部しのぶさん)。
このスタイルのもうひとつの特徴が、髪の表面にレイヤーがないこと。「レイヤーは内側に入れ、表面の髪を長くしているので、パサつきが目立ちにくくなっています。また、裾をフェイスラインに沿わせるのではなく、外側に広がるようにしました。これでボリューム感が出て、後頭部に厚みと丸みを出しやすくなっています」
【3】レイヤーでふわっとボリューム感をプラス
髪の表面にレイヤーを入れて、ボリューム感を出したミディアムヘア。「ちょうど耳のあたりが膨らむようにしているので、フェイスラインが締まって見えるシルエットになっています。毛先はあえて切りそろえず、ランダムにして動きを出しているのがポイントです」(XELHA 店長・西本 悠さん)
カラーもウィービングでハイライトを入れると髪に動きが出るため、ペタンコ頭に見えないのだとか。「ハイライトは白髪をぼかしてくれるので、白髪カバーにもなります」(西本さん)
ぺたっとなりやすい髪は「毛先を不ぞろい」にするとフワッとショートボブに!【40代女性の髪型】
【4】立ち上がりやすい長さに調整してボリュームアップ
髪が長ければ長いほど、ツヤもボリュームも白髪カバーも叶うもの…と思っていたら大間違い! apish omotesandoの店長、黒山慶司さんによると、実は短い方がお悩み解決に向いているとか。自宅では、ストレートアイロンで頭頂部を前後2つの毛束に分け、ストレートアイロンでそれぞれ丸みをつけるように巻き、手で髪全体を揉み込むようにワックスをなじませたら、手ぐしで形を整えればOK。時短スタイリングも叶うボブスタイルです。
ボリューム・ツヤ・白髪カバーが全部叶う!大人のための「神ショートボブ」
- TEXT :
- Precious.jp編集部