【目次】
前髪をつくる「メリット」5選
■40代からは前髪をつくって印象アップ
メリット1「小顔効果あり」
前髪を下ろすことで露出する面積が小さくなるだけでなく、前髪の影がもたらすシャドー効果も重なって、引き締まって見えます。
メリット2「ボリュームUPが叶う」
年齢と共にボリュームが出にくくなる髪も、前髪をカットすると根元が立ち上がりやすくなり、ふんわり感がよみがえります。
メリット3「おでこのシワをカバーできる」
見た目年齢を引き上げるおでこのシワも、前髪を作れば隠すことができます。厚めで毛流れのある前髪がおすすめ。
メリット4「のびてきた白髪をカムフラージュ」
生え際や分け目がくっきり見える髪型は、のびてきた白髪を強調。前髪をつくって生え際と分け目を隠せばカムフラージュできます。
メリット5「目力UPを狙える」
前髪が目元のフレームとなりインパクトを与え、目力を強調。下垂ぎみな大人のまぶたも、前髪の影がうまくカバーしてくれます。
大人女性の髪や顔の悩みが解消!前髪をつくることで得られる「5つのメリット」
「ショート・ショートボブ」5選
【1】根元が目立たない大人のマッシュ
【How to style】
毛の1本1本が太くて量も多いモデルさんの髪。「グラデーションを入れて毛量を調整しています。マッシュスタイルというと、キノコの傘のように髪のボリュームが横に張り出すイメージがあって、大人世代にはちょっと抵抗があるようですね。横に張り出したボリュームを縦にもってきて、立ち上がりをつくると自然な丸みが生まれます」(Cocoon表参道 ヘアスタイリスト 齋藤陽平さん)。
ショートでも美容院へ行く回数を減らせる!Wカラーで白髪の目立たない髪に
【2】トップにボリュームをつくったパーマヘア
【How to style】
年齢を重ねるごとにボリュームのほしい部分と必要ない部分が、かみ合わなくなっていませんか? 複合的な髪悩みに詳しいRougyのヘアデザイナー、江良栞さんは「トップや後頭部などボリュームのほしい部分と動きを出したい部分には段を入れ、コンパクトに押さえたい部分は髪の重さで落ち着かせるといいでしょう。ボブをベースに、裾広がりにするとご自身でも扱いやすくなります」と言います。今回のモデルさんは白髪の量が多め。そのため、前髪は厚めに残しているそう。また、スタイリングにもポイントが。「前髪をブローをするとき、毛穴の向きをニュートラルな状態に戻すように、指で地肌を擦りながら乾かすこと。そうすると、あとは手ぐしで整えるだけで、ご自身が分けたい方向に、自然と流れます」(江良さん)。
ボリューム不足のトップと広がるサイドは、デジタルパーマで調整!
【3】カットでボリュームアップを叶えたふんわりショート
【How to style】
年齢を重ねて髪が細くなると、全体の雰囲気までションボリして、老けて見られがち。そんな老け見え印象を一掃するには、前髪のつくり方がポイント。DIFINO akasakaの副店長・松田浩志さんによると、ブローする前にきちんと育毛ケアをする、前髪の根元を立ち上げるように乾かすこと、前髪のふんわり感に合わせてサイドの毛先を巻くこと。この3つのプロセスで、若見えスタイルが完成します。
【4】うしろからもってきた前髪でエイジングカバー
【How to style】
ボリュームはあるのですが、すぐにペタッとなりやすいモデルさんの髪。「トップの髪がペタッとなると、根元の白髪が目立ちやすくなります。前髪を厚くすることで、根元がカバーできるんですよ」(Double ヘアスタイリスト 寺嶋美保さん)。トップを長めに残し、裾の髪はタイトにまとめ、スタイルにメリハリをつくることもポイント。「襟足の髪は首に沿うように長く残すと、首を長く見せる効果があります」(寺嶋さん)。
【5】毛束の動きでかわいらしく見せるゆるふわショート
【How to style】
「顔周りの髪を長めに残したショートレイヤーがベース。分け目をつくらないように、頭頂部の髪をフロントに持ってきて前髪の厚みをプラスし、サイドの髪と繋げるように斜めにカットしています。斜めに切ることで、丸顔を卵型っぽく見せる効果も。髪の表面にレイヤーを入れて、毛束が自由自在に動くように切れば完成です」(RamieGINZA マネージャー 加藤貴大さん)。
丸顔の悩み「顔が大きく見える」「太って見える」を一掃!クシュゆるショートヘア
「ボブ」4選
【1】手ぐしでスタイリングが完成!ふんわり厚め前髪のボブ
【How to style】
「前髪に丸みがある分、頭頂部がふんわり立ち上がって見えるので、ペタっとした印象にはなりません」とRougyのヘアデザイナー、西森柊人さんはアドバイス。「前髪をつくると割れてしまう方は、スタイリングする前に根元を擦りながらドライヤーをあてておくと、思い通りのスタイルになります」(西森さん)。せっかく髪の根元を立ち上げたのに、仕上げのスタイリング剤をなじませるときにつぶしてしまいがち。「前髪は手ぐしでとかしながらなじませるのがポイントです。スタイリング剤の量が多すぎるとペタ~っと重たくなるので、髪全体になじませたあと、前髪にはいちばん最後になじませてください」(西森さん)。
【2】厚め&短め前髪でおしゃれなバランスのボブ
【How to style】
「トップにレイヤーを入れて軽さを出したボブをベースにしています。前髪は厚めにとっていますが、モデルさんの骨格に合わせて丈は短くしました」(kakimoto arms JIYUGAOKAスタイリスト 小林卓也さん)。前髪を厚くするとトップにボリューム感が出るので、髪がペタッとしてしまうのがお悩みの人にぴったり! カラーリングでも、表面にハイライトを入れることで髪全体をふんわりと見せ、ボリューム感を演出。「イエローベースの肌色の人はブラウン系の髪色にすると、肌のツヤ感もアップします」(kakimoto arms JIYUGAOKAカラー スペシャリスト 伏木麻弥さん)。
ボリューム不足のペタンコ髪は厚め前髪でカバー【40代女性の髪型】
【3】かわいらしさと顔型カバーをかなえるフルバング×菱形ボブ
【How to style】
「フルバングはおでこのシワ&白髪隠しに最適。丸みのあるボブヘアも、髪のボリュームダウンをカバーしてくれる効果があります」(tricca daikanyama 店長 小走祥菜さん)。では、丸顔さんが挑戦するときのポイントは? 「フルバングは中央を短めにして、サイドと斜めにつなげることで、輪郭を卵型に見せてくれます。少し隙間をつくるのも重要です。丸みのあるボブは、ボリュームの位置を高めに設定。菱形シルエットなら丸みが強調されず、リフトアップ効果も狙えます。肩にのる長さにカットすると、自然と首の高さにくびれが生まれて今っぽさアップ! スタイリングもラクになりますよ」(小走さん)。
【4】全体の丸みと厚みでボリュームアップできるグラデーションボブ
【How to style】
髪のボリューム不足が気になるのは、だいたい頭頂部のあたり。ここに分け目をつくると、地肌が透けて見えてしまいます。「このスタイルの特徴は頭頂部あたりから前髪をつくって、前髪に厚みをつくること。この厚みを活かして根元からフワッと立たせるように分け目をつくると、頭頂部に自然なボリュームが生まれ、お悩みもカバーできます」(enfleurage AOYAMA ディレクター 長谷部しのぶさん)。このスタイルのもうひとつの特徴が、髪の表面にレイヤーがないこと。「レイヤーは内側に入れ、表面の髪を長くしているので、パサつきが目立ちにくくなっています。また、裾をフェイスラインに沿わせるのではなく、外側に広がるようにしました。これでボリューム感が出て、後頭部に厚みと丸みを出しやすくなっています」。
「ミディアム」5選
【1】重め前髪でも暗く見えない短め前髪のミディアム
【How to style】
「ミディアムヘアは、奥行きを深くとって前髪をつくると厚みが出て割れにくくなります。ボリュームのない前髪は、寂しげな印象に見えてしまうので大人女性こそ前髪は深く、厚めにつくることをおすすめします」(MAGNOLiA Aoyama デザイナー CHINATSUさん)。
40代に似合う【ミディアムヘア】前髪がパカッと割れてしまう…問題も解決!
【2】広がりを抑えつつ、毛先に軽さを残したミディアム
【How to style】
1本1本にコシがあり、太さもボリュームも十分なモデルさんの髪。「ともすると重たい印象になってしまうので、毛先の動きで軽さを出します」(air-GINZA 店長 長門政和さん)前髪を厚めに、そして少し長めにつくるのもポイント。「前髪を、目の上ぎりぎりにつくります。そうすると目元に奥行きができて、アイメイクをしたかのように目がキリッと引き立ちます。陰影を利用すると目を大きく見せる効果が狙えます」(長門さん)。
【髪が太い&多い女性必見】巻き方を「混ぜる」とすっきり若々しく
【3】厚め前髪でツヤを取り戻した重軽ミディアム
【How to style】
加齢とともに失われるツヤをいちばん表現しやすいのが前髪。Doubleのスタイリスト、西川 綾さんは「前髪を厚くすることでツヤ感がアップします」とアドバイス。前髪が割れないようにうしろから前に向かってドライヤーで乾かし、顔にかかる髪にスタイリング剤をなじませながら動きを出す。この2つのステップでツヤのあるスタイルに! 「前髪を厚くしておくとトップのボリューム不足が目立たなくなるだけでなく、ツヤ感も表現できます。それに額や眉間のシワも隠せるのでメリットが多いんです」(西川さん)。
失われたツヤ感を取り戻すには、「厚め前髪」と「アッシュ系カラー」が決め手!
【4】顔周りのレイヤーでうねりを抑えるミディアム
【How to style】
「全体をワンレングスにすると印象が重くなってしまうので、顔周りだけレイヤーを入れて軽やかさを出しました。前髪は眉にかかる程度の長さでも、厚めにしておくとクセが出にくくなります」(Rougy ヘアデザイナー 二階堂雪さん)。前髪にクセやうねりが出やすい人は、「スタイリングするとき、手ぐしで前髪を軽く下に引っ張るようにして、ドライヤーで乾かすと落ち着くはず」(二階堂さん)。サイドやバックの髪は「カールアイロンで毛束の真ん中あたりを挟んだら、髪の根元を起こすように引っ張りながら滑らせるのがポイント。髪を巻くというより、軽く引っ張りながら髪を上に伸ばすイメージですね」(二階堂さん)。
「まるで寝癖!」なクセとうねりを抑えるミディアムヘアとは?【40代女性の髪型】
【5】厚め前髪と毛先カールでボリュームアップミディアム
【How to style】
ボリュームを感じさせる工夫のひとつが、フェイスラインのシルエット。「サイドも前髪も、顔の形に沿うようにコンパクトにつくっています。耳のあたりにかかる髪とトップの髪を立ち上げて高さをつくると、ピタッとさせたフェイスラインとの間にコントラストが生まれて、ボリューム感が出ます」(enfleurage AOYAMA マネージャー 生井貴行さん)。トップに高さをつくるために、前髪を深くとっているのもポイント。「ボリューム不足を感じている方は頭頂部が多いですよね。その手前から前髪をつくるのではなく、ボリューム感を出したい頭頂部から前髪をつくると厚みが出て、正面から見たとき、奥行き感も出るんです」。せっかく白髪を染めても、すぐに根元から白いモノが生えてしまうのも悩みの種。「白髪で目立つのはフェイスラインの生え際ですよね。このスタイルは分け目もないし、根元が見えないようになっているので、白髪が目立ちにくいですよ」。
細毛、ボリューム不足、白髪をカバーする「ミディアムヘア」とは?
重め前髪の「セット方法」
■前髪が割れないようにドライヤーで乾かすのが重要!
「前髪が割れてしまうとおでこに目がいき、面長顔が強調されてしまうので、分け目ができないように、頭頂部と前髪の根元をしっかりとドライヤーで乾かしましょう」(GARDEN Tokyo トップスタイリスト 本木亜美さん)。
<STEP.1>つむじと前髪の間の毛束をざっくりと取って、根元にドライヤーを当てる
<STEP.2>ドライヤーの熱を前髪の根元に当てる
<STEP.3>頭頂部にワックスをもみ込む
<STEP.4>毛先を握るようにワックスをつける
「朝起きた時に、前髪が分かれていたら、いくらドライヤーで風を当てても治らないので、根元を濡らしてください。濡らして左右に振りながら乾かすと、前髪の割れがなくなります」(本木さん)。
- TEXT :
- Precious.jp編集部