【目次】
「透け感」太眉のつくり方
「透け感眉」は、自眉毛の存在感をしっかりと出すのが最大のポイントに。
まず行うことは、「薄茶」をメインに使い、直線的で太めな眉を形づくるように、眉毛間のベースを埋めること。すると、自眉毛が自然と際立ち、透け感が完成します。ただし、眉毛の上辺には色をのせないで。そこに色をのせると、ペタッとした角張った眉になりがちに。その後、自眉毛の存在感をさらにアップさせるため、眉マスカラで仕上げを。マスカラの使い方のポイントは、眉毛1本1本を360度全方位的に塗り、毛に太さと長さ、艶感を十分に足すこと。最後に色をのせていない眉毛上辺を毛流れでカバーするようにフィックスさせると、抜け感のある「透け感眉」が完成するのです。
■ NG例。しっかり形づくった「重たい眉」になっていませんか?
■How to 「透け感眉」〜プロセスを大公開〜
1:薄茶を眉中から眉山へ直線的にのせていく
色をのせる前に、一度スクリューブラシを使って毛を起こすようにして立てる。その後、平ブラシに薄茶をとり、眉頭1cmくらいあけた部分から、平らな面の幅を生かして眉山まで直線的にのせていく。眉毛の上辺はのせないでOK。
2:眉山から眉尻へは細くなだらかに
眉尻の位置を決めたら、眉山から眉尻にかけては、平ブラシの幅広い面から細い面になるように持ち替え、角度がつきすぎないように気をつけながら眉尻まで色をのせていく。眉尻の最後はスッと力を抜いてのせて。
カジュアルで軽やかな印象に見せたい「透け感眉」の場合は、短めの眉尻がおすすめ。口角から目尻を通る延長線上を眉尻に設定しましょう。
3:眉頭は眉中から戻るようにしてのせる
眉頭は色をのせる塩梅がとても難しい部分。特に眉頭の上部も、眉中から眉尻と同様に色をのせないで。眉頭の下部2/3のみ、平ブラシの幅広部分を使い、眉中から眉頭へ戻るようにのせる。これは眉頭に不自然に色が濃くのるのを防ぐため。
4:眉山の下側に濃い茶でひと筋のラインを
眉山の下辺りがアーチになっていて、直線的な太眉を描くには毛の存在感がなく心もとない場合は、薄茶だけでは下辺はカバーしづらい場合も。地毛の色に近い濃い茶で平ブラシの細い面を使って、直線的に1本ラインを引いて補っておく。
5:薄茶をのせた上辺部分だけをブラシでぼかす
薄茶で描いた部分をなじませるため、色をのせた上辺のみ、スクリューブラシでスッとぼかしていく。ブラシでとかす回数が増えると、色のパウダーが落ちていくので、1か所1〜2回程度に留めておくのがポイントに。やりすぎ注意。
6:眉頭は眉マスカラのブラシで真下へ塗る
眉マスカラは、毛をしっかりと立たせ、際立たせることが役割なので、しっかりと毛の360度につくように塗るのがコツ。まずは眉頭から。毛流れに逆らって、上から下へしっかりとブラシで数回繰り返しながら塗る。
7:眉中から眉尻は斜め45度に下げながら塗る
眉頭を除いた部分は、斜め下45度に、毛流れと逆方向にマスカラを塗っていく。根元から毛先までしっかりと塗布するように数回繰り返して。
8:今度は眉頭の毛を下から持ち上げつつ塗る
眉毛の表側の面にもマスカラを塗っていく。毛流れを整えながら、眉頭上辺の薄茶を塗っていない部分を覆うようにしっかり毛を立たせるように塗る。ここも毛がフィックスするように数回繰り返して。
9:眉中から眉尻は斜め45度に上げながら塗る
眉中から眉尻も薄茶をのせていない上辺を眉毛が覆えるように、しっかりと毛を立たせながら塗っていく。斜め45度に上げながら、数回繰り返し塗る。全体を塗り終えたら、眉毛が1か所に固まっていないかをチェックしながら整えて。
「えぐれた細眉」を太眉にする方法
「太眉メイク」で上まぶたの間延びを縮める
細眉ブームを経てきた40代以降の目元は、細眉×加齢たるみの影響で、上まぶたの面積が広がり、恐怖の間延び状態。眉のフォルムや位置にもズレが生じてくるため、ますます印象の弱いのっぺり顔に…。
これを矯正できるのは「太眉メイク」です。
■増量眉メイクプロセス
1:ペンシルで眉下を太らせて、まっすぐに整える
2:眉上にブラシでパウダーをのせて、まっすぐに整える
3:綿棒ではみ出しを拭き取り、なだらかな眉山に
太さを出すのは必ず下側で。眉頭から眉山の位置までまっすぐになるように、えぐれたところを埋めていきます。今までにない太さに驚くかもしれませんが、間延びを縮めるには大胆な太さが必要です。そして、上側は眉山から眉頭にかけて上辺に淡いブラウンのパウダー(上記の手順2のいちばん左の色)を1ミリほどはみ出すようにのせると、山の角がなだらかになり柔和な表情に。はみ出したら、綿棒で拭き取ればいいので怖がらず試して。またペンシルとパウダーの両方を使う理由は、下側はペンシルで濃いめに仕上げ、上側はパウダーで淡く仕上げて濃淡をつくりたいから。ベタ眉にせずにふんわり感を演出することが大事で、それはペンシルとパウダーの両方を使わないと生み出せないのです。
■「美人太眉」成功例
【Before】
【After】
前髪で顔の面積を小さくした小顔スタイルのモデルさん。Beforeのいつもの眉メイクは少し細めのアーチ眉。決してNGではないけれど、太眉メイクのほうがまぶたの幅が縮まり、顔全体も引き締まり、小顔に映るのがわかります。次に眉山から眉頭にかけて淡いブラウンのアイブロウパウダーを1ミリ上にはみ出すようにのせたことにより、眉山の角がなだらかになってやわらかく軽快な今どきの太眉に!
増量眉メイクは実に簡単!「えぐれた細眉」を太眉に描く、3ステップとは?
たるんだ顔を引き締める「大人の眉メイク」方法
外側にズレてしまった眉山は、眉メイクで矯正できる
眉山は黒目の外側の延長線が正解位置。まずはその場所に点で印をつけてみるとわかるのですが、こんなに? と思うくらい内側です。そもそも眉山は正面顔と横顔の境界を示すもの。眉山が外にズレた地眉のまま描くと、正面顔は横に広がり、間延びしたたるみ顔を強調してしまう…。眉山を思いきって正解位置に矯正してみると、途端に顔が引き締まり、シャープ顔に。また眉山は、鋭角的にするときつくなるので、なだらかに仕上げましょう。
顔をキュッと縮めるには眉山の位置は内側に設定するのが重要ポイント。さらに眉山はカクッと鋭角的に仕上げるときつく見えて老けるので、なだらかなカーブに仕上げましょう。
■なだらか眉山メイクプロセス
Step1:黒目の外側の延長線上が正解。ブラシの柄を使い、眉山の位置を確認する
この世代の多くは、たるみで地眉の山は外側にズレているはず。眉山はちょっと内側のほうが顔の横幅が狭まり小顔効果があるので黒目の外側の延長線上に設定。まずは鏡を見ながら眉山位置の確認をしましょう。
Step2:眉山の頂点から眉頭の上辺に沿って色をのせる
太く仕上げたいからと、眉の上部をはみ出して描くと不自然になるので要注意。また鋭角的に描くのもNG。地眉の上辺の高さに合わせ、ゆるやかな眉山に仕上げましょう。
Step3:アイブロウマスカラで斜め上方向にとかし、毛並みを強調
ペンシルで濃く描くよりも、毛並みと立体感を強調するほうが自然です。寝ている毛を起こし、眉山方向へと毛を立ち上げて。眉に厚みが生まれ、上から見られても、横から見られても美しく仕上がります。
夏の疲れで「たるんだ顔」を引き締める!大人の眉メイク3ステップ
「今どき眉」に仕上げるコツ
1:眉尻は長くしすぎない、下げすぎないのが2大鉄則
眉を描くとき、正面からしか見ていないせいか、眉尻ラインの正しい長さや描き方を知らない人が多いのも事実。下の写真で示した正しい長さで描くとリフトアップ効果が生まれ、横から見たときも美しく、引き締まった印象に映ります。描き方は、眉の真ん中(毛が密集しているところ)から、眉尻の方向へ眉の中心を通るラインをイメージしながら描き足し、止め位置は写真のように眉頭の高さよりもちょっと上が正解です。眉尻の終点が決まったら、太さを出す作業も忘れずに。眉の真ん中から眉尻にかけての眉下ゾーンを埋めていきましょう。細くなった自眉に合わせてえぐるようなカーブで描いたり、細く長い線で描くと、一気に老けた印象になるので注意して。
【注意!】眉尻の止め位置を点検。長くなるほど古い顔
2:まろ眉の人でも大丈夫。リキッドペンで植毛
眉尻がないまろ眉の人は「どうせ毛がないからふさふさにできない」とあきらめていませんか? 大丈夫、そんな人でもとっておきの秘策あり。毛のないところをオリーブ色のリキッドペンで描いて植毛したように見せるのです。ちなみに毛がないところにペンシルで描くのは「描きました」という悪目立ち眉になりがちなので、全体を描くのはパウダーが適任。毛のない眉尻部分に、淡いブラウンのパウダーでふんわりと色をのせたら、綿棒で正しい形に補正を。次にカーキのリキッドペンで毛を描くのですが、毛量を多く見せるポイントはクロスに描くこと。緻密にしなくても、毛と毛の間は大きめに空いているくらいが自然に見えます。
■眉尻に毛がない!ならばリキッドペンで植毛するように描く
3:マスカラで「立体感」「抜け感」を演出
眉マスカラは若者のもの、と思っている人が多いよう。けれど、眉マスカラにはただ色をのせるという役割以外にも、眉毛に太さや長さを足す、毛流れをフィックスさせて立体感を出す、という重要な役割もあります。眉マスカラをプラスするだけで、ワンランク上の仕上がりが叶うのです。眉毛の長さと毛量があると、より眉マスカラの恩恵が受けられるので、切りすぎないで。
■眉マスカラを使うとこんなに印象が変わる!
眉マスカラなし:毛だまりができてベタッとし、細い印象に
毛流れは描く前に整えても、時間と共に元の生えグセに戻ってきてしまうもの。そのため、眉中は毛がたまって見えてしまい、それがベタッとした印象に。さらに眉の幅も出ず、細く見えます。
眉マスカラあり:立体感が出て、抜け感と自然な太さがアップ
眉マスカラを使うと、寝ていた眉毛が起こされて立体感がアップ。さらに毛流れが整えられてフィックスされるので、抜け感が出るうえ、毛の立ち上がりで眉の幅も出て、生き生きとした若々しい眉に。
「眉マスカラ」で大人眉はうまくいく!立体感、抜け感、太さ…今、欲しいが全部が叶う!
■眉マスカラの使い方は簡単!毛を立たせて、流して、整えるだけ
1:眉尻から眉頭に向かって毛を起こしていく
眉をペンシルやパウダーで整えてから眉マスカラを。眉マスカラをよくしごいて、ブラシにつく量を調節。毛流れに逆らうようにして、眉尻から眉頭に向かって梳かすように塗っていく。毛を起こしながら毛先を中心に塗る。
2:眉頭は上に向けて立たせるのがポイント
眉頭は眉の立体感を出し、若々しさを演出する要。下から上へブラシを動かし、眉幅からはみ出るくらいにしっかりと毛を立たせて毛流れも整えておく。
3:最後は毛流れをさばきながら整えて
眉頭から自然につながるように、眉山まで斜め上に上辺から毛が出るくらい立ち上がらせて整える。眉山から眉尻は斜め下に向かって梳かす。ただし、眉尻側は眉幅より下に毛がはみ出しそうなときは平行に流して。
眉マスカラの使い方は簡単!毛を立たせて、流して、整えるだけ|大人におすすめのアイテムもご紹介
4:暗く仕上げた眉に明るいパウダーをのせると「今どき眉」に!
「茶髪ブームのときに『眉は髪よりワントーン明るく』と言われていましたが、その名残なのか、髪色は落ち着いた今でも明るめ眉をキープしているアラフォー世代の方をよくお見かけします。髪のトーンに合わせて、眉の色もトーンダウンさせるのが正解です。自眉と同じグレーもしくはダークブラウンのペンシルで、足りない部分を描き足してから、明るいパウダーを重ねてほんのり明るさを出すのが鍵。色を重ねることで、眉に自然な立体感と抜け感も加味されます」(長井さん)。
【セルフメイク→長井メイク】
【今どきダーク眉にシフトするためのプロセス】
Step1:足りない部分に眉を描き足す
Step2:左右交互に整えていく
どちらか片方を仕上げて、もう片方を描き始めるのはNGです。同時進行で、左右交互に描き進めていくのが、左右対象に仕上げる秘訣。ペンシルで描き終えたら、再度スクリューブラシでとかし、眉をぼかしながら肌に定着させます。
Step3:パウダーをのせる
アイブロウパウダーの右2色に、アイホールにも使用したオレンジのミネラルパウダーを混ぜてアイブロウブラシにとり、眉にふんわり重ねます。まぶたの色を眉にもほんのり感じさせることで目元が締まり、抜け感もアップ。
【BEFORE→AFTER】
【ナチュラルで抜け感のある今どき立体眉に】
5:ペンシルの上にパウダーを重ねるとナチュラル!
眉が薄い人や、密度が均一でなく、まだらに生えている人は、ペンシルとパウダーのダブル使いを。スクリューブラシも必需品です! 「まず、スクリューブラシで毛流れを整えておくことが、大人の眉メイクにはマストです。その後、ペンシルで足りない部分を補っていきます。その際のポイントはふたつ。ひとつめは、ペンシルのカラーは、グレーやダークブラウンなど、自眉の色と近いカラーを選ぶこと。明るいカラーを選びがちですが、そうすると、自眉と描き足した部分がなじまなくなります。ふたつめは、ペンシルでラインどりをしないこと。1本ずつ植毛するようにていねいに描き足して、眉の形や濃さを整えます。その後、明るめのパウダーをふんわり肌にのせることで、ナチュラルで上品な平行太眉に。アイシャドウブラシを使えば、よりやわらなか仕上がりがかないます」( 長井さん)。
【セルフメイク→長井メイク】
【ナチュラルな平行太眉の描きかたプロセス】
Step1:スクリューブラシで眉をとかす
スクリューブラシで眉をとかし、毛流れを整えておきます。ブラシの付け根を軽く折り曲げておくと、眉とブラシがフィットしやすくなります。
Step2:足りない部分を描き足す
アイブロウペンシルで、眉の足りないや薄い部分を1本ずつ描き足していきます。その後、再びスクリューブラシでとかし、描き足した部分をぼかしながら定着させます。
Step3:パウダーをのせる
アイシャドウブラシにダークブラウンのアイブロウパウダーをとり、肌を染めるような要領でのせていきます。
- TEXT :
- Precious.jp編集部