【目次】
「ツボ」のマッサージをおすすめする理由
【1】「ツボ」とは何か
ツボによる治療法は古代中国で発見され、東洋医学では2000年以上にわたり、治療や美容法として活用されてきました。正式には「経穴(けいけつ)」と呼ばれるもので、今やWHO(世界保健機関)にも、医学的有効性が認められている治療法のひとつです。
人の体にはエネルギーの通り道である「経絡(けいらく)」があり、ツボは「経絡」の中継地点でエネルギーが注がれる場所。刺激を与えることで、体内の臓器にも働きかけることがわかっています。
そして、経絡は全身を巡りながら、自律神経や体のバランスを整えるのが役目。その流れが滞ると体調不良を起こしたり、メンタルにも悪影響を与えることに…。ツボ押しはその流れを改善するのに効果的なのです。
わずか6秒でイライラと不安を克服!テレワーク中にできる、簡単「ツボ押し」テクとは?
【2】「ツボ」のマッサージはちょっと手が空いたらできる
ツボは全身に約360か所あり、全身の筋肉、神経、血管、リンパ節、内臓などの器官の動きを促進させる位置にあるといわれています。
「ツボ押しは、例えば事務仕事をしている方などは、仕事が一段落した地点で、顔や目のツボを押したり、ご自身のライフスタイルに合わせて取り入れると、続けられると思います。まず、お顔に関しては化粧の上からでも押すことができるため、目や顔のツボ押しを少ししていただくだけでも疲れがとれ、緊張がほぐれます」(美容家・朋原エミさん)
さらに、効果的なのは入浴タイムを使ったツボ押しだそう。
「時間のある時は、お風呂に浸かりながらツボ押しをするのもよいです。水圧により、血行がよくなった上に、ツボを刺激するとWの効果で、むくみがとれ疲れて硬くなった筋肉もほぐれ、スッキリ! また、足などのツボ押しやマッサージに関しては、お風呂上がりにオイルをつかって、ながしながらツボを押してあげるのもよいです。とにかく、時間があったら押す習慣! 私はウォーキング時にもツボ押しを取り入れています」(朋原さん)
「手が空いたらツボを押す」を合言葉にしていきましょう!
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「体調不良」に効果的なマッサージ
【1】30秒で眼精疲労と偏頭痛を解消!「頭」のツボ押し
長時間のパソコン作業やスマホチェックにより、私たちはつねに眼精疲労状態…。これが偏頭痛の原因のひとつかもしれません。
眼精疲労が、頭部の血流を悪化させるともいわれています。こめかみから側頭部にかけて脈の拍動のようにズキンズキンと痛くなる偏頭痛は、眼精疲労の解消から始めるのが得策です。
そこで、エイジングデザイナーの村木宏衣さんが教えてくれるのが、「眼精疲労」と「偏頭痛」を解消するツボメソッドで、30秒で完了。仕事の合間にプッシュすることで、視界も頭もスッキリして、やる気アップ&集中力キープの効果も期待できますよ。
<Step1> こめかみ位置にある「太陽のツボ」をプッシュする
眼精疲労、偏頭痛に効く「太陽のツボ」は目尻から指2本分外側で、こめかみよりやや手前のくぼみの位置。
左右の「太陽のツボ」にグーッと圧をかけたまま、小さく外回りに円を描きます。これを5秒×2回行います。
<Step2> 首の後ろにある「風池(ふうち)のツボ」をプッシュする
首の後ろにある大きなくぼみの外側、髪の生えぎわあたりにあるのが「風池」です。
親指を「風池」の位置に当てて机に肘をおきます。そして寄りかかるようにすると力を使わずにグーッとプッシュすることができます。これを約10秒行いましょう。次に反対側も行ってください。
【まとめ|眼精疲労、偏頭痛に。30秒で目も頭もスッキリするツボ押しメソッド4か条】
1.パソコンに向かう時間が長い人は眼精疲労に加え、偏頭痛も起こりやすい傾向に。
2.眼精疲労が頭部の血流を悪化させるので、頭部の血流を高めるツボにアプローチするのがおすすめ。
3.こめかみあたりにある「太陽」、首の後ろにある「風池」のツボをプッシュするのが効果的。
4.仕事の合間にプッシュすることで視界も頭もスッキリして、やる気アップ&集中力キープも期待できる。
眼精疲労、偏頭痛に効果的。30秒で目も頭もスッキリする「ツボ押し」メソッドとは?
【2】入浴中にできる!眼精疲労に効く「足ツボ」マッサージ
スマホやパソコンが手放せない私たちは目を酷使しているので、常に眼精疲労を抱えていると思って間違いなし。 目がかすんでショボショボするだけでなく、頭痛や肩こりを引き起こすことも。そうなると集中力が低下したり、イライラしたり、メンタルにも関わってくるので、普段からケアをしておくべきです。
とはいえ、直接目元をマッサージするのはシワやたるみを引き起こす可能性が!そこでエイジングデザイナーの村木宏衣さんがおすすめするのが、眼精疲労に効果的な足ツボマッサージです。これなら入浴中にできて簡単。習慣化しやすいのもメリットですよ。
<Step1> 眼精疲労に効く足ツボの位置を確認
人さし指、中指の付け根に眼精疲労に効くツボがあります。ここを刺激することで視界がスッキリする効果あり。
<Step2> 手の親指で下からしごきあげるようにマッサージする
片手で足を包み込むようにして持ち、親指を人さし指の根元に当ててから、上に向かってしごきあげるようにマッサージする。これを10回行いましょう。中指も同様に。また、反対の足も同様に行いましょう。
<Step3> 人さし指、中指の側面をもみほぐす
手の人さし指と親指を使い、足の人さし指、中指の側面をもみほぐすように10秒マッサージします。反対の足の人さし指、中指も同様に行いましょう。
【まとめ|入浴中に眼精疲労を解消。目元を癒す足ツボマッサージ4か条】
1.スマホやパソコンが手放せない私たちは常に眼精疲労状態。
2.繊細な目元を直接マッサージするのはシワやたるみを引き起こしやすいので注意が必要。
3.眼精疲労に効果的な足ツボマッサージがおすすめ。
4.入浴中など体も心もリラックスしているタイミングが効果的。
入浴中に眼精疲労をスッキリ!疲れ目を癒す「足ツボ」マッサージ法
【3】首・肩コリだけでなく、二重あごの要因にも!「胸鎖乳突筋」をほぐしてスマホ首を解消
最近よく聞かれるようになった「スマホ首」という言葉。どんな症状になるかというと、スマホを見ることで姿勢がくずれ、首や肩がガチガチに固くなってこること。
スマホを見るとき、たいていの場合、首が前に出て、猫背になり、ひじをついたり、脚を組んだりして姿勢に問題が。しかも、頭の重さは平均で約5kgあるといわれ、正しい姿勢でいるときよりも、姿勢がくずれているときは約3倍もの重みを感じているのだとか。
そこでエイジングデザイナーの村木宏衣さんに、「スマホ首」の悪化を防ぐ正しい姿勢や解消法をお聞きしました。
まずはラクにできる正しい姿勢を意識して。首や肩コリは、「胸鎖乳突筋」をほぐすと血流も改善でき、解消への近道になります。
\まずは、普段の姿勢をチェックしてみましょう/
(a)NGな姿勢:全体的に前屈みになり、首にかなりの負担が!
スマホを見るとき、顔はうつむき、首が前に出て、猫背になる、そんな人は要注意! 首の筋肉は緊張状態になり、血流が悪くなるほか、神経にも影響が出てきてしまいます。
(b)OKな姿勢:骨盤が立ち、こぶしで支えられ、ラクながら理想的な姿勢に!
姿勢をよくして、とはわかっていても、維持するのがなかなか難しいもの。けれど、お尻の下1/3くらいにタオルを挟むだけで骨盤が立って、自然と背筋が伸びるように。
さらに、脇の下にグーにした手を挟むだけでスマホを持つ手がグッと上にきます。支えがあって辛くないので、理想の姿勢をちゃんとキープできるのです。
ぜひ実践して、スマホ首の予防に役立てて。
\首コリの解消法は、「胸鎖乳突筋」をほぐすことがポイント/
<Step1> 両手で首を挟み、胸鎖乳突筋を押さえる
両手で首を挟み、親指で鎖骨の中心から耳の下あたりへ伸びている「胸鎖乳突筋」を横から押さえて圧をかける(苦しく感じることがないように注意)。それ以外の4本の指は、首の後ろの骨を押さえる。
<Step2> 首を「うんうん」「いやいや」と動かす
首・肩こり・二重あごの要因に・・・。「スマホ首」の悪化を防ぐ、ラクで正しい姿勢&解消法とは?
【4】ストレスから来る肩コリに!血流アップに効果的な「足裏」のツボ
(a)肩こりの原因は血流不足、そして血流不足はストレスが最大の原因
ストレスというものは厄介で、少し休んだくらいではなかなかすべてを解消できないもの。しかし、長期間にわたるストレスは体にさまざまな悪影響をもたらすので、軽視できません。
慢性的な肩こりも実はそのひとつ。ストレスが過度にかかると、血流不足になり筋肉がコリ固まってしまい、肩こりが引き起こされてしまうのです。仕事をしている以上、ストレスフリーは難しいもの。一体どうすれば、この肩こりを簡単に解消できるのでしょうか?
そこで『血流を増やせば健康になる』(アスコム)の著者である、了德寺健二さんに、独自のツボを刺激するストレスフリー療法を教わりました。
了德寺さん曰く、「ストレスフリー療法では、私が発見した特定のツボを刺激することで、ストレスホルモンの分泌が低下することが分かっています。つまり、毛細血管の収縮が収まり、血流がアップするのです」とのこと。
(b)了德寺さん考案・血流アップ&肩こり解消ツボ
血流を促すツボは12個あり、まったく新しい独自10個のツボと東洋医学でよく知られる、左膝下の足の三里、お腹の真ん中ほどに位置する中脘(ちゅうかん)からなります。
「これらのツボは、血流アップに顕著な効果があり、施術を受ける前と比較すると、受けた後は血流量が2~3倍もアップするのです。体中に酸素と栄養が行きわたるので、肩こりにも十分に効果があります。
ツボの中でも、足裏にあるF点と呼ばれるツボが最も血流アップに効き目があることがわかっています。まずは、最も簡単なF点を刺激することから始めてみてはいかがでしょうか」(了德寺さん)
(c)左右の「Fのツボ」
Fのツボは万能のツボ、了德寺さんいわく究極のツボで、生活習慣病はじめ、幅広く効果が期待できるそう。
足裏のツボで、親指と人差し指の間から垂直に下に伸ばした線と、内くるぶしから伸ばした線が交わる箇所にあります。
どこがツボなのか迷ったら、くぼみや凹みを探してみてください。
「最初はわかりにくいですが、慣れてくると、それほど難しいことではありません。皮膚がくぼんでいるところ、あるいはやわらかく凹んでいるところがツボなのです。
身体に不調があると、それに関連したツボが反応します。その時々に応じて、反応する場所も違ってきます。
お腹にある中脘のように、身体の中心にあるものを除いて、ツボは必ず左右対称に存在するので、左右両方のツボを刺激してみてください。頭で考えるよりは、指で感じることが大切です。それができるようになれば、ツボも見つけられるでしょう」(了德寺さん)
(d)より「血流アップ効果が期待できる」ツボの押し方
ちなみに了德寺さんのストレスフリー療法では、究極のツボのF点を含めた4か所を同時に温熱で刺激します。しかし、指圧によっても効果があることがわかっているそうです。 「指圧の要領で、気持ちがよいと感じられる程度で押圧することがポイントです。決して痛くなるように、強く押したりしないようにしましょう。押圧する時間は1分くらいを目処にしてください」
『血流を増やせば健康になる』了德寺健二・著 アスコム刊
アンチエイジング効果も!肩こり解消や血流アップもできる「万能ツボ」7選
【5】不眠改善に「足裏」マッサージでリラックス
「疲れているのに、熟睡できない…」。そんな悩みを抱えている方は、寝る前に、足裏マッサージをするのも有効です。 足裏をマッサージすると、血液循環がよくなり、リラックスしやすい状態になります。
教えてくれたのは、一般社団法人日本快眠協会 代表理事で、CSAスリープケアマスターの今枝昌子先生。
快眠におすすめの足裏の場所は、足の親指の付け根と4本のです。
<Step1>
指のはら全体を持ち上げるようにほぐしてみてください。
<Step2>
そのあと、指の付け根の両脇を、手の指で強くはさんで、そのまま上へ押しもんで。
<Step3>
コリを感じる部分があったら、重点的にもみほぐすとよいでしょう。
一般社団法人日本快眠協会
「疲れているのに、眠れない」のは春のせい!?睡眠のプロに聞く不眠改善・快眠対策法
「メンタルの不調」に効果的なマッサージ
【1】イライラと不安を解消する「手」のツボ
エイジングデザイナーの村木宏衣さんに教えてもらうのは、不安とイライラを解消し、集中力も高める手のツボ「合谷」と「神門」。メールをチェックしながらでもプッシュできるから、ぜひ覚えておきましょう。
<Step1> イライラを落ち着かせる「合谷」のツボを押す
親指の骨と人さし指の骨が交わるところにあるのが「合谷」。
テレワークであろうが、仕事をしていると理不尽なことを突きつけられることもあり、イライラ〜ッとすることもあるでしょう。いつもなら同僚に愚痴をいって解消できたものの、テレワークではそれもままなりません。そんなときはこのツボをプッシュ!
深呼吸しながら、気持ちいいと思える程度の強さで3秒かけてゆっくり押し、3秒かけてゆっくり戻します。1回でも十分効果はありますが、3〜5回繰り返すといいでしょう。
<Step2> 不安解消に効く「神門」のツボを押す
「神門」とは、手首の内側にあるツボ。手首のシワが寄るラインでくぼみのある場所です。
これからどうなるんだろう、このままでいいのかな、と漠然とした不安に襲われて、何事も手につかない…そんなときには、精神的な緊張をほぐして、気持ちの切り替えをスムーズにしてくれる「神門」をプッシュしましょう。
これも「合谷」と同様に、深呼吸しながら、気持ちいいと思える程度の強さで3秒かけてゆっくり押し、3秒かけてゆっくり戻します。これを3〜5回繰り返して。
【まとめ|イライラと不安を克服!集中力がアップするツボ押し4か条】
1.セルフケアでメンタルを整えて集中力を高めるには、簡単で即効性がある「ツボ押し」が有効。
2.テレワークをしながら自分でプッシュできて効果的なのが、手のツボ「合谷」と「神門」。
3.「合谷」はイライラの緩和、「神門」は不安解消に効く。
4.3秒かけてゆっくり押して、3秒かけてゆっくり放すのが基本。これを3〜5回繰り返す。
わずか6秒でイライラと不安を克服!テレワーク中にできる、簡単「ツボ押し」テクとは?
「ダイエット」に効果的なマッサージ
【1】ストレス過食に対抗!ダイエット効果絶大の「耳ツボ」マッサージ
自律神経のバランスが整っていれば、多少のストレスならば自分でケアができて、どうしようもなくイライラしたり、過食に走ることもありません。けれどもたいていのキャリア女性は交感神経が優位になりっぱなしで、自律神経のバランスが整っていない状態。
精神的ストレスから、あれもこれも見るものぜーんぶ食べたくなる…なんてことになっていませんか?美味しいものを食べれば、一時的に心が上向きになるというのもそうですが、特にストレスを感じているときは、甘いものを食べるとホッとしますよね。これは脳が即効性のある栄養素『ブドウ糖』を欲しているからという話も。いずれにしても、お腹が空いていないのについつい食べてしまう…という人は、自律神経のケアが必須なのです。
エイジングデザイナーの村木宏衣さんに教えてもらうメソッドは、自律神経を整えて、食欲を抑える耳ツボマッサージ。ツボはふたつあり、ひとつは精神的な緊張をほぐし、イライラした気分を鎮めてくれる「神門(しんもん)」というツボ。これは不安感解消にも効果的。もうひとつは食欲を抑える「飢点(きてん)」というツボ。このツボを揉んだり、プッシュするとダイエットに効く!だからこの機会に覚えておきましょう。
<Step1> 「神門(しんもん)」「飢点(きてん)」の位置を確認
自律神経を整えるのが耳の上側のくぼみのキワにある「神門(しんもん)」、もうひとつは食欲を抑える「飢点(きてん)」で、耳の内側の上の方にあります。
手のひらをひっくり返し、親指で「神門」のツボを5回揉みほぐすようにマッサージします。
「飢点」のツボを中指で5秒間押す。離してまた押す、を5回繰り返します。
<Step2> 耳を引っ張りだして揉むようにマッサージを
親指と人さし指で耳全体を引っ張りながら、揉んでいきます。上から下に指を移動させて、まんべんなく行いましょう。耳も顔もポカポカして血流が良くなるのを実感しますよ。
【まとめ|ストレス過食に対抗。ダイエット効果絶大の耳ツボマッサージ4か条】
1.イライラして過食に走るのはストレスによる自律神経の乱れが原因のひとつ。
2.キャリア女性は忙しくストレス過多状態で、自律神経が乱れ、過食に走りがち。
3.ドカ食いを防ぐには、自律神経の乱れを整えるツボと食欲を抑えるツボを同時に刺激するのが効果的。
4.さらに耳全体を揉むと顔全体の血流がアップして、疲労解消、ハリ&潤いアップにもつながる。
「耳をマッサージするだけでこんなにリラックスできるとは!顔の血流も良くなる感じで目の疲れまで取れる気がします。いつでもどこでもできるし、毎日やっていれば食べ過ぎを防げそう。食欲が増すこの時期にはうれしい限りです!」
ストレス過食を防止!ダイエットに効果絶大の「耳ツボ」マッサージ
【2】下半身の冷えやむくみを解消する「足裏」&「脚」のツボ押し
ずっと座りっぱなしの状態が続くと、血流がダウンして下半身が冷えやすくなります。そうすると脚がむくむ、だるくなる、さらに冷える、という脚が太くなる悪循環に…。
そこで、エイジングデザイナーの村木宏衣さんが教えてくれた簡単な解決法は「足のツボ押し」テク。下半身の冷え解消に効果的な「湧泉」とむくみ改善に効く「足三里」で、この2つのツボは全身の様々な不調を調節することができる「万能なツボ」ともいわれています。だるさ解消、内臓の疲労回復、そして免疫力アップにも効果があるので、こまめにプッシュしましょう。
<Step1> 下半身の冷えを解消する「湧泉」のツボを押す
足の裏の中央よりやや上、足をグーにしたときにくぼむ場所が「湧泉」。
足の冷えを解消する代表的なツボで、プッシュすると冷たくなった足先がじわっと温かくなるのを感じるでしょう。また、気力や生命力が泉のように湧くツボといわれていますので、自粛生活の疲労や倦怠感が消え、やる気がわいてきますよ。
足の裏から両手を包み込むようにしてもち、両手の親指を重ねてプッシュします。深呼吸しながら、気持ちいいと思える程度の強さで5秒かけてゆっくり押し、5秒かけてゆっくり戻します。1回でも十分効果はありますが、5回くらい繰り返すといいでしょう。
<Step2> むくみ改善に効く「足三里」のツボを押す
「足三里」は、ひざのお皿のすぐ下、外側のくぼみに人さし指をおき、指幅4本そろえて小指があたる位置。
内臓の動きを活発にして体の中に溜まった老廃物の排出を促してくれるツボ。脚がパンパンにむくんでつらい時は、ここをプッシュしましょう。また溜まった疲れを和らげて免疫力もアップする効果あり。
押し方は「湧泉」と一緒。両手で包み込むようにして、両手の親指を重ねてプッシュします。深呼吸しながら、気持ちいいと思える程度の強さで5秒かけてゆっくり押し、5秒かけてゆっくり戻します。これを5回繰り返して。
【まとめ|テレワークによる足の冷えやむくみを解消する「ツボ押し」テク4か条】
1.テレワーク続きで運動不足になると下半身が冷えて、脚がむくみやすくなる。
2.原因は血流が滞ったり、水分が溜まったり代謝不良に陥っていること。
3.冷えを解消する「湧泉」、むくみを改善する「足三里」のツボ押しが効果的。
4.5秒かけてゆっくり押して、5秒かけてゆっくり放すのが基本。これを5回繰り返す。
テレワークによる冷えとむくみで脚が太くなる…⁉ 疲労回復にも効く「ツボ押し」テクニック
【3】ブーツむくみを解消!「ふくらはぎ」のツボ押し
気温が下がる冬は、むくみやすさを感じる人が多いのではないでしょうか?
冬にむくみやすい原因は(1)体が冷えて新陳代謝が低下する、(2)寒いと外出するのが億劫になり、運動不足になりやすい、(3)夏よりも水分の摂取が少なくなり、水分代謝のめぐりが悪くなる、ということが考えられます。特にブーツを履くときにはむくんでいるなーと感じることが多いですし、無理に履いて締め付けることでさらにむくみが悪化する…なんてことも。
むくみは血管の外の組織に余分な水分が溜まることが原因。夕方以降に脚のむくみが起こるのは、余分な水分が下へ下へと下がっていくからなのです。
パンパンに張ったふくらはぎを即効でなんとかしたい!そこでエイジングデザイナーの村木宏衣さんに、オフィスでこっそりむくみ解消できる、効果的なツボ押しメソッドを教えてもらいました。むくみだけでなく、冷えやだるさも解消できるので、こまめに行うとスッキリ美脚をキープできますよ。
<Step1> むくみを解消するツボの位置を確認
ひざ下の内側にある陰稜泉(いんりょうせん)、ひざ下の外側にある足三里(あしさんり)を刺激します。陰稜泉はむくみや冷えを改善し、腰痛もやわらげ、足三里は脚全体のだるさ、むくみを解消するツボ。
<Step2> 脚の骨に沿ってさすり上げ、ツボの位置を探す
正面から手で足首を包むようにし、親指と中指でしっかりとつかむ。これがツボを探すスタート位置。
親指と中指でつかんだまま、上に向かってさすり上げる。骨が当たるところが陰稜泉、足三里のツボの位置なのでしっかりと捉えましょう。
<Step3> ツボをとらえたまま、つま先を上げ下げする
親指と中指で挟むように、陰稜泉、足三里のツボをとらえたまま、つま先を上げ下げする。これを20回。反対の足も同様に行って。このときかかとは床につけ、安定した状態で行いましょう。
【まとめ|ブーツむくみを解消!ふくらはぎをスッキリさせるメソッド4か条】
1.長時間座ったままのデスクワーク、もしくは長時間の立ち仕事がむくみの原因。
2.気温が下がる冬は、運動不足、冷え、水分摂取が少なくなることが原因でむくみやすい。
3.即効でむくみを解消するには、陰稜泉、足三里のツボを刺激するのが効果的。
4.ツボを刺激しながら、つま先を上げ下げすることでむくみも疲労もスッキリ解消。
「ブーツむくみ」を解消!ふくらはぎをスッキリ細くする「ツボ押し」テクニック
「美容」に効果的なマッサージ
【1】12秒でリフトアップ!たるみ解消に効く「耳ツボ」押し
エイジングデザイナーの村木宏衣さんが教えてくれるのは、リフトアップ効果絶大の耳ツボ押しのメソッド。
顔のマッサージは間違った方法で行うと逆効果になる可能性があるけれど、耳のツボ押しは、誰でも簡単にできるというのも利点。リンパの流れが良くなり、むくみも解消できるのでフェースラインのもたつき解消にも!日頃からたるみ、むくみが気になる人はこまめに行ってみるといいですよ。
<Step1> リフトアップに効く耳ツボの位置を確認
リフトアップの効果的なのが、耳の穴の前側の少し上で、窪んだところにある「耳門(じもん)」ともみあげ付近にある「和髎(わりょう)」の2カ所。
<Step2> ツボの位置を抑えて、あぐあぐと口を動かす
「耳門」のツボを人さし指でしっかりと押さえます。そして「あぐあぐ」と口を大きく開け閉めして動かしましょう。これを6セット。「和髎」のツボも同様に行いましょう。
【まとめ|12秒でリフトアップ!マスクたるみ解消に効く耳ツボ押しメソッド4か条】
1.マスクの影響で表情が乏しくなるとたるみが進行しやすくなる。
2.リフトアップ効果が得られる耳ツボの刺激を。たった12秒で完了するのでおすすめ。
3.さらにあぐあぐと口を動かすことでより深いところに刺激が伝わり、血流&リンパの流れも活性化。
4.マスクたるみだけでなく、むくみ解消にも効くので小顔効果もあり。
12秒でリフトアップ!「マスクたるみ」解消に効く、耳ツボ押しメソッド
【2】3分でくまスッキリ! 「眼輪筋」のマッサージ&ツボ押し
私たちは、日ごろ気づかないうちに「くま」をつくっています。たとえば、パソコンやスマートフォンを見続ける行為も、くまの原因のひとつ。集中してじーっと画面を見ていることで、まばたきの回数が減り、目の周りをぐるりと囲んでいる表情筋=眼輪筋が衰えて、血行不良やたるみを引き起こすのです。
眼輪筋の役目は、まぶたの開閉。まばたきをしないということは、眼輪筋が運動不足になる→劣化する→硬く縮む→血行不良を引き起こし、まぶたがたるむ……。これを毎日行っていれば、青くまや黒くまができて当然です。
酷使した目には、眼輪筋を含む目周りの筋肉をしなやかにして、ハリと血行を取り戻すマッサージ&ツボ押しが有効です。ここでご紹介する5ステップを2回繰り返しても、所要時間はたった3分。仕事の合間にこまめに行うと、くまがどんどんリセットされて薄くなるし、眼精疲労もとれてスッキリ! 目のサイズまでも、大きく変わってきますよ。
<Step1> 老廃物を流すための「耳介リンパ節の滞り」を解消しておく
はじめに、耳の手前と後ろにあるリンパ節の滞りを解消しておきます。指でチョキをつくって、指が耳の前後におさまるように挟み込み、10~20回小さく円を描くようにマッサージ。リンパ節を刺激することで、老廃物がスムーズに流れやすくなります。
<Step2> 耳下から鎖骨に向かってマッサージして「老廃物を流す」
手のひら全体で、耳下から鎖骨に向かってなで下ろします。これを左右3回ずつ繰り返します。左右の鎖骨に両手の指4本を引っかけるようにして、グーッと3秒刺激してパッと放す。この動作で老廃物が流れていきます。1、2の行程は、ツボ押し後にも行うと効果的です。
<Step3> 青くまにダイレクトに効く「5か所のツボ」をプッシュ!
人さし指の腹を使い、目の下の青くまを解消するツボを押します。ツボは目頭付近、涙袋の中央少し下付近とそのすぐ下、目尻の指1本分下、目尻の延長線上こめかみあたりの合計5か所。
とくに、下まぶたの際から人さし指1本分下にある「四白」というツボは、長めにプッシュ。疲労回復、黒くま、青くまケアに効果があります。爪が長い人は、肌を傷つけないよう指を曲げて、第二関節を使うよう気をつけて。
<Step4> 目を大きくスッキリ見せる「眉部分のツボ」をプッシュ!
実は、むくみを解消し、たるみまぶたを持ち上げるツボは、眉に集中しています。該当するポイントは、目頭のすぐ内側、眉の内側、中央あたり、外側に1か所ずつ、そして目尻の延長線上のこめかみあたりの4か所です。
眉部分のツボ押しは、人さし指と親指で、軽くつまむように行うのが効果的。肌を傷つけることなく、しっかりと刺激することができます。なお、アイホールより内側は眼球があるので、マッサージは厳禁です。
<Step5> 眼輪筋につながっている側頭筋をほぐして「眼精疲労」を解消
一見無関係そうにも感じますが、硬くなった筋肉や筋膜を、頭皮マッサージでほぐすことも効果的。特に、側頭筋を刺激してゆるめると、目元引き上げ力が復活します。人さし指と中指の腹を使い、耳のすぐ上あたりの頭皮を小さな円を描くようにマッサージしてみて。頭皮の刺激はやや強めでも問題ないので、イタ気持ちいいくらいで行うとベターです。
くまの原因は、寝不足だけとは限りません。日常生活の中で知らず知らずのうちに酷使している目をもみほぐして、リラックスさせてあげてください。毎日のリラックスタイムに3分間、目元のケアを取り入れてみましょう。続けるうちに、たるみとは無縁の、若々しい目元に変化していくことが実感できるはずですよ。
- TEXT :
- Precious.jp編集部