【目次】
顔周りレイヤーの「メリット」
■自然と華やかな顔立ちに見せられる
「カットでは顔周りにたっぷりとレイヤーを入れ、アイロンで丸みを出すスタイリングをすることで、大人世代のさみしげな顔立ちも自然と華やかに見せる効果が。メリハリ感を出すようなくびれヘアとは違い、丸みのあるひし形シルエットなので、カジュアルでヘルシー、ナチュラル感のある仕上がりに」(MINX ginza central ディレクター 河野沙耶佳さん)。
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■ゆるみ・たるみを補整する
年齢を重ねるごとに頬が少しずつ長くなっているような気がしませんか? そんなゆるみ・たるみは化粧品でケアするより先にヘアスタイルで一気に解決してしまいましょう。Cocoon表参道の店長、齋藤陽平さんは「顔周りにレイヤーを入れたボブにすると骨格が補正できて、フェースラインが引き締まって見えます」とアドバイス。
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「ショート」ヘアスタイル
【1】リフトアップできる美シルエットな菱形ショート
【How to style】
「トップから顔周りの後れ毛につながるレイヤーを作って、ふんわり感をプラス。襟足は重くならないようにカットし、首に沿っておさまるように調節しました。襟足がほんのりくびれることで、重心が下がらずすっきり見えます」(ZACC vie スタイリスト 田中里春さん)。
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「ボブ」ヘアスタイル
【1】毛先のくせを活かす抜け感レイヤーボブ
【How to style】
「モデルさんは髪が硬く太めでニュアンスが出づらいうえ、広がりやすくまとまりにくい髪質。鎖骨くらいの長さでカットしローレイヤーを入れることで、髪の重さで自然と程よいまとまりが出るようにしています。生えグセや髪の重さをあえて残しつつ、低めにレイヤーを入れるのがポイントです。顔周りは巻いたときにニュアンスが出やすいよう、バランスよくレイヤーを。生え際に白髪が出てきても目立ちにくいよう、前髪は薄く作っています。目の下くらいの長さでカットして、こめかみからおでこが自然に隠れる長さに。おでこが全開にならない程度のニュアンス前髪があることで、大人世代が気になるおでこのシワや顔全体のもたつき感もナチュラルにカバーできます」(ROI ディレクター NOGUCHIさん)。
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【2】スタイリングもラクな外ハネくびれボブ
【How to style】
「40代50代のお客様はお仕事に家事に子育てもあったりして、髪のセットに時間をかけられない、という方がほとんどです。“あれこれ手をかけなくても、扱いやすい髪”を求める方が多くいらっしゃいます。さらに、髪質的にぼわっと広がりやすい方におすすめなのが、こちらの外ハネくびれボブです。顔周りを中心に、動きが出やすいようレイヤーを入れてフォルム調整を。毛先は外ハネしやすいようカットしています。斜め前髪×くびれ感により、キュッと引き締まった小顔に見せてくれる効果も。ギリギリ結べる長さでもあるので、髪をのばしかけの方にもおすすめのスタイルです」(ZACC vie スタイリスト 田中里春さん)。
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【3】顔周りだけにレイヤーを入れたシンプルボブ
【How to style】
「巻いたりブローしたりしてスタイリングするのが苦手、スタイリングに手間暇かけられない、けれど、自然とボリュームやまとまり感が欲しい、という方におすすめのスタイルです。あごから肩の間のハネづらいレングスにしているので、ざっと乾かしただけでも形になりやすいのが魅力。顔周りだけにバランスよくレイヤーを入れ、絶妙な軽さを出しています。丸顔以外の万人に似合う、高感度の高く、実用性もあるスタイルです」(BEAUTRIUM Aoyama 副店長 スタイリスト 中高下由真さん)。
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【4】輪郭付近が曲線がポイント!フェミニンボブ
【How to style】
顔周りの動きをつくるときは、気になるエラの近くにポイントを置くとよいのだとか。「顔型に合わせてレイヤーの位置を調整すれば、輪郭をカバーすることができます。ベース顔さんならエラ付近に動きをプラス。耳横から毛先にラフな動きを出すことで奥行きが生まれ、エラの印象が和らぎますよ」(THE GARDEN Tokyo トップスタイリスト 本木亜美さん)。顔周りに動きが出るように入れたレイヤーは、髪のボリュームダウン対策にも有効。輪郭を包み込むようなシルエットには小顔効果もあります。
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「ミディアム」ヘアスタイル
【1】程よく軽さを出したふわ揺れミディアム
【How to style】
「ドライヤーでざっと乾かしただけでも、アイロンで巻いたときにも、扱いやすさをメインに考えてカットしています。顔周りを中心に、バックにも適度にレイヤーを。ベースは程よく軽さを出したミディアムボブ。生えグセやうねりが気になるエイジング毛の場合、レイヤーを適度に入れたほうがその髪質を活かしたスタイルが楽しめます。生え際の白髪やおでこのシワをカバーするためにも、前髪は必須です。やや長めにカットし、程よく透け感を出し重くならないようバランスを整えています」(broocH 店長 スタイリスト 西山洸平さん)。
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【2】自然な動きが出るスウィングミディアム
【How to style】
「モデルさんは1本1本が太く硬めで、毛量も多く、動きが出にくい髪質。ベースは鎖骨くらいの長さ、顔周りと表面にはローレイヤーを施し、さらに段違いで全体をすいて量を調整。すきばさみではなく普通のはさみを使いハイライトを入れるような感覚で、間引くイメージで量を調整しています。束感、筋感が出るように調整しているので、オイルなどのスタイリング剤をさっとつけるだけでニュアンスが出やすいスタイルに。前髪はシースルーで小顔感を狙いつつ、全体のバランスをとっています。白髪をしっかりカバーする落ち着いたカラーをしているので全体的な雰囲気分がどうしても重く見えがちですが、カットで軽やかさと動きを出すことで自然な抜け感が生まれます」(air麻布 店長 スタイリスト 安藤嘉将さん)。
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【3】長さを活かしてツヤを出す好感度ミディアム
【How to style】
「パサつきを抑えるため、レイヤーはほとんど入れていませんが、まったく入れないと重たい印象になるので、動きを出すために耳から前の部分と、ハチ(耳上の骨が張り出している部分)からトップにかけてのみ、レイヤーを入れています」(SUNVALLEY 副店長 みち子さん)。
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【4】美シルエットが叶うAラインミディアム
【How to style】
「顔周り中心にレイヤーを入れると、ふんわりとした柔らかな動きが表現できます。また、レイヤーをなるべく低い位置に入れてAラインのシルエットをつくるとトップに自然なボリュームが生まれます」(broocH マネージャー 渡部翔太さん)。
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【5】ふんわりボリュームアップミディアム
【How to style】
「襟足から動きを出したいので、スカスカにならないようにウエイトは低めに設定。トップと顔周りにレイヤーを入れて、動きやボリュームが出やすいようにしています。モデルさんは細く柔らかい猫っ毛なので、梳き過ぎはNGです」(ROI ディレクター NOGUCHIさん)。
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【6】直毛でも動きのある菱形ミディアム
【How to style】
「太くてしっかりとした髪質&直毛なので、レイヤーでふんわり感と動きをプラス。毛先は外ハネにしやすいようカットしています。顔周りから後頭部へレイヤーをつなげ、サイドに自然なボリュームをオン。前髪はサイドへつながるように、ややアーチ状にしましょう」(BEAUTRIUM 南青山店 スタイリスト さいとうかなさん)。
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「ロング」ヘアスタイル
【1】動くが軽やかなラフ巻きロング
【How to style】
「髪1本1本が細く柔らかく毛量も少ないので、巻かないとボリュームがなかなか出せない髪質のモデルさん。ロングでも中間にボリュームを出し、バランスよく見えるひし型シルエットにしたいので、顔周りのレングスはあごくらいの長さに設定してレイヤーを入れています。顔周りに短い毛を仕込むことで巻いたときにニュアンスが出しやすくなり、顔の輪郭も補整するような効果が。毛先も適度にすいて、巻いたときに動きが出やすいように、さらにロングでものっぺり重たい印象に見えないよう調整しています」(uka 東京ミッドタウン 六本木 ヘアスタイリスト・クリエイティブマネージャー 保科真紀さん)。
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【2】顔周りの動きでツヤ&ボリュームロング
【How to style】
毛量はあるものの髪が細く、ボリュームが出にくいモデルさんの髪。「ボリュームが欲しいトップと顔周りを中心にレイヤーを入れておくと、毛先に動きをつくりやすくなるので自然とボリューム感が出ます」(ACQUA omotesand スタイリスト 古本慶次さん)。モデルさんのもうひとつのお悩みが髪のパサつき。「白髪染めを繰り返してツヤが出にくい髪には、マニキュアがおすすめです。ブラウンベージュにすると軽さもツヤ感も表現できます」(古本さん)。
ボリュームが出にくいパサパサ髪は、顔まわりの毛束に動きを出すだけでイメージ一新!
顔周りレイヤーの「巻き方」
■顔周り&前髪はふんわり感アップのひと手間を
「こちらの”ヘルシーなレイヤーミディアム”は、こけてきたフェースラインをカバーしながら華やかな印象に見せたい人に、髪質や毛量を問わずにおすすめのスタイルです。モデルさんの髪は、1本1本が太さはノーマルながらも硬めでニュアンスが出づらく、ボリュームも少なめ。ベースは鎖骨ちょっと下くらいの長さで、顔周りにたっぷりとレイヤーを入れています。クセに合わせてサイドやバックはすいて毛量調整をしていますが、後ろには段は入っていないのでざっと乾かしただけでもまとまりやすいスタイルに。前髪は鎖骨くらいで長めにカットし、顔周りにニュアンスが出やすいようにしています」(MINX ginza central ディレクター 河野沙耶佳さん)。
【スタイリング方法】
「ドライヤーでざっと乾くと外ハネっぽいまとまりのあるスタイルに。カジュアルながらもより華やかな印象に見せるために、アイロンで巻くひと手間をプラスして」(河野さん)。
<STEP.1>レイヤーの角度に合わせて毛先を斜めに巻く
<STEP.2>顔周りはリバース巻きに
<STEP.3>前髪はスプレーをかけて自然な立ち上がりをキープ
「スタイリングには軽めのオイルがおすすめ。少量をなじませてツヤ感アップ」(河野さん)。
40代に似合う【ヘルシーなレイヤーミディアム】顔周りのレイヤーでボリュームアップ&表情にも華やぎを!
- TEXT :
- Precious.jp編集部