【目次】
【原因】肌荒れが起こる「5つの要素」
【1】体内に蓄積される毒素
日常的に摂取する食品などに入っている添加物や脂質が、体内に蓄積されることで溜まってゆく「毒素」。体に溜まる毒素の種類としては、食品に含まれる添加物(保存料、人工甘味 料、着色料、乳化剤、残留農薬など)、水道水に含まれる鉛、発がん物質のトリハロメタン、空気中や雨に含まれる大気汚染物質、車の排気ガス、紫外線、タバコの煙など、口から摂取するものをはじめ、空気中に漂っているものなど、多岐に渡ります。この、体内に溜まった毒素を放っておくと、さまざまな不調が! 腸内環境が乱れることで便秘になりやすくなったり、代謝が落ちてしまうことでシミや肌荒れなどの肌トラブルが起こりやすくなったり…といった、体の不調の引き金になります。そのほかにも、むくみや冷え性などの原因にもなりかねません。逆を言えば、普段から「体の毒素を排出することを意識して生活すること」で、防げる体の不調は多いということですね。
体に毒素が溜まるとどうなる?自宅で毎日できる「デトックス」習慣5つ
【2】使用期限が過ぎたコスメ
食品の賞味期限に関しては敏感でも、コスメには無頓着という方も多いのでは? 永松さん曰く、コスメは一度開封すると酸化が進行しやすくなるそう。空気に触れやすい容器タイプのものやリキッド状のものは、酸化や劣化が早い傾向があるのでなるべく早く使いきるのがベストです。一般的に開封済みのメイク用品はどのくらいの期間使用して大丈夫なのでしょうか? 「マスカラは3か月、口紅(固形で水分を多く含まないタイプのもの)、アイシャドウ、マニキュアは1年が目安です。ファンデーションは容器や形状によりますが、パウダーとリキッドの中でも酸素に触れづらいチューブタイプの容器であれば1年、ジャータイプのような空気に触れやすい容器は半年が目安となります」と永松さん。
化粧品は安全性や品質を保つ目的で、薬事法などによる規制を受けています。使用期限が記載されていない製品の場合、適切な保管条件のもとであれば未開封は3年、開封済みは1年以内に使いましょう。そして特に気をつけたいのがナチュラル系コスメを謳っている場合。値段で使用期限の差はないものの、「オーガニック」や「無添加」などのコスメは保存料や防腐剤が少なめだったりするケースもあるのだそう。コスメによって劣化や変質が早い可能性があるので、使用期限の記載は購入前に必ずチェックしたいですね。
【3】メイクアイテムの汚れ
メイクの際、手の皮脂や雑菌がコスメに直接付着しないよう、メイクブラシを使う方も多いのではないでしょうか? ブラシを使うとより綺麗に仕上がり、気分も上がりますよね。ただし、そのお気に入りのブラシにも注意が必要。ブラシの汚れを目で見て判断していませんか? メイクブラシひとつとっても、使用期限を守り、ケアを怠らないことが肌トラブル回避につながります。「メイクブラシは2~3日に1回洗うのが好ましいです。特にオイリー傾向のお肌の方や敏感肌の方の場合、雑菌の影響でニキビや肌荒れにつながりやすいのでブラシの衛生に気をつけましょう」(永松さん)。
洗い方は、ブラシの毛の種類にもよりますが、下記4行程が清潔に保つ秘訣とのこと。
- 中性洗剤などで優しく洗う
- ブラシの表面だけでなく真ん中の隠れて見えない部分の汚れもしっかり洗い流す
- メイク汚れや洗浄成分が残らないようによくすすぎ、タオルで水気をきる
- 日陰でよく乾かす
毛がばらけてきたり、ブラシ全体が広がってきたら替えどきのサインです。ファンデーション用のスポンジは、表面がザラザラしたり、ボロボロしたりスポンジのキメが荒くなってきたら捨てどき。古くなっても使っていると摩擦による皮膚刺激が増えてしまうので注意しましょう。「旅行の機会が増えるシーズンは、衛生面はもちろんブラシの寿命のためにも、ケースを付けることをおすすめします。ブラシに付属のケースがないものは必ずつけるようにしましょう。専用のブラシケースなら、なおベターです。使用後はそのままポーチに入れるのではなく、ティッシュなどで油分や水分をオフしてからしまうクセをつけましょう。ちょっとしたクセが、肌荒れ予防にもブラシを長持ちさせることにもつながります」(永松さん)。
【4】肌に残る不要な物質
最後に、洗顔のアドバイスを。排気ガスや花粉、たばこの煙などに加わり、空中にはPM2.5や黄砂など微細な汚れが漂っているため、肌を取り巻く環境は負担が増すばかり。これらの不要な物質が肌上に残っていると、肌内部に炎症性の物質を放出させ、肌トラブルの引き金になってしまう危険をはらんでいるのです。しかも、肌トラブルだけでなく、老化を引き起こす要因とも。
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【5】肌の摩擦・乾燥・紫外線
スキンケア時にも注意が必要な「摩擦」
洗顔は、洗顔料を泡立て、肌をこすらないように泡で洗うようにします。摩擦は肌の表面を傷つけ、肌荒れやシミの原因になる可能性があります。洗顔料は、油分が適度で、有効成分が含まれているものがよいでしょう。オススメは洗い流すクレンジングオイルです。質が高いクレンジングオイルであれば、ニキビも気になりません。化粧水をつけるときは、手で行いましょう。手に化粧水をのばし、顔全体になじませていきます。このとき、肌をこすらないように気をつけてください。コットンで肌を強くパッティングすると、肌の表面を傷つけてしまう恐れがあります。長期間続ければ、シミや赤ら顔の原因になることも。もちろん、手で強くパッティングするのも控えましょう。肌をたたいても、引き締まる効果はありません。
加齢とともに外から補うことが大切な「乾燥」
セラミド(角質細胞間脂質)配合の美容液は、保湿力があるとされています。肌表面にある角質細胞同士をつなぎとめる脂質の一種であるセラミドは、肌のうるおいをキープしてくれます。セラミドは肌内部でつくられますが、加齢とともに減っていくため、外から補うことが大切です。顔全体にたっぷりとつけ、軽くマッサージをするような感じでなじませます。セラミド配合の商品を購入するときは、「セラミド2」「セラミド3」などと、成分表示に書かれたものを選ぶようにしましょう。「NMF(Natural Moisturizing Factor:ナチュラル・モイスチュアライジング・ファクター)と呼ばれる、表皮の角質にある、肌の保湿やバリア機能を担う成分は、もともと肌に備わっているものです。洗い過ぎず、適切に清潔にしておくことが大切です。また、NMFが減ると肌が乾燥して、肌が小さい炎症を起こします。肌が潤っているほど、肌のバリア機能も高まることを、覚えておくとよいですね」(飛田さん)。
肌老化を防ぐ「紫外線予防」
紫外線対策はオールシーズン行いましょう。太陽光に含まれる紫外線は、肌老化を進める原因のひとつ。日光を浴びると、肌を紫外線から守るために、肌内部でメラニン色素がつくられ、肌の色が濃くなります。これが日焼けです。さらに繰り返し浴びると、シミになってしまいます。また、肌の深い部分に達した紫外線がコラーゲンを破壊し、シワの原因にも。普段のUVケアから、UV対策がなされた日常使いの基礎化粧品やファンデーションだけでなく、持続効果の高い専用の日焼け止めを使用するとよいでしょう。レジャーやアウトドアなど、日差しの強い場所や長時間の外出には、必ず紫外線カット効果が高い日焼け止めを使うようにしましょう。日焼け止め表示は、SPF30以上、PA+++を目安に。さらに帽子や日傘などを組み合わせれば、よりよいUV対策になります。紫外線から肌を守る効果を持続させるために、日焼け止めの塗り直しや化粧直しは、こまめに行うようにしてください。
「肌の奥まで届く紫外線A波(UVA)は、深いしわやたるみの原因になりやすいです。曇りの日でも、紫外線は振り注いでいます。快晴の時に比べると、うす曇りの場合は約80~90%、くもりの場合は約60%、雲間から太陽が見えるときは雲からの散乱光が加わり、快晴時よりもたくさんの紫外線が降り注ぐことも。毎日、十分にUVケアを行いましょう」(飛田さん)。
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【改善法1】肌荒れ改善に効果的な食べ物・飲み物
肌荒れを招く「毒素」を排出する食べ物【5選】
【1】リンゴ
リンゴに含まれるポリフェノールは抗酸化作用が強く、紫外線などの活性酸素が原因で起こるシミソバカスなどを防いでくれるという効果があります。ポリフェノールには、内臓脂肪を減らしてくれる効果も! ポリフェノールは皮の部分に多く含まれるため、ぜひ皮付きで摂取したいところ。また、水溶性食物繊維も豊富なので、整腸作用にも効果を発揮します。
【2】キウイ
カリウムを豊富に含むキウイは、むくみの解消にぴったり! また、ビタミンCを豊富に含むため美肌効果はもちろんのこと、病気の原因ともなる細菌に対する抵抗力を強めると言われています。老化の原因となる活性酸素を排出する働きも兼ね備えているため、まさに肌の衰えが気になる人にとっては、最適な食材なのです。グリーンキウイよりもゴールドキウイの方がビタミンCの含有量が多いため、より効果を高めたい人はゴールドキウイがおすすめです。
【3】アボカド
体の解毒作用を担っている臓器といえば、肝臓。この肝臓が溜めてしまった疲労を解消し、解毒作用を高めてくれる成分がグルタチオンです。このグルタチオンは、アボカドの中に豊富に含まれているのです。アボカドといえば、美肌効果などが有名ですが、実は肝臓の働きを高めてくれる効果もあります。また、アボカドには水溶性食物繊維と一緒に、腸のぜん動運動を促す不溶性食物繊維もバランスよく含まれているので、便秘の解消にも最適です。
【4】ニンジン
普段の食事にも登場回数の多いニンジン。ニンジンにはβカロチンという成分が多く含まれ、このβカロチンはビタミンAに変換されます。ビタミンAには、肌や粘膜の新陳代謝を高める効果があり、肌の老化を防ぐとともに、若々しい状態に保ってくれます。このビタミンAが不足した状態だと、肌が乾燥しやすくなり、口内炎などを引き起こしやすくなります。美容とも関係が深いファスティング用のドリンクの材料として、ニンジンが多用されるのはこのためですね。
【5】納豆
日本では発酵食品の代表格である納豆。納豆は腸内の善玉菌を増やし、過剰なコレステロールを低下させる働きがあります。善玉菌が増えることで、腸内環境が整い、結果デトックスにもつながるということですね。また、キウイと同じくカリウムが豊富に含まれているため、むくみの改善にもつながります。
肌荒れを招く「毒素」を排出する飲み物【3選】
【1】ルイボスティー
カフェインが入っていないため、妊婦さんや子どもでも安心して飲めると話題になったルイボスティーは、デトックスを習慣化したい人にもぴったり。ルイボスティーには、植物由来のSOD酵素という成分が含まれます。このSOD酵素には、体内の老廃物や毒素を排出する働きがあると言われています。またSOD酵素には、活性酸素を除去する抗酸化作用があり、体内だけではなく肌の新陳代謝を高め、老化を防いでくれるとも言われています。
【2】たんぽぽコーヒー
妊娠中でもコーヒーが飲みたい! そんな妊婦さんに人気の高いノンカフェインのたんぽぽコーヒー。どうしても「妊娠中の飲み物」として認識されがちですが、これもまたデトックス効果の高い飲み物です。たんぽぽコーヒーはノンカフェインでありながら、通常のコーヒーと同じく利尿作用があるため、むくみが気になる人にはぴったり。また、たんぽぽの根に含まれるタンポポ根エキスは育毛に効果的と言われています。加齢とともに抜け毛が気になってきた、という人には、ぜひ摂取してみていただきたい飲み物です。
【3】緑茶
日本人にとって最も馴染み深い飲み物、緑茶。緑茶にはポリフェノールが含まれているため、リンゴと同じく抗酸化作用で肌などの新陳代謝を促してくれます。また、緑茶に含まれるカテキンには、細菌の出す毒素に対する解毒作用があり、整腸作用も高いため便秘の解消にも効果的です。
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肌荒れを防ぐビタミンCが豊富な食べ物【3選】
【1】イチゴ
「イチゴはビタミンCが豊富な果物ですが、ヘタを取らずに洗った方がビタミンCの流出を防げます。また、イチゴは7粒から10粒食べれば、1日分のビタミンCが摂取できると言われています。健康と美容のためにも、気軽で簡単に食べられるそのままいちごが最適だと思います」(青木さん)。
【2】カムカム
カムカムの果実に含まれるビタミンCは、改めて言うまでもなく私たちにとって大切なものです。まず、体の中でコラーゲンをつくるためにビタミンCは欠かせません。コラーゲンは真皮や靭帯、骨など体の基本的な部分を構成するタンパク質の一種。わたしたちの体を構成しているタンパク質の約30%が、コラーゲンと言われています。ビタミンCが不足して、コラーゲンが十分につくられなかったら、私たちの体は立ち行かなくなってしまうのです。またビタミンCには、抗酸化作用があり、活性酸素が体内で細胞を傷つけてしまうことを防ぎます。鉄の吸収を促進したり、病気から体を守るべく免疫が働くためにも、ビタミンCが欠かせません。
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【3】グレープフルーツ
食物繊維やビタミンCが豊富な「グレープフルーツ」。「グレープフルーツは、フロリダ、カリフォルニア、南アフリカと産地が異なるため、通年を通して手に入れることができます。フロリダ産は冬から春にかけて、カリフォルニア産は夏、南アフリカ産は秋が旬です。ホワイトは、柔らかな果肉で果汁も多く、爽やかな酸味が特長。ピンクは、果肉がしっかりとしていて、ホワイトより酸味が少なく食べやすいです。南アフリカ産は、赤色が濃く、酸味がまろやかなんですよ」(岩田さん)。季節を問わず手に入れることができるグレープフルーツ。そのままで食べることが多いですが、料理に使用するとワンランク上級者の食卓に。女性の友人を招いたホームパーティーの前菜や〆にさっと出せると喜ばれます。
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【改善法2】スキンケア
肌が潤う化粧水のつけ方「4ステップ」
コットンに広く行きわたるように化粧水を含ませたら、まずは肌の上を軽く滑らせるように、大きなストロークで水分をなじませていきます。この拭き取り動作により、肌は一段クリアな印象に。さらに、下から上へと毛穴にも潤いを入れ込むイメージでパッティングしていくと、心地よい刺激で血流がアップ。潤いがスムーズに巡り始め、やがて磨き上げたような艶も生まれてきます。
そうして肌全体に水分が行きわたったら、今度は手のひらに化粧水を数滴とり、乾きやすい頬や目元、口元にヒタヒタと重ねづけを。手のひらで軽くプッシュしながら、潤いを肌に移すイメージで行いましょう。「もうこれ以上入らない」と思っていても、手のひらで温められた肌は再び潤いを吸収! 肌がふっくらとよみがえるのを実感することができるはずです。
<STEP.1>化粧水を含ませたコットンを額におき、肌をクールダウン
・額の中央は肌の温度センサー。
・化粧水を含ませたコットンをここに貼ってひと息おくと、肌が鎮静されてケア効果もアップ!
・化粧水をつける前の準備段階となる、ぜひ覚えておきたいステップです。
<STEP.2>1度目は、コットンを使って潤いを毛穴へと送り込む
・コットンに化粧水をたっぷり含ませ、優しく拭き取るようになじませる。
・次に、軽やかなパッティングで、水分を毛穴の奥までしっかりと送り込む。
<STEP.3>2度目は、手のひらを使って乾きやすい部分へアプローチ
・化粧水を数滴手のひらになじませたら、その手で頬や口元など乾きやすい部分をプッシュ。
・目の周り、眉間は指の腹でピタピタとなじませる。
<STEP.4>顔全体に化粧水を塗布したら、首筋もケアしてフィニッシュ
・本当は乾いているのに、つい忘れてしまいがちなのが首筋のケア。
・手のひらで全体に塗布したら、耳元から鎖骨へとリンパを流すと代謝も上がる!
化粧水の潤いを、しっかりと肌へと送り込むことができる「2度づけ」。普段のスキンケアにひと手間を加えるだけで、そのパワーを余すところなくいただくことができるのです。
紫外線から肌を守る!日焼け止めを塗る「4つのポイント」
<POINT.1>塗りムラはNG!手のひらで顔全体になじませて
顔の5か所程度(両頬、おでこ、鼻の頭、あご)において伸ばす、という「5点置き」も良いですが、できれば適量を手のひらにとったら両手で軽く伸ばして(クリームをやわらかくする感じ)から、顔全体になじませるほうが塗りムラを防ぐことができるので、より効果的です。その際、首や耳の後ろも塗るのを忘れずに。全体になじませたら、先ほどよりは少なめの量を手のひらに取り、頰など顔の高い部分に重ねづけするようにしましょう。ボディは冒頭でご紹介した首周り、デコルテ、耳の後ろ、手や足の甲などのパーツを特に意識して日焼け止めをつけるようにしてくださいね。
<POINT.2>こまめな塗り直しを忘れずに!
日焼け止めは、朝塗ったら夜まで安心というものではありません。汗などで流れてしまうのもありますが、そもそも1日中効果が持続するものではないんです。そのため、こまめな塗り直しは必須。日中は手を汚さず手軽につけられるスプレータイプやパウダータイプのもの持ち歩いて、ケアしてあげましょう。
<POINT.3>外出しない日でも日焼け止めはマスト
窓ガラスを通して紫外線は室内にも降り注いでいるため、外出しない日もメイクはしなくても日焼け止めは塗るように心がけましょう。最近では、紫外線防止だけでなく、ブルーライトや近赤外線防止効果のある商品も出ているので、それらの効果が付いているものがオススメ。特に近赤外線は肌の真皮にまで届くと言われていて、シミやシワだけでなく、たるみの原因とも考えられているので侮れません。
<POINT.4>SPFは足し算できない!
例えば日焼け止めがSPF30で、その後に塗るファンデーションがSPF40の場合、あわせてSPF70の効果があると思われる人もいるかもしれません。しかし、SPFには足し算した分の効果はありません。あくまで一番外側に塗ったSPF40の効果しか期待できないことを頭において、しっかりケアするよう心がけましょう。頰や鼻の頭、おでこなど、顔の中で高さのある部分もうっかり日焼けしやすいと言えます。対策としては、顔全体に日焼け止めを塗ったら、これらの部分には重ねづけするように心掛けましょう。特に、伸びのよい日焼け止めは薄づきになりやすいので、重ねづけは必須です。
うっかり日焼けは最悪!正しいケアと日焼け止めの塗り方4つのルール
\紫外線を浴びてしまったらビタミンCケアを!/
7月はもっとも紫外線量が多く、特に梅雨明け後の強い太陽光はかなり危険。とはいえ、紫外線の悪影響はすぐに肌に現れないため、特別なケアはせずになんとなく放置しがち…。最近はバカンスにも行っていないから平気、という人も、ちょこちょこ浴びていた生活紫外線が貯金のようにたまって、ある日突然シミが出現、なんてことが…。「紫外線を浴びた刺激で新しくメラニンがつくられるまでには48時間かかるといわれています。ですので、うっかり日差しを浴びても、炎症を抑える効果の高いビタミンCで、先まわりするのが得策。ビタミンCは、紫外線ダメージによるたるみやシワの予防にも、高い効果が期待できます」(ビューティ エディター近藤 須雅子さん)
紫外線を浴びたら「ビタミンC」コスメで速攻ケア!美プロ厳選ドクターコスメBEST4
スキンケアの効果を引き出すメイクの落とし方「4つのポイント」
〈リムーバー使いのポイント〉指でいっさい触れずにアイメイクを落とす
アイメイクはリムーバーを含ませたコットンで“こすり落とす”と思っていませんか? それがシワのもと。対策はコットンの持ち方の見直しを。人差し指と中指、薬指と小指でコットンの端を挟み、中指と薬指を開くのが基本。そして指がまぶたに触れないように当てるのがコツで、のせて3秒おくだけでスルッと落とせます。残ったマスカラは綿棒で除去を。
〈クレンジングのポイント〉手先ではなく肘から動かすと不思議と手に力が入らない
クレンジングクリームやバームは厚みのあるなめらかな質感なので、つい力を入れてマッサージしたくなりますが、その刺激がたるみの原因に。力が入らないようにするためには、手先だけを動かすのではなく、肘を動かすのがポイント。さらに手は肌から1mm浮かすつもりで、クレンジング剤を揺らすようにメイク汚れをなじませればスッキリと落とせる。
〈洗顔のポイント〉手で触れない、こすらない。泡を肌と手でサンドして転がす
そして洗い流しは32〜36℃のぬるま湯が正解で、このときも手でこするのは厳禁だし、シャワーを直接顔に当てるのもNGです。正しい洗顔をすれば、つっぱることなく肌はふかふかに整い、保水力もアップします。
〈拭き取りローションのポイント〉コットンの重みだけで肌を拭き取る
まずはコットンにひたひたになるくらい、ローションを含ませ毛羽立ちをなくすこと。そして、アイメイクを落とすときと同様に持ち方が重要。人差し指と中指、薬指と小指でコットンの端を挟み、中指と薬指を開くのが基本です。
【プロに習うメイクの落とし方の極意】スキンケアの成果は落とし方で9割決まる?乾燥を招くのは方法を間違えていたから?
【改善法3】運動
適度な運動はセロトニンの分泌を促し、肌荒れを改善してくれる効果も!
運動をすることで得られる効果には、美肌・若返りホルモンと呼ばれる成長ホルモンや、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌を促したり、血行をよくするなどがあります。成長ホルモンの分泌や血行がよくなると、ターンオーバーによる肌細胞の生まれ変わりが促進され、肌の老化防止、きれいな肌を持続させることにつながります。セロトニンは脳内伝達物質で、心にやすらぎを与える役割があります。セロトニンを分泌することでストレスに強くなり、吹き出物などの肌荒れを改善してくれる効果もあるのです。
おすすめの運動【2選】
【1】自宅でできる簡単な筋トレ
スクワットや腕立て伏せなど、自宅で簡単にできるトレーニングがオススメです。筋肉には、全身に血液を巡らせる役割があります。トレーニングで筋肉を鍛えると、血行がよくなり、冷え性の改善につながります。また、基礎代謝がアップし、太りにくい体づくりをサポートします。また、適度な運動は成長ホルモンの分泌を促します。
【2】手軽に始められるウォーキング
手軽に始められるウォーキングも効果的です。1日20分、週2回を目標に行うようにしましょう。まとまった時間がない方は、1回5分を4セットでもかまいません。ウォーキングをすると血行がよくなり、肌細胞に酸素や栄養が行き届いて、ターンオーバーが活発になるため、美肌効果が期待できます。また、筋肉量が増えて基礎代謝がアップし、太りにくい体に近づくことができます。
効果的なアンチエイジングとは?|食事法、美容ケア、生活習慣から運動・睡眠まで徹底解剖
【改善法4】睡眠
寝ついてから3時間が美肌の鍵!
お肌のゴールデンタイムとは、22時から2時の4時間を指し、美肌のためにはこの時間に眠ることが大切、と若いときから聞かされてきました。その理由は、この時間帯に最も成長ホルモンが分泌されると考えられていたため。成長ホルモンとは細胞の新陳代謝を促し、肌の生まれ変わりや修復をする働きがあります。しかし、この成長ホルモンは、何時に寝ても、眠りについてから3時間の間に分泌が最も多くなるとわかってきました。そのため、寝ついてからの3時間をいかに途切らせることなく、深く眠れるかが美肌の鍵に。
- TEXT :
- Precious.jp編集部