八百屋さんの店先に、赤く熟したイチゴが見られる季節になりました。皆さんはイチゴってお好きですか? 私は大好きです。このイチゴというのは、同じく私の大好きな薔薇と同じ、バラ科に属しているのですが、最近興味がある植物学の本によると、“バラ科は植物の中では進化の進んだ植物のひとつである”と言われているそうです(『面白くて眠れなくなる植物学』/稲垣栄洋/PHP出版)。

その奥深さを知り、ますますバラもイチゴも大好きになりました。身近なところに不思議と疑問があって、答えが見つかり、刺激になる。そんな週末の田舎暮らし。何年たっても、飽きることがなさそうです。

いちごとバラと『面白くて眠れなくなる植物学』
いちごとバラと『面白くて眠れなくなる植物学』

前回vol.8の記事では、「庭の土を植物がよく育つように入れ替えた」ことと、「セールを狙って、でバラの苗を購入」したお話をご紹介しました。

【関連記事:知らなかった!バラに「トレンド」や「セール時期」があるだなんて】

今回は、品種によって育ったときの大きさや植えるべき場所が異なる「バラの植え方」をご紹介します。どの本にも、メディアにも書かれていなかった「私がやらかしてしまった過ち」を解説し、対応策も記していますので、今後バラの庭づくりを考えている方、実践中の方は、ぜひ(反面教師として!)参考にしていただければと思います。

植樹中の堀江さん
植樹中の堀江さん

とはいっても、育成そのものに大失敗したわけではありません。まずはバラを育てる楽しみを共有させていただきたく、我が家の庭に咲く50種類ほどのバラの中から、私が個人的に好きでおすすめしたい品種、BEST5を選んでみました。

■オススメのバラ品種BEST5

1位:ロマンティックな「ダフネ」

淡いピンクのグラデーションが美しいダフネ
淡いピンクのグラデーションが美しいダフネ

①ほかのどの品種よりも圧倒的に病害虫に強くて、生育もとっても旺盛。②レモンと甘いフルーツの香りを漂わせ、③たくさん可憐な花をつけ、④なかなか花弁が散らずに花持ちがよいと、4拍子そろっているところがお気に入りです。

2位:フランス語で羽を意味する「プリュム」

大きく咲いたプリュム
大きく咲いたプリュム

私の大好きな、コロンとしたかわいらしいカップ咲、香りもダマスク系というところもツボなバラ。トゲもあまりないので扱いやすいです。こちらもまた、耐病性は普通と言われているのですが、意外と病気になりにくくて育てやすいと感じます。今は鉢で管理しています。

3位:つるバラの羽衣(はごろも)

羽衣
羽衣

つるバラの中で、断トツ生育がよくて、シュート(根元付近から伸びる枝)がいちばん多く出た強靭な品種。バラの姿は、完璧な剣弁高芯咲き。いわゆるお花屋さんでよく見かける形です。早くも来年にはフェンスいっぱいに成長してくれるのでは…と期待しているバラのひとつです。

基本的には、病気に強い品種で、花の色や形、色が好みの物を選んでいるのですが、実際に成長を見比べるとその差が歴然で驚きました。2月に同じタイミングで、同じくらいの大きさの苗を植えても、夏には倍近い違いが出たものがあったり、花持ちというのも大いに差があります。花持ちが悪い品種は、つぼみが完全に開ききった瞬間に、すぐにハラハラと花弁を落としてしまうので、庭の掃除がとっても大変。その上、花殻をそのままにしておくと、バラにとって病気の引き金になってしまいます。季節で比較すると、総じて春夏よりも秋バラのほうが、気温が涼しくなるおかげで、花持ちがよくなるのですが、気丈な子だと、つぼみがほころんできてから2週間は枝についています。しかし、花をつけたままにしておくのは、株への負担が大きくなってしまうので、程よいタイミングで切り花にして楽しむことがおすすめです。

4位:繊細な白からピンクグラデーションが美しい「マチルダ」

マチルダ(白)
マチルダ(白)

今どきの進化をしている品種と比べると、手入れを怠ると病気になってすぐ葉が落ちる…けど、咲いている姿がたまらなく、かわいくて許せちゃうのが、マチルダです。白からピンクのグラデーションカラー、そしてつぼみから花弁が完全に開くまで、朝夕異なる表情を見せてくれて見飽きません。四季咲きなので、夏場でもポンポン咲いてくれるのもいいところ。繊細な花弁とは裏腹に意外と花持ちもいいので、ぎりぎりまで花殻をつむのをためらってしまうほど。

5位:白バラの代表格「ボレロ」

ボレロ(白)
ボレロ(白)

お花屋さんにはなかなか見かけない、アンティークタッチの姿。純白の中央に淡いピンクともクリームともいえる優しい色合いが見ていて、幸せな気持ちになります。耐病性もあり、暑さにも比較的強いので、夏の間もちらほら咲かせて楽しませてくれました。

以上、私が好きでおすすめしたいバラの品種5つでした。

■あまりオススメしないバラ品種

反対に、私の手入れが下手なせいかもしれませんが、あまり好きになれなかった品種は、こちらのふたつ。

ラジオ 

ラジオ
ラジオ

イエローとピンクのグラデーションカラーに一目ぼれをしたものの、耐病性が強いものと比べると、生育が悪く、大輪の花をたくさん見せてくれる立派な株になるまで、時間がもう少しかかりそうです。花持ちも悪く、やっと咲いた!と期待しても翌日には散っている姿しか見られませんでした。

ブラック・ゴールド

ブラック・ゴールド
ブラック・ゴールド

主人が選んだ品種のひとつ。生育が旺盛で、植え付けた当初からバンバン花を咲かせてくれたので、ついつい安心していた気のゆるみもあったのですが、ぎっちり生えているトゲもお手入れをしていると扱いにくく、あまり触りたくなくなってしまいました。

「どうして僕のバラは大切にしてくれないの!」と小言を言われますが、夫婦で庭いじりをするなら、ゴールとなるイメージや共通認識、手間を共有しておかないといけませんね。


■大きさ・特徴・色が大きく異なる50種のバラを、庭の中でどう「仕分け」たのか?植え方のコツ7つ

さて、バラ庭園をつくるための下地となる庭のレイアウトを整え、土も入替えました。次はいよいよバラ植えです。ここが悩みどころで、バラには背が高くなるものも低いままのものもあり、色も淡いものから濃いもの、グラデーションになったものと、さまざま。適当に植えていては「緑とピンクのジャングル」になってしまいます。企業の将来もそうですが、中長期的なビジョン、イメージが大切です。

完成したフェンス
完成したフェンス

1:初めに、茎が長くなり場所をとる「つるバラ」から選ぶ

まずは、庭の一面に立てたフェンスに植えつける、つるバラ選びからスタートしました。

バラの苗を検索すると「樹高」という項目があり、どのくらいそのバラが成長するかを判断することができます。リサーチしていくと、つるバラと一口に言っても、1.5~5mもの開きがあり、フェンスに何本植えられるのか判断に困ってしまいました。そこで、バラ園に足を運び、実態を調べてみました。

株同士の広さをメジャーで計ってみると、1.5~2m間隔で植えられていました。よく観察してみると、長く伸びた枝は、S字に折り曲げてフェンスの上に這わせていました。なるほど、このつたわせ方をすれば、等間隔に植えておいてもよさそうですね。そこで、フェンスの高さに余裕がある参道沿いには、3m間隔。フェンスの高さがそれほどない、駐車場沿いには、3m80cm間隔で植えることにして、必要な苗の数をカウントしました。結果、参道沿いは、5本。駐車場沿いは、2本のつるバラを植えることに決めました。

それからガーデンデザイナーのアドバイスに従い(1)「耐病性があるもの」、(2)「初心者におすすめなもの」を選ぶことに決めていたのですが、バラの種類は何万とあります! そこで、色を決めてみました。

あらかじめ、ドーム状のパーゴラには、バラ友さんからいただいた品種「ピエール・ドゥ・ロンサール」を基軸に、ピンク系に。アーチには白系のバラを絡めたいと思っていたので、そこにリンクするようにイメージを固めます。何度もガーデン雑誌を読み返したり、スケッチブックに色鉛筆で書き起こしてみたりした結果、赤・白・淡いピンク・濃いピンク・サーモンピンクの順にすることにし、京成バラ園芸に行きました。

苗の大小とその運搬
苗の大小とその運搬

2:庭に数か所の「エリア」をつくり、それぞれテーマを持たせてバラを植える

バラにはセールの時期があることを前回の記事でご紹介しましたが、セール1週間前というタイミングのためか、手が空いていたお店の方が、1時間近くも相談に乗ってくれました。

「生まれて初めて庭を持って、憧れのローズガーデンをつくりたいのですが、何を植えたらよいのでしょう?」という最初の質問に、「好きなバラを植えたらよいのよ」とのアドバイス。うーん、でも好きと言われても…「素敵に仕上げられているバラ庭には、色合わせや、花の形選びなどのルールがあるんじゃないかしら?」と疑問に思った私は、もう少しヒントがないかと食い下がります。

頭の中には、バラのおしゃれなアレンジメントがイメージを浮かべると、デザイナーごとに配色の工夫や、花の大きさの大小でコントラストがついています。しかしガーデニングというのは、フラワーアレンジメントとは考え方が違うようです。

悩んだ末、自分で庭にディズニーランドのように、各エリアごとにストーリーをもたせてみようと思いつき、それぞれをこんなテーマにしてみました。

ゲート正面に位置するコーナーは「メインコーナー」。こちらには、お客様をお迎えする王道のイメージをもつバラたちを。「パーゴラ」の左右は、向かって左を白系、右をロマンティックな花の形というイメージでまとめて、バラを選んでいくことにしました。

庭におけるバラの配置図。左から庭の入り口となるメインコーナー、庭の正面、白バラを集めたホワイトコーナー、つるバラを絡ませたバーゴラとフェンス沿い、ロマンティックな花を集めたロマンティックコーナー
庭におけるバラの配置図。左から庭の入り口となるメインコーナー、庭の正面、白バラを集めたホワイトコーナー、つるバラを絡ませたバーゴラとフェンス沿い、ロマンティックな花を集めたロマンティックコーナー

庭を6つの「エリア」に分け、約50種を振り分けて植えました

このお題を決めてから、各ブロックにいくつ植え込めるかを書き出し、取捨選択して決めていきました。結局、上の写真のように、庭の6箇所に分けて植えることになりました。地面には植えず、鉢植えのまま育てているものもあります。

【メインコーナー】ザ・マッカートニー・ローズ、プリンセス・ドゥ・モナコ、ラジオ、ブラック・ゴールド、アイスバーグ、レオナルド・ダ・ビンチ
【正面】イングリッド・バーグマン、春乃、イヴ・ピアッチェ、贈り物の花束
【ホワイトコーナー】贈り物の花束(赤)、緑光(グリーン)、ヨハネパウロ2世(白)、マチルダ(白)、ボレロ(白)
【ドームのパーゴラ】ピエールドゥロンサール(ピンク)、アンジェラ(ピンク)、バレリーナ(ピンク)
【フェンス沿い】グランデ・アモーレ(赤)、新雪(白)、シュパリースホップローゼンドルフ(ピンク)、ツル.うらら(濃いピンク)、ロココ(ピンク~オレンジ)、羽衣(ピンク)、ツル.ヒストリー(ピンク)、モッコウバラ(黄)、ミニバラ(赤)、アルベルティーヌ(鉢)、レイニーブルー(紫)、ロザカニナ(ピンク)、サマーメモリーズ(白)
【ロマンティックコーナー】ナエマ(ピンク)、ルイの涙、ダフネ、シャルル・ドゥ・ゴール
【鉢で管理している花】贈り物の花束、ロココ、王妃アントワネット、薫乃、ビバリー、花山吹、花かがり、プリュム

かさばるつるバラはいちばん初めに決め、その他の品種はイメージごとにまとめ植えする。一言で書くと簡単なようですが、「バラがどのように育って大きくなっていくのか」を品種ごとにしっかり把握していなかったことが、失敗につながってゆきます。

というわけでここから先は、私がバラのお庭造りで失敗した事例を綴っていきます。

■失敗から学んだ、庭にバラを初めて植えるときに気をつけておきたいこと5つ

3:「耐病性」「耐害虫」「強健性」マーク入りの品種を選ぶ

初心者の方が選ぶなら、「耐病性」「耐害虫」「強健性」のマークがついているバラがおすすめです。

定期的に薬を同じように散布しても、葉がずっときれいな子と、黒点病と言って葉に黒いまだら模様をつける病気にかかりやすい子がいます。生育速度も個性があり、強健性とマークがついていた子は、ぐんぐんと枝を伸ばし、花数も多く育ちました。大苗を植えてから、2か月でその差は歴然です。株の成長速度が速いだけではなく、多少害虫に枝を食われたくらいなら、顧みることなく新しい枝を生じてくれますよ。

4:バラの植え付け間隔は「1メートル」は開けて

株間、1mがおすすめ。私は、60cm間隔で植え付けているのですが、この数字はバラ園に行って計測したから。3か月も経つと、枝が混みあってしまって、隣のバラとぶつかり合ってしまいました。鉢で育てていた感覚からすると、地植えは予想以上に大きくなることに驚きました。

育ったのちにぶつかってしまったバラたち
育ったのちにぶつかってしまったバラたち

京成バラ園芸の店員さんに聞くと、「個人宅の庭なら、1m間隔ってお伝えするわね~。バラ園は、見せるために密生させて植え込んでいるのよ~」と教えてくれました。

理想的なバラの間隔例
理想的なバラの間隔例

買ったときに聞いておけばよかった…。最も後悔している、トホホなポイントです。この間隔については、バラの本には載っていなかったので、庭のデザインを考える際、参考にしていただけるとありがたいです。

5:バラは「木立ち性」「半つる性」「つる性」の3種に分類されることを知っておく

バラの分類方法は、さまざまな角度があります。ここでは樹形でタイプを分けてお話します。まず、大きく分けると3つに区分されます。「1、木立ち性(ブッシュ樹系)」「2、半つる性(シュラブ樹形)」「3、つる性(クライミング樹形)」の3種類です。

京成バラ園芸に本気でバラを買いに行った1回目、お目当てはフェンス沿いに植える苗だったので、迷うことなくつる性のバラを選びました。続いて2回目は、庭のレイアウトを店員さんに見ていただき、メインコーナーをはじめとするその他のブロックは、木立ち性を選べば問題ないとのこと。

木立ち性の特徴は、フェンスなどの構造物がなくても、自立して生育できることです。現在苗で流通している木立ち性の多くは、四季咲き性で、冬の休眠期以外はつぼみをつけます。

アドバイスに倣い、数えきれないほど並んでいるバラの苗の中から、一番に「木立ち性」という表記を確認し、次いで「耐病性」「強健」「初心者」といったキーワードを狭めていき、絞り込んでいきました。もちろん、この他にも、好きな花の色か?好きな形か?好きな香りか?などなども加味して選りわけていきます。

ところで、前回の記事で「バラにもファッションのようにトレンドがあって、古い品種は出回らなくなる」とお伝えしましたが、いくつか私が以前から憧れていたものは、幸いなことに殿堂入りを果たしていたため販売されており、無事に手にすることができました。

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6:「木立ち性のバラ」は、上に伸びる「直立タイプ」と横に伸びる「横張タイプ」がある

木立ち性と一口に言っても、さらにその先、「1、直立」「2、半直立」「3、半横張り」「4、横張り」の4つに分類されていたのです。確かに、これはどのバラの本にも紹介されていました。

私の意見ですが、ざっくりふたつ、直立系か横張り系かの違いを意識するだけでいいと思います。実際に育ててみて、こんなにシルエットが違ってしまうのか!?と驚きと、何に向ければいいのかわからない、くさくさした気持ちが込み揚げてきます。

木立ち性ののバラの直立タイプと横張りタイプの違い
木立ち性ののバラの直立タイプと横張りタイプの違い

前述した「2、バラの植え付け間隔」で、私は株間を60cmにして失敗したとご紹介しましたが、並びあっている株が「直立」のタイプだったら、それほど問題がなかったと思うのです。話が戻りますが、つるバラを選ぶ際、枝がどのくらい伸びるのかを知るために、「樹高」をリサーチしましたよね。木立ち性のバラにも、それぞれ樹高は開示されており、確認できます。しかし、横から見ていたバラを、今度は俯瞰すると、樹形の違いによって株の直径が完全に異なってしまうのです。

一度ここで話をまとめると、選んだバラが、どんな樹形に成長するのかを事前にしっかり確認してから、隣のバラとの位置関係を決めていただければと思います。横張なら絶対に1m間隔は開けましょう。さて、横一列にバラを植えるときに気を付けるべきポイントは、マスターできたと思います。

7:背が低くなるバラを手前に、背が高くなるバラを奥に配置するべし

最後に、2列にバラを植えるときの注意点をお伝えします。これも見るたびにため息がもれてしまう、大きな失敗です。ゲート正面に位置する、ゲストを一番に迎えるメインのバラコーナーでそれは起こりました。

手前に直立性のバラを植えてしまった
手前に直立性のバラを植えてしまった

こちらには、豪華な大輪系のバラを中心に、鮮やかな赤やピンクを選びました。しかし、2列に植え込んだバラは、ゲストが庭正面からやってきたとき、後列のバラが見えないという残念な結果になってしまったのです。これも「木立ち性」の中に分けられる、直立性と横張り性の樹形を意識していなかった結果。前列には上に伸びるタイプの直立タイプを植え、後列に横に広がって育つ横張り系を配置してしまったのです。

以前の記事で学んだ「庭を広く見せるには、手前を低く、奥に行くほど高さを出すという風に勾配をつける」ルールが、すっかり抜け落ちてしまっていたのです。

【関連記事:バラのドームを配置した、立体的な庭づくり】


■庭づくりは失敗して学んでいくもの

2月に植えた苗が成長した6月、この失敗を目の当たりにして、ようやくそこで気づきました。バラが大好きな植木屋さんに嘆いたところ、「大丈夫、気に入らなかったらバラの休眠期(1~2月)に植え替えればいいんですよ」との励ましのお言葉に、涙。庭造りもやり直しがきくとわかれば、気持ちが楽になりますよね!

まだまだ、本当に知らないことだらけで、バラをはじめ植物に対して常に疑問がわいてきます。プラスに考えると、それだけ植物の世界は奥深くて、好奇心を掻き立てられる存在でもあります。理想のローズガーデンを目指して頑張りたいと思います!

最後に、季節の仕事をご紹介したいと思います。実は、バラは12月まで咲くものも多いのですが、1月には葉を落とし、寂しくなってしまう冬の庭に備えて、季節のお花を植えました。

ガーデンシクラメン、スィートアリッサム、シロタエギク、シルバーレース、カルーナガーデンガールズ
ガーデンシクラメン、スィートアリッサム、シロタエギク、シルバーレース、カルーナガーデンガールズ

ちなみに、主人が植えた寄せ植えは、なんだか昭和っぽい。。。本人も、なんか寂しい、おしゃれじゃない。と嘆いているのですが、敗因は花だけで構成しているから。

主人が植えた寄せ植え
主人が植えた寄せ植え

今どきっぽいおしゃれな寄せ植えを目指すなら、グリーンが必須アイテムです。グリーンと花の比率は、最低でも「1:1」、モードに見せるなら「3:2」か、「5:3」をイメージして植物を選ぶとうまくいくと思います。

色の合わせは、同系色でもコントラストがある配色でも素敵ですが、イメージを固めておくのが大事だと思います。

そのほか、意識したいのは、植え込む感覚。ゆっくり植物の成長を楽しみたいなら、株と株の間を30cmくらいの間隔で植え込み、すぐに見栄えある景観にしたければ、20cmくらいを目安に。また、プロに聞くと、1㎡(1m×1m)の広さに、9株を植え込むのがいいバランス。

1㎡(1m×1m)の広さに、9株を植え込む
1㎡(1m×1m)の広さに、9株を植え込む

また、同じ品種でボリュームを出したい場合は、3株を1グループにして植え込むのと、群生しているイメージになるそうです。私は、バラの周りに植え込んでいる草花は、こちらを意識して取り入れています。

バラの周りに植え込む草花は3株を1グループに
バラの周りに植え込む草花は3株を1グループに

最後のバラのシーズンである12月をめいっぱい楽しんで、来年に備えたいと思います。次回vol.10では、バラを植えるときの土のバランスと、バラのお手入れについてご紹介したいと思います。お楽しみに。

東京⇔田舎で二拠点暮らし。シリーズ「セカンドハウスライフ」

この記事の執筆者
<プロフィール> 1980年、東京生まれ。大学を卒業後、マスコミ業界に就職。テレビ、雑誌、WEB、ラジオの企画や制作に携わったのち、20代後半からグラフィックデザインを学ぶ。美容業界でデザインや広報の仕事をする傍ら、2015年9月に関東圏の古民家をセカンドハウスとして買い取り、東京と地方を行き来する生活を始める。 好きなものは、本、カメラ、花、ティファニーとTシャツ。趣味は、読書、アート鑑賞、カメラ、陶芸、料理、ピラティス、ゴルフ。「たくさん、よりも、自分に合う、永く愛せる物や人間関係を大切にしたいと思います。また、そういったものに巡り合っていきたいです」
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