【目次】
「40代・50代」におすすめのマッシュショート【8選】
【1】ペタンコになる髪を、根元から髪をふんわりさせるマッシュショート
\ZACC vieの宮川勇人さんがレクチャー!/
ショートヘア代表:松下佳代さん(41歳/看護師)の場合
<スタイリング方法>毛束をひとつまみずつストレートアイロンに通して束感をつくる
ストレートアイロンで束感をつくるときは強く挟まず、スーッと通すのがポイント。「強く挟むと毛束に折り目がついてしまうので注意して。毛束はひとつまみずつ取るのもポイント。量を取り過ぎるとふわっとした空気感がつくれないので量を加減してください」(宮川さん)。
<STEP.1>前髪をカーラーで内巻きにする
<STEP.2>ランダムにひとつまみずつ毛束を取りストレートアイロンに通す
<STEP.3>髪を引き上げるようにワックスをなじませる
<40代・50代におすすめのマッシュショート スタイリングのコツ>
- 前髪は根元を立ち上げず、丸みをつくるように巻く
- 毛束をアイロンに通すときは量を多く取り過ぎない
- ワックスは下から揉み込まず、髪全体を引き上げるようになじませる
「ワックスを下から揉み込んでなじませるとボリュームが出すぎてしまいます。髪全体を引き上げながらなじませると、ちょうどいいふんわり感が生まれます」(宮川さん)。
ペタンコ髪も根本からふんわり!束感でツヤも出る大人のショートヘア
【2】うねりを自然なクセ毛風に変える、マッシュショート
\pinceauの山岸亜由美さんがレクチャー!/
ショートヘア代表:渡辺文野さん(翻訳/44歳)の場合
1本1本が太くて毛量が多い渡辺さんの髪。「渡辺さんの髪は15センチごとにうねっているので、1つめのうねりを生かすようにカットしています。そうするとハネや広がりが抑えられるので、ご自身でもスタイリングしやすくなりますよ」(山岸さん)。スタイリングのポイントはボリュームの出し方。どんなに毛量があってもトップだけはボリュームが出にくくなるもの。「髪がうねってくると、どうしても横に広がってしまうんです。ボリュームを縦に出すようにすると顔が小さく見えますし、フェイスラインもシャープに見えるのでおすすめです」(山岸さん)。
<スタイリング方法>ボリュームが出にくいトップはカーラーで巻いてふんわり立たせる
<STEP.1>頭頂部と前髪をカーラーで内巻きに
<STEP.2>サイドの髪を耳にかける
<STEP.3>立たせたトップにハードスプレーをかけてボリュームをキープ
<40代・50代におすすめのマッシュショート スタイリングのコツ>
- うねりは1カール目で揃えて広がりを防ぐ
- ボリュームは横ではなく縦につくる
- サイドをコンパクトにまとめて高さを際立たせる
大人世代の髪悩みに多いうねりを、自然なクセ毛に変える魅せ髪ショート
【3】くせを整えて、スタイリングのもちがよくなるマッシュショート
\SUNVALLEYのタダモトイサオさんがレクチャー!/
ショートヘア代表:園部知美さん(49歳/会社員)の場合
髪が柔らかく、1本1本が細いためにうねりやすい園部さんの髪質。
「園部さんのようにボリュームを出しにくい髪質は、耳にかかかる部分にボリュームを出した菱形シルエットがおすすめです。耳のあたりにボリュームをもたせると、頭頂部に高さが生まれてペタンコ感がなくなります」(タダモトさん)。スタイリングのポイントはまず髪を扱いやすくすること。自然乾燥でうねりやクセが出ていたら、スタイリングの前にドライヤー+ハンドブローで真っ直ぐにのばします。「トップのペタンコ感が特に気になるのは、分け目部分。分け目側に髪を引っ張りながらブローしておくと立ち上がりがふわっとして、地肌も根元の白髪も目立たなくなります」(タダモトさん)。
<スタイリング方法>頭頂部を4本のカーラーで巻いて、スタイリングスプレーでフィックス
<STEP.1>分け目側に毛束を倒し、根元にドライヤーをあてる
<STEP.2>頭頂部の髪を前後左右に4分割し、それぞれをカーラーで巻く
<STEP.3>カーラーを外す前、全体にスタイリング剤をスプレー
<40代・50代におすすめのマッシュショート スタイリングのコツ>
- シャンプー後はなるべく早めにドライヤーでうねりやクセを整える
- 自然乾燥してしまったら、髪をしっかり湿らせてハンドブローでうねりやクセを整える
- 太めカーラーで巻いたら、スプレーで根元の立ち上がりをキープ
「頭頂部を巻くとき、細いカーラーを使うと根元が立ち上がらないので、35~40mmのカーラーを使ってください。スタイリング剤をスプレーする前にドライヤーの温風をあてて、そのあとに冷風をあてるとカール感が長持ちします。すぐにペタッとする方はお試しください」(タダモトさん)。
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【4】顔のもたつきを軽減! 毛先の動きですっきり小顔見えするマッシュショート
\Velvet on the BeachのNOBさんがレクチャー!/
ショートヘア代表:遠藤千広さん(41歳/医療事務)の場合
髪が細くてうねりやすく、特に耳のあたりが膨らみやすいモデルさん。「全体的なボリュームはちょうどいいのですが、トップだけペタンコになりやすい髪質です。レイヤーを入れて動きを出すスタイルがおすすめです」(NOBさん)。
<スタイリング方法>髪を引っ張りながらドライヤーをあててツヤを出す
<STEP.1>手ぐしで髪を引っ張りながらドライヤーをあてる
<STEP.2>毛束の中間から毛先に向けてストレートアイロンを通す
<STEP.3>頭頂部の毛束を後ろ向きに太めのカーラーで巻く
<STEP.4>前髪を上下2層に分けそれぞれを細めのカーラーで巻く
<40代・50代におすすめのマッシュショート スタイリングのコツ>
- トップと顔まわりにレイヤーを入れて、フェイスラインをすっきり見せる
- 髪を引っ張りながらドライヤーで乾かしてツヤを出す
- 頭頂部と前髪をカーラーで巻いて全体のシルエットに丸みを持たせる
「ちょうど耳のあたりにボリュームゾーンをもってくるとフェイスラインが引き締まって見えます。そのためにも、後頭部と前髪に自然な丸みは必要です。頭頂部は太めのカーラーで、前髪は細めのカーラーで巻くと立体的なスタイルが簡単につくれます」(NOBさん)。
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【5】もたつくフェイスラインを引き締めて見せる、マッシュショート
\KAYAK by HONEYの小室里奈さんがレクチャー!/
ショートヘア代表:原田あゆこさん(48歳/会社員)の場合
カットラインが後ろから前へ行くほど長くなっているのが前下がりスタイル。シャープなラインが特徴で、もたつきがちなあごのラインをすっきり見せるメリットがあります。KAYAK by HONEYのデザイナー、小室里奈さんは「このシャープなラインをご自宅で再現するには、裾を膨らませないように注意してください」とアドバイス。「アイロンをカットラインの角度に合わせて斜めに傾けて巻けば失敗しません」とのこと。このプロ技をご紹介します。ボリュームはあるものの、どうしても頭頂部がペタンコになりやすい原田さんの髪質。白髪が増えてきたのもお悩みだとか。「白髪が目立つのは生え際や分け目ですよね。縦長のシルエットをつくると高さがでるので、分け目の白髪が目立たなくなるメリットもあります」(小室さん)。白髪を目立たなくするには、ハイライトもおすすめ。「ハイライトは顔から離れたところに多く入れるのがポイント。顔周りにハイライトが多いとラインが悪目立ちしてしまいます」(小室さん)。
<スタイリング方法>カットラインに合わせて前髪は前上がり、サイドは前下がりに巻く
カールアイロンを使うときは、髪にあてる角度が重要。「全体的に前下がりのカットラインになっていますが、こめかみから上の髪は前上がりになっています。アイロンとカットラインの角度を合わせると、もたつきのないシャープなラインがつくれます」(小室さん)。
<STEP.1>こめかみから上の髪は前上がりになる角度で毛先を内巻きに
<STEP.2>サイドは前下がりになるようにアイロンを傾けて毛先を内巻きに
<STEP.3>バームを髪の内側からなじませる
<40代・50代におすすめのマッシュショート スタイリングのコツ>
- カールアイロンで巻くときはカットラインの角度に合わせる
- 仕上げのバームは必ず髪の内側から。表面・前髪は最後に
- ハイライトは顔周りは少なめに入れること
白髪をぼかすのに有効で、立体感も生まれるハイライト。自宅でできる白髪カバーとして、小室さんが気に入っているのが「紫シャンプー」。「髪を洗うだけで紫色になるシャンプーで、検索するといろいろなメーカーのものが出てきます。週に1~2回のペースで紫シャンプーを使えば今の髪色にほんのり紫がかかって白髪は目立たなくなるし、ツヤ感のある髪になれます」(小室さん)。
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【6】白髪とボリューム不足が一気に解消! ボリューム感のあるマッシュショート
\kakimoto arms MUSASHIKOSUGIの林麻美さん、太田桂子さんがレクチャー!/
ショートヘア代表:原田眞美さん(42歳/バレエ講師)の場合
髪が短いと動きを出しやすいぶん、白髪やボリューム不足といった悩みが目立ちやすい…と感じたことはありませんか? そんなお悩みにベストアンサーを出してくれるのが、kakimoto arms MUSASHIKOSUGIのディレクター林 麻美さん。「シルエットに丸みをつけて、視線が上に来るようにすると、頭頂部のボリューム不足は目立たなくなります」とのこと。さらに詳しく、そのスタイリングテクニックを教わります。白髪の量もちょっと多めの原田さん。「実は白髪染めをしていません。白髪を生かすようにハイライトを入れているだけなんですよ。根元からしっかりハイライトを入れておくと、髪を立ち上げたときに立体感が出るので、おすすめです。セピアアッシュ系の色を使うと肌色もトーンアップするので、若々しい印象になります」(太田さん)。
<スタイリング方法>カールアイロンで根元から立ち上げ、ボリュームと動きを出す
カールアイロンを使うのは毛先ではなく、根元が中心。「ボリュームが欲しい頭頂部の根元を立ち上げ、動きを出すのが目的です。キューティクルの流れが整うので、つや出し効果も狙えます」(林さん)。
<STEP.1>頭頂部の髪をカールアイロンで毛束の根元を起こすように外巻きに
<STEP.2>巻き終わったら、手ぐしで髪をほぐす
<40代・50代におすすめのマッシュショート スタイリングのコツ>
- 全体的なシルエットを丸くして視線を上に集める
- ハイライトを効果的に使って白髪カバーと同時に立体感をつくる
- 巻きっぱなしにせず、必ず「ほぐし」を行う
「白髪の本数が少ない方なら、髪に動きがあるだけで目立たなくなります。丸みのあるシルエットにすると、毛先の動きもつくりやすいし、あごのラインをシャープに見せる効果もあるのでおすすめです」(林さん)。
毛先に動きをつけるだけで、白髪とボリューム不足が一気に解消!
【7】白髪を自然にカバーする、マッシュショートボブ
\kakimoto arms GINZAの奥貴博さん、松原和成さんがレクチャー!/
ショートヘア代表:藤倉寿子さん(46歳/自営業)の場合
年齢を重ねるにつれ、悩みが多くなる「白髪」問題。本数は少ないにせよ、生えてくると目立ってしまうものです。ほんの少しの白髪を、わざわざ染めるのは面倒…とお悩みの方も多いのでは?そこで今回は、“ちょこっと白髪”が目立たないレイヤースタイルのつくり方を、「kakimoto arms GINZA」のスタイリスト・奥 貴博さんに教えていただきました。「白髪が目立つのは分け目と生え際。前髪を短くして、表面にレイヤーを入れて動きのあるスタイルすれば白髪が目立たないスタイルは簡単です」(奥さん)。
目立ち始めてきた【白髪】が気にならないレイヤースタイルをさっそくご紹介します。全体的にちらほらと白髪のある藤倉さんの髪。「丸みのないシルエットにするとシャープになり過ぎるので、こめかみのあたりに丸みを持たせるとバランスのいい形になります」(奥さん)。白髪染めではないカラーリングで、白髪カバーするのもおすすめ。kakimoto arms GINZAのチーフカラーリスト、松原和成さんは「藤倉さんのようなイエローベースの肌色にはゴールドベージュがよく似合います。ハイライトを細かく入れるとカモフラージュ効果で白髪が目立たなくなるうえに、立体感も生まれるのでショートスタイルによく映えます」(松原さん)。
<スタイリング方法>トップから前髪は円を描くように、サイドはまっすぐ下にアイロンを動かす
スタイリングするときは、ストレートアイロンの方向がポイント。「トップはふんわりさせたいので、根元を立ち上げるように毛束を持ち上げながらアイロンで大きく円を描きます。サイドは膨らませたくないので、まっすぐ下ろしてください」(奥さん)。
<STEP.1>毛束を挟んだら大きな円を描くようにアイロンを動かす
<STEP.2>サイドはアイロンで毛束を真下に引っ張る
<STEP.3>髪をほぐすようにバームをなじませる
<40代・50代におすすめのマッシュショート スタイリングのコツ>
- 分け目をつくらない、生え際を見せないスタイルで自然に白髪カバー
- シルエットの丸みはこめかみあたりにつくり、シャープにし過ぎない
- ハイライトを細かく入れて、スタイルに立体感を加える
「仕上げのスタイリング剤をなじませるとき、表面になでつけないでください。せっかくスタイリングでつくった丸みがつぶれてしまいます。バームをなじませたいのは内側です。手ぐしで内側からかき上げるようにしてなじませてください」(奥さん)。
40代に似合う【レイヤースタイル】“ちょこっと白髪が目立ちにくい”髪型を伝授!
【8】多毛&クセ毛は内側で調整! 毛先を工夫したマッシュショートボブ
\Rougyの渡邊健太さんがレクチャー!/
ショートボブヘア代表:高橋桂子さんの場合
髪が硬くボリュームもしっかりある髙橋さんの髪。もともとクセがあり、ご自身でもスタイリングしにくいのがお悩みとか。「無理にピタ~っと抑え込むスタイリングをすると裾にボリュームが出て、動きのない形になってしまいます。髪の内側から毛量を調整しておけば広がりにくくなるので、ご自身でもスタイリングがしやすくなります」(渡邊さん)。
<スタイリング方法>スタイリング剤は擦り合わせるように毛先へなじませるのがポイント
スタイリングをなじませるには、毛先を握ったり毛束をつまんだり、いろいろな方法があります。どうも上手くできない…という方は、「擦り合わせ」がおすすめです。「手のひらで毛先を擦り合わせるようにスタイリング剤をなじませると、自然に空気感のあるカール感が生まれます。スタイリング剤をなじませると、どうしても毛束がまとまってしまう方は、この方法をお試しください」(渡邊さん)。
<STEP.1>頭頂部を指で擦りながらドライヤーをあてる
<STEP.2>毛先を1カール内巻きにする
<STEP.3>両手のひらに毛束を挟み、擦り合わせるようにしてワックスをなじませる
<40代・50代におすすめのマッシュショート スタイリングのコツ>
- 広がりやすい髪は無理に抑え込まない
- トップは根元を起こすように指で擦りながらドライヤーをあてる
- スタイリング剤は手のひらで擦り合わせてなじませる
「毛量が多い髪を暗い色で白髪を染めると、雰囲気まで暗くなってしまいます。毛量の多い方こそ、明るめの色がおすすめです。白髪が目立ちやすい顔まわりや生え際を中心にハイライトを入れておくと、白髪が伸びてきても目立ちません」(渡邊さん)。
【クセ毛の収め方】毛先のあしらいひとつで、広がりやすいクセ毛が収まりのいい形に変身!
「前髪あり」のマッシュショート【9選】
【1】眉間のシワ隠し&小顔効果抜群! 厚め前髪のマッシュショート
\FIX-UP銀座店の幡矢智之さんがレクチャー!/
ショートヘア代表:飯塚杏子さん(40歳/販売)の場合
ボリュームは十分あるものの、トップがぺたっとしやすいモデルさんの髪。「トップにレイヤーを入れて立ち上がりやすいようにしています。フルバングで前髪が重たくなったぶん、サイドの髪を耳にかけるとスッキリした印象になります。ボリュームが欲しいトップは、スタイリングするときに分け目と逆方向にブローするだけでふんわり感が出せます。ボリュームを出したらボリュームダウンする部分をつくって、メリハリ感を出すことを忘れないでください」(幡矢さん)。
<スタイリング方法>毛束を“握る”、“つまむ”で、もともとのクセを利用!
<STEP.1>分け目とは逆方向に手ぐしでとかしながら熱風をあてる
<STEP.2>えり足部分の膨らみを抑えながら熱風をあてる
<STEP.3>手のひらにワックスを広げ、髪をクシュっと握りながら自然なカール感を出す
<STEP.4>前髪の毛先を握って毛束感をつくる
<前髪ありのマッシュショート スタイリングのコツ>
- 前髪をつくるなら、厚めのフルバングを
- トップにボリュームを出したら、えり足を抑えてメリハリをつくる
- 前髪に毛束感をつくって軽さを出す
「このスタイルはトップにボリュームが欲しい方だけでなく、髪の生えぎわや根元が目立ちにくいので、白髪の量が多い方にも向いています。ご自身のクセを生かしたスタイリングができるので、毎朝のお手入れも簡単ですよ」(幡矢さん)。
眉間のシワ隠し&小顔効果抜群!40代ショートの攻略法は「厚め前髪」にあり
【2】寂しい印象をパッと華やかにする、厚め前髪のマッシュショート
\KAYAK by HONEYの小室里奈さんがレクチャー!/
ショートヘア代表:西原英里子さん(40歳/会社員)の場合
年齢を重ねるうちに、髪がどんどん細くなり髪質まで柔らかくなっていませんか? 大人の髪悩みに寄り添ってきたKAYAK by HONEYのデザイナー、小室里奈さんは「髪がペタ~っとしたままでは、印象が暗くなりますよね。そんな髪悩みにはシースルー感をつくると、印象をガラッと変えられます!」と断言。そのプロ技を教わります。
髪が細くて柔らかく、ボリュームの出にくい西原さんの髪。「全体を丸いシルエットにするとハンサムなショートになってしまうので、襟足を長めにして全体が縦長になるようにしています。のっぺりとした寂しい印象にならないように、顔周りの髪で動きが出るようカットしています。また、前髪は長めにするのがポイント。目にかかるくらいのちょっと長めにする代わり、肌が透けて見えるシースルー感をつくっておくと今っぽさも出るし、寂しい印象にはなりません」(小室さん)。ペタッとしがちな頭頂部はスタイリングのときに毛先を巻くことでふんわりボリュームが出現!
<スタイリング方法>顔周りの髪で抜け感をつくると、見た目印象がぐっと華やかに!
<STEP.1>前髪の毛先を1カール内巻きに
<STEP.2>頭頂部の髪だけ毛先を1カール内巻きに
<STEP.3>カールした部分を中心にワックスを揉み込む
<前髪ありのマッシュショート スタイリングのコツ>
- 前髪は長めに残して抜け感をつくる
- 襟足を長めにして長方形のラインを意識
- 鉢の下あたりにボリュームをつくり菱形ラインをつくる
スタイルがいちばん美しく見えるのは、やはり菱形シルエット。「頭頂部の毛先を内巻きにすると、ちょうど耳のあたりが膨らんで菱形シルエットになります。ここの膨らみをキープするにはファイバー入りのワックスがおすすめです」(小室さん)。
寂しい印象をパッと華やかにする、とっておきのショートヘアとは?
【3】ふんわり丸みのあるフォルムで小顔見え。厚め前髪のマッシュショート
\kakimoto arms 新宿店の中島健之さんと赤松初美さんがレクチャー!/
ショートヘア代表:河合美弥さん(39歳/アパレル店員)の場合
「グラデーションベースのショートボブ。重い印象にならないように、トップにはレイヤーを入れて、ふんわりとさせています。内側の量感をしっかり取ることで、フォルムは重めでも軽やかな印象に」(中島さん)。カラーは「ショートヘアなので、動きの出る髪表面にのみハイライトを入れて軽く見えるようにしています。襟足や耳上にはハイライトを入れないことで、より立体感が出るように。濃いめのファッションカラーを全体に重ねることで、髪に柔らかさが出るうえ、白髪を目立たなくする効果もあります」(赤松さん)。
<スタイリング方法>根元をしっかり立ち上げて!ふんわり感が丸いフォルムのカギ
<STEP.1>ハチ上は立ち上げ、ハチ下は押さえてブロー
<STEP.2>トップにマジックカーラーを巻く
<STEP.3>ワックスをもみ込む
<前髪ありのマッシュショート スタイリングのコツ>
- トップはしっかり立ち上げる
- ハチ下はふくらまないように押さえる
- 襟足はフィットするようにドライの際に押さえる
「タイトすぎる襟足はNGですが、フィット感は大切。全体が菱形フォルムになるように意識してスタイリングを」(中島さん)。
ふんわりとした丸みで菱形フォルムに!ベース型を卵型にする「小顔ショート」
【4】ふんわりトップで顔まわりをスッキリ! 短め前髪のマッシュショート
\PearLのMATSUさんがレクチャー!/
ショートヘア代表:西原英理子さん(40歳/会社員)の場合
「マッシュラインのショートレイヤースタイルです。ペタッとなりやすく、シルエットが縦長に見えやすいところにボリュームを出しています。毛量調整は最小限にして重さを残し、中間にストロークカットを入れて束感をプラス。重さを残すことで、髪にツヤも出て若々しい印象に仕上がります」(MATSUさん)。スタイリングのポイントは「髪を乾かすときに下からドライヤーの風を当てて、根元にボリュームを出すこと。また、オイルやバームなどの重めのスタイリング剤は、ペタッとしてしまうので使わないほうがおすすめです。今回は、ドライムースを使っています」(MATSUさん)。
<スタイリング方法>前髪とトップをふんわりさせて美シルエットに
<STEP.1>前髪上にカーラーを巻く
<STEP.2>前髪にカーラーを巻く
<前髪ありのマッシュショート スタイリングのコツ>
- スタイリング剤はつけすぎない
- 軽めのスタイリング剤でドライな質感に
- 束感が出るようにする
「ボリューム不足が気になるなら、頭頂部と後頭部手前にもカーラーを巻きましょう。頭の中央ラインに4つのカーラーが並ぶイメージです」(MATSUさん)。
丸顔カバーのショートヘアは、トップをふんわりさせて顔まわりスッキリがコツ!
【5】頭が小さく見えて華やかさがアップする、菱形コンパクトショート
\kakimoto arms 二子玉川店の細畑久寿さん、坂口綾菜さんがレクチャー!/
ショートヘア代表:三野宮美都香さん(49歳/自営業)の場合
カットは「襟足や耳周りは短く、上から被せるようにマッシュベースに。ハチ上のみクセをいかしたレイヤーを入れて、動きが出るようにしています。クセをいかしてカットしているので、スタイリングは髪を乾かしたらワックスをもみ込むだけ。パサつきが目立たないように、束感の出るオーガニック系ワックスかジェルがおすすめ。薄く、全体にもみ込んでください」(細畑さん)。カラーは「白髪を散らすハイライトを少しプラスして、肌トーンもアップ。パーソナルカラーに合わせて、春夏におすすめの色味“ブランジュ”にしました!」(坂口さん)
<スタイリング方法>クセの動きをいかしたクシュクシュヘアに
<STEP.1>ドライヤーの風でふんわり乾かす
<STEP.2>髪全体にワックスをもみ込む
<STEP.3>トップもクシャッとさせる
<前髪ありのマッシュショート スタイリングのコツ>
- トップはボリューム感を出し過ぎずにふんわりと
- ドライヤーで根元に自然な立ち上がりを作る
- 前髪と顔まわりに隙間を作る
逆三角形顔カバーヘア|40代はクセをいかした“菱形ショートヘア”で華やかに!
【6】ボリュームは残しつつ、広がりを抑える! 短め前髪のマッシュショート
\ACQUA aoyamaの伊藤和明さんがレクチャー!/
ショートヘア代表:本庄絵理さん(40歳/会社員)の場合
髪が硬く、1本1本がしっかりしているため、サイドからはちまわりにかけてブワッと膨らみやすいモデルさんの髪。「ショートスタイルはどうしても耳のあたりがもたつきやすいもの。耳のまわりは2㎝ほど短くカットしています。これでフェイスラインがキュッと締まって見える効果もあるんですよ」(伊藤さん)。
<スタイリング方法>トップの髪を握るようにして根元を立たせ、毛流れを整える
<STEP.1>バームを両手のひらにのばし、髪をかき上げるように下からなじませる
<STEP.2>トップの根元を立ち上げるように髪を握り、コームで前髪の毛流れを整える
<前髪ありのマッシュショート スタイリングのコツ>
- はちまわりやサイドの髪は抑え込まない
- スタイリング剤はたっぷり使う
- 分け目はつくらず、頭頂から放射状に自然な毛流れをつくる
分け目をつくると白髪が目立ちやすくなるもの。「トップから放射状に前髪が落ちるように毛流れを整えると、分け目のないスタイルになります。生え際の根元も見えにくくなるので白髪対策にもぴったりです」(伊藤さん)。
小顔とこなれ感を叶える、トップにボリュームをもたせた「大人ショート」
【7】優しい印象のマッシュライン×シースルーバングのショートヘア
\PearLのCHIEさんがレクチャー!/
ショートヘア代表:河野里紗さん(40歳/セレクトジュエリーショップオーナー)の場合
「耳下にしっかりグラデーションを入れ、顔まわりは眉が隠れる位置でマッシュラインにつなげています。全体に重さを残したカットで、菱形シルエットに仕上げるのがポイントです」(CHIEさん)。
<スタイリング方法>根本から髪を動かすようにラフな質感を作って
<STEP.1>ベーススプレーを全体にかける
<STEP.2>カーラーでトップを立ち上げる
<STEP.3>グロスジェルをもみこむ
<前髪ありのマッシュショート スタイリングのコツ>
- フォルムが丸くならないようにトップを立ち上げる
- トップは毛先だけでなく根本までしっかり巻く
- ハードスプレーで固めず、ベーススプレーで柔らかくキープ
「毛先だけ巻いたり、ハードスプレーで固めたりすると、トップに高さがなくなりフォルムが丸くなってしまうのでNG。根本から髪を動かすことをイメージしてスタイリングしましょう!」(CHIEさん)。
【8】簡単に立ち上がる! シースルーバングのマッシュショート
\MAGNOLiA OmotesandoのSHINさんがレクチャー!/
ショートヘア代表:西原英理子さん(40歳/会社員)の場合
髪が細くボリュームが出にくいモデルさんの髪。「ボリューム感を出すには髪の根元を立たせるスタイリングが必要ですが、毎朝のこととなると面倒ですよね。そんな方には『エアウエーブ』というパーマがおすすめです。通常のパーマは毛先を巻きますが、このエアウエーブは根元を巻くので自然な立ち上がりをつくることができるんです。パーマをかけてもボリュームが出にくい方に向いてます」(SHINさん)。ムースをなじませるのはスタイリングのいちばん最後…と思っていませんでしたか。「スタイリングの最初にムースをなじませてから、ドライヤーで水分を飛ばすと思い通りのスタイルに仕上がります」(SHINさん)。コンパクトにまとめたいサイドや立ち上がりをつくりたい頭頂部に、このテクニックは役立ちます。
<スタイリング方法>先にムースをなじませドライヤーで水分を飛ばすのがポイント
<STEP.1>下から上に髪をかきあげるようにムースをなじませる
<STEP.2>耳から下の髪をなでつけるようにドライヤーをあてる
<STEP.3>頭頂部の髪をつまみ上げ、その部分にドライヤーをあてる
<前髪ありのマッシュショート スタイリングのコツ>
- 膨らみやすいサイドを抑え、頭頂部の根元を立たせる
- 髪を耳にかけるなら片方だけにしてアシンメトリーに
- ムースはスタイリングの最初になじませる
もみあげからサイドの髪は、片側だけ耳にかけてアシンメトリーにするのがポイント。「片側だけの方が奥行き感が生まれ、メリハリのあるシルエットになります。また、このスタイルは髪の根元が見えないので、白髪が目立たなくなるメリットもあります」(SHINさん)。
ゆるんだフェイスラインがキュッと締まって見えるリフトアップショート
【9】ボリュームをアップさせる、短め前髪のコンパクトなマッシュショート
\ZACC vieの古田千明さんがレクチャー!/
ショートヘア代表:西原英里子さん(39歳/会社員)の場合
トップにボリュームをつくるには、ただ根元を立たせればいい…というだけではないようです。ZACC vieの副店長、古田千明さんは「全体のシルエット菱形に近づけるとトップに自然なボリュームが生まれ、バランスがきれい。そのために、膨らみやすいハチの上あたりにレイヤーを入れると、ハチの下あたりがふっくらします」とアドバイス。髪が柔らかくボリュームも出にくい西原さんの髪は「髪の表面にレイヤーを入れておくと、ボリュームが出やすくなります。鉢のすぐ下あたりが膨らむように、ハチの上にレイヤーを入れているのが、このスタイルの特徴です。ハチあたりがふっくらしている分、襟足はきゅっと絞ってメリハリをつくっています。顔の下部分も引き締まって見える効果もあるんですよ。スタイリングはトップにカーラーを5つ巻き、仕上げに耳の後ろの毛束を外ハネにすれば、ふんわりとしたトップが簡単に完成します」(古田さん)。
<スタイリング方法>頭頂部に5つのカーラーを巻いて動きを出す
<STEP.1>直径3~4㎝のカーラー5本で頭頂部の髪を巻く
<STEP.2>耳の後ろの毛束の先をストレートアイロンで外ハネに
<前髪ありのマッシュショート スタイリングのコツ>
- 鉢の下あたりに膨らみのポイントを持ってくる
- 5つのカーラーで巻いてトップに動きを出す
- 耳の後ろの毛束を外ハネにして、抜け感をつくる
「トップにボリュームをつくっているので、耳の後ろの毛束を外ハネにして抜け感をつくります。ほんのちょっとのことですが、このひと束の動きで菱形が強調され、軽さを出すことができます」(古田さん)。
ペタンコ髪とは決別! レイヤーでつくる、ふんわりショートヘア
「長め」のマッシュショート【6選】
【1】ボブベースで丸みのある、菱形マッシュショート
\MINX青山店の大山幸也さんがレクチャー!/
ショートヘア代表:田畑ゆみさん(39歳/モデル)の場合
「ボブをベースに、グラデーションカットで立体感をプラス。軽く毛量を調整して、ふんわり仕上げました。前髪は厚くならないようにカットしています。髪色はハイライトを入れて柔らかいベージュブラウンを重ねると、顔色が明るく見えて白髪カバーの効果も絶大です。40代になると髪がぺたんとしがち。スタイリングするときにはブローで根元からしっかり髪を起こし、ふんわりとしたボリューム感を作りましょう」(大山さん)。
<スタイリング方法>しっかりブローをしてボリューム感を出す
<STEP.1>トップを起こすようにドライ
<STEP.2>毛先を内巻きにブロー
<STEP.3>オイルをつける
<長めのマッシュショート スタイリングのコツ>
- 髪を乾かすときはトップをふんわりさせることを意識
- サイドはしっかりブローをしてボリュームを出す
- オイルは少なめにして、軽やかな印象に
「ベース顔をカバーしてくれるので、トップのふんわり感は必須! スタイリング剤はつけすぎないように注意して、軽めのオイルでツヤとまとまりをプラスする程度にしましょう」(大山さん)。
【小顔ヘア】四角いフェイスラインをキュッと上げる!透けバングの菱形ショート
【2】もみあげ部分の髪を残して、丸みのある柔らかなマッシュショート
\KAYAK by HONEYの小室里奈さんがレクチャー!/
ショートヘア代表:吉田梨沙さん(41歳/ベビーシッター)の場合
髪が細くて柔らかい吉田さんの髪質。せっかくスタイリングをしてもすぐにペタッとなってしまうとか。「あごのラインがキリッとしているので、全体的に丸みのあるシルエットにすると柔らかな雰囲気になります。髪色も赤みのないブラウンベースにラベンダーを加えた色でカラーリングするとフェミニンな表情になります」(小室さん)。吉田さんのスタイルは丸みをつくるのがポイント。「カールアイロンで毛先を内巻きにしたら、襟足あたりから髪をかき上げるようにバームをなじませます。そうすると後頭部に自然な丸みがつくれます」(小室さん)。
<スタイリング方法>髪をかき上げるようにスタイリング剤をなじませて丸みをつくる
<STEP.1>はちより上の髪をカールアイロンで内巻きに
<STEP.2>襟足のあたりから髪をかき上げるようにしてスタイリング剤をなじませる
<STEP.3>前髪を前に引っ張りながらカーラーで内巻きにする
<STEP.4>前髪を分けたい方向に押さえながらスタイリング剤をスプレー
<長めのマッシュショート スタイリングのコツ>
- 前髪を巻いたカーラーは分け目の方向に引っ張りながら外す
- 後頭部はかき上げるようにスタイリングをなじませ丸みをつくる
- 耳のあたりに丸みのあるシルエットをつくり柔らかな印象に
パカッと割れやすい前髪はカーラーで巻いたあとの「ひと工夫」がカギ!
【3】パーマをゆるくかけてうねりを生かした、こなれマッシュショート
\broocHの杉山由夏さんがレクチャー!/
ショートヘア代表:伊與田愛子さん(40歳/モデル)の場合
ただでさえ顔にかかる髪はうねりやすいのに、夏になると汗と湿気でもう手に負えない…とお悩みの方も多いのでは?そんなお悩みにヘアサロン「broocH」の杉山由夏さんがアドバイス!「うねりはアイロンなどで伸ばすより、パーマをかけた方がシルエットに立体感が生まれて華やかな表情になります」(杉山さん)。今回は、パーマによるうねりを生かしたスタイリング術をご紹介します。
毛の1本1本がしっかりとしていて、ボリュームもある伊與田さんの髪。全体にボリュームがあっても、トップだけはペタッとなりがちなのだとか。「うねりが気になる方はもちろん、トップにボリュームのほしい方にも、裾に厚みを残して全体的にゆるく、スパイラル状のパーマをかけるスタイルがおすすめです。立体感が生まれて、トップのぺたんこ感が目立ちにくくなりますよ」(杉山さん)。
<スタイリング方法>ランダムに毛束をつまんで毛先を外はねにする
毛先は内巻きではなく、外巻きにするのがポイント。「内巻きにするとスタイルがまとまりすぎて、こなれ感がありません。外巻きにすることで動きのある大人のカジュアルヘアになります」(杉山さん)。
<STEP.1>毛束をひとつまみ鳥、毛先部分を半カール分【外巻き】にする
<STEP.2>毛先を中心にワックスをつけて揉みこむ
<長めのマッシュショート スタイリングのコツ>
- レイヤーをあまり入れず、毛先に重さを残して立体感をつくる
- 顔まわりのうねりは無理にのばさず、スパイラル状パーマをかける
- 毛先を外はねにして動きを出す
「フェイスラインがスッとシャープな方にもおすすめしたい、このスタイル。うねりは無理に伸ばすより、生かした方がメリットは大きいですよ」(杉山さん)。
40代に似合う【こなれショート】うねりを生かした動きのあるスタイリングを叶えるには?
【4】毛流れを美しく見せる、長めのマッシュショート
\ZACC raffineの馬場和浩さんがレクチャー!/
ショートヘア代表:西原英理子さん(41歳/会社役員)の場合
柔らかくて1本1本が細いため、ボリュームが出にくい西原さんの髪。「耳から上のあたりを中心にレイヤーを入れてメリハリをつけると、立体感が生まれてのっぺり感がなくなります。このスタイルに明るめのハイライトを入れるとさらにボリューム感が出て、毛流れもいっそう美しく見えます」(馬場さん)。
<スタイリング方法>前髪を根元からしっかり起こしてトップのふんわり感を印象づける
トップのふんわり感をつくるには、前髪も重要。「前髪を根元から立ち上げておくだけで、トップのペタンコ感が目立たなくなります」(馬場さん)。スタイリング剤のオイルはトップの毛束を持ち上げながらなじませるのがポイント。「根元から立ち上がるだけでなく、自然な束感も表現できます」(馬場さん)。
<STEP.1>前髪の根元を立ち上げながらカーラーで内巻きにする
<STEP.2>両手で頭頂部の毛束を真上に持ち上げながらヘアオイルをなじませる
<STEP.3>髪の内側から手に残ったオイルをなじませる
<長めのマッシュショート スタイリングのコツ>
- ハイライトを入れて髪色を全体的に明るくする
- 前髪は根元から起こしてトップのペタンコ感を目立たなくする
- ヘアオイルはトップの髪を持ち上げながらなじませて束感をつくる
「前髪のカーラーを巻くとき、毛先を前に引っ張りながら巻くと根元が寝てしまいます。必ず毛束を真上に持ち上げながら巻いてください」(馬場さん)。
大人ヘア|メリハリを効かせたハイライトで白髪もボリューム不足も鮮やかに解消!
【5】丸みのあるフォルムで縦長の印象を緩和する、マッシュショートボブ
\Cocoon 銀座店のSHUNさんがレクチャー!/
ショートヘア代表:鈴木佐知子さん(42歳/パーティプランナー)の場合
Cocoon 銀座店のスタイリスト・SHUNさんによると、面長さんにとってNGなのは「縦長の印象を作ること」と「ペタッとしたフォルム」なのだとか。「ストレートタッチの長め前髪や、丸みのないフォルムは、輪郭をより縦長に見せてしまいます。動きのある毛束を作り、後頭部をふんわりとさせることで、ナチュラルなボリューム感を出して丸みを作ることが大切です」(SHUNさん)。そんな丸みのあるフォルム作りには、パーマを取り入れるのも効果的です。「全体の毛先にワンカールのパーマをかけてあげるだけで、髪質が柔らかい人でもペタッとなりにくくなり、毛先に自然な動きを出すことができます。オススメは、ダメージの少ないホットパーマ。柔らかい質感に仕上がるので、スタイリッシュな前下がりショートも、女性らしい雰囲気に」(SHUNさん)。
また、ベースを前下がりにすると、リフトアップ効果も期待できるそう。「後頭部に向かって上がっていく毛流れが、フェイスラインを引き上げて補整してくれます。でも、ハチ下の毛量を取りすぎると、逆にフォルムが貧相になってしまうので注意して」(SHUNさん)。カットは「前下がりベースのショートスタイル。トップとバックはレイヤーを入れて下段と切り離すことで、動きのある毛束を作っています。もみあげ、トップ、バック、前髪の毛先に、ワンカールのホットパーマをかけ、柔らかな毛流れとふんわり感を出しました。これだけでスタイリングが断然ラクになります」(SHUNさん)。
<スタイリング方法>横に広げすぎないのがポイント!後頭部の丸みでスタイリッシュに
「カットで自然とフォルムが出るようになっているので、スタイリングはあくまでシンプルに。横にボリュームを広げるのではなく、トップと後頭部にボリュームを出すことを意識すると、サイドもナチュラルにふんわり仕上がります」(SHUNさん)。
<STEP.1>根元を起こしてドライ
<STEP.2>ワックスを根元からなじませる
<STEP.3>ふんわりと整える
<長めのマッシュショート スタイリングのコツ>
- 根元がつぶれないようにブロー&スタイリングを
- 毛先にワックスをつけすぎない
- 後頭部はふわっとさせる
「とくに髪が細く柔らかい人は、ワックスをつけすぎるとそれだけでボリュームダウンしてしまいます。あくまで根元を起こすことを意識して、毛先にはあまりつけなくてOKです」(SHUNさん)。
【6】菱形シルエットで輪郭が目立たない! ふんわり前下がりのマッシュショート
\ZACC raffineの伊藤塁さんがレクチャー!/
ショートヘア代表:石井まきさん(40歳/会社員)の場合
「前下がりのベースにレイヤーを入れて、巻いた時に軽い印象になるよう仕上げています。リバース巻きにすることで、前下がりの毛流れの中に後頭部へ流れる毛束が混ざり、全体的に立体感が。360度どこから見ても美しいシルエットになります」(伊藤さん)。
<スタイリング方法>コテを使って後ろに流れる毛束をつくる!
「コテで巻く時は、毛束の中間だけを巻いて。毛先に向けてコテをすべらせるように引き抜くと、ナチュラルな毛流れになります」(伊藤さん)。
<STEP.1>トップをマジックカーラーで巻いてボリュームアップ
<STEP.2>髪全体をリバース巻きにする
<長めのマッシュショート スタイリングのコツ>
- トップをカーラーで巻く時は毛先からしっかりと巻き込む
- 毛束の中間だけをコテで巻く
- 毛先は巻き込まない
「仕上げにバームなどのスタイリング剤をなじませるとツヤやかにまとまるのでオススメです。前髪が長めだとスタイリング剤を顔まわりからつける方が多いですが、それはNG。よく手のひらに伸ばして、後頭部からなじませる。最後に手のひらに余ったスタイリング剤で顔まわりを調整するのが正解です」(伊藤さん)。
逆三角顔必見!シャープな輪郭がやさしい印象になる「前下がりショート」
「黒髪」のマッシュショート【7選】
【1】くせ毛で生かしてシワも隠せる! 黒髪マッシュショート
\KAYAK by HONEYの小室里奈さんがレクチャー!/
ショートヘア代表:沖 祐理さん(40歳/主婦)の場合
前髪を厚くすると、シワが隠せてとっても便利。ただし、重すぎるとバランスの悪いスタイルになるので要注意。KAYAK by HONEYのデザイナー、小室里奈さんは「前髪をただ一直線に下ろすのではなく、分け目を作ってちょっとだけ肌を見せるのがポイント。ちょっとのすき間で軽やかさが生まれ、バランスのいいシルエットになります。トップにボリュームが生まれるので、あごのラインがシャープに見えて引き締まったフェイスラインを印象づけられますよ」とのこと。
眉間とおでこのシワをカバーする前髪テクを教わります。クセが強く柔らかい髪質の沖さん。クセを押さえるにもすき過ぎたりレイヤーを入れたりせず、重さを残すのが重要とか。「頭頂部にボリュームを作っている分、サイドから襟足にかけてスッキリ見せる工夫が必要です。耳にかけてタイトにまとめるだけで、スタイルにメリハリが生まれます。髪をかき上げてふわっとさせるには、ほどよい硬さのワックスを使うのがおすすめです。『ロレッタ ムルムルバター』(¥2,530/ビューティエクスペリエンス)は重すぎず、クリームのようにのびるのでちょうどいいですよ」(小室さん)。
<スタイリング方法>空気を入れこむように髪を下からかき上げるのがポイント
<STEP.1>ワックスをなじませた両手のひらでしたから髪をかき上げる
<STEP.2>頭頂部から手ぐしで前髪をとかしつける
<STEP.3>サイドの髪を耳にかけ膨らみを押さえる
<黒髪のマッシュショート スタイリングのコツ>
- 前髪は頭頂部から厚めにつくりボリューム感をもたせる
- 前髪から肌の一部を見せて、軽やかさも出す
- スタイリング剤は下からかき上げるようになじませ根元からふんわりさせる
「沖さんには白髪がまったくありませんが、生えぎわが見えにくいこのスタイルは白髪をカバーしたい方にもおすすめです」(小室さん)。
【2】パーマで毛先の動きを生かす、フェミニンなマッシュショート
\Rougyの二階堂雪さんがレクチャー!/
ショートヘア代表:三浦千春さん(42歳/販売)の場合
年を重ねるごとに髪のクセが激しくなってきた…と感じませんか? このクセは抑え込むことに力を注ぐよりも、その特性を生かして、ヘアスタイルに組み込んでしまうのが手っ取り早いかもしれません。「弱点を最良の武器に変えるテクニック」を、プロの美容師に教えてもらいました。「髪質はとてもいいのですが、広がりやすいのが三浦さんの髪。鉢の部分が膨らみやすく、ヘンなボリュームが出てしまう…という方も多いですよね。その場合は髪の重さで広がりを抑えるのがおすすめ。髪のうねりを生かすようにパーマをかけると、お手入れもしやすくなりますよ」(二階堂さん)。広がりやすいとはいえ、ペタ~ッとしたストレート髪では老け印象になりがち。「髪を乾かすときは、根元を立ち上げるようにドライヤーをあててください。毛先はカールアイロンでワンカールさせると、スタイルに華やかさが生まれます」(二階堂さん)。
<スタイリング方法>毛先をワンカールしてぬけ感を演出
<STEP.1>髪の根元を立ち上げるようにドライヤーをあてる
<STEP.2>カールアイロンで毛先だけひと巻きさせる
<STEP.3>手のひらにワックスを広げたら、毛先だけ揉み込むようになじませる
<黒髪のマッシュショート スタイリングのコツ>
- ボリュームを上につくったら襟足を軽くしてメリハリをつける
- 弱点のうねりを味方にして、そのクセを生かす
- 毛先のワンカールで大人のかわいらしさを演出
「前髪をつくっておくと、生え際の白髪が目立ちにくいメリットがあります。染めるときも1色ではなくハイライトを入れると立体感も出るため、おすすめですね」(二階堂さん)。
加齢で広がり&うねる髪という弱点を「武器」に変えるショートヘアとは【40代女性の髪型】
【3】ボリューム感&抑えた襟足がポイント! 小顔見えするマッシュショート
\GARDEN Tokyoの本木亜美さんがレクチャー!/
ショートヘア代表:松下佳代さん(40歳/看護師)の場合
やわらかい髪質でペタッとしやすいモデルさんの髪質。「ペタッとしがち、ボリュームが出ないというお悩みは、カットでレイヤーを入れつつ、根本からふんわりと立ち上がる低温デジタルパーマで解消!束感やニュアンスが作りやすいのも特長で、悩みを解消しながら流行感も出したいという大人の女性によくおすすめしています」(本木さん)。
<スタイリング方法>大事なのはシルエット。耳を出して抜け感アップ!
<STEP.1>ドライヤーでハチまわりを起こす
<STEP.2>襟足を抑える
<STEP.3>全体にスタイリング剤を揉み込む
<STEP.4>もみあげを耳にかけてスッキリ!
<黒髪のマッシュショート スタイリングのコツ>
- 根本を起こしてふんわりさせる
- 襟足は必ず抑える
- 耳にかけて抜け感を出す
「スタイリング剤をつけるときは、シャンプーをするときのようにわしゃわしゃと崩しながらつけてみて。ムラなくつくだけでなく、空気感も出やすくなります。表面になでつけるような付け方はNG。一度崩して、その後に整えるくらいが丁度いいです。最後に、襟足にもつけるのがポイント。襟足は首に沿ってなでつけるようにしっかりとなじませて」(本木さん)。
【4】自然と視線が上がりリフトアップして見える、黒髪マッシュショート
\imaii scaena x coloreの石原治和さんがレクチャー!/
ショートヘア代表:三浦まいさん(42歳/主婦)の場合
「縦スライスのショートレイヤー。あごの輪郭にあわせて、サイドのフォルムを作ることで、リフトアップして見えるようにしています。後頭部に向かって引き上げるようなイメージでシルエットを作っているので、横顔も美しく見えますよ」(石原さん)。
<スタイリング方法>髪型がメンズライクなので、質感は柔らかさを意識して
「ボリュームを出すことを意識しすぎると、ブローのしすぎや巻きすぎにより、質感が硬い印象になってしまいます。あくまでもサラッと、ブローも巻きも軽めを意識して」(石原さん)。
<STEP.1>後頭部トップにカーラーを巻く
<STEP.2>前髪の分け目にカーラーを巻く
<STEP.3>ワックスでサイドをタイトに仕上げる
<黒髪のマッシュショート スタイリングのコツ>
- ナチュラルな仕上がりを目指して、さりげなく
- スタイリング剤は表面につけすぎない
- サイドは耳にかけて立体感アップ
「仕上がりのイメージは、菱形のフォルムを意識して。スタイリング剤はつけすぎるとペタンとしてしまうので注意。ふんわり仕上げましょう」(石原さん)。
【5】輪郭を縁取り美しく見せる、マッシュショート
\いつくしの才田とおるさんがレクチャー!/
ショートヘア代表:HINOさん(42歳/モデル)の場合
エラ張りが気になるベース型さんの場合、フェイスラインが出てしまうショートヘアに、苦手意識を持つ人も多いもの。そこで、ショートスタイルを得意とするヘアサロン いつくしの代表・才田とおるさんに、ベース型をカバーできるショートヘアを提案していただきました。「ショートヘアを作るときに大切なのが、髪と肌の面積のバランスです。エラを隠そうとすると髪の面積が増え、肌の分量が減ってしまうので、少し野暮ったい雰囲気になりがち。エラは気にせず、全体のバランスを重視して作ってあげたほうが、意外と顔型も目立たなくなるんですよ」(才田さん)。
髪と肌のバランスを考えて作られたシンプルなショートヘアには、もちろん輪郭カバーにつながるカットテクも。「やや前下がりのカットラインで切ると、後ろから前へ毛が流れるので、耳当たりにボリュームが出てきます。エラ上に縁取りが生まれるので、輪郭をカモフラージュしつつ、頭のかたちがコンパクトに見えるんです」(才田さん)。これには、横から見た時の印象をグッと高めてくれる効果も!スタイリングも簡単なのが嬉しいところ。シンプルで美しいショートスタイル、ぜひ挑戦してみてください。「低い位置にグラデーションカットを施したショートボブがベース。白髪が少ない黒髪なので、肌が出る面積を考え、前髪は作らずセンターパートに。襟足は首が長く、キレイに見えるように、タイトに仕上げています。サイドの前下がりのカットラインで、横顔が美しく、頭も小さく見えるように」(才田さん)。
<スタイリング方法>ブローするだけで簡単に決まる!
「ブローすれば収まるようにカットしているので、スタイリングはとても簡単。襟足は、できるだけタイトに仕上げると、メリハリが生まれて頭が小さく見えます。とくに耳の後ろ辺りを押さえるようにブローして」(才田さん)。
<STEP.1>全体をハンドブロー
<STEP.2>表面のみブラシでブロー
<STEP.3>オイルワックスをなじませる
<黒髪のマッシュショート スタイリングのコツ>
- 根元付近にはスタイリング剤がつかないようにする
- 襟足は押さえてブローし、コンパクトに仕上げる
- 前髪のパートはきっちり取らず、あいまいに
「スタイリング剤は保湿力&ツヤが出るオイル系がオススメですが、重いタイプは時間が経つとベタっとしたり、酸化しやすくなるので、できるだけ軽めのものが◎。ふんわり感がキープできるように、スタイリング剤は根元につけず、前髪はきっちり分けないで」(才田さん)。
肌と髪のバランスでエラがカバーできる!横顔まで美しい知的ショート
【6】輪郭周りをふんわりとさせた、マッシュショートボブ
\DIFINO aoyamaの山口祐亮さんがレクチャー!/
ショートボブヘア代表:寶玉宮子さん(38歳/音楽家)の場合
根元からふんわりさせようと、毎朝時間をかけて巻いたり立ち上げたりしていませんか? そんな朝のスタイリング時間を短縮するテクニックがあるとか。「DIFINO aoyama」店長の山口祐亮さんは「全体のシルエットを菱形に近づけるだけで印象は変わります。頭頂部でも真上ではなくちょっと後ろ寄りの毛束を根元から立ち上げるように巻いて、耳のあたりをふんわりさせるだけでバランスのいい菱形シルエットになります」と言います。カットの方法を教えていただきましょう。髪が細く柔らかい寶玉さんの髪。「スタイリングをしてもすぐに寝てしまう髪質なので、スライドカットで内側から立ち上がりやすいようにしています。また、表面を短くするとつやが出にくくなるのでレイヤーを入れず、すべて内側で調整しています」(山口さん)。
<スタイリング方法>頭頂部の後ろ寄りの髪を巻いて根元を立ち上げて菱形をつくる
トップがペタッとなると後頭部まで膨らみにくくなるもの。「頭頂部の後ろ寄りの髪を根元から巻いて、後頭部にふわっとかぶせるようにすると、頭頂部の立ち上がりが生まれるだけでなく、後頭部にも丸みが生まれます。1つのプロセスで2つの髪悩みがカバーできるんです」(山口さん)。
<STEP.1>地肌をこすりながらドライヤーを根元にあてる
<STEP.2>くるくるドライヤーで頭頂部の後ろ寄りの毛束を内巻きに
<STEP.3>ワックスを髪の中間から毛先にかけてなじませる
<黒髪のマッシュショート スタイリングのコツ>
- 全体のシルエットを菱形に近づける
- 頭頂部の真ん中ではなく後頭部寄りの根元を起こす
- スタイリング剤はバームではなくワックスでスタイルをキープ
「バームはつやは出るのですがテクスチャーが重いので髪がペタッとなります。ワックスの方がふんわり感を1日キープできます」(山口さん)。
猫っ毛でもふんわりとした華やかな印象になれる「ショートボブ」
【7】首やデコルテが美しく見える、内巻きマッシュショート
\enfleurage青山の生井貴行さんがレクチャー!/
ショートヘア代表:山田里実さん(40歳/会社員)の場合
いつの間にか髪の1本1本が細くなり、頭頂部のあたりにボリュームが足りない…と感じていませんか? 同時に髪が細くなるとうねりやクセが出やすくなり、「こんなところにボリュームはいらない!」という部分が膨らんだり、広がったり。年齢を重ねるごとに、髪悩みが複雑に絡まりあってしまうもの。そんな多重苦のお悩みをスッキリ解決してくれるのが、美容室enfleurage青山のマネージャー、生井貴行さん。「うねりやクセは、1カールしてCの字を描いたところでカットすれば納まりがよくなります」とアドバイス。そのプロ技をご紹介します。
もともとのクセもあり、汗や湿気で広がりやすい山田さんの髪。「Cの字を描くところでカットすると、ちょうど毛先が内巻きになるので納まりがよくなります。S字を描く長さになると毛先がはねて、広がりやすくなるんです」(生井さん)。さらにボリュームを出すところと絞るところとで、メリハリをつくるのもポイントなのだとか。「トップから後頭部にかけてボリュームを出し、襟足部分を絞っています。このメリハリ効果で正面はもちろん横から見ても、フェイスラインが引き締まって見えるんです」(生井さん)。
<スタイリング方法>トップと前髪を巻くだけで、メリハリのある立体的なスタイルに
太めのカーラー2本あればスタイリングはOK。「うねりが出やすいつむじの髪を巻き込むように、頭頂部の髪を内巻きに。このとき、毛束を前に引っ張るようにカーラーで巻くと、髪が根元からフワッと立ち上がります。前髪は横から見ても立体的になるように、毛先を内巻きにすれば完成です」(生井さん)。
<STEP.1>太めのカーラーでつむじの毛を巻き込みながら、頭頂部の髪を毛先から内巻きに
<STEP.2>太めのカーラーで前髪を毛先から巻く
<黒髪のマッシュショート スタイリングのコツ>
- クセやうねりはCカールに揃える
- ボリュームが不足しがちなトップの髪は根元から立たせる
- 襟足部分はボリュームを抑えてメリハリをつける
「年齢を重ねると頬骨の下あたりが窪んだり、ハリ具合が変わってきますよね。頬にかかる髪をつくっておくと、その窪みが目立たなくなるので若々しい印象になります」(生井さん)。
※本文内で紹介している商品の価格はすべて税込みです。
- TEXT :
- Precious.jp編集部