【目次】
ショート【9選】
【1】手ごわい前髪のクセをカバーする「ふんわりショート」
ボリュームは問題ないものの、髪が柔らかくペタッとなりやすいという、モデルさんの髪質。「トップに白髪のある方は、前髪とトップを長めにすることで白髪をカバーしている方が多いと思います。実はそれが前髪の割れが目立つ原因。前髪とトップを短くすると“割れ”が目立たなくなりますし、根元が立ち上がりやすくなるので白髪が目立たなくなります」(ACQUA omotesando」総店長 熊谷安史さん)。スタイリングの仕上げに使うワックスは、髪全体になじませるのがポイント。「指先で少しずつ…ではなく、両手のひらにワックスを広げたら、はち(頭頂部とサイド間の最も出っ張っている骨の部分)より上の髪をわしづかみにして毛束を上に持ち上げてください。この方法だとムラなくなじんで、トップのふんわり感も生まれます」(熊谷さん)。
<スタイリング方法>
仕上げのワックスは髪をわしづかみにしてムラなくつける!
STEP1:頭皮に対して90度にドライヤーをあて、毛穴の向きをフラットにする
STEP2:はちより上の髪は、毛先を内巻きにする
STEP3:両手のひらに広げたワックスをはちより上の髪になじませる
<スタイリングの3つのポイント>
- 前髪を短くして割れグセを目立たなくする
- 短めのトップで根元からふんわり立ち上がらせてボリュームをつくる
- ワックスは髪全体に広げ、根元には決してつけない
「ワックスが根元についてしまうと、立ち上がりにくくペタッとしたスタイルになってしまうので注意してください。今回は毛先を内巻きにして毛流れをつくりましたが、その日の気分に合わせて毛先をつまんでハネさせるスタイルも楽しめます」(熊谷さん)。
40代に似合う【ショートヘア】前髪の割れグセ防止&トップのボリュームUPを叶えるには?
【2】首やデコルテが美しく見える「内巻きショート」
もともとのクセもあり、汗や湿気で広がりやすいモデルさんの髪。「Cの字を描くところでカットすると、ちょうど毛先が内巻きになるので納まりがよくなります。S字を描く長さになると毛先がはねて、広がりやすくなるんです」(enfleurage青山 マネージャー 生井貴行さん)。さらにボリュームを出すところと絞るところとで、メリハリをつくるのもポイントなのだとか。「トップから後頭部にかけてボリュームを出し、襟足部分を絞っています。このメリハリ効果で正面はもちろん横から見ても、フェイスラインが引き締まって見えるんです」(生井さん)。
<スタイリング方法>
トップと前髪を巻くだけで、メリハリのある立体的なスタイルに
STEP1:太めのカーラーでつむじの毛を巻き込みながら、頭頂部の髪を毛先から内巻きに
STEP2:太めのカーラーで前髪を毛先から巻く
<スタイリングの3つのポイント>
- クセやうねりはCカールに揃える
- ボリュームが不足しがちなトップの髪は根元から立たせる
- 襟足部分はボリュームを抑えてメリハリをつける
「年齢を重ねると頬骨の下あたりが窪んだり、ハリ具合が変わってきますよね。頬にかかる髪をつくっておくと、その窪みが目立たなくなるので若々しい印象になります」(生井さん)。
【3】レイヤーを入れすぎない「ショートボブ」でボリューム不足をカバー
「ショートレングスのボブはマニッシュでシャープな雰囲気になりそう…」と思う人も多いのではないでしょうか。「前髪を長めにしてシルエットに丸みを持たせると優しいフォルムになるので、40代、50代の女性におすすめです。レイヤーを入れることで髪に厚みができるので、ボリューム不足を解消できるんです。レイヤーを入れるとスタイルに動きが生まれるメリットがあるのですが、入れすぎるとうねったり、広がりやすくなるので、控えめに入れるのがポイントです」(P-cott店長・白倉和則さん)。
<スタイリング方法>
分け目をぼかすように乾かして、根元をふんわり立たせる。
STEP1:髪を根元までしっかり濡らしたら、ハリがほしい部分を中心に「洗い流さないトリートメント」をなじませる
STEP2:指先で分け目をぼかすイメージで、指で地肌を擦りながらドライヤーの温風をあてる。髪が乾いたら、仕上げに冷風をあてるとキープ力がアップ
<スタイリングの3つのポイント>
- サイドとバックにレイヤーを入れて立体感のあるスタイルをつくること
- を根元から立たせたい部分はブローする前に地肌から濡らすこと
- 風でしっかり乾かしたら、仕上げに冷風をあてる
「ご自宅のシャンプー&トリートメントも、ハリとコシが出やすいものに変えると、スタイリングしやすくなります。いつものお手入れから見直してみてください」(白倉さん)。
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【4】自然と視線が上がりリフトアップして見える「菱形ショート」
「縦スライスのショートレイヤー。あごの輪郭にあわせて、サイドのフォルムをつくることで、リフトアップして見えるようにしています。後頭部に向かって引き上げるようなイメージでシルエットを作っているので、横顔も美しく見えますよ」(imaii scaena x colore ディレクター 石原治和さん)。
<スタイリング方法>
髪型がメンズライクなので、質感は柔らかさを意識して。
STEP1:後頭部トップにカーラーを巻く
STEP2:前髪の分け目にカーラーを巻く
STEP3:ワックスでサイドをタイトに仕上げる
<スタイリングの3つのポイント>
- ナチュラルな仕上がりを目指して、さりげなく
- スタイリング剤は表面につけすぎない
- サイドは耳にかけて立体感アップ
「仕上がりのイメージは、菱形のフォルムを意識して。スタイリング剤はつけすぎるとペタンとしてしまうので注意。ふんわり仕上げましょう」(石原さん)。
【5】フェイスラインのエイジング毛を目立たせない「前髪ありショート」
髪が細くて柔らかいので、ボリュームが出にくいモデルさんの髪。「フェイスラインにエイジング毛が多いので、どうしても寂しい印象になってしまいます。前髪をつくっておくとエイジング毛の多い生え際をカバーでき、雰囲気も明るくなります」(ACQUA aoyama ディレクター 伊藤和明さん)
<スタイリング方法>
「立ち上げすぎ?」と思うくらい根元を立ち上げる。
STEP1:髪の根元をしっかり濡らす
STEP2:根元を立ち上げることを意識してドライヤーをあてる
STEP3:トップをつぶさないようにして、バームやワックスをなじませる
<スタイリングの3つのポイント>
- 顔まわりの髪が細くなったら前髪をつくる
- スタイリング前に髪を根元から濡らす
- 『立ち上げすぎ』と感じるほど、根元からしっかり立ち上げる
「立ち上がりをキープしながらツヤ感も出すには、スタイリングもできるクリームやバームがおすすめです。また、トップを揉み込んだ後は、手に残ったバームで前髪をつまんで束感を出してください」(伊藤さん)。
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【6】 隙間のある前髪が女性らしい。耳元もすっきりと出した「コンパクトショート」
「ポイントは束感のある前髪。ベタッと重すぎても扱いづらいし、薄すぎても寂しい印象になるので、その間をとった絶妙な量に調整しています。耳にかけられる長さにすることで、モードにも、女性らしい印象にも変幻自在。アレンジの幅も広がります」(BEAUTRIUM Aoyama St.副店長の大野愛郎さん)。
<スタイリング方法>
たった2分と手間いらず。ドライヤーとワックスでさっと仕上がる!
STEP1:トップの根元をドライヤーで乾かす
STEP2:襟足は抑えながら熱を与える
STEP3:ワックスで束感をつくる
<スタイリングの3つのポイント>
- つくり込みすぎない! 時間をかけずパパッと!
- トップは空気を入れるようなイメージでドライヤーを当てる
- 前髪に束間を出して隙間をつくる
「隙間のないベタッとした前髪は、重く暗い印象になりがち。隙間をつくることで、ラフさ、無造作な印象に仕上がります」(大野さん)。
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【7】多毛&剛毛でも似合う「膨らみショートボブ」
ただ短くカットすると、ハリがありすぎて膨らんでしまうモデルさんの髪質。「軽さを出すために、単純に短くしてはダメ。表面は上から順々に、中間から下部へとつながるようにカットし、毛量は内側で調節します」(enfleurage青山 店長代理 佐藤学さん)。
<スタイリング方法>
黒目と黒目の間の延長線上にカーラーを巻いて膨らみを抑える。
STEP1:頭頂部の髪を前後ふたつの毛束に分け、それぞれを毛先からカーラーで巻く
<スタイリングの3つのポイント>
- 硬い髪は立ちやすいので表面の髪は短くしない
- 骨格に合わせて毛量を調節すること
- 分け目とつむじを意識してカーラーで巻き、立ち上がりを抑える
「骨格で出っ張っている部分は毛量を減らしていますが、後頭部は丸みが出るようにカットしてきます。スタイリングするときも、丸みを潰さないようにしてください」(佐藤さん)。
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【8】すぐにペタッとする髪に!レイヤーをトップに入れた「丸みショート」
「レイヤーをトップに入れていますが、短くし過ぎるとメンズっぽいスタイルになってしまうので要注意。うしろに丸みをもたせ、縦長のシルエットをつくるようにカットしています」(sui店長 ヘアデザイナー・坂口勝俊さん)。
<スタイリング方法>
縦長のシルエットをつくるようにトップの髪を根元から立たせる。
STEP1:後頭部から前に向かって手ぐしでとかしながら、ドライヤーをあてる
STEP2:頭頂部の髪を長めのピンではさみ、ドライヤーを10秒あてる
STEP3:手のひらにのばしたワックスを髪の内側からなじませる
<スタイリングの3つのポイント>
- レイヤーは入れすぎず、縦長のシルエットをつくる
- ブロー後は1~2秒はクールダウンさせてシルエットを定着させる
- ツヤが欲しいときはバーム系のワックスを使う
「シルエットをキープしながら、適度なツヤ感も与えられるのが、ルベルのバーム系のワックス『Moii』。オーガニックのスタイリング剤で、ハーブの香りも好評です」(坂口さん)。
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【9】短め前髪が若々しい大人の「小顔ショート」
今回、丸顔さんが小顔になるスタイルを提案してくれたのはGARDEN aoyama デザイナーの塩見 勇さん。「骨格をシャープに見せたい場合は、襟足の長さを残して丸い印象を縦長に見せるのが効果的。襟足でくびれをつくるとメリハリも生まれ、さらに小顔効果が高まります」(塩見さん)。
短めの前髪も丸顔を小顔に見せるアクセントに!
「前髪とサイドをつなげるようにカットすると、より丸顔を目立たせてしまいます。前髪を短くしつつ、サイドはうしろに流れるようにそれぞれ別々にカットするのがポイントです」(塩見さん)。輪郭がすっきり、ほっそり見える! 丸顔さんに似合うショートヘア、ぜひチャレンジしてみて。
<スタイリング方法>
「後頭部やハチあたりにボリュームが出過ぎるとバランスが悪く、頭が大きく見えてしまうので、頭頂部から綺麗な放射状になるようにドライするのがポイント。耳のうしろは髪がたまりやすいのでうしろ向きに、顔まわりはうしろから前に向けて乾かすと、全体の印象がキュッと引き締まります」(塩見さん)。
STEP1:頭頂部に後方からドライヤーをあてる
STEP2:毛先は後方に流すように前からドライヤーをあてる
STEP3:耳うしろの髪をうしろに流す
STEP4:襟足はうしろから前に流す
STEP5:コテで顔まわりの中間を巻く
STEP6:全体にバーム、毛先にオイルをつけて完成
<スタイリングの3つのポイント>
- 根元と毛先、パーツによってドライヤーのあて方を変える
- コテで巻きすぎない!毛先に向けて動かしながら熱を通すだけでOK
- 髪を持ち上げるようにスタイリング剤をつけるとボリューム感アップ
「バームは軽いテクスチャーのもの、オイルはしっとりした質感に仕上がるものがおすすめ。根元はふんわり、毛先は保湿。つるんとした質感に仕上げてください」(塩見さん)。
くびれフォルムで首元ほっそり見え!短め前髪が若々しい大人の小顔ショート
ボブ【9選】
【1】あか抜けて見える前髪なしの「シンプルボブ」
「表面の角を取るレイヤーとグラデーションカットで、自然な丸みを持たせたボブスタイル。髪が弱り、ボリュームが減ってくる年齢層では毛量調整は適度にとどめ、バサバサに見えないように注意を」とGARDEN YOKOHAMA スタイリスト 塩見 勇さん。スタイリングは「ヘアアイロンを使って軽く巻いていきます。顔まわりは横にボリュームを出し、耳うしろはおさえる、このメリハリバランスが決め手です」(塩見さん)。
<スタイリング方法>
菱形を意識してメリハリをつける。
STEP1:耳横に空間をつくるイメージでストレートアイロンをかける
STEP2:ハチ上(頭頂部と耳までの間で出ている骨部分)の髪を1カール
STEP3:耳うしろはおさえる
STEP4:トップからうしろは持ち上げるようにアイロンをかける
STEP5:バームをなじませる
<スタイリングの3つのポイント>
- 顔まわりに空間をつくる
- 耳うしろはおさえて引き締める
- 菱形をイメージしてスタイリング剤で仕上げる
「耳うしろをしっかりおさえるとキレイな菱形になります。あごラインや首元がすっきりとした印象になるので、面長カバーに最適です」(塩見さん)。
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【2】大人のボブはツヤが命!トップのボリュームも叶える「菱形ボブ」
ハチから下にボリュームはあるものの、頭頂部のボリュームが少ないモデルさん。「何もしないと広がってしまうので、広がりやすいサイドを狭めつつ、ちょうどカチューシャをするあたりのボリュームが出るようにレイヤーを入れています。ボブはストンとしたシルエットになりがちですが、耳のあたりがふわっと膨らんで菱形ラインになるようにカットしています」(SUNVALLEY店長・忠本 功さん)。
<スタイリング方法>
ドライヤーで根元、ストレートアイロンで髪の中間から毛先のツヤを出す。
STEP1:頭頂部の毛束をつかみ、分け目とは逆方向に倒しながらドライヤーをあてる
STEP2:毛束の中間から毛先に向かってストレートアイロンを通す
STEP3:毛先は内側に丸めるようにアイロンを動かす
<スタイリングの3つのポイント>
- 頭頂部は分け目と逆方向に毛束を倒してドライヤーをあてて根元を立たせる
- サイドや後頭部は毛束を軽く引っ張りながらストレートアイロンを通す
- 毛先は内巻きにして全体のシルエットを菱形に仕上げる
「全体のスタイルを菱形に整えると、小顔効果があるだけでなく、頭頂部のボリューム感も出せます。頭頂部の根元を立たせて毛先を内巻きにするだけで、菱形シルエットは簡単にできます」(忠本さん)。
大人のボブはツヤが命!綺麗にツヤが出る、簡単3ステップとは?
【3】ボリュームもツヤも手に入る、注目の「韓流系ボブ」
1本1本は細めだけれど、硬い髪質のモデルさん。トップのボリュームが出にくいのが悩みとか。「ワンレングスにすると髪の重さで膨らみを抑えることができます。ツヤも出やすくなるので、パサついた印象になりません」(Sui Nara ヘアデザイナー・冬木慎一さん)。
<スタイリング方法>
前髪をやや太めのカーラーで巻いてトップのボリュームを出す。
STEP1:前髪の根元を立ち上げるようにカーラーで巻く
STEP2:カールアイロンで顔まわりの髪を毛先だけ内巻きにする
STEP3:ところどころひとつまみずつ毛先を外巻きに
STEP4:手のひらに広げたワックスを毛先から揉み込むようになじませる
STEP5:ひとつまみずつ毛束をつまんでワックスをなじませる
<スタイリングの3つのポイント>
- 前髪を根元から立たせてトップのふんわり感をつくる
- 毛束感をつくってまとまりのあるスタイルを演出する
- 前髪は薄くし過ぎない
「薄い前髪にするなど流行を追いすぎると『若づくり』な印象になってしまうので、大人はほどほどで。毛束感と毛流れを出すだけで、今風の韓流系スタイルになります」(冬木さん)。
ボリュームもツヤも出にくい大人髪は、今注目の韓流系ボブで解決!
【4】立体的な菱形フォルムで、輪郭をシャープに見せる「ワンレンボブ」
「やや前下がりのワンレンベース。後頭部から放射状にグラデーションを入れて、顔周りにいくにつれてリフトアップさせてレイヤーカットに。レイヤーを入れた毛束の落ちる位置を考え、ドライするだけで菱形フォルムを作れるようにしました」(MINX 銀座二丁目店 ディレクター/代表 木俣 翔さん)
<スタイリング方法>
毛先を巻くだけで、さらにふんわりボリュームアップ!
STEP1:サイドを上下にわけて内巻きに
STEP2:前髪をリバースに巻く
STEP3:トップを巻く
<スタイリングの3つのポイント>
- 毛束を分けて巻き、ふんわりと
- 全体は内巻きにして、おさまりのよい菱形フォルムに
- オイルでツヤを出す
「スタイリング剤の量が多いとベタッとしてしまうので、少量を均一につけるイメージで。毛束を分けて巻くことでレイヤーが活きてくるので、ひと手間かけてみてください!」(木俣さん)。
【5】トップに自然なボリュームが生まれる「ふんわりニュアンスボブ」
毛量は十分だけれど、トップのボリュームがなく髪が細くて柔らかいモデルさん。「もともとクセがあるので広がりやすい髪質ですね。そんな髪はシルエットにくびれをつくるように外はねにするといいですよ。クセや広がりを無理に抑え込まなくてもおさまりやすくなります」(Velvet on the Beach デザイナー 角園侑希さん)。
<スタイリング方法>
ポイントは毛先ではなく根元。極小カーラーで立ち上げる。
STEP1:分け目を境にして2~3つの毛束に分け、その根元に直径1㎝のカーラーを置く
STEP2:真上から30秒ほどドライヤーをあてる
STEP3:コームなどで分け目をジグザグにする
<スタイリングの3つのポイント>
- 分け目を中心に、頭頂部を山なりに膨らませて自然なボリュームをつくる
- 毛先ではなく根元をしっかり乾かすことでクセとうねりを抑える
- 分け目をジグザクにしてボリューム感を出しつつ白髪もカバー
「クセやうねりを真っ直ぐにのばそうとすると、変なところにボリュームが出てしまうし、スタイリングに時間がかかってたいへんですよね。根元にカーラーを置いて真上からドライヤーをあてるだけで、ブローをする手間が省けるのでおすすめです」(角園さん)。
直径1cmのカーラーさえあればよい!ペタンコ髪が「ふんわりニュアンスボブ」に
【6】ボブゆるやかな曲線で女性らしい柔らかさを演出した「長めボブ」
顎先でパツッと切り揃えるボブスタイルは、丸い輪郭を強調してしまうことも。野暮ったく見えがちな前髪長めのボブでも、スッキリとした印象に仕上げることはできるのでしょうか?「毛先のラインが輪郭に沿っていると顔の丸みを目立たせてしまうので、沿わせないことがポイントです。シルエットもストレートな印象ではなく、ふんわりと。全体のフォルムは菱形を意識するとキュッと引き締まった小顔に見せることができます」と話すCocoon銀座店スタイリストのSHUNさん。「髪の厚みを残しすぎると野暮ったい印象になってしまうので、髪の表面には厚みを残しつつも、ハチの下、とくに耳うしろは厚みを削って前下がりに。すると正面から見た時に、フォルムがスッキリと引き締まった印象に仕上がります。首元がもたついて見える、年齢サインが気になると言う方にもぴったりです」(SHUNさん)。ゆるっと流れる前髪でふんわりとした印象を作りつつ、首元はスッキリとタイトに! このメリハリが輪郭の丸みをカバーする決め手と言うわけです。
<スタイリング方法>
「根元にボリュームがないと、ふんわりとした印象にならないだけでなく、ハチの張りも目立ってしまいます。頭頂部に高さを出すことで頭の形もきれいに。この一手間で女性らしいニュアンスも生まれます」(SHUNさん)。
STEP1:根元にボリュームを出す
STEP2:ホットカーラーで巻く
STEP3:指で摘むようにワックスをつける
<スタイリングの3つのポイント>
- 根元を起こすときは地肌を擦るように!
- ホットカーラーで頭頂部と前髪のボリュームを出す
- 指で摘むように束感をつくる
「ハードな質感と少量でスタイルがキープできるワックスがおすすめ。重いものよりも軽いテクスチャーを選ぶと、油分の重みでスタイルが潰れる心配がありません」(SHUNさん)。
根元のボリューム感とふんわり流れる前髪が決め手!丸顔が小顔になる「菱形ボブ」
【7】外ハネで小顔に!今っぽい「切りっぱなしボブ」
「面長顔を目立たせないためのポイントは、『外ハネにした毛先』と『幅広めの前髪』。毛先を動かすことで視線を横に分散しつつ、前髪で額を隠して顔のシルエットを菱形に。すると、面長顔が綺麗な卵型になります。小顔効果もバツグンです」(GARDEN Tokyo トップスタイリスト・本木亜美さん)。
<スタイリング方法>
自然なハネ感を意識!やりすぎに気をつけて
STEP1:サイドの毛先をストレートアイロンでハネさせる
STEP2:バックの毛先も外ハネにする
STEP3:スタイリング剤を毛先につける
STEP4:サイドにも揉み込む
<スタイリングの3つのポイント>
- 毛先のハネはさりげなく!
- スタイリング剤は根本につけすぎない
- 耳周りはふんわり仕上げて菱形に
「ストレートアイロンは140度くらいの低温がベスト。さっとブローするように熱を通すだけで自然なハネ感に仕上がります。スタイリング剤はツヤと束感が同時に出せるオイルクリームがおすすめです。ベタッとした印象にならず、ある程度セット力のあるスタイリング剤を選んで」(本木さん)。
マンネリボブが秒で今っぽく! ストレートアイロンでつくる「切りっぱなしボブ」
【8】うねって広がる髪に!重みを残した「ツヤボブ」
髪が太く硬いけれど、うねりやすく広がってしまうモデルさんの髪。「レイヤーを入れすぎると広がりやすくなってしまうので、重みで落ち着かせています。顔まわりには動きが欲しいので、レイヤーは顔まわりを中心に入れました。ある程度、重みでクセが押さえられるので、扱いやすくなりますよ」(Rougy ヘアデザイナー・二階堂雪さん)
<スタイリング方法>
ストレートアイロンでサッと通す。これだけでOK!
STEP1:前髪をカーラーで毛先から根元に向かって内巻きにする
STEP2:髪の中間から毛先にかけてストレートアイロンをサッと通す
STEP3:アイロンを通していない内側の長い髪の毛先を外はねに
<スタイリングの3つのポイント>
- レイヤーを入れすぎない。入れるのは顔まわりを中心に
- レイヤーの入った表面の髪はアイロンをサッと通すだけ、クセを生かす
- レイヤーの入っていない内側の髪は外はねにしてメリハリをつける
「襟足の髪を残すなど、スタイルの下の方にボリュームを持たせると雰囲気が明るくなります。スタイルに華やかさが欲しい方におすすめですね」(二階堂さん)。
輪郭のたるみも解消!うねって広がる髪は、「ストレートアイロン使い」が一番
【9】毛先の動きでやわらかい印象に。「大人世代の外ハネボブ」
さまざまな世代から人気を集める「外ハネボブ」。40代からも「若々しい印象になれる」「ただのボブがオシャレに見える」と、絶大な人気を集めています。GARDEN aoyama デザイナーの豊田 楓さんも「丸顔カバーに一役買ってくれる」と太鼓判を押すひとり。「トップをふんわりと立ち上げながら、毛先を外ハネにして動きを出すと、全体がトレンド感のある菱形シルエットに。菱形のバランスは丸顔を小顔に見せてくれるのでとてもおすすめです」(豊田さん)。丸顔さんだけでなく、頬の張りなどが気になるベース型さんにもおすすめなのだそう。
スタイリングのコツを豊田さんに聞くと、「毛先を巻きすぎると古臭く見えたり、若づくりな印象になってしまうのでバランスが大切」と教えてくださいました。それでは菱形バランスをつくるスタイリング方法を詳しく解説します。
<スタイリングの方法>
「トップをふんわり立たせることが大切。ペタッとしていると菱形シルエットにならず、小顔効果が半減してしまいます。毛先も巻きすぎないように注意しましょう。コテで半カール、形をつけるくらいが理想です」(豊田さん)。
STEP1:根元をドライヤーで立ち上げる
STEP2:全体の毛先を外ハネにする
STEP3:トップのレイヤー部分を内巻きに
STEP4:スタイリング剤を髪の中間から毛先にON
<スタイリングの3つのポイント>
- トップはドライヤーでふんわり仕上げる
- 毛先を巻きすぎない!
- スタイリング剤を表面や前髪につけすぎない
「スタイリング剤は髪の中間から毛先につけるのがコツ。根元、もしくは表面からつけるとスタイルが潰れやすくなるので、内側から持ち上げてうしろに流すようになじませましょう」(豊田さん)。
丸顔が小顔になる!毛先の動きで骨格をカバーした「菱形バランスの外ハネボブ」
ミディアム~ロング【10選】
【1】パサつく髪もまとまる!ストレートアイロンでつくる「抜け感ミディアム」
毛の1本1本がしっかりしていて、毛量も多いモデルさんの髪質。「レイヤーを入れすぎるとよけいに広がりやすくなるので、毛量は内側で調整します。今回のスタイルは、毛先に厚みがほしいので、髪の根元から中間あたりでボリュームを調整するとメリハリのあるシルエットになります」(「SUNVALLEY」の副店長・みち子さん)。
<スタイリング方法>
度重なるパーマやカラーリングで傷んでいる大人の髪は切れやすく、アホ毛になりやすいもの。「切れ毛は無理に抑え込むのではなく、ほかの髪に紛れ込ませるのがおすすめの解決法。ストレートアイロンを毛束に通すとき、アイロンをまっすぐ下ろすと、短い毛は重さがないのでツンと立ちやすくなってしまいます。カーブを描くように下ろすと、ほかの髪に紛れて目立ちにくくなりますよ」(みち子さん)。
STEP1:髪の根元からカーブを描くようにストレートアイロンを通す
STEP2:カールアイロンで毛先を1回、外巻きにカールする
<スタイリングの3つのポイント>
- ストレートアイロンはカーブを描きながら毛束を引っ張る
- カールアイロンは下に引っ張りながら毛先を巻く
- 毛先を厚めに残してシルエットにメリハリをつくること
「肩のラインに外はねカールがちょうど届くくらいのスタイルに仕上げれば、歩くたびに髪が揺れて、表情も柔らかい印象になります。髪質が1本1本しっかりしている、硬い髪の方にもおすすめです」(みち子さん)。
40代髪悩みを解決【ミディアムヘア】切れ毛・クセ毛が目立ったら「ヘアアイロン」で華やぎスタイリング!
【2】絶妙バランスで叶える「エレガントスタイル」
「胸上くらいのセミロングベース。表面、顔まわりにレイヤーを入れますが、毛先を軽くしすぎないようほどよく重さを残してあげると大人っぽく上品な印象になります。前髪はあごのラインに落ちる長さでカットするのがコツです」(MINX harajuku総代表/ディレクター 大竹祐紀さん)。「中間から毛先の髪はアイロンで巻いてふんわりカール感を、耳から上の髪はストレート感を出してツヤ感をしっかり出します。全体的なシルエットは菱形っぽくなるとベスト。華やかさと軽さがほどよく出せます」(大竹さん)。
<スタイリング方法>
「ストレート:カール=1:1」のバランスに仕上げる
STEP1:マジックカーラーを巻いてトップをふんわりさせる
STEP2:カールのもちを持続させるオイルを付ける
STEP3:アイロンで毛先を外巻きにし、顔まわりはリバース巻きにする
STEP4:スプレーでふんわりとした流れをキープ
<スタイリングの3つのポイント>
- トップ&前髪をふんわりボリュームアップ
- 「ストレート:カール=1:1」がベストバランス
- 片方耳かけにするなどあえて左右非対称に
「最後にスプレーを吹きかけたあと、1回ブラシで軽くほぐすと固まりすぎず柔らかい印象に。片方だけ耳かけにするなど、あえて左右非対称にすると目線が散るので顔型のお悩みがより目立ちにくくなります」(大竹さん).
40代に似合う【華やかさアップ!ロングレイヤースタイル】ストレート&カールの絶妙バランスで叶えるエレガントスタイル
【3】面長が目立たない、菱形シルエットの「外ハネミディアム」
もともと広がりやすく、うねる癖があるというモデルさんの髪質。「ベースは肩ラインのワンレングス。レイヤーを必要以上に入れてしまうと、うねったり広がったりと収まりが効かなくなってしまうので、毛量を残しながら重めにカット。自宅でもスタイリングしやすいようにまとめています」(ROIデザイナー 関田康司さん)。
<スタイリング方法>
縦巻きNG!「カールをつける」くらいの気持ちでチャレンジ。
STEP1:毛先をすべて外ハネにする
STEP2:耳横の毛束にカールをつける
STEP3:ワックスを揉み込む
<スタイリングの3つのポイント>
- カールをつけるのは耳横の毛束だけ!
- 「巻く」のではなく「カールをつける」ことを意識して
- ウェットなワックスは使用しない!ドライなワックスが◎
「コテでカールをつけるのは耳横の毛束。これが下にズレると、フェイスラインが下がって見えるので気をつけて。耳横にカールをつけると、フェイスラインがグッと引き上がって見えます」(関田さん)。
巻き髪は老け見えしがち!外ハネでつくる「菱形シルエットのワンレンミディアム」が正解
【4】剛毛でも楽しめる、毛先に動きを加えた「軽やかミディアム」
髪が硬くボリュームもあるモデルさんの髪。「レイヤーは表面に入れてふんわりさせています。ただし、後頭部に入れすぎるとのっぺりして古くさくなってしまうので入れすぎには要注意ですね」(sui店長・坂口勝俊さん)。
<スタイリング方法>
ストレートアイロンで根元から真っ直ぐに伸ばし、毛先に動きを出す。
STEP1:髪の根元からストレートアイロンをかける
STEP2:頭頂部の毛束を根元からアイロンで挟み毛先を内巻きに
STEP3:ミルク状のスタイリング剤を毛先中心になじませる
STEP4:頭頂部の毛束を手ぐしで整えるようにスタイリング剤をなじませる
<スタイリングの3つのポイント>
- 全体のシルエットを絞りつつ毛先だけ外ハネにして動きを出す
- 後頭部の丸みはトップの毛束を根元から立たせて膨らませる
- スタイリング剤はほどよい重さのミルクを使う
「毛量が多い人にはミルクタイプのスタイリング剤がおすすめです。バームやオイルだと髪がべたっとして軽さが出せません。ミルクはのびがよく、ウェット感も出せます」(坂口さん)。坂口さんのおすすめはミルボンの『ジェミー ルフラン オイルミルク』(¥2,000)。「ほんのり甘く爽やかな香りも評判がいいですね」(坂口さん)。
【5】短め前髪で縦長輪郭をカバー!「若見えミディアム」
「ベースは髪の量を多めに残した重めのワンレングス。ハチ上の部分に段差を入れたレイヤースタイルで、表面の毛束に動きが出るのが特長です。やわらかい髪質の方や、ペタッとしがちな方にこそおすすめです。前髪は短い髪に外側の長い髪を重ねたダブルバング。そのままでも、斜めに流すこともできるのでアレンジが効きますよ」(ROI・デザイナー関田康司さん)。
<スタイリング方法>
ハチ上と下で巻き方を変えて、無造作に仕上げるのがコツ!
STEP1:毛先をすべて外巻きにする
STEP2:ハチ上の髪を後頭部の方向に巻く
STEP3:頭頂部を持ち上げながらワックスをつける
<スタイリングの3つのポイント>
- アイロンは上に引き上げるように抜くと自然なカールに
- ハチ上と下で巻き方を変えると毛束に動きが出る
- ワックスをつけるときは、頭頂部の髪を持ち上げながらつける
「ワックスをつけるときは、根元を持ち上げながらつけてください。根元からワックスをなでるようにつけてしまうと、頭頂部が潰れて貧相な印象に。前髪もベタッと貼りつき清潔感がなくなってしまうので、注意しましょう」(関田さん)。
40代は前髪を作った方が若く見える!短め前髪のお手本ヘアはコレ!
【6】顔まわりにレイヤーを入れ軽さを出す、大人の「ストレートロング」
髪が硬くボリュームもあるモデルさんの髪。「毛量は髪の表面ではなく、内側で調整しています。クセもかなりあるのでストレートパーマをかけています。が、ピンと伸ばしすぎると大人の髪には不自然なので、ほどよくツヤが出る程度の強さがおすすめです」(FIX-UP銀座店 ディレクター・中山みほさん)。
<スタイリング方法>
髪の内側と表面にヒートブラシを通すだけでストレートに!
STEP1:髪の内側から毛束の根元から毛先に向かってヒートブラシを通す
STEP2:髪の表面も同様にしてヒートブラシを通す
<スタイリングの3つのポイント>
- ストレートパーマをかけるときは、ピンと伸ばしすぎに注意
- 野放図にただ伸ばすのではなく、顔まわりにレイヤーを入れて軽さを出す
- うねりが出やすくツヤが欲しい髪はヒートアイロンでケア
今井さんは白髪の量が全体の50%と多めなのに、カラーリングはしていないとか。「そう頻繁にサロンへいらっしゃれない方も多いですよね。濃いめの色で染めてしまうと根元との差がハッキリ出てしまうので、ブラウンの色味をベースにマニキュアをしています。白髪が伸びてきても、そんなに気になりませんよ」(中山さん)。
大人のストレートロングヘア|年齢を重ねた髪でもレイヤーの入れ方次第で似合う!
【7】ストレートをおば見えさせない!毛先に動きをつけた「カールロング」
サイドとトップにボリュームがなく、すぐにペタ~ッとなってしまうモデルさんの髪質。「シャギーを入れすぎるとツヤが出にくくなり、毛量も減ってしまうので、華やかに見せたい、顔周りだけに入れています」(Rougyヘアデザイナー・江良 栞さん)。毛先に動きを出すためには、ボディパーマをかけるとスタイリングが簡単とか。「毛先を1カール、内巻きにパーマをかけています。毎朝、毛先をこすりつけるように揉むだけでスタイリングが完了するので、おすすめです」(江良さん)。
<スタイリング方法>
2種のスタイリング剤の使い分けで華やかヘアは完成。
STEP1:手のひらにミルクタイプのワックスを広げ、擦り合わせるようになじませる
STEP2:指先にハードタイプのスプレーを吹きつける
STEP3:分け目に沿ってうしろ・中間・前の3か所の髪の根元を立たせるようにつまむ
<スタイリングの3つのポイント>
- 頭頂部をペタッとさせない
- グラデーションは顔周りだけ入れ、動きを出す
- ツヤならミルク、立たせるならハードスプレーと、スタイリング剤は使い分ける
「立ち上がりをキープするハードスプレーを髪全体に吹きつけると、せっかくの毛先の動きまで固まってしまいます。立ち上がりをキープしたい部分だけ、ピンポイントでなじませてください」(江良さん)。
全体的に「ボリューム不足」な髪は、この3つのポイントで「華やかに盛れる」
【8】丸顔カバーも叶う!古臭くない上品な「レイヤースタイル」
髪が細く、ペタッとした印象になりやすいというモデルさん。「毛量をしっかりと残しているので、ツヤ、まとまりのある印象に。髪が細い、ダメージが気になる髪質でも、広がりやパサつきが気になりません。レイヤーで段を作り、髪の表面に動きを与えることで毛束がしなやかに。上質な大人の女性にぴったりのレイヤースタイルです」(ZACC raffine副店長・馬場和浩さん)。
<スタイリング方法>
顔まわりの毛束を動かし、軽やかに!
STEP1:根元をしっかりと乾かす
STEP2:前髪をブローする
STEP3:毛先を1カール
<スタイリングの3つのポイント>
- ドライヤーで根元から髪を立たせる
- ブローでふわっと立ち上がる前髪をつくる
- 仕上げにワックスをなじませるとツヤ感アップ
「髪のダメージや乾燥、広がりが気になる方は仕上げにワックスをなじませて。小指の爪くらいの量を手のひらによくなじませて、毛先を中心に揉み込む。ツヤとまとまりのある印象に仕上がります」(馬場さん)。
【9】うねって広がる髪は、毛先だけパーマで動きをつける!「内巻きロング」
汗ばんだり湿度が高くなると、クセとうねりが出やすくなるモデルさんの髪。「シャギーコントロールをあまり入れず、髪の重みでうねりが出にくいようにしています。クセの出やすい前髪も厚めにとっているので、毛先はパーマをかけて動きを出す工夫をしています」(FIX-UPメイクアップアーティスト・高橋紀衣さん)。
<スタイリング方法>
前髪を左右に引っ張りながらドライヤーをあてる。
STEP1:前髪を指で挟み、左右に引っ張りながらドライヤーをあてる
STEP2:毛先を内巻きにしながらドライヤーを上から下に向かってあてる
<スタイリングの3つのポイント>
- クセやうねりのある髪はグラデーションを入れず、重さで抑える
- ブローするときは毛根の向きをそろえるように引っ張りながら、ドライヤーをあてる
- 毛流れを整えるように、ドライヤーは上から下に動かすとツヤ感もアップ
「うねりが気になる部分は、毛根の位置が不ぞろいなケースも。前髪以外でも、引っ張りながらブローをすると髪が落ち着いてまとまりやすくなります」(高橋さん)。
吉成暁子さん(40歳/自営業)の「うねって広がる髪」をまとまりやすくするテクニックとは?
【10】菱形フォルムで面長をカモフラージュ!「ふんわりレイヤーロング」
「髪のぺたんこ感に悩む40代女性からの、トップにボリュームを出したいというオーダーは多い」と教えてくれたのは、MAISON TSUMUGIのオーナークラフトマン・吉沢ジュンさん。しかし、とくにロングヘアの場合、髪の重みがある分、トップにしっかりボリュームをつくるのは難しいのだとか。「ボリュームが出にくいトップではなく、耳からアゴあたりのサイドにレイヤーを入れてボリューム感を出し、全体を菱形のバランスにしてあげるのがおすすめです。自然とトップのボリュームダウンも目立たなくなりますし、菱形シルエットによる顔型補整効果もありますよ」(吉沢さん)。
これは面長カバーにも効果大!また、レイヤーを入れることで、リフトアップ効果も期待できるのだとか。「40代になると、ただのAラインロングは、少しさみしい印象に。ハチ上にレイヤーを入れてウエイトを上げると、ふんわり感もアップします」(吉沢さん)。とくに面長さんは、トップを高くしすぎると、縦長感が生まれて顔型を強調することに。ナチュラルなふんわり感を作り出す、スタイリング法もチェックして!
<スタイリング方法>
「菱形シルエットをつくるには、耳周りのボリュームが肝心。さらに、気になるトップがふんわりと仕上がるようなスタイリングで、自然なボリューム感を出しましょう」(吉沢さん)。
STEP1:つむじに向かって乾かす
STEP2:アイロンで巻く
STEP3:ワックスをなじませて振る
STEP4:つむじ周りとサイドをふんわりさせる
STEP5:顔周りの髪を目尻~頬を通るようにつくる
<スタイリングの3つのポイント>
- 表面の質感をキレイに保つ
- 菱形になるように意識する
- 顔周りも菱形にして小顔感を出す
「レイヤーを入れているので、アイロンで巻くときは細かくブロッキングしなくてもOK。保湿力のあるバームを使うと、ふんわり感が続く上、ツヤ感もキープできますよ」(吉沢さん)。
菱形フォルムで面長をカモフラージュ!ふんわり感が魅力のレイヤーロング
ミディアム~ロングにおすすめ!【アレンジ5選】
【1】うねり&パサつき解消!高級感ある「ハーフアップ」
パサつきやすく、すぐにペタッとなってしまうモデルさんの髪。「うねりやすい、クセが強いという方は、髪質をそのまま生かすことができるので、特にこのスタイルはおすすめです」(Rougyヘアデザイナー・江良 栞さん)。
<スタイリング方法>
STEP1:両耳の先端を結んだあたりから髪をまとめ、ゴムで留める
STEP2:ゴムの結び目の上で、毛束をふたつに分けて輪っかをつくる
STEP3:輪っかに毛束を通す
STEP4:緩んだ結び目を締めるように毛束を左右に引っ張る
STEP5:結び目を抑えながら、頭頂部の髪を少しつまんで引き出す
STEP6:ワックスを両手のひらになじませ、毛先を握ってカールをつける
「うねりやすくクセがあるので、束ねるプロセスから入りましたが、直毛で硬い髪質の方は、カールアイロンで髪の中間から毛先にかけて巻いておくと、アレンジしやすいですよ」(江良さん)。
うねりもパサつきも解消!高級感ある「ハーフアップ」のつくりかた
【2】「三つ編み」にするだけで、目元も頬も引き締まって見える!
<スタイリング方法>
STEP1:両耳の上端で髪を上下に分けて、ピンで仮止めする
STEP2:下段の髪をきつめにゴムで束ねる
STEP3:上段のピンを外し、トップの髪をふたつに分ける
STEP4:それぞれの毛束を時計方向にねじり、毛束の根元の髪をすくって持っている毛束に加える
STEP5:左右の毛束を交差させる
STEP6:下段の髪を束ねたあたりまで編み込み、ピンで仮止めする
STEP7:最初に編み込み始めた部分の両サイド2㎝ほど毛束を取り、時計回りにねじる
STEP8:残ったサイドの髪を、左右それぞれ時計回りにねじる
STEP9:「7」の毛束と「8」の毛束をひとつのピンで仮止めする
STEP10:ゴムとピンを外し、三つ編みにする
「頭皮全体を引っ張るように、髪の根元から編んだり巻きこんだりしているので、緩んだフェイスラインがキリッと引き締まるフェイスリフト効果もあります。きちんと感をアピールしたい、フォーマルな席にもおすすめしたいアレンジです」(高橋さん)。
三つ編みにするだけで目元も頬も引き締まる!?大人の「リフトアップまとめ髪」
【3】簡単にできる「大人のポニーテール」のつくり方
トップにボリュームを出し、毛先に艶と動きを出すことで、シンプルなポニーテールが、知的で清潔感が漂うスタイルにバージョンアップされます。きちんと下準備したぶん、髪をまとめるときは手グシでザクッとまとめることが、ラフさやこなれ感を生み出す秘訣です。
<スタイリング方法>
STEP1:前髪のうしろ~後頭部を3つにブロッキングし、逆毛を立てる
- まずは太めのヘアアイロンで、髪の中央から毛先にかけて、挟んでスッと引っ張るようにして毛先を軽くカールする。こうすることで、髪に艶が蘇ります。
- 前髪のうしろから後頭部までを3ブロックに分ける。根元から10cmくらいまでハードスプレーをかけ、上下に何度かコームを動かし、逆毛を立てていきます。
- うしろから前のブロックへと順に逆毛を立てていき、いちばんうしろの3つめのブロックは逆毛を立てた状態です。こうすることでトップがふんわりとなります。
- 小指を小刻みに左右に動かしながら、ジグザグの分け目をつくる。分け目をはっきりさせないことで、無造作でこなれた雰囲気が生まれます。
STEP2:ボリュームを出した髪を、サイドからひとまとめに
- ふんわりとしたボリューム感を出すために、サイドや襟足の根元に、内側から全体にまぶすようにざっとハードスプレーをかけていきます。
- 髪をまとめる前の下準備が完了した状態。このくらい、立ち上がりやふんわりしたボリューム感を出すことが大前提です。
- 手指を大きく開き、手グシでサイドからうしろへザクッと髪をひとまとめにする。まとめる位置は、耳上の延長線上から指2本分上の位置がベストです。
- まとめた髪を片手で押さえながら、もう一方の手で、トップの毛束を上に引き上げボリュームを出す。形が決まったらゴムで結びましょう。
STEP3:前髪はキープ、トップの毛束を上に引き上げる
- 前髪を毛の流れを生かしながらサイドに流し、ハードスプレーでキープさせる。べったりとタイトにしないのが、 このスタイルのポイントです。
- もう一度、ゴムの結び目を押さえながらトップの毛束を少しつかんで上に引き上げる。高さが出ることで小顔効果も期待できます。
- 結んだ毛の上部から、少し毛束を取って、ゴムを隠すように根本にくるりと巻き付けていきます。
- アメリカピンを、ポニーテールの根元にグッと差し込むようにして、巻いた毛先を留め、ハードスプレーで固定する。ゴムが隠れることで洗練度がアップします。「洗練ポニーテール」の完成。
【4】3ステップでできる「ツイスト」アレンジ
両サイドの髪を3つに分けて、ねじって合わせていくだけ。髪のブロッキングをきちんとすれば、テクニックなしで失敗なく、アクセントのあるまとめ髪が完成します。毛束をとって結び目に巻き付け、ゴムを隠すことで、より洗練された仕上がりに。
<スタイリング方法>
STEP1:髪を前後に分け、3つのパートにブロッキング
- 左右の耳のラインからうしろの毛をうしろでひとつにゴムで結ぶ。
- 中央の写真は横から見たところ。
- 左のブロックの髪を、こめかみ上の分け目から前髪に向かって3パートに分けます。うしろの毛束からくるくると外向きにきつめにねじっていき、うしろにまとめた髪の結び目上の位置でダッカールピンで押さえましょう。
STEP2:毛束をひとつずつくるくるとねじり、うしろの髪とまとめる
- 真ん中のパートの毛束をSTEP1と同じようにねじり、押さえておきます。
- 顔周りのパートの毛束も同じようにねじります。
- ねじった3本の毛束を押さえていたダッカールピンを外し、真ん中の毛束と合わせてゴムで結びます。
STEP3:左右を同じようにねじってまとめ、仕上げに毛束をゴムに巻きつける
- 右側ブロックの髪も左側ブロックと同様に3パートに分け、それぞれねじって押さえておきます。
- 左側ブロックと同じく、右側ブロックも真ん中の毛束と合わせ、ゴムでひとつに結びます。
- うしろにまとめた髪から毛束を少しとり、ゴムを隠すようにくるくると巻き付け、毛先をピンで留めたら完成です!
【5】ヘアピンひとつ、たった3ステップでできる簡単「フレンチシニヨン」
ふんわりとフェミニンなシルエットの秘密は、髪を上下に分けること。上下それぞれをまとめることで、全体をキュッとひっつめた感じがなくなり、ラフな雰囲気のシニヨンに仕上がります。一見難しそうですが、ピンでうまく押さえていけば、こなれた感じにまとめることができますよ。
<スタイリング方法>
STEP1:アイロンで毛先にニュアンスを出し、髪を上下に分けブロッキング
- まとめた毛先にニュアンスを出すため、アイロンをかけてカールをつけます。
- あごと耳上を結んだ延長線上で、髪を上下に分けてブロッキング。
- 下の部分の髪をひとつにまとめ、時計回りに毛先までねじり上げていきます。
STEP2:ピンをうまく利用して、上下左右の髪を固定&ねじる
- シニヨンを固定するように、周りからピンを差す。ここではアメリカピンを3本使用します。
- ブロッキングしていたトップの髪を下ろし、左右を交差させながら矢印の方向にねじり、上部をピンで留めます。
- トップの髪の左右を交差させてピンで留めた状態は、右端の画像のようなイメージです。
STEP3:ねじった毛先を束に入れ、残りはラフに留めて仕上げる
- トップの髪をピンで合わせた位置から、ねじりながら写真のように上に持ち上げます。
- 中央は、右手をくるっと反転させ円を描いた状能(その後毛先をねじった束の中に入れ込む)。
- ねじって円を描いた部分をピンで留めて固定し、残った毛先をシニヨンに絡めながらラフに留めたら完成です!
ヘアピンひとつ、たった3ステップでできる簡単フレンチシニヨン
- TEXT :
- Precious.jp編集部