前髪を流したヘアセット方法をご紹介します。お手持ちのスタイリング剤・カーラー・ストレートアイロン・コテで、前髪を流す方法をまとめました。伸ばしかけの邪魔な前髪や、伸ばした長い前髪を巻くコツをマスターして、ヘアアレンジを楽しんでみてください。
【目次】
「基本」前髪の流し方【4選】
【1】スタイリング剤を使う

「スタイリングするときは、ある程度ラフさを残すように心がけて。濡れた髪質でビシッと整えてしまうと、強い印象になるだけでなく古臭い感じになることも。パーマのニュアンスを活かすように意識してください」(泰斗さん)

STEP1: ワックスを根元から全体に揉み込む


STEP2: 前髪をかき上げる

STEP3: バランスを見て整える

【2】カーラーを使う

「ペタンと張りついたトップを高く見せるために、つむじ付近の髪をフロントに持ってきて、前髪に厚みを出します。フロントとは逆に、両サイドのボリュームを抑えめに。これによって“高く見せたいところをしっかりと際立たせる”効果があるんです。凹凸さを極端なくらい強調することが、このスタイリングの成功の鍵です」(SHINさん)

STEP1:クシでつむじ付近の髪を前に持ってくる

STEP2:フロントに持ってきた髪と前髪を大中小のホットカーラーで巻く

STEP3:両サイドの髪をドライヤーで後ろに流す

STEP4: こめかみと耳上の髪を引っ張りながらドライヤーでクセ付ける

【丸顔×ペタ髪さん必見】丸い顔がシャープに、小顔になる!「前髪を厚め」にするだけ
【3】ストレートアイロンを使う

「前髪をヘアアイロンで伸ばすときは、表面と内側の髪を一緒に挟めなければ、それぞれ個別に横へ流してください」(高橋さん)

STEP1:つむじが割れやすい部分やボリュームの欲しい部分の根元にミストをスプレー

STEP2:髪の根元を起こすようにドライヤーで乾かす

STEP3:160℃ほどのストレートアイロンに前髪を根元から挟み、横に流す

前髪ひとつで、たるみとシワを同時にカバーしてくれる髪型がわかった!
【4】コテを使う

「割れやすい前髪もアイロンで巻けば、分け目ができにくくなります。髪の毛を流したい方向の逆に引っ張りながら巻くのがポイント。逆サイドに引っ張ることで、いつもの毛流れが戻り、時間が経っても割れにくくなります」(本木さん)

STEP1: 毛先をすべて内巻きにする

STEP2:顔周りの毛束を外巻きにする

STEP3: 前髪をサイドに引っ張りながら巻く

【ショート】8選
【1】束感のある流し前髪

「このスタイルのいいところは、スタイリングに時間がかからないところ。ドライヤーでトップに高さを出しながら襟足を抑え、ワックスで仕上げるだけ。2分もあれば完成します」(大野さん)

スタイリング前
STEP1: トップの根元をドライヤーで乾かす

STEP2:襟足は抑えながら熱を与える

STEP3: ワックスで束感をつくる

【卵型×ショートヘア】モードも女性らしさも楽しめる。手間なく決まる大人のショートヘア
【2】立ち上げて流す長め前髪

ドライヤーで乾かすだけで、サロン帰りのようなふわっとしたスタイルに仕上がるのでとっても手軽。「仕上げにソフトなワックスを揉み込んでおけばツヤ感も出ます。すぐにペタッとなってしまうようなら、根元の立ち上がり部分にスプレーしておけばスタイルがキープできます」(嶋根さん)

STEP1:根元に風を送り込むイメージでドライヤーをあてる

STEP2:ソフトなワックスを髪全体になじませる

STEP3:前髪の立ち上がりをキープするように根元にスプレー

流行の「長め前髪」ショートヘアで、トップのボリューム不足を解決!
【3】もみ込んでつくるしなやかな流し前髪

「スタイリングは、ドライヤーで髪の根元をしっかりと立ち上げることが大切。いつもの分け目の逆に向けて髪を乾かしたり、いつもの分け目のさらに奥の髪の毛を持ってくるなど、分け目を気にせず、さまざまな方向からドライヤーの熱を当てると根元が立ち、いつもの分け目も目立たなくなります。根元を立ち上げたら後頭部と頭頂部にワックスをしっかりともみ込んで、シルエットをつくり込めば完成です」(山根さん)

STEP1:ドライヤーで髪の根元を立ち上げたら、襟足はタイトに抑える


STEP2:後頭部の髪にワックスをもみ込む

STEP3: フロントの髪をかき上げながらワックスをつける

STEP4:頭頂部の毛を立たせるようにワックスをもみ込む

STEP5:襟足をワックスで抑える

「頭が大きく見える」を解消!ハチ張り絶壁に似合うショートヘア
【4】スタイリッシュな前下がり前髪

「カットで自然とフォルムが出るようになっているので、スタイリングはあくまでシンプルに。横にボリュームを広げるのではなく、トップと後頭部にボリュームを出すことを意識すると、サイドもナチュラルにふんわり仕上がります」(SHUNさん)

STEP1:根元を起こしてドライ

STEP2:ワックスを根元からなじませる


STEP3:ふんわりと整える

【5】リバース巻きで流す立体前髪

「コテで巻く時は、毛束の中間だけを巻いて。毛先に向けてコテをすべらせるように引き抜くと、ナチュラルな毛流れになります」(伊藤さん)

STEP1: トップをマジックカーラーで巻いてボリュームアップ

STEP2: 髪全体をリバース巻きにする

逆三角顔必見!シャープな輪郭がやさしい印象になる「前下がりショート」
【6】内側で巻くナチュラルな流し前髪

「巻いているとは思えない自然なカール感が魅力。仕上げにオイルをつけると、カールがよりなじんで落ち着きます。もしカールがきつくかかってしまった時はオイルを使ってみてください。ツヤ感、束感も出るのでオススメです」(加藤さん)

STEP1: ハチ上をダッカールで止めて髪の内側の毛先をすべて外ハネにする

STEP2: つむじ前のトップの毛束をフロントに巻く

STEP3: つむじ後ろの毛束も巻く

STEP4:前髪を巻いて完成

【7】根元を起こすように外に巻く流し前髪

カールアイロンを使うのは毛先ではなく、根元が中心。「ボリュームが欲しい頭頂部の根元を立ち上げ、動きを出すのが目的です。キューティクルの流れが整うので、つや出し効果も狙えます」(kakimoto arms MUSASHIKOSUGI ディレクター・林 麻美さん)

STEP1:頭頂部の髪をカールアイロンで毛束の根元を起こすように外巻きに

STEP2:巻き終わったら、手ぐしで髪をほぐす

毛先に動きをつけるだけで、白髪とボリューム不足が一気に解消!
【8】アイロンでつくる外ハネ前髪

「コテではなくストレートアイロンを使うと、直毛は自然な丸みをつくることができるし、くせ毛の人は矯正できるなど、どんな髪質でも理想の毛流れをつくることができます。カールが付きすぎたり、変な方向にハネることもないのでご自宅でのスタイリングも簡単ですよ」(高橋さん)

STEP1: ストレートアイロンで毛先を外ハネにする

STEP2:前髪をブローするようにストレートアイロンを滑らせる

STEP3: 前髪をかき上げるようにジェルをつける

【ボブ】6選
【1】カーラーテクでつくるふんわり流し前髪

「使用するのはマジックカーラーだけ。前髪→トップ→髪の表面→髪の内側の順に巻くだけで、あっという間に完成します」(牧島さん)

STEP1: 分け目をつくらないように髪を振りながら、熱風で乾かす

STEP2:マジックカーラーで前髪を巻く

STEP3: つむじと前髪の間にある毛束を巻く

STEP4:サイドの表面を毛先から中間まで巻く

STEP5:サイドの内側を毛先から中間まで巻く

【40代直毛の悩みを解決】使うのはアレだけ!あっという間にふわっと立体的なボブに
【2】思い切りサイドに流したラフな流し前髪

「サイドパートの前髪を作るときは、思いきりが肝心。分け目にボリュームが出ますし、全体のバランスも作りやすくなります」(相沢さん)。

STEP1:ヘアアイロンで全体に動きをつける


STEP2:前髪をサイドパートにする

STEP3:ワックスをもみ込む

分け目を大胆チェンジ! コンサバショートボブを外ハネでクールに
【3】女性らしい外巻きの長め前髪

「襟足をハネさせる時は、ストレートアイロンを使います。毛束を挟んで外側にくるっとひねるだけ。正面から見える左右の毛束だけをハネさせても大丈夫です」(花和さん)

STEP1:襟足をストレートアイロンでハネさせる

STEP2: 前髪をアイロンで外巻きにする

STEP3:ドライヤーで前髪とトップを立ち上げる

立ち上がる前髪と毛先のハネ感で女らしく。顎のラインも隠せる大人のショートボブ
【4】カーラーで奥行きをもたせた流し前髪

「パーマで、トップはふんわりと、耳下と襟足は動きが出るようにしてあります。スタイリングでは、それを活かすようにして。ボリュームと動きを出したい部分に、ジェルタイプのワックスをつまむようにつけてから、ドライヤーの熱で水分を飛ばすと、ハリが出てキープできますよ」(SHINさん)。

STEP1:トップは立ち上げながら前へ乾かす

STEP2:前髪とトップをカーラーで巻く

STEP3:ムースフォームでパーマを出す

STEP4:トップやもみあげにワックスでハリを出す

【5】サイド巻いて菱形シルエットをつくる流し前髪

「ペタッとするのはNGですが、面長さんの場合はトップにボリュームが出すぎてもダメ。ハチ周りはタイトに、ボリュームは横に広げることを意識しましょう。前髪は、額を隠しすぎず、出し過ぎず、肌がちらっと見えるくらいが、抜け感が出て顔型もカバーできます」(石原さん)。

STEP1:ヘアアイロンで毛先を巻く

STEP2:ヘアアイロンでトップを立ち上げる

STEP3:ワックスで整える

【6】外カールの軽やかな流し前髪

「レイヤーが入っているので、毛先を巻くだけで動きが出せます。ふんわり感が重要なので、スタイリング剤は柔らかいテクスチャーが◎。トリートメント効果のあるものだと、ほんのりツヤも出ておすすめです」(林さん)。

STEP1:前髪とトップにカーラーを巻く

STEP2:毛先全体を内巻きにする

STEP3:スタイリング剤をもみこんでほぐす

エラ張りをごまかしながらリフトアップ!「軽やかボブ」で理想の卵型に
【ミディアム】5選
【1】細かく巻いて自然に流す前髪

「ドライヤーで乾かす前にオイルをなじませると、髪に艶とまとまりが出やすくなります。毛束の中間から毛先になじませるのがポイント。根元は生えてきたばかりなので、艶があります。根元にオイルをつけると潰れてしまったり、ベタつきの原因になることもあるので、つけないでください。あとはアイロンで細かく巻けば、熱が髪全体の艶を引き出してくれます」(小山さん)

STEP1:表面の髪をダッカールで留める

STEP2:内側の髪の毛先を外巻きにする

STEP3:ボリュームが出にくいハチ下の毛束を内巻きにする

STEP4:前髪の細かく巻く

STEP5:表面と顔周りの毛先を外巻きにする

STEP6:根元を避けて髪全体にワックスをもみ込む

「面長顔をカバーするボリューム」と「艶感と毛束のまとまり」のあるミディアムヘア
【2】顔まわりが明るくなる外巻き流す前髪

「毛先はワンカール、前髪はサイドに流すように巻くのがコツ。しっかり巻きつけるのではなく、毛流れを足すようなイメージで巻くと、より自然に、ナチュラルに仕上がります」(櫻井さん)

STEP1: 分け目を濡らしてから地肌をこするようにドライ

STEP2: 毛先を内巻きにする

STEP3: 前髪は外巻きに

STEP4: 前髪の根元にスプレーを

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【3】リバース巻きで前髪をほのかに流すミディアムヘア

頭頂部の根元を立ち上げるとき、一気にアイロンをあててはダメ。「ひとつまみずつ毛束をとり、カールアイロンで巻くのではなく根元にカールアイロンをあてるのがポイントです。一度に立ち上げようとすると丸みのあるカーブがつきません。少しずつ毛束の根元を立ち上げるだけで、立ち上がりのキープ力も変わってきます。
毛先を内巻きにするだけでなく、前髪だけ縦にリバース巻きすると大人のエレガントさが生まれます。このちょっとした巻きを加えるだけで、顔が小さく見える効果もあるんですよ」(長門さん)

STEP1:カールアイロンで毛先をワンカール内巻きにする

STEP2:前髪の中間から毛先にかけてリバース巻きにする

STEP3:つむじ、つむじの前、つむじの後ろの3か所の毛束をひとつまみし、カールアイロンを根元にあてる


STEP4:オイルを毛先になじませまとまり感とツヤ感を出す

貧相に見えない、40代にふさわしいミディアムヘアの長さとは?
【4】軽やかなくびれヘアをつくる外ハネ前髪

「前髪の毛先をクルンと外巻きにするのではなく、サイドに流すイメージで斜め外巻きにするのがポイント。仕上げにクリームでツヤを出したいのですが、セミウェットな質感の『モイ クリーム グローリーゼア』(¥2,600/タカラベルモント)がおすすめ。100%植物性で、エイジング毛のケアにもぴったりです」(小室さん)

STEP1:カールアイロンで前髪の中間から毛先を斜め外に巻く

STEP2:裾の髪はカールアイロンで内巻きに

STEP3:ヘアクリームを両手のひらにのばし、髪を揉み込むようになじませる

うねって広がる髪を「外巻き」にするだけで、スタイリッシュな華やかヘアに
【5】華やかさが増すかき上げ前髪

「顔まわりをリバース巻きするときは、かき上げた前髪の毛先と顔まわりの髪の毛を一緒に巻いてください。前髪の毛先をかませることでサイドとなじみ、自然な毛流れになります」(関田さん)

STEP1: 前髪をかきあげながらドライヤーを当てる

STEP2: 前髪と顔まわりの毛束の中間をリバース巻きに

STEP3: ワックスを髪全体の根元につける

前髪で輪郭を隠すのは逆効果!?エラ張りカバーの神業ミディアムヘア
【ロング】7選
【1】顔まわりをほぐして流すふんわり前髪

「菱形シルエットを作るたけに大切なのが、顔まわりのボリューム感です。髪の内側にあるこめかみ付近の毛束にムースをしっかりとなじませるのがポイント。前髪につけすぎるとベタっとした印象になってしまうので、内側にだけつけて」(SHUNさん)

STEP1: 根本を潰さないようにドライヤーをかける

STEP2: こめかみの上にある毛束にムースを揉み込む

STEP3:毛先にもムースを揉み込む

STEP4:髪全体の毛束を指で裂く

【2】カーラーで柔らかにつくる流し前髪

「網カーラーを使うことで、熱を直接くわえるアイロンとは違う、柔らかな質感に仕上がります。パサパサに見えないように、スタイリング剤はしっかりなじませましょう」(MATSUさん)

STEP1:前髪をカーラーで巻く

STEP2:ヘアアイロンで毛先にワンカールをつける

STEP3:スタイリング剤を髪全体になじませる

動く毛先で輪郭カバー!丸顔を卵型に見せる「柔ふわセミロング」
【3】カーラーで根元を立ち上げて流すかき上げ前髪

「コテで巻く時は毛先を逃して。毛先までしっかりと巻き込んでしまうと古臭い、一昔前の巻き髪スタイルになってしまいます。癖かな?と思うくらい緩やかに巻くことで今ぽい仕上がりになります」(野口さん)

STEP1: 前髪をマジックカーラーで巻く

STEP2: 毛束の中間をコテで巻く

STEP3: 毛先にワックスをなじませる

【4】リバース巻きで流すゆるやかな前髪

「ダメージによるラフな質感はいかしつつキレイに見せるためには、毛先の潤い感が大切です。髪を乾かす前に、オイルをまんべんなくつけて、しっかり保湿してあげましょう。
顔周りの髪は、耳にかけてボリュームを調整して。あご周りに髪をかけすぎないほうが、ナチュラルに輪郭をカバーできますよ」(高橋さん)

STEP1:前髪ともみあげをリバースに巻く

STEP2:毛先を外ハネに巻く

STEP3:ヘアバターをもみこむ

輪郭を隠すのは逆効果!ベース型をカバーするラフな質感のセミロング
【5】アンニュイなパーマでつくるウェーブ前髪

「寝起きはパーマがあまり出ていないので、水分を含ませてカールをしっかりと出してください。水分を含ませることでみずみずしい質感になり、髪のまとまり、束感もアップします」(CHINATSUさん)

STEP1: 水分を含ませてパーマを出す

STEP2: ワックスを揉み込む

古臭いウェーブパーマは老け見えに!若々しい印象を叶える「S字カール」のパーマヘアとは?
【6】縦巻きをほぐしてつくる華やかな流し前髪

頭頂部の髪はブラシで根元を立たせるようにブロー。顔まわりは、内側の毛束はカールアイロンを縦にして外巻きにし、外側の毛束も同様にカールアイロンを縦にして内巻きに。
「外巻きのカールと内巻きのカールが重なり合って、さらにボリュームがアップします」(佐野さん)

STEP1:ブラシで頭頂部を根元から立ち上げるようにブロー

STEP2:顔まわりの髪を上下に分け、カールアイロンで下段の毛束を外巻きする

STEP3:顔まわりの上段の毛束をカールアイロンで内巻きにする

STEP4:両手で髪の内側からかき上げるようにしてほぐす

【7】顔まわりを明るく見せる外巻き前髪

「顔まわりをコテで外巻きにするときは、毛束の中間から毛先を巻くこと。根元から巻いてしまうと、失敗感のあるわざとらしいウェーブになってしまうので気をつけてください」(瓜生さん)

STEP1:ドライヤーでフロント部分の根元を立ち上げる

STEP2:コテで顔まわりを外巻きに

STEP3:オイルを中間から毛先になじまてツヤを与える

「根元を立ち上げる」「顔まわりを巻く」「ツヤを与える」だけ!5歳若返るロングヘア