【目次】
老け顔を解消する「メイクテクニック」4選
【1】老けないためのベースメイク
♦1:「透け感血色アイメイク」に合わせるベースメイク・チーク・リップ
マットな質感の目元に合わせて、ベースメイクもチークもふんわりフォギーな印象に。リップも艶感を程よく抑えたベージュ系で目元を引き立てて。
【ベースメイク】パウダリーファンデーションをブラシでふわっとのせて抜け感を出す
ソフトマットな目元に合わせてフォギーな肌に。それにはパウダリーファンデーションが最適。さらに、そのパウダリーをスポンジではなく、ブラシでのせると抜け感のある、ふんわりとした肌に仕上がります。顔の内から外へとブラシを動かしてのせていって。
【チーク】優しげなピンクのルースパウダータイプでよりフォギー仕上げに
フォギーな肌の質感に合わせて、チークもふわっと色づくルースパウダータイプをセレクト。肌なじみのよいオレンジ系ピンクで血色感をほんのりアップさせます。パフにとり、ポンポンと軽くのせるようにして頬骨のあたりに勾玉のような形に塗り広げていきます。
【リップ】シアーで上品なベージュブラウンでほんの少しの血色感をプラス
目元を引き立てるため、リップは抑えめの発色にするのがコツ。自然な艶感のベージュ系を選び、直塗りをしていきます。その後、指で輪郭部分をぐるっと1周、ポンポンとなじませ、エッジをまろやかに整えておきましょう。唇にのせると体温でとろけ、内側から自然なみずみずしさが醸し出されるリップです。
カネボウ、ジバンシイ、THREEで叶える【透明感、色つやのあるエレガントなトータルメイク術】
♦2:マスク移りしない、くずれない。「カラーレスパウダー」で艶と光をフィックスする
ひと昔前のマットな陶器肌、粉感ある厚塗り肌は大きく化粧くずれしやすかったので、粉嫌いが増え、私たち世代のなかにはフェイスパウダーを塗らないという人も。
けれども近年のフェイスパウダーは、丁寧な重ね塗りを実現させる凹凸補正機能、キメ復元効果などの秀逸機能を搭載。パサつかずにマスクの色移りも最小限に抑え、下地とコンシーラーだけの薄塗り状態を生かしながら、毛穴や小ジワの凹凸だけをカバーできるのだから使わない手はありません。
注意点としてはパフで塗ると肌のキメがつぶれやすく、せっかくつくった艶が消えてしまうので、ふんわりつくブラシ塗りが鉄則。そしてこまめにリタッチしやすいように、フェイスパウダーもブラシも携帯しやすいタイプがおすすめです。
【3Step】フィックス効果が高まり、くずれない塗り方プロセス
1. 頬骨のいちばん高い位置から、耳の手前へ塗布する。
2. パウダーをつけ足して、ブラシを左右に往復させながら額に塗布する。
3. ブラシの先端を使い、鼻周りに塗布する。
毛穴が消えて、薄塗り美肌に!なめらか肌を演出してくれる「カラーレスパウダー」4選
♦3:肌づくりのエキスパート・水野未和子さんが考える「ベースメイク」新ルール
水野 未和子さん/メイクアップアーティスト
井川遥さんなどを手掛け、女優やモデルからの信頼も厚い。薄塗りでいながら、美しさを最大限に引き出すベースメイク技で人気。
\「光と影をつくり肌の凹凸を掘り起こす。骨格を際立たせ、唯一無二の魅力を引き出す」/
「シミ、シワを必死で隠すことばかりにとらわれている自分を解放して、自分も周りの人も心地よくする美しさこそが『晴れやかな顔』」と語る水野さん。
ベースメイクルールは欠点をカバーするよりも「顔の凹凸を掘り起こし、光を集める」ことを重視。ベースとなるファンデーションは薄づきのクッションタイプで仕上げ、次に下の写真の位置にシェーディング、ハイライトパウダー、ハイライトスティックで骨格を強調。
ハイライトとシェーディングはつけているのかどうかわからないくらいの薄塗りを。さりげなくメリハリ効果が生まれます。
「光を集めメリハリが生まれれば、自然と元気そうで幸せそうな晴れやか印象に見えるものなのです」(水野さん)
\顔の凹凸を強調するハイライト&シェーディングはここに入れる!/
●シェーディング
ブラシにシェーディングパウダーをとり、額中央の髪の生え際→左こめかみ→左耳の前→左頬骨の下→あご→あご先へと顔の輪郭をなぞるように塗布を。右側も同様に。
●ハイライト
写真で示した白部分にハイライトパウダーを細めに入れて。さらに青線の位置にハイライトスティックを。頬骨のいちばん高い位置、さらに鼻の頭に艶を重ねて。
メイクアップアーティスト 水野未和子さん提案!光が集まる肌をつくる「ベースメイク」新ルール
♦4:たるみで間延びした頬とアイゾーンを「ハイライター」で引き上げる
残念ながら、肌色を均一に整えるだけでは、若々しい印象はつくれません。それはたるみで下がった目元や頬までは矯正することができず、間延び顔のままだから。そこで活用したいのが、光効果でメリハリ感をつくる「ハイライター」。
なかなか使用する機会がない、という人が多いと思いますが、実は最強の若返りアイテム。今まではパール入りのパウダータイプが多く、乾燥が激しい大人肌には白浮きしやすかったけれど、ここで紹介する油分の多いスティックタイプなら、艶仕上がりでシワも消せるメリットも。
頬骨の高い位置から、眉尻下にかけて逆Cの字を描くようにのせるのが正解で、最小範囲で最大の効果が! 目元も頬もキュッと引き上がったように見えて、間延び顏を解消できます。
今どきの“薄塗り美肌”|メリハリ感をつくる「ハイライター」で目元印象を若く!
♦5:トーンアップ下地とコンシーラーでほうれい線をカムフラージュ!
長井かおりさん/ヘア&メイクアップアーティスト
多くの女優やモデルからの指名を受ける人気ヘア&メイクアップアーティスト。雑誌や広告など第一線で活躍する傍ら、メイクレッスン講師としても活躍。ひとりひとりの個性や魅力を引き出す、上品なメイクテクニックにファン多数。Precious.jpでは、大人のリアルな肌や骨格の悩みをメイクだけで見事解決。
【セルフメイク→長井メイク】
「トーンアップ下地で土台を明るくしてから、ハイライト効果のあるコンシーラーを重ねることで、ほうれい線が目立たなくなります。ほうれい線カバーには光を味方につけることがマストです」(長井さん)
「大人の肌にしっかりと刻まれてしまったほうれい線を単品でカバーするのは難しいかもしれません。トーンアップ効果のある下地で肌の土台を明るく整えておいてから、肌よりワントーン明るいコンシーラーを重ねる二段階カバーがもっとも確実です。
トーンアップ下地は部分使いすることで、よりブライト効果を発揮。光を集めて気になる部分を飛ばすことができます。土台を明るく整えておいてから、肌よりワントーン明るいコンシーラーでほうれい線の影を消します。
下地とコンシーラーはスキンケア効果が高いものを選ぶと、ほうれい線そのものへのアプローチも期待できるので、こだわりをもった商品選びも不可欠です」
【大人のほうれい線カバープロセス】
■Step1:ほうれい線まわりに下地を塗る
トーンアップ効果のある下地(コスメデコルテ)をほうれい線のまわりにクルクルと螺旋を描きながらのせ、素早く広げます。その後、ハンドプレスして下地をしっかりとなじませます。
■Step2:コンシーラーをのせる
ほうれい線の上にコンシーラーを点置きして、斜め上に引き上げるようにタッピングしながらのばします。
【BEFORE→AFTER:ほうれい線の目立たないフレッシュ肌に】
ほうれい線はトーンアップ下地とコンシーラーでカムフラージュ!
【2】老けないための眉メイクテクニック
♦1:眉山を尖らせると老ける。なだらかラインが洗練された太眉の秘訣
顔をキュッと縮めるには、眉山の位置は内側に設定するのが重要ポイント。さらに眉山はカクッと鋭角的に仕上げるときつく見えて老けるので、なだらかなカーブに仕上げましょう。
■Step1:黒目の外側の延長線上が正解。ブラシの柄を使い、眉山の位置を確認する
40代・50代女性の多くは、たるみで地眉の山は外側にズレているはず。眉山はちょっと内側のほうが顔の横幅が狭まり小顔効果があるので、黒目の外側の延長線上に設定。まずは鏡を見ながら、眉山位置の確認をしましょう。眉山の位置をチェックしたらアイブロウペンシルで薄く印をつけて、それを起点に描くと失敗しません。
■Step2:眉山の頂点から眉頭の上辺に沿って色をのせる
太く仕上げたいからと、眉の上部をはみ出して描くと不自然になるので要注意。また鋭角的に描くのもNG。地眉の上辺の高さに合わせ、ゆるやかな眉山に仕上げましょう。眉山頂点にペンシルを置き、眉尻方向に描いていきます。眉尻はあとから微調整できるので、太くなっても短くても大丈夫。
■Step3:アイブロウマスカラで斜め上方向にとかし、毛並みを強調
ペンシルで濃く描くよりも、毛並みと立体感を強調するほうが自然です。寝ている毛を起こし、眉山方向へと毛を立ち上げて。眉に厚みが生まれ、上から見られても、横から見られても美しく仕上がります。眉山は鋭角的になるときつく見えるので、なだらかに描くこと。角ができてしまったら、綿棒で拭き取って修正を。
夏の疲れで「たるんだ顔」を引き締める!大人の眉メイク3ステップ
♦2:「太眉メイク」で上まぶたの間延びを縮める
細眉ブームを経てきた40代以降の目元は、細眉×加齢たるみの影響で、上まぶたの面積が広がり、間延び状態。眉のフォルムや位置にもズレが生じてくるため、ますます印象の弱いのっぺり顔…に。
これを矯正できるのは「太眉メイク」しかありません。 でも、いざ自分の眉と向き合うとどこに手を加えればいいのかわからない、という人も。
そこでどのアイテムでどこを描き足して細くやせた「眉を太らせる」のかを、徹底解説。メイク下手でも失敗しない、あっという間に若さあふれる今どきの太眉が完成します。
\間延びの要因「えぐれた細眉」を太眉にチェンジ/
増量眉メイクは実に簡単! 3ステップで完成します
■Step1:ペンシルで眉下を太らせて、まっすぐに整える
■Step2:眉上にブラシでパウダーをのせて、まっすぐに整える
■Step3:綿棒ではみ出しを拭き取り、なだらかな眉山に
イラストでイメージをつかんで!
太さを出すのは必ず下側で。眉頭から眉山の位置までまっすぐになるように、えぐれたところを埋めていきます。今までにない太さに驚くかもしれませんが、間延びを縮めるには大胆な太さが必要です。
そして、上側は眉山から眉頭にかけて上辺に淡いブラウンのパウダー(上記の手順2のいちばん左の色)を1ミリほどはみ出すようにのせると、山の角がなだらかになり柔和な表情に。はみ出したら、綿棒で拭き取ればいいので怖がらずに試して。
またペンシルとパウダーの両方を使う理由は、下側はペンシルで濃いめに仕上げ、上側はパウダーで淡く仕上げて濃淡をつくりたいから。ベタ眉にせずにふんわり感を演出することが大事で、それはペンシルとパウダーの両方を使わないと生み出せないのです。
若返り作戦、「美人太眉」成功例
【Before】
【After】
前髪で顔の面積を小さくした小顔スタイルの藤井さん。Beforeのいつもの眉メイクは少し細めのアーチ眉。決してNGではないけれど、太眉メイクのほうがまぶたの幅が縮まり、顔全体も引き締まり、小顔に映るのがわかります。
増量眉メイクは実に簡単!「えぐれた細眉」を太眉に描く、3ステップとは?
【3】老けないためのアイメイク
♦1:仕込みアイシャドウ&アイラインでまぶたのたるみを解消
【セルフメイク→長井メイク】
「たるんで腫れぼったく見えるまぶたには、ブラウンの仕込みシャドウが必須。アイラインが引きにくい場合は、まぶたを引き上げてから引くとスムーズに」(長井さん/ヘア&メイクアップアーティスト)
「目が小さく見えたり、腫れぼったい印象になってしまったり…と、大人世代を悩ませる、まぶたのたるみ。さらにアイラインが引きにくくなるデメリットも。まぶたをすっきり見せるには、まぶたにブラウンのアイシャドウで陰影を仕込むことがマスト。アイラインは、まぶたを指で引き上げてから引くとスムーズです」
【たるんだまぶたをすっきり見せるアイメイクアイテム2点】
【たるんだまぶたをすっきり見せるアイシャドウの塗り方&アイラインの引き方プロセス3】
■Step1:ブラウンのアイシャドウで陰影をつける
ブラシにブラウンのアイシャドウ(SUQQU・右下)をとり、アイホールよりやや広めに広げて、まぶたに影を仕込み、奥行きを出します。
■Step2:ニュアンスカラーを重ねる
ありがちなブラウンメイクで終わらせないために、上にニュアンスカラーを重ねます。指にミントグリーンのアイシャドウ(SUQQU・左上)をとり、ブラウンシャドウのやや内側にオン。ポンポンと軽く置くようにのせるのがコツ。
■Step3:目の際にアイラインを
まぶたを指で引き上げ、皮膚がピンと張った状態でリキッドアイライナー(クレ・ド・ポー ボーテ)でアイラインを。目尻を少し跳ね上げて、リフトアップ効果を目ざして。
【完成!仕込みアイシャドウとはね上げラインで、すっきりとした目元に】
「まぶたのたるみ」を解消!仕込みアイシャドウ&アイラインの引き方テクニック
♦2:パールとウェットのふたつの艶感、抑えめなカラーで上質なラグジュアリー感を演出
■Step1:アイホールよりも広めに艶ベージュをのせる
ベージュの練りアイシャドウを薬指にとり、アイホールより広めにのせる。目の際から塗り広げるようにのばしていくのがポイント。
■Step2:目の際にグレーをのせてほんのりと引き締める
次に、グレーの練りアイシャドウを小指にとり、目頭を除いた黒目の手前くらいから目尻までのせていく。最後にアウトラインを小指でトントンとなじませ、境目をぼかす。
■Step3:グレーのラインをインサイドに入れて
まぶたを少し持ち上げ、まつげの下からアイライナーを当て、上にのみインサイドラインを引く。主張することなく、さりげなく目元を引き締めてくれる効果が。最後にマスカラを。
ジバンシイ、アディクション、コスメデコルテで仕上げる【大人エレガントな煌めき質感アイメイク】
♦3:目力を取り戻す「隠しライン」の引き方
\淡いアイカラー使いの不安を払拭!「隠しライン」があれば目は大きく、目力は強調される/
「ブロンズオレンジ」の目元を作る際に重要なのが、たるみでぼやけがちな目元をきっちり引き締めるアイライン。ただし太くいれるときつく古い顔になるので、まつげとまつげの間の隙間を埋めて密集まつげに錯覚させる「隠しライン」だけにしておくこと。
これをファーストステップにして目元を引き締めておくと、アイシャドウは抜け感のある薄塗りで十分なので、ふんわりと仕上がるブラシ塗りがベストです。
アイホールにはDの「ブロンズオレンジ」、目の際には優しい陰影を生むAのトープ色を。仕上げにメリハリを生むパール感の強いCのベージュを、目頭側のアイホールに沿ってササッと塗ると光効果で立体感が生まれます。
【鮮度のいい3色を使ったアイメイクプロセス】
■Step1:アイラインを最初に仕込む。まつげの下から当てて、目頭から目尻まで、まつげの隙間を埋める
■Step2:ブロンズオレンジでくすみを飛ばす。ブラシでアイホールにワイパー塗りを
■Step3:マットトープで陰影を。細めブラシで上まぶたの際に中央から目尻、目尻から目頭の順に動かす
■Step4:輝くノーズライトでメリハリ感を演出。目頭からアイホールに沿って光を取り込むシャドウをのせる
たるみでぼやけがちな目元をきっちり引き締めるアイライン【"無理がないのに新しい"を叶えるメイク アプローチ2】
♦4:「下まぶたメイク」で頬の間延びを縮める
目を大きく見せるアイメイク方法で、見落としがちだったのが「下まぶたにメイクをする」こと。失敗しそう、厚化粧になりそう…とだれもが手をつけなかったけれど、実は目を大きくして、頬の面積を小さく見せる効果が高い。
【クマやくすみまでもカバーできる! 正解「下まぶたメイク」プロセス】
下まぶたに黒のアイラインを入れる、白のハイライトを目頭にのせる…。昔覚えた下まぶたメイクワザはすべてNG。
上まぶたはいつものブラウンでOKですが、下まぶたはパールオレンジのアイシャドウに加え、ブラウンのアイライナーを。ライン状に引くのではなく、点で描くのがポイント。ヌケ感をつくり、きつい老け顔に見せないワザです。
チップの先端だけに色をとると、涙堂の幅=5mm幅に自動的に描ける
■Step1:色をとったチップを、下まぶたの中央→目尻→中央→目頭の順に動かす
■Step2:ブラウンのアイライナーで下まぶたの際に4つの点を描き、フレームを自然に強調
■Step3:目尻から目頭に向かってブラシを動かし、目尻側に寝ている毛を起こすように塗布
【完成!】自然に目の縦幅が強調され、パールオレンジ効果でくすみもクマもほとんど目立たない
たるんだ頬を引き締める!「パールオレンジ」アイシャドウを使った「下まぶたメイク」
【4】老けた目元になるNGなアイラインの引き方
♦1:「ペンシルタイプ」のアイライナーを使っている
アイライナーはペンシルタイプのほうがぼかしやすく、失敗しにくい……と思っていませんか? 簡単に思えるペンシルタイプは油分が多くやわらかいため、実は扱いづらいのです。ハリのあるまつげが邪魔してムラになりやすく、粘膜に色がのりづらい特徴があります。
そのため、油分が少なく色つきのいいリキッドタイプが正解。まぶたの際に線を引くのではなく、やせたまつげの際を埋めるのが大人のアイラインの基本です。
♦2:スタンド鏡を「正面に置いて」アイラインを描いている
まつげとまつげの間の隙間をアイライナーで埋めるということは、加齢でやせたり抜けたりしたまつげを復活させるつけまつげやエクステと同じ効果。つまり目を縁どっていたまつげが減り、曖昧になった目の輪郭を復活させるのが、アイラインの役目です。
アイラインを描くときは、鏡を置く場所も重要。スタンド鏡を正面でなく、見下ろす角度に置きましょう。描く際はまつげの隙間=目の際がよく見えるところに置くことで、まつげの隙間を黒で埋めやすくなります。
♦3:アイラインを「ひたすらまっすぐ」描いている
アイラインを塗り絵やひと筆書きと勘違いしていませんか? アイラインが苦手な人の8割が伏せ目にしてラインが見えたときでもキレイに見えるように、ひと筆描きのまっすぐなラインに仕上げることにとらわれています。
しかし、それが間違い。大人の目元はシワやたるみで皮膚に凹凸があるので、引っかかってまっすぐなラインを描くのは無理。線をまっすぐ引けても若返り効果はありません。一気に描くのではなく、小刻みに筆先を左右に動かすちょこちょこ塗りが正しいのです。ぜひ実践してみてください。
♦4:アイラインの目尻をハネ上げるように描いている
大人に許される流行と若返り効果を同時に得られるのは、目尻に三角をつくること。たるみ目尻を引き上げるために、際から離れるほど目尻ラインをハネ上げる……という昔覚えたテクニックをいまだに信じていては、古くさい老け顔になるだけ。大人が若い子のラインを真似してはいけません!
提案したいのは、目尻ラインを実際の目の横幅よりも8mm長くし、はみ出したラインと下まぶたラインをつなぎ、目尻側に小さな三角をつくるという新手法。これで目の横幅が広がる&目尻が引き上がり、最も自然で若々しくなります。
♦5:「下まぶた」も黒いアイライナーで描いている
まつげが生えているところしか塗らない下まぶたにラインを入れると、目の縦幅が劇的に広がるので、若返りには効果的。けれども目を囲む=老ける、目が小さく見える、厚化粧顔になってしまいます。逆にいえば、簡単に目の印象を変えられる下まぶたラインだからこそ、色選びと描く範囲が大事。黒よりもやわらかく肌になじむブラウンがベター。
また、描くのはまつげが生えている範囲のみ。目尻、目頭はあけておき、抜け感をつくっておきましょう。
アイラインはやみくもに描けばいいわけではありません。間違った手法では、目力ゼロのまま。やり方を見直して、若々しい目元を勝ち取りましょう!
目力ゼロの原因はコレ!老けた目元になる「NGなアイラインの使い方」5選
老け顔に見えない「髪型」8選
【1】面長の間延び感を解消する緩やかなウェーブのロングヘア
「顔まわりをリバース巻きで開けて、肌の露出を多くすることが間延び解消の秘訣です。カールのリッジを顔まわりに持ってくると視線の重心がぐっと上がり小顔効果も期待できます。
顔まわりをコテで巻くときは、毛束の中間だけを巻いてください。毛先まで巻くとひと昔前の古臭い印象になることも。中間を巻くことで毛先にもニュアンスが生まれ、自然な毛流れがつくれるので、毛先まで巻く必要はありません」(MAGNOLiA Aoyama店デザイナー・CHINATSUさん)
面長な顔が小顔に見える髪型が判明!正解は「緩やかなウェーブのロングヘア」でした
【2】内側の毛量を軽くしてくびれシルエットを実現したミディアムヘア
硬く、ストレートタッチな髪質のモデルさん。毛量が多いのも悩みだと言います。「巻いたときに動きが出るよう、髪表面にはレイヤーを。内側の毛量を軽くすることで、くびれたシルエットを実現。毛先が肩ラインで軽やかに動くよう調整しています」(LANVERY代表・菅野太一朗さん)
面長顔は前髪で肌の面積を少なく!顔のフレームを菱形に矯正するミディアムヘアが最強
【3】毛量が多くても頭でっかちに見えないミディアムヘア
硬く、太く、量も多いモデルさんの髪。しかも乾燥しやすいので広がりやすいのも悩みの種。「髪の重みで広がりを抑えられるように、長さはそのままにして量を調整しています。前上がりのシルエットにすると、正面から印象がすっきり軽やかに見えます」(KAYAK by HONEY デザイナー・小室里奈さん)
【4】マッシュラインが優し気な菱形ショートヘア
「透け感のある前髪はトレンドなので、取り入れるだけでおしゃれに仕上がりますし、若作り感なく垢抜けて見せられるので大人の女性におすすめです。フェイスラインをすっきりと出した今っぽいボーイフレンドショートがイチオシ!
耳下にしっかりグラデーションを入れ、顔まわりは眉が隠れる位置でマッシュラインにつなげています。全体に重さを残したカットで、菱形シルエットに仕上げるのがポイントです」(PearL アートディレクター・CHIEさん)
【5】くびれをつくってメリハリをつけたボブヘア
髪の1本1本がしっかりとして、膨らみやすいモデルさんの髪。「毛量が多いのですが、剥いたり削ぎすぎたりすると、今度は髪にツヤ感がなくなります。また、毛先を削ぐと貧相に見えるので、仕上げにフォルムを整えるようにカットするのがポイントです」(Velvet on the Beach 代表・桜井章生さん)
【6】大人可愛いワンカールシースルー前髪
■:スタイリング方法
「ほぼワンレンベースなので、首まわりにボリュームが出やすくなります。ボリュームを出し過ぎないためには、髪を乾かす前にトリートメントムースやオイルなどをつけて、乾燥させないことが大切です」(ANTIディレクター・DOKAさん)
■Step1:トリートメントムースを全体にもみこむ
■Step2:カールを出しながら乾かす
■Step3:オイルをなじませて調整
<まとめ!スタイリングのコツ>
(1)パサつかないようにトリートメントムースを
(2)肩でハネてしまう場合は、ハネさせてバランスをとる
(3)オイルで上質なウェット感を出す
「乾燥は広がり、うねりの原因になるので、保湿力のあるスタイリング剤でしっかりケアしておきましょう。前髪はペタッとしないように、手に残ったオイルで整える程度でOKです」(DOKAさん)
うねる髪&丸顔をパーマで解消! 大人可愛い「ミディアムヘア」
【7】毛束感がこなれた印象の眉上前髪
■:スタイリング方法
■Step1:頭頂部のやや前寄りの毛束をとり、根元からストレートアイロンをあて
■Step2:頭頂部の右サイドの毛束をアイロンに挟んだら、根元を起こしながら右に引っ張る
■Step3:頭頂部のやや後ろ寄りの毛束を取り、前に引っ張るようにアイロンを動かす
■Step4:バームタイプのワックスをハチから上に揉み込む
〈まとめ!スタイリングのコツ〉
(1)トップは一気に立ち上げず、毛束を4つに分けてスタイリングすること
(2)トップの毛束は根元を起こしながら、前と後ろの毛束は前へ、右は右へ、左は左へ、それぞれの方向に引っ張って立ち上がりをつくる
(3)全体的に短くすると老けた印象になるので、サイドや襟足に長さを残す
「このスタイルは分け目をつくらないので白髪が気になる方や、クセやうねりをコントロールしたい方、全体的にボリューム不足の方にも向いています。ボーイッシュにならないよう、短くし過ぎないのがポイントです」(air-GINZA店長・長門政和さん)
ストレートアイロンでトップをふんわり!若見えショートヘアの作り方
【8】ボリュームアップ見えする厚め眉上前髪
■:スタイリング方法
■Step1:前髪を上下2層に分け、上段は右上がりのラインをひく
■Step2:右上がりのラインに合わせてカーラーを斜めにしたまま内巻きにする
■Step3:下段の毛束は前に引っ張りながら毛先から内巻きに
■Step4:分け目をきっちりつくらず、指先で前髪を右に分ける
〈まとめ!スタイリングのコツ〉
(1)トップと顔まわりにレイヤーを入れて、菱形シルエットをつくる
(2)首のラインに沿ってくびれをつくり抜け感をつくる
(3)2層にした前髪は上段を斜めに巻いて「割れ」を防ぐ
「クセやうねりのある方は、髪がパサつきやすいですよね。オイルとクリームのスタイリング剤を混ぜて使うと、重くなりすぎずツヤ感も出せます。オイル1に対してクリーム2の割合がおすすめです」(DIFINO akasakaスタイリスト・槌田美希さん)
老け顔を解消する「マッサージ法」5選
【1】「頬骨」を引き締める方法
側頭筋は頭の横に広がる大きな筋肉。この側頭筋は目の酷使やストレスによる食いしばりなどが原因で凝り固まってしまいます。すると、側頭筋と連動している頬骨が引っ張られて外に張り出してしまうのです。
すると顔の横幅が大きくなるばかりか、張り出した頬骨の下に影ができてしまうので、いつの間にかギスギスとした老け顔になってしまうことが…。そこで、村木さんが教えてくれるのは、張り出した頬骨をグッと押し込むメソッド。
手で圧をかけて頬骨を入れ込むのですが、コツがわかれば簡単。顔の横幅が引き締まり、シャープな若い顔に変わるので、ぜひ試してみてくださいね。
■Step1:手を真横にして、手のひらで頬骨を押さえる
まず、手のひらで頬骨を押さえます。付け根が頬にフィットするように、手を真横にして当てましょう。
■ Step2:頭の重さを利用して、手のひらで頬骨を押し込む
Step1の状態のまま、テーブルなどに肘をつきます。頭の重みで圧をかけて頬骨の張りを中に押し込みます。食いしばらないように、口は半開きにしましょう。これを左右各10秒×3セット行って。
【まとめ|頬骨を押し込み、広がった顔幅を引き締めて小顔に整えるメソッド4か条】
1. 顔の横幅が広がるのは、頭の横の筋肉である側頭筋が大きく影響している。
2.側頭筋が硬く縮むと連動している頬骨が引っ張られて頬に広がることに。
3.対策は張り出した頬骨を手のひらで押し込むメソッドが効果的。
4.テーブルなどに肘をつき、頭の重みを利用すると簡単に行える。
広がった顔幅をキュッと引き締めて若返り。張り出した頬骨を押し込むメソッドとは?
【2】「おでこのしわを消す」方法
\10秒で完了! おでこの深いシワを消す、まぶた開閉トレーニング/
■Step1:手のひら全体で額を押さえる
トレーニングの際は、前頭筋が1ミリたりとも動かないようにするために、手のひら全体で、前頭筋がある額をピタッと押さえる。
■Step2:額を動かさず、上まぶたを引き上げて目を開ける
Step1の状態で、上まぶたの力だけで目を開け閉めしましょう。これを10回行って。この時、前頭筋は絶対に動かさないように意識しましょう。初めは動いてしまっても、継続することで動かなくりますよ。
【まとめ|10秒で完了!おでこの深いシワを消す、まぶた開閉トレーニング4か条】
1.まぶたを大きく開けるとおでこにシワができるのは、額の筋肉でまぶたを引き上げているから。
2.まぶたの筋肉、眼瞼挙筋が衰えているため、前頭筋がサポートしている状態に。
3.このクセを放っておくとシワが定着してしまうので対策が必須。
4.眼瞼挙筋を鍛えるトレーニングを行えば、おでこのくっきりジワは防げる。
10秒で完了!老け見えするおでこの深いシワ対策には「まぶた開閉トレーニング」が効く
【3】「ほうれい線」を浅くする方法
「迎香」は小鼻の横にあるツボで、老廃物が溜まりやすいところで、ここをプッシュすることで老廃物の排出を促し、たるみやほうれい線の改善に効果的なのだとか。さらに、むくみや鼻詰まりにも効くので、朝のメイク前や仕事の合間などにプッシュするのを習慣にしてみてくださいね。
■Step1:まずはプッシュする位置を確認
「迎香(げいこう)」は小鼻の横にあるツボ。プッシュすることで老廃物が体外に排出され、たるみの改善やほうれい線の解消に。
■Step2:小鼻の横を優しくプッシュ
「迎香(げいこう)」を人さし指を使って、鼻を挟むように10秒間押しましょう。これを2~3回繰り返します。
【まとめ|ほうれい線が浅くなるリフトアップ・ツボ押しメソッド4か条】
1.長引くマスク生活で表情筋が衰えるため、たるみによるほうれい線が目立ちやすくなる。
2.血行&代謝の促進、リンパの流れを改善するツボ押しも有効な手段に。
3.リフトアップに効く「迎香」のツボをプッシュするのがおすすめ。
4.「迎香」は老廃物の排出を促し、むくみや鼻詰まりにも効果あり。
村木宏衣さん指南|老け顔の原因、ほうれい線が浅くなる!? リフトアップ・ツボ押しで若返り
【4】マスクたるみを解消する方法
\耳をほぐしてリフトアップ! 30秒でマスクたるみを解消するメソッド/
■Step1:耳全体をしっかりとほぐす
左右の耳を指で引っ張るようにしてテンションをかけながら、全体を細かくマッサージしていきます。約10秒行いましょう。
■Step2:リフトアップのツボ「耳門」(じもん)の位置を確認
耳にはリフトアップのツボがありますが、この「耳門」というツボを刺激すると、顔のリフトアップに関わる側頭筋にアプローチするので効果的です。
■Step3:「耳門」のあたりを押さえ、上に引き上げるようにプッシュする
耳の穴の前側の少し上で、窪んだところにある「耳門」のツボを押さえます。そして、上にグッグッと押し上げるようにプッシュするのを、左右ともに10回行いましょう。
■Step4:同じく「耳門」のあたりを斜め上に向かってプッシュする
押すのはStep3と同じ場所ですが、今度は斜め上方向にプッシュします。これも10回行いましょう。方向はフェイスラインと同じ角度。これを行うことでリフトアップ効果がさらにアップしますよ。
【まとめ|耳をほぐしてリフトアップ!30秒でマスクたるみを解消するメソッド4か条】
1. マスクの影響で顔の筋肉が緊張したり、表情が乏しくなることでたるみが進行しやすくなる。
2.リフトアップには耳ほぐしや耳ツボを刺激するメソッドが即効性があり。
3.耳ほぐし&耳ツボ刺激はリフトアップに関わる側頭筋に簡単にアプローチができる。
4.マスクたるみだけでなく、むくみ解消にもなるので小顔効果も。
「マスクたるみ」を30秒で解消! 耳をほぐし&耳ツボケアがリフトアップに効く
【5】「二重顎」を解消する方法
\二重あご、輪郭のもたつきをキュッと引き締め/
あご周りのもたつきは脂肪でなく、過度なむくみが大きな要因に!なぜなら、あごの関節はゆがみの影響を受けやすく、リンパの流れが滞りやすいのです。ここをしっかり動かしてほぐすと引き締まって見えます。
■Step1:手の形をカギ形につくり、皮膚がたるむラインを押さえる
■Step2:人さし指をあご下に置き「あ」と開ける
■Step3:人さし指を当てたまま「ぐ」と閉じる
ほうれい線、二重あご、目尻の小ジワ…。「スマホたるみ」を解消する顔筋メソッド4選
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- Precious.jp編集部