【目次】
「髪質別」ロングヘア【11選】
■「多毛」を解決!
【1】ボリュームヘアを美しく見せる「オーバル型のロング」
\DIFINO aoyama 山口祐亮さんがレクチャー!/
1本1本が硬くて太さもあり、しかもボリュームもあるモデルさんの髪質。「この長さですと束ねる機会も多いと思うので、前髪を薄めにとって耳の前あたりのサイドへ自然につながるように残しておくといいですよ。束ねたときに前髪のニュアンスが作れますし、ダウンスタイルで耳にかけたときに動きが出せます」(山口さん)。
<スタイリング方法>
スタイリングの前に頭頂部の根元を立たせておくことが重要。「どんなに毛量の多い方でも、トップはペタッとなりやすいもの。地肌を擦りながらドライヤーをあて、根元から立ち上がりやすい状態にしておきたいですね」(山口さん)。
<STEP.1>頭頂部の地肌を擦りながらドライヤーを当てる
<STEP.2>毛束を斜め横に引っ張りながらストレートアイロンを通す
<STEP.3>トップの根元にスタイリング剤をスプレー
<スタイリングのコツ3か条>
- 束ねることをも考えて、前髪は薄めに長く残すこと
- 全体のシルエットがオーバルになるように整える
- 膨らみが気になる季節でもトップの立ち上がりはキープ!
「膨らみを気にする方はトップをつぶしたり、毛束を真下に引っ張ったり、タイトにまとめがちです。そうすると全体が重たく、動きのないスタイルになるので、メリハリをきかせるようにオーバル型を目指してください」(山口さん)。
梅雨の悩み、髪の膨らみを抑えるストレートアイロンの「オーバル」技とは?
【2】ヒートブラシを通すだけでつくる「ストレートヘア」
\FIX-UP銀座店の中山みほさんがレクチャー!/
髪が硬くボリュームもあるモデルさんの髪。「毛量は髪の表面ではなく、内側で調整しています。クセもかなりあるのでストレートパーマをかけています。が、ピンと伸ばしすぎると大人の髪には不自然なので、ほどよくツヤが出る程度の強さがおすすめです」(中山さん)。
<スタイリング方法>
アイロンが上手く使えない…という人におすすめなのが、ブラシにヘアアイロンのような電熱を内蔵したヒートブラシ。「毛束の毛先を引っ張りながらブラシを通すだけなので、とても簡単。うねりやすい方、ブローが苦手な方におすすめしたいですね」(中山さん)。
<STEP.1>髪の内側から毛束の根元から毛先に向かってヒートブラシを通す
<STEP.2>髪の表面も同様にしてヒートブラシを通す
<スタイリングのコツ3か条>
- ストレートパーマをかけるときは、ピンと伸ばしすぎに注意
- 野放図にただ伸ばすのではなく、顔まわりにレイヤーを入れて軽さを出す
- うねりが出やすくツヤが欲しい髪はヒートアイロンでケア
モデルさんは白髪の量が全体の50%と多めなのに、カラーリングはしていないとか。「そう頻繁にサロンへいらっしゃれない方も多いですよね。濃いめの色で染めてしまうと根元との差がハッキリ出てしまうので、ブラウンの色味をベースにマニキュアをしています。白髪が伸びてきても、そんなに気になりませんよ」(中山さん)。
大人のストレートロングヘア|年齢を重ねた髪でもレイヤーの入れ方次第で似合う!
■「ボリューム不足」を解決!
【1】ふんわりボリュームアップさせる「デジタルパーマ」
\DIFINO akasaka 槌田美希さんがレクチャー!/
出産後、頭頂部だけがボリューム不足になってしまったモデルさん。「硬い毛質も、デジタルパーマをかけるとふんわり柔らかな表情になります。髪の中間から毛先にかけてパーマをかけておくと全体的に量感が増すので、ボリュームがほしい方におすすめです」(槌田さん)。
<スタイリング方法>
「朝は忙しいので、スタイリングに時間をかけられない女性も多いですよね。1~1.5㎝幅のピンで生え際の髪を立たせるように留めてドライヤーを当てるだけで立ち上がりが作れます。巻いたりブローしたりするより簡単だし、失敗もありません」(槌田さん)。
<STEP.1>ピンで生え際の髪を立たせるように留め、ドライヤーを当てる
<STEP.2>ピンを外して手ぐしで束感をほぐす
<STEP.3>髪の中間から毛先にかけて指でねじってドライヤーを当てる
<STEP.4>ねじった毛束を上下に振りながらほぐす
<スタイリングのコツ3か条>
- 生え際の髪の根元を立たせて薄毛感をカバー
- 髪の中間から毛先にパーマをかけて全体的なボリューム感をアップ
- 束感を必ずほぐしてほかの髪となじませる
「このスタイルはクセが強い方でもペタッとなりやすい方でも髪質を選びません。トップと顔まわりにレイヤーを入れているので、髪の重なりができてさらに量感が生まれます。『量が減ってきたから、ロングは無理かも…』なんて諦めないでくださいね」(槌田さん)。
産後のボリューム不足をパーマでカバーした、ふんわりロングヘア
【2】髪をふんわり見せる「センターパート」
\hair lounge BEACHの佐野友美さんがレクチャー!/
髪が柔らかく、ボリュームが出にくいモデルさんの髪。「ロング丈だと髪の重みで余計にペタッとなりがち。でも、顔まわりに毛先を遊ばせるだけでボリューム感はつくれます」(佐野さん)。前髪は頭頂部から流れるようにつくって厚みをプラス。さらに顔まわりに段を入れて、毛先が動くようにカット。「顔まわりが毛先のカールがかかるだけで、華やかな雰囲気になります」(佐野さん)。
<スタイリング方法>
頭頂部の髪はブラシで根元を立たせるようにブロー。顔まわりは、内側の毛束はカールアイロンを縦にして外巻きにし、外側の毛束も同様にカールアイロンを縦にして内巻きに。「外巻きのカールと内巻きのカールが重なり合って、さらにボリュームがアップします」(佐野さん)。
<STEP.1>ブラシで頭頂部を根元から立ち上げるようにブロー
<STEP.2>顔まわりの髪を上下に分けカールアイロンで下段の毛束を外巻きする
<STEP.3>顔まわりの上段の毛束をカールアイロンで内巻きにする
<STEP.4>両手で髪の内側からかき上げるようにしてほぐす
<スタイリングのコツ3か条>
- 頭頂部はブラシで根元から立ち上げる
- 顔まわりの髪は縦巻きにして華やかさにボリュームアップ
- ツヤ髪に見えるように赤みを抑えた髪色にする
「モデルさんの髪は明るすぎないベージュカーキで染めています。赤みを抑えながらツヤ感が表現できる色です。黄みが強いと肌色がくすんで見えてしまうので、カラーリングをするときは肌色が明るく見える色を選ぶといいでしょう」(佐野さん)。
【3】ランダムに巻いてつくる「軽やかなボリュームロング」
\六本木美容室 西麻布店の西家直志さんがレクチャー!/
ボリュームはあるけれど頭頂部がペタンコになりやすく、巻いてもすぐに戻ってしまうモデルさんの髪。「ボリュームが出にくい髪なので、根元から毛先までパーマをかけておくと扱いやすくなります。エアウェーブという風の力を利用したパーマだとカール感がソフト。ご自宅でのスタイリングも、思い通りに決まるはずです」(西家さん)。
<スタイリング方法>
「全体のシルエットが菱形になるように巻くのがポイントです。髪が膨らみやすいハチは縦巻き、ペタッとしがちなハチより上は横巻きにすると、バランスよくまとまります」(西家さん)。
<STEP.1>襟足の髪を左右にふたつに分け、それぞれ縦巻きにする
<STEP.2>ハチから下の部分はカールアイロンで縦巻きに
<STEP.3>ハチより上の毛束を垂直に引き上げ中間から根元にかけて巻く
<スタイリングのコツ3か条>
- ボリュームが欲しい部分は縦、それ以外は縦巻きにする
- 特に頭頂部は髪の根元を立たせるように垂直に引き上げながら巻く
- 全体のシルエットが菱形になるようにスタイリングすること
「正面のスタイルを整えるだけでなく、後頭部を丸く仕上げるのも忘れないでください。後頭部に立体感をもたせるだけで若々しい印象になります」(西家さん)。
【4】薄毛に見せない「ふんわり前髪」
\Rougyの二階堂雪さんがレクチャー!/
1本1本がやわらかく、コシのないモデルさんの髪。「顔まわりからサイドはハサミでレイヤーを入れて、広がりを抑えるようにカットしています。後頭部には、髪の重みで広がりを抑えられるように、レイヤーを入れていません。レイヤーを入れて顔の周りを軽くするだけで、フェイスラインが引き締まって見えるため、小顔効果も狙えます」(二階堂さん)。
<スタイリング方法>
一定の方向ではなく、あちこちの方向にカールしていると髪が広がって見えるもの。「髪がやわらかく、クセのある髪質だからこそできるスタイルがあります。それは指でクルクルねじる巻き髪。指で巻くと毛束感も出るので、髪の横への広がりも抑えられます」(二階堂さん)。
<STEP.1>
「地肌を擦る」ように前髪の根元を乾かす
<STEP.2>
ドライヤーを当てながら髪の中間あたりから人差し指に2~3回巻き付けるようにねじる
<スタイリングのコツ3か条>
- 分け目をはっきり付けない
- 顔まわりのカットは軽めに、重たくしない
- バックはレイヤーを入れず、髪の重さで広がりを抑える
「頭頂部から前髪は地肌を擦るようにして髪を乾かしてください。そうすると前髪がパックリ割れにくくなるので、薄毛な印象に見られなくなります。白髪の多い人にもおすすめのドライヤー技です」(二階堂さん)。
【薄毛&髪が広がる女性必見】薄毛に見せないコツは、前髪の乾かし方にあった!
■「うねり」を解決!
【1】憧れのサラツヤ感を兼ね備えた「ストレートロング」
\Sui Naraの冬木慎一さんがレクチャー!/
ボリュームがあってゴワッとして硬めな髪のモデルさん。「特にハチのあたりが広がりやすいので、顔まわりにレイヤーを入れて、顔を包み込むようなシルエットがおすすめです。広がりが自然に抑えられます」(冬木さん)。
<スタイリング方法>
ストレートアイロンでうねりやクセをのばしすときは、髪をとかすように引っ張るのがポイント。「全体のシルエットが内巻きになるように、毛先だけ内向きになるように通してください。アイロンを通すことでツヤも出ますよ」(冬木さん)。
<STEP.1>前髪を引っ張りながらストレートアイロンを通す
<STEP.2>顔まわりの髪は顔を包むようなイメージでアイロンを通す
<STEP.3>手のひらにオイルを広げ、髪全体になじませる
<スタイリングのコツ3か条>
- 前髪とサイドの髪がつながって見えるスタイルにすること
- 顔まわりにレイヤーを入れて顔を包むようなシルエットをつくること
- オイルは髪全体に手ぐしでとかしながらなじませること
オイルは髪の表面だけになじませると、ペタッと重たいスタイルになりがち。サラツヤな髪に仕上げるには、手ぐしでとかすようになじませるのがポイントだとか。
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【2】うねりも美しく見せる「外巻きロング」
\ヘアスタイリストの坂政尚さんがレクチャー!/
「顔まわりが軽くなるようにレイヤーを入れていますが、バックには入っていません。全体にレイヤーを入れるとツヤが出にくくなってしまうんです」(坂さん) ツヤを出すにはカラーリングも重要なポイント。「やわらかさとツヤっぽさを表現するにはオレンジ×ブラウンがおすすめ。表面のトーンを深く、内側を浅めなトーンにすると、退色が目立たなくなります。色持ちがグンとよくなりますよ」(坂さん)。
<スタイリング方法>
全体的に毛先を内巻き、表面を外巻きにするのがポイント。「毛先だけ内巻きにしてボリューム感を出し、表面を外巻きにして自然なぬけ感を出します。毛先を後ろに流せば、うねりも目立たなくなるはず」(坂さん)。
<STEP.1>
全体的にカールアイロンで毛先を内巻きに1カールさせる
<STEP.2>
160℃くらいの低温で前髪の毛先を中心に外巻きに
<STEP.3>
2で挟んだ毛束をほどく前に、まだカールのついていない中間から毛先にかけて、もう一度外巻きにする
<スタイリングのコツ3か条>
- 表面を深め、内側を浅めのトーンで染めて退色を目立たせない
- 表面を外巻きにして、うねりを感じさせなくする
- 外巻きのカールが強すぎると古くさくなるので要注意
髪の中間から毛先にかけてランダムな外巻きにするのが、このスタイリングの特徴。「エレガントな雰囲気を残しつつ、動きもあるのでニュアンスも感じられる…そんな表情が楽しめます」(坂さん)。
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【3】クセの強い髪もおしゃれに魅せる「ランダム巻きロング」
\sui ヘアメイク 深瀬介志さんがレクチャー!/
髪が細くボリュームが出にくいモデルさんの髪質。「レイヤーをしっかり入れて、カールアイロンで縦巻きにすることで、全体的なボリューム感が出せます。前髪を長めに残しておくと、生え際の白髪を自然にカバーできます」(深瀬さん)。
<スタイリング方法>
「うねって広がる髪は、ツヤが出にくくなります。スタイリングの仕上げに重めのクリームをなじませると、クセを抑えるのと同時に、自然なツヤ感もプラスできます」(深瀬さん)。
<STEP.1>前髪はブラシで根元を立ち上げるように内巻きにブロー
<STEP.2>カールアイロンに毛束の中間から毛先を縦巻きに巻き付ける
<STEP.3>巻き終わったら巻いた髪を軽くほぐすようにブラッシング
<STEP.4>重めのクリームを毛先になじませてツヤ感をプラス
<スタイリングのコツ3か条>
- ペタッとしやすい前髪は根元を立ち上げるようにブロー
- ランダムに縦巻きにしたら、必ずブラシでほぐすようにとかす
- 重めのクリームを毛先になじませて広がりを抑えてツヤもプラス
「クセの強い髪もこのランダム巻きは効果的。アイロンでクセを強制的に巻き込んでしまえば、思った通りのウエーブになります。また、彼女は生え際に白髪が多いのでハイライトを入れています。年に2~3回のペースでハイライトを入れるだけで、重たい髪色にならず、立体的な髪色になるんですよ」(深瀬さん)。
うねって広がるロングヘアは「縦巻き」にすれば自然に仕上がる!
■「パサつき」を解決!
【1】顔のまわりに動きが出るようレイヤーを入れた「菱形ロング」
\SUN VALLEY 忠本功さんがレクチャー!/
髪が柔らかくボリュームを出しにくいモデルさんの髪質。「耳のあたりに空間をつくると、動きのある菱形シルエットになるので、ボリュームの出にくい髪質におすすめです」(忠本さん)。ツヤがほしい髪には色の選択も重要とか。「グレー味の強いアッシュ系は顔色まで暗く見えるので、ベージュ系がいいですね。ベージュの強い色をベースに、さらに3トーン明るい色をハイライトに入れると立体感が出せますし、ツヤ感も生まれます」(忠本さん)。
<スタイリング方法>
ドライヤーの温風をあてた後に冷風で仕上げると、髪にツヤが出てくるとか。「ツヤ感がいちばんほしい前髪は、カーラーで巻いたところにドライヤーの温風をあて、その後に冷風を当てるといいですよ」(忠本さん)。
<STEP.1>手ぐしで地肌を前後左右に擦りながら温風を当てる
<STEP.2>手ぐしで乱れた髪を整えながら冷風を当てる
<STEP.3>前髪は毛束を前に引っ張りながらカーラーを巻く
<STEP.4>耳のあたりの髪の中間あたりをカールアイロンで内巻きにする
<スタイリングのコツ3か条>
- カラーリングはベージュ系を選んで3トーン明るいハイライトを入れる
- ドライヤーは温風の後に冷風をあててツヤを出す
- 耳のあたりの髪を膨らませて菱形シルエットをつくる
「頭頂部にボリュームがほしい方はトップだけでなく、ハチから上の部分の毛穴を起こすのが重要です。手ぐしで地肌を前後左右に擦りながらドライヤーをあてて、生え癖を整えるとスタイルが長持ちします」(忠本さん)。
髪を乾かすときのひと工夫。仕上げの冷風でパサパサ髪もツヤ感アップ!
【2】まとまり感がある注目の「韓流ロング」
\apish cherieの井原早紀さんがレクチャー!/
乾燥しやすく静電気を帯びやすいモデルさんの髪質。「この髪質だと毛量を調整するときにスキミングすると、よけいにパサついてしまいます。ハサミではなくシザーで毛束の先が細くなるように調整するといいですよ」(井原さん)。また、前髪を長めに残すのもポイント。「前髪が短いと頭頂部がペタッとして見えてしまいます。長めに残して菱形のシルエットをつくると、トップにボリューム感が生まれます」(井原さん)。
<スタイリング方法>
菱形シルエットをつくるには顔まわりの髪が重要なポイント。「前髪は根元を立たせて立ち上がりをつくります。耳より前の髪はリバース巻きにして動きを出すと、まとまり感のある菱形スタイルが出来上がります」(井原さん)。
<STEP.1>いつもの分け目とは逆方向からドライヤーを当てる
<STEP.2>カールアイロンで毛先を1カール外巻きに
<STEP.3>サイドの毛束を中間から毛先にかけて1回転半リバース巻き
<スタイリングのコツ3か条>
- 立ち上がりや動きをつくるために、前髪は長めにする
- ツヤを出すために表面の髪は長めに残し、短い髪をつくらない
- スタイリング剤はオイルかミルクにしてツヤ感を出す
「パサついて広がりやすい髪の方は、まとまり感をつくることがポイントです。仕上げのスタイリング剤もスプレーやドライワックスはおすすめしません。オイルやミルクタイプで保湿効果のあるものをちょっと多めになじませてください」(井原さん)。
パサついて広がる髪は、韓流スタイルでツヤもまとまり感も手に入れる!
「顔型別」ロングヘア【27選】
■「卵型」に似合う
【1】長め前髪で大人の優雅さと若々しく見せる効果のあるロングヘア
\Joemi by Un ami 赤井希望さんがレクチャー!/
元々、毛量が多く広がりやすいというモデルさんの髪質。
「癖毛でうねる髪質なので、広がりすぎないようにトップは重めにカットしています。毛量が多いと、野暮ったく見えやすいので、軽さや動きが出るように毛先にだけレイヤーを。まとまりやすいけど、重すぎない、大人のレイヤースタイルに仕上げました」(赤井さん)。
<スタイリング方法>
「前髪、トップの髪の毛がベタッとした印象にならないよう、ドライヤーの熱は前方から当ててください。分け目の髪がふわっと立ち上がり、時間が経っても崩れにくくなります」(赤井さん)。
<STEP.1>前髪とトップの髪をかきあげて立たせる
<STEP.2>顔まわりの毛束を外巻きにする
<STEP.3>毛束の中間、毛先にワックスをもみ込む
<スタイリングのコツ3か条>
- ドライヤーは前から当てるのがベタつかないコツ
- 顔まわりは毛束の中間を巻いて優雅に
- スタイリング剤でツヤと束感を演出する
「スタイリング剤をもみ込むことでツヤと束感が生まれます。根元やトップにつけるとベタつきや老け見えの原因になるので、毛束の中間と毛先だけにつけてくださいね」(赤井さん)。
若返りの秘訣は「長め前髪」。老け顔に見えない大人のミディアムヘア
【2】かき上げ前髪でエレガントな印象を与える大人のロングヘア
\ROI 野口尊さんがレクチャー!/
「顔まわりにレイヤーを入れることで、毛束が軽やかに動くよう工夫しています。前髪は、鼻先くらいの高さでカット。鼻先よりも長いと、フェイスラインが下がって見えてしまいます。かき上げた時に、頬骨にかかる長さにすると、フェイスラインがグッと引き上がり、菱形シルエットで華やかさも増します」(野口さん)。
<スタイリング方法>
「コテで巻くときは毛先を逃して。毛先までしっかりと巻き込んでしまうと古臭い、一昔前の巻き髪スタイルになってしまいます。癖かな?と思うくらい緩やかに巻くことで今ぽい仕上がりになります」(野口さん)。
<STEP.1>前髪をマジックカーラーで巻く
<STEP.2>毛束の中間をコテで巻く
<STEP.3>毛先にワックスをなじませる
<スタイリングのコツ3か条>
- 前髪は根元が立ち上がるようにしっかりと巻く
- コテで巻く時は毛束の中間だけ!
- ワックスは毛束を握るように揉み込む
「なじませるワックスはファイバー系の柔らかいテクスチャーが理想です。巻きが取れやすい方は巻き髪ローションをなじませてから巻いて。ダメージが気になる方はオイルがおすすめ。コテは160度くらいで巻くと髪が傷みません」(野口さん)。
■「丸顔」に似合う
【1】動く毛先で輪郭カバー! 丸顔を卵型に見せる柔ふわセミロング
\PearL MATSUさんがレクチャー!/
「顔まわりとトップには、髪になじませる程度に薄くレイヤーを入れ、立体感とボリュームを出します。毛先はチョップカットで動きを出しつつ、重さを残してまとまるように。中間はストロークカットで空気感、抜け感を出し、厚くならないようにしています」(MATSUさん)。
<スタイリング方法>
「分け目はぼかしてドライすることで、トップのふんわり感が生まれます。横にボリュームが出すぎないように、ヘアアイロンは毛先ワンカールにとどめて。巻きすぎは古い印象にもつながります」(MATSUさん)。
<STEP.1>前髪をカーラーで巻く
<STEP.2>ヘアアイロンで毛先にワンカールをつける
<STEP.3>スタイリング剤を髪全体になじませる
<スタイリングのコツ3か条>
- 前髪は柔らかな質感をつくる
- ヘアアイロンは巻きすぎに注意
- スタイリング剤は手でしっかりなじませて
「網カーラーを使うことで、熱を直接くわえるアイロンとは違う、柔らかな質感に仕上がります。パサパサに見えないように、スタイリング剤はしっかりなじませましょう」(MATSUさん)。
動く毛先で輪郭カバー!丸顔を卵型に見せる「柔ふわセミロング」
【2】細い毛束がふわっと動く、丸顔が似合う柔らかい印象の内巻きスタイル
\ABBEYの小口瑛李奈さんがレクチャー!/
「ベースはワンレングス。表面を巻いたときにしっかりと動きが出るよう、表面に少しだけレイヤーを入れています。レイヤーを入れることで、トップをボリューミーに見せる効果もあります」(小口さん)。
<スタイリング方法>
「毛先をすべてワンカールしておくのがポイント。毛先はカールが落ちにくく、一日中スタイル動きのあるスタイルを楽しむことができます」(小口さん)。
<STEP.1>毛先をすべて内側にワンカールする
<STEP.2>表面の毛束をランダムに巻く
<スタイリングのコツ3か条>
- 毛先を巻く時は太めのコテで巻く
- 太めのコテで巻くと毛束にツヤが出る
- スタイリング剤をつけるとよりツヤやかに!
「仕上げにオイルなどのスタイリング剤をつけるとみずみずしい毛束感に仕上がります。髪につけるときは根元につけないこと。ボリュームが潰れてしまうので、毛先を中心になじませてください」(小口さん)。
「縦巻き」をやめるだけで若返る!老け見えしないロングヘアの巻き方2ステップ
【3】丸顔をカバーするフリンジバングでキュートな40代のロングヘア
\BEAUTRIUM 青山の山本修史さんがレクチャー!/
「ローグラデーションベースのロングヘア。顔まわりとトップのみレイヤーを入れ、程よいボリューム感と軽やかな動きを出しています。前髪はベースを薄く取り、隙間があくように調整。この隙間があるだけで、丸顔カバー効果がグッと高まります」(山本さん)。
<スタイリング方法>
「ヘアアイロンでスタイリングする際、毛先から巻き込んでしまいがちですが、ロングの場合はNG。少し古い印象になってしまいます。前髪も巻き過ぎると、子供っぽい印象に。ラフな質感を残すことで、今っぽくおしゃれに仕上がります」(山本さん)。
<STEP.1>分け目がつかないように前髪をドライ
<STEP.2>全体の根元を起こすようにドライする
<STEP.3>ヘアアイロンで中間から巻く
<STEP.4>前髪をブロー
<STEP.5>ヘアオイルをなじませる
<スタイリングのコツ3か条>
- 中間から巻いてラフなニュアンスを出す
- ドライヤーであらかじめ根元を起こしておく
- 毛先に強いカールがつかないように注意
「髪がペタッとしていると、より輪郭が強調されてしまうので、根元をしっかり起こして乾かしましょう。ロングはツヤも大事なので、仕上げは保湿力のあるオイルがおすすめ。ただ根元にべったりつけると、ボリュームダウンしてしまうので注意して」(山本さん)。
丸顔をカバーするフリンジバングで、40代のロングを上品キュートに!
【4】「流し前髪」と「顔まわりのリバース巻き」で丸顔を小顔に見せるロングヘア
\LANVERY 菅野太一朗さんがレクチャー!/
やわらかくて細い髪質のモデルさん。「髪の内側と毛先はレザーカットでやわらかく、ボリューミーに。毛束の厚みは残しつつも、軽い印象になるようカットしています」(菅野さん)。
<スタイリング方法>
「髪の内側にボリュームがないと、全体がペタッとした印象になり、菱形シルエットになりません。内側を巻くときは、毛束を多く取って縦にしっかりと巻くこと。熱を与えてハリを出すと、全体がふわっと立体感のある印象に仕上がります」(菅野さん)。
<STEP.1>サイドの内側を縦巻きにする
<STEP.2>ハチ上の髪を縦巻きにして華やかに
<STEP.3> 襟足をリバース巻きに
<スタイリングのコツ3か条>
- 髪の内側は根元からしっかりと熱を当てる
- 顔のフレームが菱形になるように巻く
- 巻くときは縦巻きに!寝かせると古臭い巻き方になるので注意
「コテで巻くときはすべて毛束の中間から縦巻きにする。コテを寝かせると、ひと昔前の古臭い巻き方になってしまうので気をつけて。パサつきや広がりが気になるときは、仕上げにオイルや保湿剤をつけてみてください。少量を手のひらに伸ばし、髪の内側や毛先になじませて」(菅野さん)。
丸顔が小顔になる最強のロングヘアの秘密は「流し前髪」と「顔まわりのリバース巻き」にあり!
【5】丸顔をリフトアップ! うねり&広がりをカバーする菱形シルエットのロング
\apish cherie 井原早紀さんがレクチャー!/
<スタイリング方法>
<STEP.1>マジックカーラーで前髪を巻く
<STEP.2>髪を上下に分けて下側をリバース巻き
<STEP.3>上側をリバース巻き
<STEP.4>髪全体にオイルをなじませる
「オイルはややスタイリング力のあるものがおすすめ。サラサラと軽いタイプだと、うねり対策には物足りないかも。スタイリングオイルはツヤ感に加えて髪のボリュームも出るので、40代にぴったりです」(井原さん)。
丸顔をリフトアップ!大人ヘアのうねり&広がりもカバーする菱形シルエットのツヤ感ロング
■「面長」に似合う
【1】前髪とサイドのボリューム感で、縦長印象を緩和するエレガントロング
\LOVEST 二子玉川 by airの湯田美奈恵さんがレクチャー!/
「前髪は少し長めに切り、流した時にふんわりするようにしました。毛量調整は先細りしないように注意。レイヤーを入れるとパサついて見えるので、極力段をつけずにカット。全体的にバランスよくドライカットしています」(湯田さん)。
<スタイリング方法>
「気をつけるポイントは、前髪に分け目がつかないように乾かすことと、巻き残しがないようにすること。先に毛先を巻いておくと、巻き残ししにくくなりますよ」(湯田さん)。
<STEP.1>前髪にマジックカーラーを巻く
<STEP.2>毛先を内巻きにワンカール
<STEP.3>顔まわりをリバース巻き
<STEP.4>表面の髪をミックス巻き
<STEP.5>襟足の髪を中間巻き
<スタイリングのコツ3か条>
- 前髪に分け目をつけない
- 巻き残しがないように全体を巻く
- オイルスタイリングでツヤを出す
「ロングヘアは毛先がパサつきやすいので、髪に潤いとツヤを与えてくれるオイルタイプのスタイリング剤がおすすめです。重過ぎないものを毛先中心になじませましょう」(湯田さん)。
前髪とサイドのボリューム感で、縦長印象を緩和するエレガントロング
【2】面長顔もボリュームダウンも解決! 弾力カールが美しい菱形ロングヘア
\MINX 銀座店 高橋里奈さんがレクチャー!/
「前髪は頬に流れる長さでカット。輪郭を決めるところなので、サイドへの流れ具合を意識しました。レイヤーは入れすぎず、アンダーのボリュームを残しています。ツヤが減ったなと感じる場合は、髪の柔らかさが出るストレートパーマを取り入れてみてください」(高橋さん)。
<スタイリング方法>
「前髪からつながるようにサイドのウェーブを作っていくと、全体のシルエットが菱形になり、顔型カバーの効果が期待できます。ヘアアイロンの温度は160度以内がベター。髪の水分をとばさずにカールが作れるので、パサつき防止になります」(高橋さん)。
<STEP.1>カーラーで前髪を巻く
<STEP.2>ヘアアイロンで顔まわりをリバース巻き
<STEP.3>毛先はフォワード巻き
<STEP.4>毛先にバームをつける
<STEP.5>ヘアスプレーでキープ
<スタイリングのコツ3か条>
- サイドのボリュームをキープ!
- トップはツヤが残るように意識
- 巻いた髪はほぐしすぎない!
「スタイリング剤は軽めのものが◎。毛先はパサパサに見えないようにバームで整え、全体はUVカットできる柔らかいスプレーを。ボリュームもキープできるのでぜひ使ってみてください」(高橋さん)。
面長顔もボリュームダウンも解決!弾力カールが美しい菱形ロングヘア
【3】菱形フォルムで面長をカモフラージュ! ふんわり感が魅力のレイヤーロング
\MAISON TSUMUGIの吉沢ジュンさんがレクチャー!/
「アンダーに重みを残したセミロングレイヤーがベース。前髪は顎ラインに設定し、ハチ上にレイヤーを入れています。これにより、サイドがふんわりとボリュームアップ。菱形シルエットに仕上がります」(吉沢さん)。
<スタイリング方法>
「菱形シルエットをつくるには、耳まわりのボリュームが肝心。さらに、気になるトップがふんわりと仕上がるようなスタイリングで、自然なボリューム感を出しましょう」(吉沢さん)。
<STEP.1>つむじに向かって乾かす
<STEP.2>アイロンで巻く
<STEP.3>ワックスをなじませて振る
<STEP.4>つむじ周りとサイドをふんわりさせる
<STEP.5>顔まわりの髪を目尻~頬を通るようにつくる
<スタイリングのコツ3か条>
- 表面の質感をキレイに保つ
- 菱形になるように意識する
- 顔まわりも菱形にして小顔感を出す
「レイヤーを入れているので、アイロンで巻くときは細かくブロッキングしなくてもOK。保湿力のあるバームを使うと、ふんわり感が続く上、ツヤ感もキープできますよ」(吉沢さん)。
菱形フォルムで面長をカモフラージュ!ふんわり感が魅力のレイヤーロング
【4】ラフな雰囲気が今っぽい! 面長に似合うS字カールのロングヘア
\MINX 銀座二丁目店 徳永利彦さんがレクチャー!/
「顔まわりとトップにレイヤーを入れ、ふんわりとしたボリューム感と菱形フォルムの丸みを作りました。クセが強めなので、毛量を取り過ぎると悪目立ちすることに。クセの動きをいかしつつ、シルエットをコントロールするカットを施しています」(徳永さん)。
<スタイリング方法>
「ラフでカジュアルな雰囲気が今っぽいので、髪を巻くときは毛先に外ハネをつくるのがおすすめ。首元で一度くびれて、毛先が外に流れるS字カールを意識しましょう」(徳永さん)
<STEP.1>毛先を外ハネに巻く
<STEP.2>S字カールをつくる
<STEP.3>顔まわりをリバース巻き
<STEP.4>髪表面をミックス巻き
<STEP.5>オイルを毛先にもみ込む。
<スタイリングのコツ3か条>
- 顔の横に内巻きでクセをつけて菱形に
- 毛先は外ハネにしてカジュアル感を出す
- 髪表面にミックス巻きで動きを出す
「全体のフォルムは菱形を意識しつつ、ランダムな動きをヘアアイロンで作ってあげると、より今っぽい力の抜けた雰囲気に。潤いは必須なので、仕上げのオイルも忘れずに」(徳永さん)
ラフでカジュアルな雰囲気が今っぽい!面長に似合うS字カールのロングヘア
【5】面長顔が劇的に小顔になる、縦巻きロングヘア
\LANVERY 大谷千乃さんがレクチャー!/
「毛先がスカスカしているとサイドを巻いたときに毛先が動きすぎてまとまりのない印象に。顔まわりにだけレイヤーを入れて、毛先には厚みを残しています。これで、巻いた時にまとまりと毛束感のあるスタイルに仕上がります」(大谷さん)。
<スタイリング方法>
「サイドの髪を縦巻きで毛先まで巻き込むと無造作になりにくく、古臭い印象に。縦巻きにするときは、毛束の中間だけを巻くのが鉄則。毛先を逃すと、ラフに跳ねる毛束になります」(大谷さん)。
<STEP.1>顔まわりの毛束をリバース巻きに。その他の髪は全方位MIX巻きに
<STEP.2>髪の内側からワックスを揉み込む
<スタイリングのコツ3か条>
- コテで巻く時は毛束の中間だけを巻く
- コテは太めのものを使用すると仕上がりがエレガントに
- ワックスは根元と毛先につけすぎない
「毛先にもっと動きをつけたいときは、ランダムに毛先をとって横巻きにして。サイドの縦巻きと毛先の横巻きがランダムに動き、より空気感のある仕上がりになります」(大谷さん)。
【6】面長な顔が小顔に見える、緩やかなウェーブのロングヘア
\MAGNOLiA Aoyama店 CHINATSUさんがレクチャー!/
「顔まわりをコテで巻くときは、毛束の中間だけを巻いてください。毛先まで巻くとひと昔前の古臭い印象になることも。中間を巻くことで毛先にもニュアンスが生まれ、自然な毛流れがつくれるので、毛先まで巻く必要はありません」(CHINATSUさん)。
<スタイリング方法>
「顔まわりを巻くときのポイントは『毛束を太くとる』『縦に巻く』、この2つです。ブローで髪表面にツヤを出すと、ダメージを感じさせないみずみずしい印象になるのでその方法もレクチャーします」(CHINATSUさん)。
<STEP.1>フロント部分の表面をブローする
<STEP.2>耳前の毛束をリバース巻きにする
<STEP.3>毛先に保湿剤をなじませる
<スタイリングのコツ3か条>
- フロントの髪表面にツヤを与える
- 顔まわりの毛束は中間だけリバースに!
- 保湿剤でまとまりとツヤをプラス
「年齢とともに髪の水分量が減り、まとまりにくくなっているので表面のツヤだしと毛先の保湿は重要。このひと手間で、みずみずしさ、コシ、ツヤ、まとまりのあるダメージレスな印象に仕上がりますよ」(CHINATSUさん)。
面長な顔が小顔に見える髪型が判明!正解は「緩やかなウェーブのロングヘア」でした
【7】若々しい印象を叶える、面長さんが似合うS字カールのパーマヘア
\MAGNOLiA Aoyama店 CHINATSUさんがレクチャー!/
「ベースは毛先にウエイトを持たせた重めのロング。毛先が軽いとダメージが目立ちやすく、パーマをかけても美しいカールに見えません。毎日コテで巻いているという方や、ストレートに飽きたという方にチャレンジしていただきたいですね」(CHINATSUさん)。
<スタイリング方法>
「寝起きはパーマがあまり出ていないので、水分を含ませてカールをしっかりと出してください。水分を含ませることでみずみずしい質感になり、髪のまとまり、束感もアップします」(CHINATSUさん)。
<STEP.1>水分を含ませてパーマを出す
<STEP.2>ワックスを揉み込む
<スタイリングのコツ3か条>
- 水分をしっかりと与えてカールを蘇らせる
- 毛束を持ち上げながらワックスを揉み込む
- ワックスにオイルを少し混ぜるとツヤやかに仕上がる
「ワックスをつける時は『持ち上げながら握る』のがコツ。毛束の重心が上がり、顔まわりが華やかに。重心が下がると、リフトダウンにつながるので注意して」(CHINATSUさん)。
古臭いウェーブパーマは老け見えに!若々しい印象を叶える「S字カール」のパーマヘアとは?
【8】巻き髪が輪郭をカバー! 再現性の高いデジタルパーマのロングヘア
\U-REALM 瓜生智咲さんがレクチャー!/
面長顔で顔が縦長に見えるのが悩みだというモデルさん。「面長顔の場合、長めの前髪は顎よりも少し上くらいの長さに切るのがベスト。巻いたときに輪郭をカバーしてくれます。ハチ上には少しだけレイヤーを。巻いたときに動きが出やすく華やかな印象になります。ただ巻くだけだと重い印象になりがちですが、所々に仕込んだハイライトがアクセントになり、軽やかで明るい印象に。毛先にはカールが長持ちするデジタルパーマを。自宅での再現性が高く、スタイリングがラクなのも特長です」(瓜生さん)。
<スタイリング方法>
「顔まわりをコテで外巻きにするときは、毛束の中間から毛先を巻くこと。根元から巻いてしまうと、失敗感のあるわざとらしいウェーブになってしまうので気をつけてください」(瓜生さん)。
<STEP.1>ドライヤーでフロント部分の根元を立ち上げる
<STEP.2>コテで顔まわりを外巻きに
<STEP.3>オイルを中間から毛先になじまてツヤを与える
<スタイリングのコツ3か条>
- 分け目と逆方向から熱風を当てる
- リバース巻きで顔まわりの毛束を後ろに流す
- オイルは必須!必ず仕上げになじませて
「仕上げのオイルは、手のひらに薄く伸ばして、毛束の中間から毛先にしっかりとなじませてください。毛先にツヤとまとまりがあれば、髪の豊かさ、しなやかさにつながり、それだけで若々しく見えます」(瓜生さん)。
「根元を立ち上げる」「顔まわりを巻く」「ツヤを与える」だけ!5歳若返るロングヘア
【9】面長顔をキュッと引き締める、長め前髪の菱形ロングヘア
\Cocoon 銀座店 SHUNさんがレクチャー!/
もともと、髪全体に軽くパーマがかかっているというモデルさんのスタイル。
「顔まわりのボリューム感、毛先の動きを表現するために、顔まわりにだけレイヤーを入れています。スタイリング剤を髪の内側になじませるだけで、シルエットがふわっとした印象になります」(SHUNさん)。
<スタイリング方法>
「菱形シルエットをつくるたけに大切なのが、顔まわりのボリューム感です。髪の内側にあるこめかみ付近の毛束にムースをしっかりとなじませるのがポイント。前髪につけすぎるとベタっとした印象になってしまうので、内側にだけつけて」(SHUNさん)。
<STEP.1>根本を潰さないようにドライヤーをかける
<STEP.2>こめかみの上にある毛束にムースを揉み込む
<STEP.3>毛先にもムースを揉み込む
<STEP.4>髪全体の毛束を指で裂く
<スタイリングのコツ3か条>
- 根本のふわっと感が大事!根本をこすりながら立たせる
- 毛先のパサつきは大敵。ツヤとまとまりの出るムースを使う
- こめかみにボリュームを出すことで理想の菱形シルエットへ
「ムースは、キープ力のあるものではなく、トリートメントフォームのようなツヤの出るタイプがおすすめ。つけて自然乾燥させた時に、パリッとした質感にならないものを選びましょう」(SHUNさん)。
【10】前髪からサイドに広がる「パーマ×菱形ロング」で、面長をコンパクトに!
\MAGNOLiA Omotesando KAYOさんがレクチャー!/
「ローレイヤーベースのセミロング。前髪は目元ギリギリにすることで、子どもっぽくならず大人な印象に。パーマはデジタルパーマがおすすめ。ワンカールベースで巻くことで、内巻きにも外ハネにもスタイリングできます」(KAYOさん)。
<スタイリング方法>
「40代になると前髪がパカッと割れやすくなったり、クセが出たりします。毛先だけでなく根元を濡らしてから乾かし、しっかりクセを取りましょう」(KAYOさん)。
<STEP.1>前髪の根元を濡らす
<STEP.2>前髪を左右に乾かす
<STEP.3>顔まわりの根元を立ち上げてドライ
<STEP.4>スタイリング剤をもみ込む
<スタイリングのコツ3か条>
- 根元を立ち上げて乾かす
- 表面のツヤは残す
- スタイリング剤をしっかりもみ込む
「パーマのボリュームが取れてしまうので、上からなでつけるようにスタイリング剤をつけるのはNG。全体的にしっかりもみ込んで動きを出しましょう」(KAYOさん)。
前髪からサイドに広がる「パーマ×菱形ロング」で、面長をコンパクトに!
【11】菱形シルエットで面長をカバー! ふんわり上品なストレートロング
\Un ami omotesando 増永剛大さんがレクチャー!/
「段が出すぎないレイヤーを入れ、前上がりにカットしているので、自然とふんわり感が出るように。前髪が薄く見えないよう、ふわっと横に流れるイメージでカットしました。カラーはほんのり赤みのある落ち着いたブラウンに。柔らかく上品な印象に仕上がります」(増永さん)。
<スタイリング方法>
「輪郭が菱形シルエットになるよう、ストレートアイロンで顔まわりにゆるくカーブをつけましょう。トップはボリュームが出るように、サイドから分けるのがポイントです」(増永さん)。
<STEP.1>ドライヤーでトップの分け目をなくす
<STEP.2>ストレートアイロンでサイドをふんわり
<STEP.3>スタイリング剤を内側からつける
<スタイリングのコツ3か条>
- ロングでもトップをふんわりさせる
- スタイリング剤は内側からつける
- パサつき防止&ツヤが出るスタイリング剤を使う
「手のひら全体にスタイリング剤をしっかりつけて、髪全体にまんべんなくなじませて。スタイリング時はソフトなシアバターがおすすめ。均一にのびて軽く、保湿力もあるので、しっとりまとまりつつ表面はふんわり仕上がります」(増永さん)。
大人ヘア|菱形シルエットで面長をカバー!ふんわり上品なストレートロング
【12】頬にかかる後れ毛で、大人印象の面長顔にあどけなさをプラスするロング
\AFLOAT D’L 井上晃輔さんがレクチャー!/
<スタイリング方法>
<STEP.1>ドライヤーで根元を起こす
<STEP.2>毛先を外ハネに巻く
<STEP.3>ジェルでオールバックにする
<STEP.4>毛束を引き出して整える
「40歳は髪が細くなり、乾燥感が出てきます。ペタッとしないウェットな質感のスタイリング剤を、オールバックにするようになじませると、ふんわり感とツヤが叶いますよ」(井上さん)。
秘策は頬にかかる後れ毛!面長の大人印象にあどけなさをプラスするセミロング
【13】最旬 “ゆるふわカール”で叶える優雅なシルエット
\BEAUTRIUM広尾店 スタイリスト 海野大樹さんがレクチャー!/
「髪のボリュームが減ってくると、全体的にペタッとしてしまい、寂しい印象を与えてしまうことも。そんな時は、顔まわりにふんわりとしたボリュームを出し、“菱形シルエット”に仕上げるのがおススメです。面長感もカバーできるし、華やかさもグッと増しますよ。 さらに、カットである程度動きが出るように仕上げているので、軽く巻くだけでOK。ゆったりとした大きなカール感がボリュームだけでなく、大人に似合う優雅な雰囲気を作ってくれます」(海野さん)。カットは「ボリュームが出やすいベースカットです。レイヤーを入れすぎないことに注意し、自分でスタイリングした時もまとまりやすく仕上げています。髪色は、根元から毛先まで徐々に明るくなるようなグラデーションでカラー。長さがあっても自然な立体感が出せます」(海野さん)。
<スタイリング方法>
「巻き方としては簡単なプロセスなのですが、細かく巻きすぎないことが大事。ゆったりとしたカールで上品な雰囲気を高めて」(海野さん)。
<STEP.1>マジックカーラーで前髪を立ち上げる
<STEP.2>毛先を内巻きにワンカール巻く
<STEP.3>顔まわりはリバース巻きに
<スタイリングのコツ3か条>
- 前髪は根元からふんわり立ち上げる
- アイロンで毛先を大きくワンカール
- 菱形シルエットを意識して顔まわりを巻く
「仕上げにスタイリング剤をつける場合は、軽めのオイルなどサラッとしたものがベスト。ナチュラルに仕上がり、かつ時間が経っても重さで下がりにくいです」(海野さん)。
40代に似合う【華やかロングヘア】最旬 “ゆるふわカール”で叶える優雅なシルエット
■「逆三角形型」に似合う
【1】サイドバングで頬骨隠し! 逆三角顔が卵型になる華やかリバースロング
\air-GINZA 三河内靜香さんがレクチャー!/
「前髪は少し長めに、頬のあたりで設定。サイドの髪を少し多めに、前髪からつながるようにカットしています。縦の長さを出すことができるので、丸顔さんやベース型さんでもバランスよく仕上がりますよ。さらにトップにも少しレイヤーを入れて、ボリュームアップ&動きが出るようにしました」(三河内さん)。
<スタイリング方法>
「今回は前髪からサイドにかけての毛流れをエレガントにスタイリングして、流行の外ハネスタイルを40代に似合うように仕上げました。ポイントはヘアアイロンで巻き過ぎないこと。巻き過ぎは老け見えにつながるので注意です!」(三河内さん)。
<STEP.1>トップにマジックカーラーを巻く
<STEP.2>毛先を外ハネに巻く
<STEP.3>耳前の毛束をリバース巻き
<STEP.4>サイドバングをリバース巻き
<STEP.5>オイルワックスを揉み込む
<スタイリングのコツ3か条>
- 巻き過ぎない
- トップから後頭部にボリュームを出す
- ツヤ感の出るスタイリング剤を使う
「ウェットな質感は30代前半まで。40代はツヤ感を重視したスタイリング剤選びが大切です。オイルワックスなら、巻いた髪をキープしつつ適度に保湿もできますよ」(三河内さん)。
サイドバングで頬骨隠し!逆三角顔が卵型になる華やかリバースロング
■「ベース型」に似合う
【1】ゆるやかなカールが輪郭をやさしくカバー。ナチュラルな巻きロング
\ZACC raffine 賀山博之さんがレクチャー!/
ベース型の場合、前髪を薄めにつくるのもポイントなのだそう。「前髪を薄くつくると肌の露出が増えて抜け感が出ます。前髪を厚めに作ってしまうと、ベース型がより目立ってしまうことがあるので薄めにつくるのがベストです」(賀山さん)。
<スタイリング方法>
「リバースで巻いていくと、毛先はバラバラになりがち。髪のダメージが目立ちやすくなってしまうので、最後に毛先をまとめて外ハネにしましょう。この一手間でまとまりとツヤ感が出ます」(賀山さん)。
<STEP.1>カーラーで前髪を巻く
<STEP.2>髪全体の中間をリバース巻きに
<STEP.3>両サイドと後ろ、3箇所の毛先を外巻きに
<スタイリングのコツ3か条>
- 毛先の中間からリバース巻きに!根本から巻かない
- まとめて毛先を巻くとツヤがアップ
- 前髪は薄く!根本から巻き過ぎない
「バームやオイルなど、うるおいを与えてあげるスタイリング剤を選ぶこと。髪のダメージが目立ちにくく、まとまりのある仕上がりへと後押ししてくれます」(賀山さん)。
巻き方を変えるだけで若返る!美容師が教える、失敗しない「リバース巻き」の方法
【2】輪郭を隠すのは逆効果! ベース型をカバーするラフな質感のセミロング
\GARDEN omotesando 高橋俊友さんがレクチャー!/
「レイヤーをあご下から入れ、後頭部までつなげます。毛量が多いので、間引くように減らして厚みをなくしつつ、動きと立体感が出やすい質感に。斜めに毛束をとって、毛先を逃がして水パーマを。ダメージを最小におさえながら、柔らかい質感に仕上げています」(高橋さん)。
<スタイリング方法>
「ダメージによるラフな質感はいかしつつキレイに見せるためには、毛先の潤い感が大切です。髪を乾かす前に、オイルをまんべんなくつけて、しっかり保湿してあげましょう」(高橋さん)。
<STEP.1>前髪ともみあげをリバースに巻く
<STEP.2>毛先を外ハネに巻く
<STEP.3>ヘアバターをもみこむ
<スタイリングのコツ3か条>
- スタイリング剤はまんべんなくなじませる
- 毛先はくずしてラフに散らす
- 乾かす前のオイル、スタイリング後のヘアバターで潤いを
「顔まわりの髪は、耳にかけてボリュームを調整して。あご周りに髪をかけすぎないほうが、ナチュラルに輪郭をカバーできますよ」(高橋さん)。
輪郭を隠すのは逆効果!ベース型をカバーするラフな質感のセミロング
【3】頬骨やエラ張りが目立たなくなる! 神業ロングヘア
\MAGNOLiA Aoyama店のCHINATSUさんがレクチャー!/
「このパーマスタイルの特長は、ぐっと立ち上がった根元とウェーブの太いまとまり。細い毛束に細かくパーマをかけると、髪が散ってしまい疲れた印象に直結するので注意してください。耳前をラウンドさせるように前上がりにカットすることで、巻いたときに耳前とサイドの毛束が重なり、解けたような絶妙な束感が生まれます」(CHINATSUさん)。
<スタイリング方法>
「前髪とトップは根元からカーラーでしっかり巻いて。根元が立ち上がることで、毛束に太いまとまりをつくることができます」(CHINATSUさん)。
<STEP.1>カーラーで後頭部と前髪を巻く
<STEP.2>耳前ハチ上の毛束を巻く
<STEP.3>中間から毛先に水分を含ませてパーマを出す
<STEP.4>クリームワックスを毛先に揉み込む
<スタイリングのコツ3か条>
- カーラーで巻いたら熱風でキープ力を高める
- 水分を与えたらドライしない!毛先がパサつく原因に
- クリームワックスは保湿力のあるものを選んでツヤ感を出す
「年齢とともに髪の水分量が少なくなるため、毛束の中間から毛先はパサつきがちです。仕上げのワックスはクリーム系で保湿力の高いものを選ぶと、毛先がツヤやかにまとまり、年齢を感じさせない若々しい仕上がりになります」(CHINATSUさん)。
【4】ボリュームロングヘアで、目立つエラから視線を外して小顔見せ!
\AFLOAT D’L 井上紗矢香さんがレクチャー!/
<スタイリング前>
<STEP.1>前髪をマジックカーラーで巻く
<STEP.2>ヘアアイロンで中間から毛先を巻く
<STEP.3>スプレーワックスをかけてもみ込む
「前髪に大きめのカーラーを使うことで、根元に立ち上がりが生まれてボリューム感アップ。リバース巻きにすると顔まわりが華やかな印象に!」(井上さん)。
レディなシルエットのボリュームロングヘアで、目立つエラから視線を外して小顔見せ!
【5】ストレート&カールの絶妙バランスで叶えるエレガントスタイル
\MINX harajuku 総代表/ディレクター・大竹祐紀さんがレクチャー!/
「ベース型の顔タイプの方は、骨格が角張ってエラが目立ちやすく、平面的な印象を与えがちです。顔が横に広がって見えやすいので、縦の長さを意識したスタイルがに仕上げることがポイントに。ふんわりカールさせてあげると、女性らしい華やかさも高まりますよ」(大竹さん)。さらに、「黒髪で長さがあると重くなりがちですが、ストレートでツヤを見せる部分と、中間からカールさせてふんわりさせる部分をだいたい1:1でつくるとバランスがよく見えるようになります」(大竹さん)。
<スタイリング方法>
「中間から毛先の髪はアイロンで巻いてふんわりカール感を、耳から上の髪はストレート感を出してツヤ感をしっかり出します。全体的なシルエットは菱形っぽくなるとベスト。華やかさと軽さがほどよく出せます」(大竹さん)。
<STEP.1>マジックカーラーを巻いてトップをふんわりさせる
<STEP.2>カールの持ちを持続させるオイルをつける
<STEP.3>アイロンで毛先を外巻きにし、顔まわりはリバース巻きにする
<STEP.4>スプレーでふんわりとした流れをキープ
<スタイリングのコツ3か条>
- トップ&前髪をふんわりボリュームアップ
- ストレート:カール=1:1がベストバランス
- 片方耳かけにするなどあえて左右非対称に
「最後にスプレーを吹きかけた後、一回ブラシで軽くほぐすと固まりすぎず柔らかい印象に。片方だけ耳かけにするなど、あえて左右非対称にすると目線が散るので顔型のお悩みがより目立ちにくくなります」(大竹さん)。
40代に似合う【華やかさアップ!ロングレイヤースタイル】ストレート&カールの絶妙バランスで叶えるエレガントスタイル
【6】フェースラインをリフトアップ!レイヤー×リバース巻きテクニック
\kakimoto arms 田園調布店 スタイリストチーフ 森林郁香さんとカラーリストチーフ 守随千晴さんがレクチャー!/
「低い位置にグラデーションカットを施したセミロングヘアがベース。顔まわりとトップにレイヤーを入れてふんわりさせつつ、ベースは厚みを残してツヤとまとまり感をキープしています」(森林さん)。また、白髪をぼかすためにハイライトが入っているのもポイント。「ハイライトを効かせすぎるとお仕事上NGなので、柔らかさを出す程度に入れて透け感を作りました。パーソナルカラーに合わせたシナモンベージュにすると肌がキレイに見えます」(守随さん)。
<スタイリング方法>
「長めヘアは髪の重みでトップがペタッとしやすいので、ややサイドから分け目を取り、カーラーも使ってふんわり仕上げましょう。スタイリング剤も、ふんわり感がキープできる程度の軽めのワックスがおすすめです」(森林さん)。
<STEP.1>トップにマジックカーラーを巻く
<STEP.2>サイドの髪をリバースに巻く
<STEP.3>ワックスをつける
<スタイリングのコツ3か条>
- ドライヤーでしっかり根元を起こすように乾かす
- トップはマジックカーラーでふんわり
- 太めのヘアアイロンでツヤとなめらかな抜け感のある動きをプラス
「カーラーやヘアアイロンは太めのものを使いましょう。細いものを使うとウェーブが強くなり、やり過ぎ感が出てしまいます。40代はゆるいウェーブで上品に仕上げて」(森林さん)。
ベース顔カバーヘア|フェースラインをリフトアップ!レイヤー×リバース巻きテクニック
アレンジスタイル【11選】
■「ポニーテール&ひとつ結び」アレンジ
【1】簡単にできる「大人のポニーテール」
<スタイリング方法>
トップにボリュームを出し、毛先に艶と動きを出すことで、シンプルなポニーテールが、知的で清潔感が漂うスタイルにバージョンアップされます。きちんと下準備したぶん、髪をまとめるときは手グシでザクッとまとめることが、ラフさやこなれ感を生み出す秘訣です。
<STEP.1>前髪の後ろ~後頭部を3つにブロッキングし、逆毛を立てる
まずは太めのヘアアイロンで、髪の中央から毛先にかけて、挟んでスッと引っ張るようにして毛先を軽くカールする。こうすることで、髪に艶が蘇ります。前髪の後ろから後頭部までを3ブロックに分ける。根元から10cmくらいまでハードスプレーをかけ、上下に何度かコームを動かし、逆毛を立てていきます。後ろから前のブロックへと順に逆毛を立てていき、いちばん後ろの3つめのブロックは逆毛を立てた状態です。こうすることでトップがふんわりとなります。小指を小刻みに左右に動かしながら、ジグザグの分け目をつくる。分け目をはっきりさせないことで、無造作でこなれた雰囲気が生まれます。
<STEP.2>ボリュームを出した髪を、サイドからひとまとめに
ふんわりとしたボリューム感を出すために、サイドや襟足の根元に、内側から全体にまぶすようにざっとハードスプレーをかけていきます。髪をまとめる前の下準備が完了した状態。このくらい、立ち上がりやふんわりしたボリューム感を出すことが大前提です。手指を大きく開き、手グシでサイドから後ろへザクッと髪をひとまとめにする。まとめる位置は、耳上の延長線上から指2本分上の位置がベストです。まとめた髪を片手で押さえながら、もう一方の手で、トップの毛束を上に引き上げボリュームを出す。形が決まったらゴムで結びましょう。
<STEP.3>前髪はキープ、トップの毛束を上に引き上げる
前髪を毛の流れを生かしながらサイドに流し、ハードスプレーでキープさせる。べったりとタイトにしないのが、 このスタイルのポイントです。もう一度、ゴムの結び目を押さえながらトップの毛束を少しつかんで上に引き上げる。高さが出ることで小顔効果も期待できます。結んだ毛の上部から、少し毛束を取って、ゴムを隠すように根本にくるりと巻き付けていきます。アメリカピンを、ポニーテールの根元にグッと差し込むようにして、巻いた毛先を留め、ハードスプレーで固定する。ゴムが隠れることで洗練度がアップします。「洗練ポニーテール」の完成。
\まとめ髪の下準備のポイント3つ/
- トップに逆毛を立ててボリュームと高さを出す。
- 結ぶ位置は耳上から指2本分上が目安。
- 毛先をカールして艶とまとまり感を出す。
この3つの下準備ポイントをおさえるだけで、ただのひとつ結びとは洗練度が歴然と違う、大人の女性の風格がただようまとめ髪にすることができます。
【2】トップのボリュームと後れ毛で抜け感を表現した「ポニーテール」
\ABBEY 小口瑛李奈さんがレクチャー!/
<スタイリング方法>
「後れ毛はこめかみ、耳裏、襟足の3箇所だけ!この3点ポイントを守っていただければ理想の抜け感をつくることができます。爪でつまんで細く引き出すのがポイント。後れ毛が多いと疲れた印象になるので気をつけてください。頭頂部も引き出しすぎると崩れてしまうので、ゆるっとさせるくらいを意識して。この一手間で抜け感だけでなく、頭の形も綺麗に見えます」(小口さん)。
<STEP.1>耳後ろでポニーテールをつくる
<STEP.2>結んだ毛束をゴムに巻きつけてピン留め
<STEP.3>3箇所だけ後れ毛をつくる
<STEP.4>頭頂部の毛束を引き出す
「古臭い」「若作り」と言わせない!40代からのポニーテールとは?
【3】くるりんぱを応用した華やかな「ポニーテール」
\U-REALMの瓜生智咲さんがレクチャー!/
<スタイリング方法>
「毛先をひっぱりすぎると髪がつぶれてしまうので要注意。後頭部の髪を引き出すときは、頭の型が丸くなるように意識しましょう。後頭部が凹んでいるとバランスが悪いので、絶壁の場合は後頭部に丸みをプラスするような気持ちで引き出してみてください」(瓜生さん)。
<STEP.1>耳上の毛束を後ろで結ぶ
<STEP.2>結んでいない襟足の毛束を1の上からひとつ結びにする
<STEP.3>STEP2で結んだ毛束をくるりんぱする
<STEP.4>ねじりができた部分の表面をつまんで引き出す
<STEP.5>後頭部の毛束を指で引き出す
脱地味!脱若作り!40代ポニーテールは「くるりんぱ」と「後れ毛」が成功ポイント
【4】分け目を外側にずらすだけ!白髪が目立たなくなる「ポニーテール」
\sui ヘアメイク 深瀬介志さんがレクチャー!/
<スタイリング方法>
髪が細くボリュームが出にくいモデルさんの髪質。「髪が細くてボリュームも少ないので、キュッときつめに束ねると毛束が貧弱なポニーテールになってしまいます。ちょっとゆるめに束ね、結び目を毛で巻き付けておくとゴムが隠れるだけでなく、結び目が太く見える効果もあります。また、伸びてきた白髪の根元を隠したいとき以外にも、湿気で前髪がうねってしまうときにもこのアレンジはおすすめです。束ねるときも、前髪をピンで留めるときも、ゆるやかに遊びを持たせるのがポイントです」(深瀬さん)。
<STEP.1>分け目をふだんより外側にする
<STEP.2>耳と同じくらいの位置に髪をひとつに束ねて結ぶ
<STEP.3>毛束の中からひとつまみの毛を取りだし、結んだゴムの上に巻き付ける
<STEP.4>毛束の先をアメピンで固定
<STEP.5>前髪で生え際を隠すように、ゆるやかにおでこに沿わせて端をピンで固定
【5】色っぽさと優雅な印象を併せ持つ、大人の「ひとつ結び」
\MAGNOLiA Aoyama店 CHINATSUさんがレクチャー!/
<スタイリング方法>
「後れ毛がまとまっているかも重要。後れ毛が乾燥していたり、ダメージでパサついていると、疲れた印象になってしまうので、ワックスを根元から毛先にしっかりと付けてください。ねじった毛束を引き出す時にルーズに作りすぎると若作りになってしまうので、程よく引き出すのもポイントです」(CHINATSUさん)。
<STEP.1>1対2で髪を分ける
<STEP.2>ハチ上の毛束を左右に分けてねじり、ねじった毛束をツイストさせる
<STEP.3>ねじった毛束をつまんで崩す
<STEP.4>ゴムを隠すように毛束を巻きつける
<STEP.5>こめかみの後れ毛を細く出す
<STEP.6>耳後ろの後れ毛も引き出す
ロングヘアの簡単ひとつ結び|老け見えしない後れ毛の出し方とは?
【6】ナチュラル×ドレッシーに。ふんわりボリュームのある「ひとつ結び」
\PearL MATSUさんがレクチャー!/
<スタイリング方法>
「ジェルタイプのスタイリング剤をなじませておくことで、潤いとツヤが出るので40代の方にはおすすめです。少しサイドに寄せて結ぶと、よりドレッシーな雰囲気に仕上がります」(MATSUさん)。
<STEP.1>スタイリング剤を全体になじませる
<STEP.2>ハチ上の髪をハーフアップに
<STEP.3>ひとつにまとめて結ぶ
<STEP.4>結び目に毛束を巻きつけて留める
<STEP.5>トップを引き出して整える
ひと手間でボリュームアップ!丸い輪郭を強調しない、簡単「ひとつ結び」
■「シニヨン&ワザあり」アレンジ
【1】3ステップでできる「ツイストアレンジ」
<スタイリング方法>
両サイドの髪を3つに分けて、ねじって合わせていくだけ。髪のブロッキングをきちんとすれば、テクニックなしで失敗なく、アクセントのあるまとめ髪が完成します。毛束をとって結び目に巻き付け、ゴムを隠すことで、より洗練された仕上がりに。
<STEP.1>髪を前後に分け、3つのパートにブロッキング
左右の耳のラインから後ろの毛を後ろでひとつにゴムで結ぶ(中央の写真は横から見たところ)。左のブロックの髪を、こめかみ上の分け目から前髪に向かって3パートに分けます。後ろの毛束からくるくると外向きにきつめにねじっていき、後ろにまとめた髪の結び目上の位置でダッカールピンで押さえましょう。
<STEP.2>毛束をひとつずつくるくるとねじり、後ろの髪とまとめる
真ん中のパートの毛束をSTEP1と同じようにねじり、押さえておきます。顔まわりのパートの毛束も同じようにねじります。ねじった3本の毛束を押さえていたダッカールピンを外し、真ん中の毛束と合わせてゴムで結びます。
<STEP.3>左右を同じようにねじってまとめ、仕上げに毛束をゴムに巻きつける
右側ブロックの髪も左側ブロックと同様に3パートに分け、それぞれねじって押さえておきます。そして、左側ブロックと同じく、右側ブロックも真ん中の毛束と合わせ、ゴムでひとつに結びます。後ろにまとめた髪から毛束を少しとり、ゴムを隠すようにくるくると巻き付け、毛先をピンで留めたら完成です!
【2】後れ毛で上品さと女性らしさをプラスした「シニヨン」
\GARDEN Tokyo 本木亜美さんがレクチャー!/
<スタイリング方法>
「後頭部の毛束をゆるめるとクセやうねり、髪表面のホワつきが目立ちにくくなるので、しっかりとゆるめましょう。ゴムはシリコンゴムではなく、太く大きいヘアゴムを使用すると仕上がりが安定します。お団子をつくるときに、毛先をあえて逃すとこなれ感がさらにアップ。無造作に仕上げることで、大人らしい涼しい印象になれます」(本木さん)。
<STEP.1>スタイリング剤を髪全体になじませる
<STEP.2>お団子をつくる
<STEP.3>後頭部の毛束をランダムに引き出す
<STEP.4>残しておいた毛先をお団子に巻きつける
<STEP.5>巻きつけた毛先をゴムの中に入れ込む
<STEP.6>耳元の毛束をゆるめる
<STEP.7>こめかみの後れ毛を引き出してスタイリング剤をなじませる
さらにヘアアクセサリーを加えるのもおすすめ!シンプルな「マジェステ」などをプラスすると、いつものアレンジがより華やかに。ぜひ試してみて!
【美容師直伝】驚くほど簡単にできる、梅雨時期に重宝する「シニヨン」
【3】後頭部のボリュームと後れ毛で色っぽく優雅な「ハーフアップ風シニヨン」
\ZACC raffine 賀山博之さん レクチャー!/
<スタイリング方法>
「下準備として、髪を巻いておくとよりニュアンスのある雰囲気に仕上がります。巻かなくても、アレンジ前にシュシュなどでお団子を作り、髪に動きをつける方法も手間がかからないのでおすすめです」(賀山さん)。
<STEP.1>襟足で髪をひとつ結びに
<STEP.2>後頭部の毛束をゆるめる
<STEP.3>結んだ毛束の一部をねじる
<STEP.4>ねじった毛束をゴムに通す
<STEP.5>団子を指で崩す
【4】髪のクセを活かした「ハーフアップ」
\GARDEN Tokyo 本木亜美さんがレクチャー!/
<スタイリング方法>
「髪を束ねるときは、耳半分が隠れるくらいゆるめにまとめるのがポイント。きっちりまとめ過ぎないことが大切です。こめかみ付近の後れ毛は多めに出したほうが女性らしく仕上がります。広がったりパサついた印象にならないよう、スタイリング剤はしっかりとつけてください」(本木さん)。
<STEP.1>髪全体にスタイリング剤をなじませる
<STEP.2>髪表面の髪をざっくりと取って結ぶ
<STEP.3>ゴムを持って後頭部の毛束を引き出す
<STEP.4>こめかみの後れ毛を整える
<STEP.5>前髪にもスタイリング剤をつけて束感を出す
いや〜なくせ毛が「パーマ風」に激変!梅雨時期におすすめのハーフアップアレンジ
【5】大人の余裕も演出した「ギブソンタック」
\MAGNOLiA omotesando KAYOさんがレクチャー!/
<スタイリング方法>
「アレンジの前に、ドライヤーで根元をこするように乾かし、モヒカンラインを立ち上げておくとシルエットに丸みと女性らしさが出ます。あとは全体をランダムにコテで巻き、クリームワックスをなじませておいてください。髪がパサついてまとまっていないと『やつれ感』『疲れた印象』になりかねません。とくにもみあげ、顔まわりの毛束には入念になじませるといいですよ」(KAYOさん)。
<STEP.1>耳裏からフロント部分の毛束をとってハーフアップに
<STEP.2>結んだ毛束をくるりんぱする
<STEP.3>残した後頭部と襟足の髪をふたつに分ける
<STEP.4>左右に分けた毛束をくるりんぱの穴に上から通す
GIFアニメーションでチェック!
<STEP.5>毛先をゴムでひとつ結びにする
<STEP.6>毛先をもう一度くるりんぱする
<STEP.7>毛先をピンで固定する
<STEP.8>耳上の毛束をゆるっと引き出す
<STEP.9>頭頂部と後頭部の毛束をつまんで引き出す
古臭いオバさんとは言わせない!今っぽい「ギブソンタック」をつくる9ステップ
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- TEXT :
- Precious.jp編集部